【更新休止中】寝落ちしたらモビルアーマーになってた件 ~鉄華団に「厄災の天使」が味方したようです~   作:睦月透火

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え~、前にも言ったかどうか覚えてませんが(←ヒデェ)
善意で誤字・脱字報告されている方
誠にありがとうございます
 m(_ _)m
主にPCで作業してますがスマホ側でも作業するためどうしても見落としが残ってしまいます故、本当にありがたい……
(´;ω;`)ウッ…

※ 5/24 マクギリスとガエリオの会話を判別しやすいように「」と『』で分けました。
ガエリオ君仮面モードは声が響きますしね?

緊急事態宣言の解除……でも、状況は一向に好転してない事を忘れちゃダメですよ?
ウィルス性感染症というモノの真の恐ろしさは、まだ始まったばかりなのですから……


ザドキエルの強襲により、JPTトラスト……ジャスレイ・ドノミコルスは死亡。
テイワズ下部組織壊滅の報は、世界に多大な衝撃を与える事となる。

……そしてギャラルホルンにも、変革のうねりが押し寄せようとしていた。


第11話 征服者と復讐者の目覚め

 ……ガンダム・バエル……

 ギャラルホルンの始祖、アグニカ・カイエルの遺した「ギャラルホルンの象徴」……伝説のガンダム・フレーム……数々の逸話や伝承の中において、まことしやかに伝わる数々の物語は、かつて幼かったマクギリスの心を捉えて離さなかった

 

 マクギリスはファリド家の実子ではなく、彼の父に当たる人物「イズナリオ・ファリド」が気まぐれに拾った野良犬の様な存在だった……幼少から劣悪な人間関係の渦中で育ったマクギリスにとって、人がおおよそ感じている友情や愛情といったものから発生する人間関係を感じる事ができないでいた……故に、彼が唯一信じたものは「力」であった

 彼は幼い頃から力に憧れ、そして飢えていた……それはファリド家の養子となり、正式に跡取りとなっても変わる事はなかった

 だが、ある時彼は見つけた……この世の全ての「力」を束ねたとされる象徴……唯一絶対的な「力」を持った存在……そして、伝説に語り継がれる「最強」の存在……

 

「アグニカ・カイエル……もうすぐだ、もうすぐ……俺の待ち望んだ瞬間が訪れる」

 

 ギャラルホルン本部、ヴィーンゴールヴにある自身の執務室でマクギリスは1人呟く……

 彼の望んだ世界への変革が、もうすぐ訪れる

 

──────────

 

 私はずっと彼の目的を考えていた

 何故彼は「この機体」に固執するのかを……いくら伝説を持つ存在とはいえ、たかがMS1機を所有しただけで世界を変えれるとは到底思えない

 

「はぁ……でも、この機体は本当にいい機体ね」

 

 もともと私はバエルそのものは嫌いじゃない……むしろシンプルで好きだ

 両手の2本の剣と内蔵レールガンのみというシンプルな武装スタイルは、エピオンやトールギスに通ずる騎士や侍と同じ「高潔さ」を感じる……その一芸を突き詰めたスタイルは世間一般的な超火力や特殊武装による最強・無敵論など一蹴できる強さを発揮し得るからだ

 

 そんな事を頭の隅で考えながら、私はこっそりバエルの整備作業をしていた……

 ……え、なんでもう弄ってるのかって? 一応クーデターは明日ですが? 今、私がココに来れてる理由? ほら、前回使った迷彩ですよ……格納庫に安置って言っても機体の整備は普通怠っちゃダメでしょ? だから専門の整備班がココに入る時に毎回紛れ込んで地道に作業してるんです

 

 ちなみに、阿頼耶識の調整やら各部の補修も済ませてます……あと、私自身が最初から阿頼耶識前提の頭してるんで、どんな機体に繋いで作業してもノーリスクですが何か? 

