【本編完結済み】寝落ちしたらモビルアーマーになってた件 ~鉄華団に「厄災の天使」が味方したようです~ 作:睦月透火
いよいよセファー最大の
※8/31 16:05 会話文でおかしい場所を修正
殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ
気が狂いたくなる程の圧倒的な殺意が私を責める……
壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ
抗う事すら叶わぬ程の強烈な破壊衝動が私を苛む……
コロセコワセコロセコワセコロセコワセコロセコワセコロセコワセコロセコワセコロセコワセコロセコワセコロセコワセコロセコワセコロセコワセコロセコワセコロセコワセコロセコワセコロセコワセコロセコワセコロセコワセコロセコワセコロセコワセコロセコワセコロセコワセコロセコワセコロセコワセコロセコワセコロセコワセコロセコワセコロセコワセコロセコワセコロセコワセコロセコワセコロセコワセコロセコワセコロセコワセコロセコワセコロセコワセコロセコワセコロセコワセコロセコワセコロセ
このまま私は塗り潰されて消えるのだろうか……
(……消えたくない……よぉ……)
このまま私は何も成せずに果てるのだろうか……
(……嫌だよ……怖い……みんなの所に、帰りたいよぉ……)
このまま私は全てを諦めてしまうのだろうか……
鉄華団やアリアンロッドの本隊も合流した三日月達は、我が物顔で空を駆け暴れまわる堕天使の猛攻に晒されていた……主に被害に遭ったのは、堕天使の異変後からジュリエッタの位置を捕捉する事に成功し、速攻で増援を送り込んだアリアンロッド艦隊の面々である……鉄華団のメンバーはさすがに謹製シミュレーターでの動きよりも機械的かつ単純な動きの堕天使相手ではそれほど苦戦せず、むしろアリアンロッドのMSを時折庇う事もあった
そもそも自由に飛翔する堕天使を相手に、満足な決定打なんぞ撃ち込めないのだが……
『くっそ……飛び回ってて隙がねぇ、シノ! 何とか撃ち落とせねぇのか?!』
『無理だ! あの速度は砲戦モードなら当たるだろうが、アレはロクに射角が変えられねぇ! あんだけ飛び回られると狙いすら定まらねぇぞ!?』
『無茶苦茶だな……何か手はねぇのか?!』
昭弘の無茶振りを無理だと返すシノ、状況の悪化を危惧するオルガ……するとそこへ
『俺が叩き落とす……!』
バルバトスが飛び上がってテイルブレードを射出、それを迎撃しようとする堕天使の動きを見切った三日月は、上手く挙動の隙間を掻い潜って堕天使の胴体にワイヤーを絡ませる事に成功したが、そのまま引き摺られ……空中へと吊り上げられて身動きが取り辛くなってしまう……ぶら下がったバルバトスを叩き落とすべく速度を利用して攻撃を仕掛ける堕天使だったが、それは三日月の読み通りの展開だった
クローを展開してバルバトスの腕を狙う堕天使、三日月はそれを見切ってクローに超大型メイスの内蔵パイルバンカーを撃ち込み、シールドを破損させた後テイルブレードのワイヤーを巻き取って接近、武装破損でふらついた堕天使を上からハエ叩きの要領で文字通りに叩き落としたのである
如何に機動力に優れる堕天使でも、テイルブレードのワイヤーを利用したチェーンデスマッチ戦法で逃げられない状態では、パワーで上回るバルバトスに抗えなかった……
空中で体勢を整えきれず中途半端な仰向けで地面に叩き向けられた堕天使は、バルバトスのパワーでそのまま押さえ付けられてしまう……未だに残る右腕のGNソードも超大型メイスで押さえ、更に左肩を踏み付けてほぼ行動不能へと追い込んだバルバトス……その時、不思議な事が起こった……
『……これは……セファーの声……? 泣いてる……? いや、帰りたがってる……!』
度重なる調整により、肌感覚レベルでマッチングされたバルバトスの阿頼耶識が、堕天使のサイコフレームから滲み出る感情を捉え、それを擬似的な声として変換したのである……まさに、脳で直接処理を行うマンマシン・インターフェイスと、オカルティックなサイコミュ・デバイスが引き起こした奇跡の現象であった
