お兄ちゃんがいれば、そこがまほろの理想郷   作:楓/雪那

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星4月間まほろが欲しい。

それとCUE!の二次創作ももっと欲しい。

そう思って書きました。

ちなみに現在今を3600個ほど、加えて無料キャンペーンの分も引いてるのに出ません。

なんで?(血涙)


1話

午前7:00

 

アラームの音でまほろは目を覚ます。

 

普段なら絶対起きてない時間。

 

でも今日は特別な日だから。

 

あの人はまほろが朝弱いのを知ってるから集合時間を遅めにしようかと聞いてきたけど、大好きな人といられる時間を削って寝る時間に費やすなんてありえないから。

 

それにこれも知ってるでしょ?

 

まほろは約束はきっちり守るってこと。

 

 

「よし…!」

 

 

メイクもバッチリ。

 

約束の時間は駅前に10:00。

 

準備が早すぎ?

 

分かってないな。

 

メイクは女の子の外見の準備だけじゃない、心の準備も兼ねてるんだから。

 

 

 

 

リビングに降りると起きてるのはまだ3人だけ。

 

もしかしたら部屋に居るかもなんだけど。

 

「あら、まほろおはよう。」

 

「ん、おはよう千紗」

 

「あれ!?まほろさん、今日は早いですね!大丈夫っすか!?」

 

「まほろが早起きなんて……これは天変地異の訪れ!?」

 

「舞花、莉子、あんた達の言いたいことが分からないわけじゃないけど朝っぱらかそれは失礼じゃない?まほろだって早起きすることくらいあるから」

 

「いやいや仕事の時はそうだけどさ、今日は珍しくWind全員がオフの日じゃん?オフの日にまほろが7時起きはありえないって!」

 

「いや、ありえてるから。ありえなかったらあんた達の目の前のまほろは何なわけ?」

 

「う〜ん……残像っすかね?」

 

「なわけないでしょ」

 

「まほろに変装した柚葉?」

 

「それもないから……いや、ちょっとありえそうで怖いな」

 

「柚葉なら昨日の夜からいないわよ。横浜の方で友達の誕生会があるからって泊まりで」

 

「ふーん…あ、朝ごはんありがとう」

 

「どういたしまして。量増やしたいなら自分でお願いね」

 

「ううん、大丈夫。朝は軽めにしときたいから」

 

 

なんたってお昼は最近食べログで注目され始めてきたお店のラーメンだから。

 

もう少し量があっても全然入るけど、空腹は最高のスパイスって言うしね。

 

突然莉子が何か思い出したかのように声を上げる。

 

「あーーっ‼︎分かった‼︎」

 

「莉子さん、分かったんすか!まほろさんの正体が!」

 

「いや、だから本物だって」

 

「そうじゃなくてまほろの早起きの理由!今日デートだからでしょ!」

 

「ぶっ⁉︎げほっごほっ」

 

 

やば、驚きすぎてお味噌汁が気管に入ってむせた。

 

「ちょっ、ちょっとまほろ大丈夫!?」

 

「げほっげほっ……千紗、ありがとう。あんま大丈夫じゃないけど…」

 

 

「ええっ!?マジですか莉子さん!」

 

「マジマジ!ほら、まほろの顔見てみて!いつもより気合い入ってると思わない?」

 

「う〜ん……自分にはよく分かんないっす。まほろさんはいつも気合いマシマシみたいな感じがするから…。あ、でも確かに言われてみれば乙女っぽいオーラを感じますね!」

 

「でしょでしょ!」

 

目の前のバカ2人はまほろを肴に楽しそうに話してる。

 

まほろがこんなにお味噌汁で苦しんでるっていうのに…

 

「ほらほら、2人とも落ち着いて!じゃないとまほろがお味噌汁で死んじゃうから」

 

「いや、流石に死にはしないけど…」

 

「それでまほろさん!本当なんですか、デートって!」

 

「はぁ?そんなわけ……」

 

「やめなさいよ、舞花。無理に人のプライベートを詮索するのは良くないわよ。」

 

 

千紗…やっぱりあんたと聡里くらいしかこの寮で頼れるのはいないよ。

莉子と美晴はこういう時まほろより精神年齢が幼くなるし、凛音は元からあれだし…

寮のメンバーの中でまほろ自身より頼りがいがあるのって千紗と聡里くらいだよ。

 

「…確かにそうですね、千紗さん。」

 

「うん、分かればいいのよ。「しかし!!」……え?」

 

「ぶっちゃけたところ、千紗さんの本音はどうなんですか?千紗さんはもちろん自分達と同じ女子、ならば心の底では千紗さんも気になってるんじゃないですか!?」

 

「何よその理論…」

 

「年頃の女子なら恋バナに興味を持つのは自然の摂理ですよ!建前はいいですから、千紗さんの本心はどうなんですか!?」

 

「……まほろ、詳しく聞かせてもらいたいのだけど。」

 

「千紗!?」

 

 

嘘でしょ千紗!?そんなあっさり崩れるものなの!?