 

「さて、いよいよ明日ね……下働きは大変だな……っと」

 

 そう愚痴りながら、私はバエルの前にある桟橋の下に仮設したテントに戻って休む事にした……明日、バエルを起動させるマクギリスを追って「彼」が来るだろう……バルバトスが居ない今、クーデターを(一応)成功させる為には、私の働きに掛かっているのだから

 

──────────

 

 JPTトラスト壊滅から3日後、ラスタルは艦長室で仮面の男と対面していた……

 彼の名は「ヴィダール」……表向にはただの関係者だが、その仮面の中の顔を知る人物にとっては、彼の存在は1つの鍵でもあった

 

『セブンスターズ会議の招集……マクギリスか』

 

「目的はイオクの件だろう……禁止兵器の持ち出し、タービンズとか言う運び屋への疑惑捏造と強制査察……あろう事か謎のMSに襲撃され壊滅寸前にまで追いやられてはな……」

 

『……行かないのか?』

 

「呼ばれてもない会議に顔を出しては、それこそ暇人だと笑い者にされる」

 

 ラスタルは笑うが、ヴィダールは思う所があるのか……『そうか』とだけ応えた

 ヴィダールの返事にラスタルの顔から笑みが消え、「気になるのか?」とヴィダールに問う……その言葉にヴィダールは

 

『俺に時間をくれ……奴の真意にはまだ辿り着けては居ないが、今の俺に見えている答えが正しいのなら……必ず』

 

「奴は動く、か……分かった……MSも好きに使え、ケジメを付けてこい」

 

 ヴィダールの意図を汲み、了承したラスタルの顔に笑みが戻る……しかし、その笑みは純粋ではなく何処か邪悪な雰囲気を放っていた

 

『……感謝する』

 

 仮面の下の顔は恐らく同じ顔なのだろう……ヴィダールは右手を胸に当て感謝を述べるのだった

 

 ・ 

 ・ 

 ・ 

 

「……やはり、お前の読み通りになったな」

 

 放送されているクーデター派の演説を艦橋で見ていたラスタルは、地球へと先に向かったヴィダールの読みが当たった事にほくそ笑んだ

 

「これで私は、奴と戦わざるを得ない……

 ……しかしマクギリスよ、お前は私の下までちゃんと辿り着けるかな?」

 

 ラスタルは独り言のようにマクギリスを挑発し、少しの沈黙の後に指令を叫んだ

 

「アリアンロッドの全艦隊を招集しろ!!」

 

──────────

 

「随分と呆気ないな……」

 

 ヴィーンゴールヴ守備隊のMSが無残にも破壊された惨状を見て、マクギリスは感嘆した

 モビルドール……既存のMSの制御システムに少し手を加えるだけで、死を恐れない駒と化す禁忌の技術……クーデター派の数の不利を覆す為にセファーが用意した無人MS部隊だ

 

「予想よりも早く、直援のMS部隊は壊滅……

 更に現れた「例の堕天使(ザドキエル)」の登場で、各支部は様子見しか出来ないようです」

 

「さすがは天使の遺した少女(セファー)だ……彼女の働きは彼等(鉄華団)への期待以上だよ」

 

 想定よりも上手く行っているクーデター派の動き(自分たちの作戦)に、マクギリスは感嘆する

 側に控える石動も、セファーの打った手がこれ程の結果を招いた事に驚いていた

 

「本部施設内の制圧も、そろそろ終わる頃です」

 

「……もう引き返せんな」

 

「当然です」

 

「そうか……では私も、果たすべきを果たしに行くとしよう」

 

 何かを確かめるかの様なマクギリスの言葉に、淀みなく応えた石動……

 そして、決意の眼差しを以てマクギリスは部屋を後にした

 

──────────

 

(さて……マッキーは他のセブンスターズから呆れられたかな、そろそろココに来るだろうね……まぁ、クーデターの首謀者だし、あんな上から目線でしか語ってないなら当然かな……う~ん、アルミリアちゃんに会ってなかったのはちょっと痛いなぁ……今からでも遅くないかな?)

 

 そんな事を考えていると、上の扉が開く音がした……マッキーが来たっぽい

 昨日のうちにバエルの起動準備を済ませておいた私は、仮設テントから出て桟橋を登り、マクギリスの前に立つ

 

「……やっと会えたな、バエル……いや、アグニカ・カイエルよ」

 

 新しい時代の夜明け……とか言ってたっけ? 史実の時は

 

 更にマクギリスが歩みを進めると突然、霊廟の天井が崩壊し1機のMSが降りてくる……その姿は青い鎧を纏う黒いガンダム・フレーム……直立姿勢に戻った機体の胸部装甲が動き、中からパイロットが出てきた

 ……ヴィダール、いや……彼の名は……

 