『コレ……こうすれば俺の声も、アイツに聴こえるかな……?』
直感でそう感じた三日月は、全員へ通信回線を開き、思い付いた案を教え初めるのだった……
全てを殺せ、全てを壊せ……そんな怨嗟の声がずっと私を苛んでくる……
(……いっそ、最初からそう思ってたら楽だったのかなぁ……)
身体の主導権やら全てを奪われ、身動き一つ取れない矮小な私の心は……最早諦めモードであったのだが……
『チビ嬢、こんな所で終わるのか?』
ふと、ユージン兄の幻聴が聞こえた気がした……
私はまだ、消えてはいない……さっきからずっと聴こえているこの鬱陶しい「怨嗟の声」に混じって、みんなの声が聴こえた気がする……
『……セファー、お前には色々と世話になったからな……今度は俺達がお前を助けてやる!』
『セファーちゃん……頑張って! お姉さんも手伝ってあげるから、ちゃんと戻って来なさい!』
(今度は昭弘兄とラフタさん……そういえば、あの後ちゃんと告白したのかな……)
『オレ達に色んなモンをくれたお前を、助けない訳ゃねーだろーが!!』
『セファー、オレだってまだ強くなる! まだ勝ち逃げは許さねぇからな?!』
(シノ兄……ライド君も……)
『こんな事で立ち止まるのですか? あれ程の力を持った堕天使と呼ばれる貴女が……?』
(……何故だか分かんないけど、ジュリエッタさんの幻聴まで……)
生憎とまだ私は自己を保っていた……そりゃそうだ、まだ私は未練だらけのまま消えたくはないし、やりたい事も山程残ってる……それに、知りたい事に約束やら何やら……「私のたった1つの願い」も未だに叶ってない。
『セファーちゃん、和食のレシピ……まだ教えて貰って無いからね? ちゃんと戻って来てよ!』
(アトラちゃん……そうだった……今度、和食教えるって言ってたっけ……)
幻の様に姿が浮かんでは、言いたい放題に文句をつけて消えていく知人達……
あぁ、そうか……私ってばこんなにも必要とされてたんだ……
その間にも、ダンテ兄やチャド兄……雪之丞さん達が言いたい放題言って消えていった……
そして、コレがラストと言わんばかりに姿を見せたのは……
(ミカ兄……それに兄さんまで……)
『セファー……バルバトスの調子悪くなったら、今度から誰に見せれば良い?』
『……セファー、ホントにお前は自慢の義妹だよ……だが、こんな所で終わっちまうのか?
短い付き合いだったけど……俺達、鉄華団はみんなお前に感謝してるんだ……兄貴の事も、ミカの事も、団員みんながな?
……だから、俺達は諦めねぇぞ……お前がオレ達にしてくれた様に、今度は俺達がお前を助けてやる番だ……だからお前も諦めんな、団長命令だ……絶対に……』
勿体振った様にタメを作った後、最後にあの台詞が聞こえたてきた……
『……止まるんじゃねぇぞ!』
その言葉を最後に、私の何かが変わった気がする……何ですか、ヒトの気も知らないで言いたい放題……余計に消えるのが辛くなっちゃったじゃない……
「こんな気持ちのまま、ハイサヨウナラ……なんてする訳無いでしょうがッ!!」
気合いを入れ直し、私は響き続ける「怨嗟の声」の発生源を睨む……
それは頭上高くに浮かぶ「真っ黒な塊」……
不気味な一つ目の化け物みたいな、靄の掛かった不定形生物……スライムみたいに蠢き、空中をふよふよと漂いながら、体表に複数ある口の様な器官を巧みに動かし、呪詛の如く単語を延々と吐き出していた……その姿はまるで誰かの創作神話に出てくる『黒き仔山羊』の様だった
『何が悲しくて「シュブ=ニグラス」みたいな姿してんのよ……ん? 此所って私の精神世界よね……じゃあアレは私の想像力が生んだモノって事?』
その事実に軽く絶望したが、頭を振ってバカな思考を捨て去り、再び黒い塊を睨む。
途切れる事無く続く怨嗟の声……なんだか無性にビームか何かでぶち抜きたくなってきた……すると、視線を向けた先に何故かトンデモナイ物が転がっているのに気付く
……は? なんじゃこりゃ?
