1週間ほどキュルルは落ち込み、ただ食事をして眠っている生活だった。
だが、それを変えたのは遊びに来たサーバルとかばん、そしてカラカルだった。
「いっしょに遊ぼうよキュルルちゃん!お友達になろう!」
「えっと……うん」
サーバルのその優しい笑みとさしのべられた手。
それは私ではどうにも出来なかった凍てついたキュルルの心を溶かした。
かつて、私やゲールマンがそうであったように。
「楽しいことを見つけに行こう!ジャパリパークにはきっとあるよ!
大丈夫、怖いセルリアンは私がやっつけちゃうからね!」
「あなたは……?」
「私はかばん!君と同じヒトで、パークガイドをやってるんだ。
パークガイドっていうのはね……」
「かばんちゃんはすっごいんだよ!
パークのみんなを守ったり、困ってる子を助けたり!
いろんな物を直したり……」
「……かばんさんはすごいんですね。僕とは大違いだ」
キュルルは少し冷めたように呟く。
バオバブの木をくりぬいて作ったこの家、
ロウに浸した紙をガラス代わりにした窓から日が差し込む。
「大丈夫、私も最初は何にもできなくって、
何のために生まれたのかもわからなかったけど……
でも、フレンズのみんなはいつも見守ってくれてたよ」
かばんの目がサーバルに向けられる。サーバルはおおきくうなずいた。
「だから私も、君を見捨てないし、かならず守るから!」
そしてかばんもまた、キュルルに手をさしのべ、守っていた。
病床から抜け出した患者のような、
弱々しいキュルルの歩みを支えるのに十分な温かさと確かさだ。
「ずっと巣に籠もってると気分も落ち込んじゃうわよ!ほら、外に行きましょ!」
「カラカル……そうだね」
そして、カラカルが背中を押し、キュルルはようやく、外の世界へと歩き始めた。
この地底のように暗い家から、明るいサバンナに。
「……すまないね、キュルル。私では何もできなかった」
フレンズの温かい手は、我々狩人ではどうにもならないことを魔法のように解きほぐしてしまう。
聞こえないように小さく呟いた私の声も、サーバルは聞き届けてくれた。
「ルドウイークも行こうよ!
そうだ!みんなでキュルルちゃんの絵にあった場所を見に行こうよ!
いろんな楽しいことや、きっとキュルルちゃんの思い出もみつかるよ!」
「ルドウイークさんには……
キュルルちゃんに一人でも生きていける方法を教えてあげて欲しいんです。
よかったら、いっしょにどうですか?」
フレンズである二人は、こんな私にも役割を与え、手をさしのべてくれる。
だからこそ私は迷うのだ。
「いいのだろうか?私はいても邪魔ではないかね?」
「最近ずっと忙しいんだから、あんたも少しは息抜きしなさいよ!」
カラカルが背を押してくれた。
私は立ち上がり、家から出る。
ああなんだ。あんなにも空が青いじゃあないか……
なんかもう2の旅を改造しようと大手術してたんですが、これもうまるっきり入れ替えるしかねえな…となったので、思いっきり構造を変えちゃって良いですかね?
具体的にはアムトラさんメインヒロインというのはアリですかね……
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