「……ッ……」

 

 機体の落着で激しく飛び散った水飛沫を拭い、マクギリスは降りてきた機体とそのパイロットを見上げる

 そこに居たのは仮面の男ヴィダール……彼はおもむろに仮面へ手を伸ばし、自らの素顔を相手へと晒した……その顔は、かつてマクギリスの親友であり、地球で死んだ男……己の目的の為に顔を隠し、モンタークと名乗っていたマクギリスが、地球での戦いで相手と知りながら戦い殺したはずの男……

 

『やはり、ココに来たか……』

 

「……ガエリオ・ボードウィン……」

 

 不敵な笑みを浮かべながら名前を呼ぶマクギリス、対する彼はMSの上からマクギリスを睨んでいた

 

「やはりラスタル・エリオンに飼われていたのか……彼女の言う通りだったな」

 

 彼女と聞き、ガエリオはバエルの傍で作業している私を見たが、ただの整備員だろうと判断したのか目線をすぐにマクギリスへと戻した

 

『彼とは利害が一致しているんだ、あくまで対等な立場だよ』

 

「その癖……すぐに人を信用するのは、お前の短所だぞ」

 

『そうかもしれないな……俺は親友だったはずの(オマエ)に殺されたんだから』

 

 ガエリオは過去の自分とマクギリスの事を思い浮かべ……長い沈黙の後に口を開く

 

『俺は、確かめたかった……カルタや俺……寄り添おうとしていた人を裏切ってまで、お前が手に入れたかった物の正体を……!』

 

「フッ……辿り着いた様だな」

 

 マクギリスは不敵な笑みでガエリオから視線を外し、私へと合図を送る

 私は見て見ぬ振りをしながらバエルから離れ、天井を見上げた

 

『バエルに乗れ……ココに居るということは、乗れるんだろう?』

 

「てっきり止めると思っていたが……俺がこの機体を手に入れる事の意味を分かって言っているのか?」

 

 マクギリスの表情が変わり、一転して厳しい目つきへと変わる

 

「それとも、一度は死んだ身……もう失うものなど無いからか?」

 

『いや、逆だ』

 

 ガエリオの答えに、マクギリスの眼が僅かに動く

 

『俺は、お前の眼には見えない多くのものを背負って……今ココで仮面を外したお前を全否定してみせる……!』

 

 突然の宣戦布告……一瞬キョトンとしたマクギリスだが、聞こえてきた駆動音に気付き「……その目的は果たせんよ、ガエリオ」と返事した

 

『……ッ!!』

 

 ガエリオも近づく駆動音に気付き、急いでコクピットへと戻る

 天井に開いた穴から、もう1機のMSが降りてくる……バエルと同じ純白の装甲に、巨大な天使の羽根を持つMS……堕天使ザドキエルの降臨に、ガエリオは『そんな馬鹿な……?!』と驚きを隠せないでいる

 

「頼むよ、堕天使くん」

 

 マクギリスの言葉に反応するかのように、ザドキエルはGNソードを展開しヴィダールへと斬り掛かる……さすが反応よくガエリオは腕ごと掴んで止めるが、僅かに遅れて飛んできたテイルブレードで頭部に一撃を入れられた

 

『クッ……なんでココに堕天使が……』

 

「彼女と俺は協力関係なのでね……お前では勝てんよ、ガエリオ」

 

 既に勝ったも同然の様な口振りでマクギリスはガエリオを見ている、だがガエリオは諦めていなかった

 

『……確かに、俺では勝てる気がしないな……だが、俺たち(・・・)ならば……!』

 

ヴィダールの動きが止まり、機体のスピーカーからかの人物の名前が響く……やっぱり使うか、お約束だもんね……

 

『アイン! ……さぁ、好きに使え……俺の体を、お前に明け渡す!!』

 




……最長記録更新しましたね……このシーンほんと長いわ。

とりあえず、ガリガリ? チョコの隣? なガエリオ君おひさですw

この後、本編だとバエルの起動で形勢不利として撤退するガエリオくんですが……
実はこの戦闘シーンのプロット2つあるんですよね……どうしようかな……(フラグ)

ザドキエルとの戦闘シーンはどれくらい欲しいですか?

  • 本編と同じ感じで
  • 多いほうが良い
  • 少なめで
  • 要りません
  • まるまる1話潰しても良い
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