魔法少女リリカルなのはStS 夢のつづき(FFⅩ)   作:八神煌斗

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申し訳ない。
申し訳ない。
申し訳ない。

お気に入り数がほとんど減って居なくて皆さまのやさしさに感謝感激でございます。
とにかく書き上げました。

ちょっと間が空いてしまっているんでおかしいところがあると思います。
指摘してください。

がんばります!!

それではどうぞっ!!


10.それぞれの悩み

 

 「どうするッスかねぇ……」

 

隊舎のすぐ横、芝の上に横になりながらティーダは誰に言うわけでもなくそう呟いた。

悩みの種はもちろん現状、そしてこれからの事。

 

なんだかんだでスピラにはそのうち帰られるのではないか。

自分が夢の存在だと知らされ、エボン=ジュを倒した時、確かに諦めた。

 

しかし今自分は確かにここにいる。

ザナルカンドとスピラ以上に離れた世界、ミッドチルダ。

 

自分がここに居る奇跡に比べれば、スピラに戻る事など簡単だと。

 

しかしそうはいかなかった。

自分に起きた奇跡は、同時に厄介事も持ってきた。

 

シーモア復活。

 

スピラで何度もティーダ達の前に立ちはだかり、何度も倒してきた相手。

それが自分と共にこのミッドチルダに降り立った。

 

倒す事には変わりない。

しかしティーダはガードとはいえ、元はただのスポーツ選手。

 

人を殺すことに戸惑いがないわけではない。

それも一度殺した人間をもう一度切るというだけでも気が重いのに、更に相手はシーモアときた。

一太刀入れることがどれだけ苦しいのかは良く理解している。

 

そしてもうひとつ。

ティーダが気がかりなことがある。

 

フェイトたちだ。

ミッドチルダに来てから魔法の事はある程度習った。

 

非殺傷設定。

 

聞けば彼女達の魔法は人を殺さないための方法があるらしい。

ティーダにはリンカーコアがなかった為、その非殺傷設定がどの程度のものか分からないが、それは殺さないための技術。

人を殺したことがない彼女達にシーモアと戦うことができるのか。

 

それに異界送り。

シーモアが何度もティーダ達の前に立ちふさがったのは、異界に送られず異体としてスピラに留まったからだ。

異界に送ることができなければ、シーモアを倒したところで、再び目の前に立ちふさがる。

 

問題は山積みだった。

 

 「守らないとッスね」

 

そう。

今スピラの技術が確かに頭に入っている、対処ができるのは自分しかいない。

 

ならば、誰が守るというのか。

 

 「これじゃアーロンみたいだ」

 「アーロンって誰?」

 「え? うわっ!?」

 

頭を乱暴にかきながら体を起こすと、目の前にフェイトが居た。

ずっと空を見ながら考え事をしていた為、全く気づかなかったティーダ。

 

驚いて体が少し浮いてしまったが、そこは気にしない。

 

 「いつから居たんだ?」

 「ついさっきだよ? なんだか難しい顔してるからどうしたのかなーって」

 

そういって眉間にシワを寄せるフェイト。

なるほど、自分はそこまで考え込んでいたのか、と納得をする。

ひとつの事しか考えられなくなるのは、よくエイブスのメンバーに注意されたことだ。

余裕がなくなると、前しか見なくなる、と。

 

 「それで、アーロンって誰?」

 

再びフェイトがたずねて来る。

確かにスピラでの旅の仲間の話をしたことがなかった、と思い話すことにした。

 

 「……おっさん」

 「お、おっさん?」

 

そう。彼はおっさんだった。

それはスピラでの活躍を見て、聞いた後でも変わらない事実。

 

 「えっと……もう少し詳しく教えてほしいかな」

 

ファイトは困った顔をしてティーダに尋ねる。

 

 「ん~、俺のガードの先輩で、一応伝説のガードなんて呼ばれてたッスね」

 「伝説? すごい人だったんだね。強かったの?」

 「強いぞ。どんなに硬い敵でもこう……バサっと」

 

そういって太刀を振る真似をする。

そんな姿をみてフェイトは微笑む。

 

 「それに口癖があってさ。『お前の物語だ』ーってよく言うんだよ」

 「どういう意味?」

 

言葉通りにとれば、物語は人生を意味しているのだろう。

しかし伝説と聞いたフェイトには更に意味があるように思えた。

 

