【更新休止中】寝落ちしたらモビルアーマーになってた件 ~鉄華団に「厄災の天使」が味方したようです~ 作:睦月透火
新型コロナのせいで仕事場も結構ヤヴァいです……今は何とかなってるものの、1人でもダウンされると本気でツラい……
さて、前回からの続き……
鉄華団を去り、マクギリスへと下るセファー……家族の為、敢えてその孤独へと身を投じる彼女のもとに、テイワズからある情報がもたらされる……それは、間接的に家族を苦しめた元凶の情報だった
鉄華団から離脱して間もなく、私はファリド家所有の秘密施設にて、新造した改良型のAGEビルダーを用いて無人制御MSの製造を始めた
マクギリスの目的は、ギャラルホルンの象徴……ガンダム・バエルを手中に収め、自らの理念の元にギャラルホルンを再編、古い今の体制を打倒して新たな秩序を構築する……
早い話がクーデターを起こして自分がトップに立ち、世界を自らの理想が体現できる世界……つまり、厄災戦以前の状態まで引き戻すのが目的らしい
……で、なぜ私がその手伝いをしてるのかって?
途中までは私がやらなくても起きる事なんだけど、この立場の方が流れを変えるには最適かつ、「私の理想」を実現するためにも最高の舞台装置を使える場所だからだ
そして今、量産用無人MSの製造の裏で、私はザドキエルの改修を密かに進めている
……唯一の懸念だった動力源の問題解決と、一部機能の再構築だ
前回の戦闘データから、ビーム兵器における費用対効果が予想以上に低い事を痛感した私は、思い切って擬似太陽炉を主とする現行の武装を刷新し、再構築をした
まず主動力源を「HPHGCP(螺旋位相型超震動ゲージ場縮退炉)」に置き換えた、このジェネレーターは∀ガンダム系統の動力源で高出力ながら安定性が高く、IFBDと相性も良い……その上IFBDの制御フィールドを拡張させて敵を縛り付けるなど、敵機の運動制御を抑制できる機能があり、近接戦闘時の優位性を高める事もできた
また、胸部と腕部をフルサイコフレーム化、ドミニオンズブレイカーの刀身構造も、高硬度レアアロイを芯にサイコフレームと
なお、擬似太陽炉はそのまま残し、HPHGCPから電力供給を得られる様になった事で(別の意味で)オリジナル化……さすがにGNフィールドはIFBDに干渉するので撤廃したが、粒子ビーム兵器以外の可用性は失いたくない……機体の重量軽減、粒子供給による攻撃力/防御力の上昇もあるが、推進剤不要、TRANS-AM、量子ジャンプ機能はシステムから撤廃せざるを得なくなり、代替の構築までやるとクーデターの発起を遅らせる要因になる
改造を施したザドキエルは多少の重量増加等はあるものの、基本的にはこれで、対抗してくるであろうアリアンロッド艦隊とも互角に戦えるはずである
……できれば鉄華団の格納庫の奥に眠っている「アレ」は使いたくないし
さて、残る問題は……バエルをどうするか、だ……
「……じゃあ、オリジナルの阿頼耶識処置……もうやってたんだ」
「ああ、君には言わずとも分かってた様だがね」
人払いをしたマクギリスの執務室で、私とマクギリス、石動の3人だけの秘密会議が開かれていた、内容は勿論
「セファー嬢、戦力増強の進捗は?」
「無人化のほう? ……あのやり方はオススメしないよ? あれじゃ非効率的というか、制御やら何やらいちいち外から手を加えないとダメだから正直言って面倒くさい……もっと楽な方法があるから、そっちでもいい?」
私はマクギリスがクーデターの為に準備していたMSの無人化方式の代替案を示唆した
最初にマクギリスが指示してきた案は、かつてのエドモントン戦でミカ兄が倒した「グレイズ・アイン」の阿頼耶識システムを解析し、システム化した正直言ってメチャクチャなMDシステムだった……しかも動作が不安定で調整やら何やらが常時必要、おまけに部隊運用には向かず、単独で暴れさせるのが精一杯のなんちゃって無人化だった