そこに落ちていたのは……「RX-78-2 ガンダム」のビームライフル……間違いない。
「何でこんなモノが……って、私が今欲しいって思ったモノじゃん」
……アイツをぶち抜きたいって、今も考えてる。
ちょうど良い、早速
八つ当たりをするかの如くビームライフルを構え、躊躇い無く引き金を引く。
放たれたビームは寸分違わずに頭上に浮く黒い塊へと吸い込まれ……数瞬遅れで爆ぜて消えた……
だが、数分もしない内に「それ」は何処からともなく再出現……そして少しずつ増えていった……しかも厄介な事に数だけでなく、その大きさまでも変わっていたのは嫌がらせだろうか……
(# ゜Д゜)……ったく、次から次へと……もぉ~鬱陶しいッ!!
撃墜数が100を超えた辺りで手数を増やしたいと思うと、グフ・カスタムのシールドガトリング……300を突破した頃には腕が疲れてきたが、ローゼン・ズールのメガ粒子砲内蔵シールドがあったので攻撃続行、それで更に撃墜数が500を超えた辺りで今度は人手が足りないと感じる……直後の砲撃音と足音に振り向くとそこには勝手に動くヘビーアームズ(EW)の姿が。
『……なんだかよく分かんないけど、味方なら心強いわね♪』
さながら弾幕ゲーの如く襲い来る黒い塊を次々と撃ち落としていくヘビーアームズ……もう撃墜数なんて数えるのは止めていた……何故なら相手は津波の如く巨大な群れで襲って来る様になっていたからだ
ただし、諦めが悪い私には強い味方が居る……ヘビーアームズだけでなく、ダブルエックスやウイングプロトゼロ、フルアーマー形態のZZやユニコーンにストライクフリーダムやレジェンド……サイコガンダムからガデラーザまで、高性能機を初め手数や火力自慢のMS、MA達が援軍の如く次々と現れ、最早黒い波となった破壊衝動の化身を全員で撃ち落としまくっていく……
『……私は諦めの悪い性格だし、悪いけど……』
私の姿は、か弱いいつもの子供の姿ではなく……自らの半身とも呼べるMS、堕天使の姿へと変わっていた……翼を広げて飛翔する私の隣に、ダブルオークタンタとダブルオーライザーがそれぞれ左右に寄り添うように追従する
そして、初めてユニコーンに乗った彼の……あの始まりの瞬間の如く私は叫んでいた
『……
私の叫びに呼応するかの様に2機のダブルオーが紅に染まり、トランザムバーストとクアンタムバーストが放つ圧倒的なGN粒子の奔流が黒い波を押し退けながら膨れ上がっていく……
同時に紅く染まった堕天使……私も右腕を掲げ、周囲のGN粒子を味方にして発動したドミニオンズブレイカーの最大出力モード「ドミニオンズ・ライザー」を大上段から黒い波に向けて叩き付けた
その間にも弾幕は絶える事無く展開されており、その中でも主役機達はそれぞれの必殺攻撃やフルバースト……各々の最大火力の攻撃を揃って黒い波に撃ち込んでいく……
全弾発射、フルバースト、サテライトキャノン、ツインバスターライフル……巨大なビームの奔流やミサイルの嵐が次々と黒い波を蹴散らし……最後はなんか既視感のある巨大な人が突然現れて、私にウインクして見せた後に怒りの形相(?)になって突っ込んで物凄い大爆発したんだけど?
(……気のせいかな? 一緒に妙な幻聴を聞いた気がする)
……はい、思うがままにやらかしましたwww
サイコフレームの奇跡……ガンダムの超常現象と言えばコレしかない!
記憶してる全てのMS、MAを総動員すれば火力ゴリ押しで勝てるでしょwww
個人的に
次話、ラストと聞いたら……?
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まだだ、まだ終わらんよ……!
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お願い、もう少しで良いから……
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試合終了~!!
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続話、別枠で希望