 「そのままの意味だと思うぞ。自分の物語くらい自分で決めろ、みたいな」

 「自分で決めろ、か。すごいね、その人」

 

自分の人生の道を自分で決めると言う事の難しさはある意味フェイトが一番身に染みて理解しているだろう。

なのはやはやてはそれをどこか本能でやっているところがある。

 

自分が信じたものをとことん信じぬく強さを持っているなのは。

闇の書を手に入れても、自分の自由より他人を尊重したはやて。

 

他人の人生に結果的に踏み込んでいたとしても、まずは自分が正しい、と思っての行動からだった。

 

そういう意味ではスカリエッティのような犯罪者も自分の人生、物語は自分で紡いでいるだろう。

 

自分はどうなのだろうか。

 

 「どうした?」

 「え? ううん、なんでもないよ?」

 

表情が暗くなってしまっていたのだろう。

すぐに笑顔を作り、ティーダに答える。

 

 「そうか? なら良いけどさ」

 「それで、ティーダはどうだった? 自分の物語」

 

納得のいっていない様な顔をしているティーダに対して改めてフェイトが問いかける。

その問いに対して腕を組み、首をかしげるティーダ。

 

 「そうだな。俺は自分の物語を進めてる……と思う」

 

胸を張って進んでいるとは言えない。

ユウナやリュック、アーロン。親父。

 

ティーダの周りには自分の道に信念を持っている者が多すぎた。

もちろんティーダにもユウナを守る、という信念があった。

 

しかし、どうしても周りが自分より輝いていたため、萎縮してしまった。

 

そして同時に思う。

確かに自分の周りには自分の物語(人生)に信念を持っている者が多かった。

 

しかし自分だって流され続けてきたわけじゃない。

やってきた事が間違いだったとも思わない。

 

むしろ精一杯、その場で自分にできることを命いっぱいやってきた。

 

そのことが間違いだったとは思わない。

 

 「そうだよ!!」

 「わっ!?」

 

大声を上げるティーダに驚いて仰け反るフェイト。

ティーダは立ち上がりフェイトを見る。

 

 「難しい事なんか考えてもしょうがないんだって!!」

 「テ、ティーダ?」

 

困惑するフェイトを無視してティーダは更に続ける。

 

 「できる事をやれば良いんだよ!できなかったらもう一度やってみる!」

 

難しく考えすぎていたのだ。

 

スピラの頃だってそうだった。

ティーダは考えるよりまず行動。

 

旅の中で、問題が多すぎて色々考えるようになってしまっていた。

 

でも違う。

 

考えていて問題が解決するわけがない。

ならばまずは動くしかないだろう。

 

自分はそういう人間だった筈だ。

 

 「な、なんだか分からないけど、元気になったみたいだね」

 「おう!」

 

拳を作り、ガッツポーズをする。

 

 「できることをやる。それが俺ッス!」

 

先程まで悩んでいたのが嘘のように笑うティーダ。

 

 「ありがとな、フェイト!」

 「私は話を聞いてただけだけどね。ありがとうだったらアーロンにじゃない?」

 「うっ……アーロンに感謝、かぁ……」

 

なんとなく。本当になんとなくなのだがアーロンに感謝の言葉を言いたくない。

そう思い頭を抱えるティーダだった。

 

 

 

 

 




今回わざと前半にティーダの台詞に「~ッス」を乱用しています。
個人的にティーダの「~ッス」って空元気とか、誰かを励ますときに使ってる気がするんですよね。
あとは周りの空気を良くする時とか。

今回の話ではティーダとフェイトがお悩みされる回でございます。

ティーダとの話し相手を誰にしようかって考えた時になのはとかはやてだと、元気付けちゃう気がして。
個人的に今回はティーダに自分で解決してもらって、成長してるんだぞー。
ってのを出したかった。

ティアナ、スバルも考えたけど……
ティアナ……自分の信じた道→訓練しまくれぃ!!
スバル ……戦闘機人でも良いじゃない!!

ってな感じで物語をある程度すっ飛ばしてしまいそうなので却下。

というか魔王光臨イベントが無いとスターズがティーダに懐いちゃいそう、見たいな。

とりあえず今のところ光臨イベントまでは原作沿い。
その後オリに持っていきたいなぁ、って感じです。

失踪する気はありませんが、次にいつあげられるか、という状態です。
ごめんなさい。

がんばりますので生暖かい目で見ていただけますでしょうか。

よろしくお願いいたします。
それではっ!!
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