こんな奴を採用するくらいなら、と私が提案したのはガンダムWに登場する「ゼロシステム」を応用したMD指揮・運用システム……原作のままだとゼロシステムに耐えられる脳を持った指揮要員を探さなくてはいけなくなるので、調整したモビルアーマーの制御システムを代用して完全無人化したものだ
勿論、味方は撃たない様に調整してあるので有人機との連携も可能、操作もチェスの駒を動かすが如く、部隊ごとに区分けされた駒を専用のボード上で動かすだけで部隊配置に即反映、ボードは戦況をシステムが判断してひと目で分かるようにマップや建造物などをレイヤーで表示し、必要に応じて切り替えられる親切設計という初心者向けタイプとした
「なるほど、これなら通常の指揮に加えてもさほど手は掛かるまい」
仔細を軽く説明するだけでマクギリスは有用だと見抜き、即採用した……この人こんな頭良いのに何でバエル馬鹿なんだろう……と私は毎回、内心思っている
「戦力的にはあと、人員の確保くらいでいいと思う……どうせこっちの方が人少ないんでしょ?」
「確かに此方は少数、対するであろうアリアンロッド艦隊の1/3に過ぎない……」
石動さんは懸念するが、マクギリスは違うようだった
「なに、此方には君と君が用意した人形がある……それに、あの堕天使も動くのだろう?」
やっぱりザドキエルも宛にしている……まぁ史実通りだったらミカ兄とバルバトスがある訳だし、その代わりなんだからしょうがないんだけど……
秘密会議を終え自室へと戻った私は、不在中にメールが届いている事に気付く
「送信元は……鉄華団?!」
家族からのメールに私は急いで中を確認すると、オルガ兄だけじゃない……鉄華団の皆が私の離脱を悲しんでいる事がありありと書き記されていた
言いようのない思いが次々と溢れ、それは涙となって私の視界を滲ませた
私だって、今すぐ鉄華団の元に戻りたい……オルガ兄の隣に立って、ミカ兄とアトラちゃんがくっ付くまで応援したい、昭弘兄の尻を蹴飛ばしてでもあの人に告白させたいし、クーデリアさんの事務所の手伝いも……
溢れ出る思いと涙に耐えきれず私はベッドへとダイブして泣いた……
……世界はこんなささやかな願いすら聞き入れてはくれない、だから私はこの道を選んだのに……こんなの反則だよ……オルガ兄は多分テイワズに頭を下げて頼み込んだんだろう、私の行き先を知る為だけに……また無茶なお願いをして呆れられたんだと思う、でもそんなオルガ兄達だから私は鉄華団が好きなんだ……
どれくらい泣いただろうか、メールを最後まで読んでない事に気付き私は最後まで読もうと画面の前へ戻る
最後に添付されていたのは資料用の添付ファイルだ……何かが気になった私は、中身を確認する……すると出てきたのは名瀬さんを嵌めたアイツ……ジャスレイの裏取引に関する情報だった
「そっか……オルガ兄達も同じ気持ちなんだね……」
だったら、やらない訳には行かない……奴だけは絶対に逃さない
会う機会が少なかったとはいえ、名瀬さんはオルガ兄達の兄貴分、そして鉄華団の数少ない理解者だ……そんな優しい人達を傷つけた報いは絶対に受けさせなくちゃ……
……私は初めて人に殺意を持ったことに気付く
そしてその思いは堕天使にも伝わったのか……窓の外に見えている研究所から、一筋の光が天へと登って行くのを……私はじっと見送っていた
はい、フラグが立ちました~
これは私がぜひ演りたかった件のフラグです……原作知ってる人なら、どういう意味か分かるでしょう?
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