 

「まほろ〜、言っちゃいなよ〜。この状況、否定するだけ疑惑は強まるよ?」

 

「莉子……あんた、誰のせいでこうなったか分かって言ってる?」

 

「……てへっ」

 

「美晴の真似で乗り切ろうとしないで」

 

 

「ちょっと朝から煩いんだけど?」

 

「あの、何かあったんですか?」

 

「うぅ……あたま、いたい…」

 

 

リビングに降りて来たのは聡里にあいり、美晴。

 

聡里とあいりは多分既に起きてた感じがする。 

 

けど美晴は絶対寝起き。

 

頭痛いのは二日酔いが原因でしょ。

 

「いや〜、ちょっとまほろさんの恋バナで盛り上がっちゃって」

 

「まほろは盛り上がってないから、勘弁してよ」

 

「聡里さんとあいりも気になりませんか!?」

 

「あまり興味がないわ。嫌がってる人に無理矢理聞き出すなんて趣味が悪いし。」

 

「あいりも……気になりはしますけど、嫌なことをするのはもっと嫌だから…」

 

 

聡里……あんたならそう言ってくれると思ってた…。

 

そしてあいり……さっきは頼れない方にカウントしてごめん…。

 

2人ともありがとう……

 

 

 

 

 

「うぅ……まほろの恋バナ……?…あぁ、マネージャーさんのこと?」

 

 

 

 

 

静寂

 

 

 

 

水を飲む美晴

 

 

 

 

 

「うぅん……頭痛いから、私もう一度寝るね…」

 

 

 

 

自室に戻る美晴

 

 

アイツ、核弾頭だけ落としてって帰って行ったんだけど!?

 

 

 

「ちょっちょっちょっと!マジですかまほろさん!?」

 

「本当…ていうか本気なの!?」

 

「…これはちょっと興味が湧いてきたわね。」

 

「えっ…まほろさんとマネージャーさんが…?えっ、ええ??」

 

 

本当に勘弁してよ…

 

ただでさえさっきの数分のやりとりでとても疲れたって言うのに…

 

オシャレ用と疲労隠し用のメイクじゃ全然違うのにさ。

 

いやそれよりもまずは…

 

 

「莉〜〜子〜〜??あんた何処に逃げようとしてんの?」

 

「あはは……今日はバイトだったなぁって………」

 

「さっきWind全員オフって言ったのは何処のチームの誰だっけ?

「はい……Windの私です…」

 

 

その後は小一時間程莉子に説教をした。

 

美晴にもしたかったけど、二度寝した美晴は最低でも2時間は起きない。

 

起こす時間もないからとりあえず莉子だけ。

 

それと皆にもちゃんと説明して誤解を解いた。

 

嫌々だけどしなかったら何処までこの話が拡散されるか分からないからね。

 

けどやっぱり皆驚いてた。

 

 

「まほろって……私達エールブルーの声優の中だとトップ3に入るくらいそういうのに縁遠そうだと思ってたから。」

 

 

千紗はこんなことを思ってた。

 

やっぱり子役出身っていうのがそういうイメージに繋がるのかな。

 

でもまほろも皆も声優っていうゲーノージンの一種じゃん?

 

ゲーノージンは恋愛しちゃいけないなんて言われてないもん。

 

 

「でもマネージャーって…一一一一っすよね?」

 

 

舞花の感想は絶対だれか言うと思ってた。

 

そうじゃなくても心の中では絶対に思ってるはず。

 

それでもマネージャーがなんであろうと、ううん、マネージャーが一一一一だからこそまほろは好きなんだもん。

 

 

「で、でも!あいりはお似合いだと思います!」

 

 

あいり、ありがとう。

 

きっと怒りと疲労で混乱してるまほろを労って言ってくれたんだと思うけど。

 

でもまほろは内心何処かでお似合いじゃないんじゃないかとか不安に思ってたから、その一言はとっても嬉しい。

 

 

「私はそういう経験が無いからあまり偉そうな事は言えないけど……宮路さんは本当にそれでいいの?」

 

 

聡里の言いたいことは自分でもよく分かってる。

 

本当はこういうのは良くないって。

 

けどまほろは我慢できないから。

 

子役だった時の流されるままのまほろじゃない。

 

今の声優のタマゴのまほろと同じ……ううん、それ以上に自分で決めた事だもん。

 

 

「まぁまぁ聡里、そのことは今はいいじゃん。せっかくのデートなんだから楽しんで行ってきなよ!」

 

 

莉子、誰のせいでまほろが朝からこんな思いしてると思う?

 

味噌汁吹き出しで若干崩れたメイクを直してくれたのは感謝してるけど、こうなったのはあんたが原因だからね?

 

……それでもなんだかんだいじってくるけど、莉子は応援してくれてる。

ありがとう、莉子。

 

 

 

時間は9:20

 

今から出てちょうどいい時間。

 

 

……のはずなのに、なんでだろう。

 

結構ギリギリになりそう。

 

理由は分かってる。

 

所々で止まってガラスを鏡代わりにして、髪とか服装のチェックをしてたからだ。

 

おかしい。

 

こんなに緊張するなんて、まほろのキャラじゃないんだけど。

 

『こんにちは、いただきます。』の時以来な気がする。

 

 

……そういえば、あの時もまほろの緊張を解してくれたのはマネージャーだったな。

 

声優としてのデビューが決まったけど、不安で押し潰されそうになっちゃって。

 

でもマネージャーはまほろの臆病な本当の顔を分かってくれた。

 

まほろは昔みたいに1人じゃないって教えてくれた。

 

そして多分、マネージャーは気づいてないけど、まほろの側にはいつでも大切なあなたがいるってことも教えてくれた。

 

 

…やばい、顔熱くなってきた。

 

もうすぐ待ち合わせ場所なのに、クールに戻す時間あるかな?

 

……ううん、やっぱり遅れる方が嫌。

 

よし、行こう!

 

 

 

 

 

 

「お待たせ、お兄ちゃん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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