【本編完結済み】寝落ちしたらモビルアーマーになってた件 ~鉄華団に「厄災の天使」が味方したようです~   作:睦月透火

27 / 76
今回は短めです……ってお気に入り900件を突破してるし

……仕事の事もあって胃に穴が空きそう。
多方面から……ぷ、プレッシャーが……(;´Д`)ァァッ


第24話 それは『奇跡の弊害』……誰が上手く言えと?

 セファーが自身の精神世界で幼女虐待に反抗した為、現実の堕天使も煽りを受けて沈黙……

 それと同時に、採掘場の一角で異変が起きた……

 

 地鳴りの如く不気味な音が響き渡り、大地が揺れ始める……

 

『今度は何ですか……? ……さすがにもう驚きはしませんが……』

 

 そう言ったのは勿論ジュリエッタである。

 だが地震にしては規模が局所的過ぎており、外の様子を問い合わせてみても何も起きてないと言う……困惑するジュリエッタ、だが揺れは確実に大きくなり……やがて巨大なクレバスが大地を割り、その中心では大量の土砂がクレーターを形成する……

 その様相は件のハシュマルの時よりも遥かに大きい、そして大地の裂け目から現れたのは……巨山の如きMA……いや、MAにしては異形過ぎた……

 まるで触手の様に備えられた……いや実際触手なのだろう巨大なMSの頭部を模した先端を備えたサブアーム(?)が周囲で無数に蠢き、MSよりも巨大な脚部らしき部分と、それよりも更に巨大な胴体部分はさながら植物の様な構造をしている……だがそんな下半身の巨大さにしてはか細い上方にある接合部の先には、筋骨粒々の大男みたいにシンプルな形状をした上半身が接合されており、自らのその異形さを凄まじく際立たせていた

 

『……何なのですか、この機体は……?!』

 

 最初に口を開いたのはジュリエッタ……

 

『な……なんてデカさだよ、オイ……』

 

『厄災戦のMAってのは、こんな馬鹿げた大きさの奴もあるのかよ……?』

 

『ふざけた見た目してるが、あの時の奴よりかは楽だろ? デカ過ぎて(のろ)いだろうし……』

 

 オルガや昭弘、シノらもそれぞれ口を開くが……手応えの無さそうな相手だとタカを括っている様だ……だが、直後に起こったあまりの惨劇にその考えはすぐに霧散してしまった

 

『何なんだコイ……がはっ!?』

 

『来るな……くるなぁぁ?!』

 

『チクショウ!? コイツ……う、うわぁぁぁ!?』

 

『ば、化物……ひぃぃぃぎゃふっ!?』

 

『くたばれバケモノがぁぁぁぁひでぶぅっ!?』

 

『……っくしょぉ……おぎゃんっ!?』

 

ガキィィィン……ドォン……グシャッ

 

 大破し、ロクに動けない機体がほとんど……だが現状では最も数の多いアリアンロッド所属のMS達が次々と触手に撥ね飛ばされ破壊ていく……無論ながら必死の抵抗を試みてはいるが、どんな連携を使ったとしても量産型MSの火力では、触手1本を怯ませる程度が限界だった……

 確かに、本体の挙動は鈍い……だが攻撃や防御を行うのはほとんどが例の()()()()の触手だ、しかもその動きは変幻自在な上に数も圧倒的……更には牙付きの口の様な部位を展開して噛み付いたり、口腔内からビームを発射して直撃したMSの挙動を著しく鈍らせていた……見てくれこそマシーンなのだが、その動きは正しく異形の生物と呼べるものだ

 

『……待て待て待て! 何なんだよコイツはょォ!?』

 

 触手攻撃は勿論、鉄華団のMSにも襲い掛かる……

 慌てて迎撃するシノ、フラウロスの背中にあるレールガンの直撃を喰らった触手が吹き飛ん……だのは良いが、すぐさま側から別の触手が襲い掛かり、更には吹き飛んだはずの触手も瞬く間に修復され、勢いは衰えるどころかより一層激しくなってしまう。

 

『何だよ、壊れてもすぐに治っちまうのか?!』

 

 ハルバードを振り回し、次々と触手を斬り捨てていくグシオンリベイク……奮戦するも、触手の数は一向に減らない事に、昭弘も驚愕した

 通常兵器では有り得ない、驚異的な自己修復能力……ナノテクノロジーの極致とも呼べる驚異の能力を、このMAは持っていた……それはつまり、この異形の破壊には『量も質も求められる』と言う事だ。

 しかも、その質は最高クラス……ガンダム・フレーム並の性能が必須であろう事は、誰の目にも明らかであった……

 

──────────

 

 さて、追い出しは成功したけど……これからどうしようかな……

 

 私ことセファーは自身の精神世界において、MAの破壊衝動から来るハッキングに打ち勝ち、自己防衛には成功したものの……次の一手に迷っていた

 

(……まさか、堕天使とのネットワークを逆利用されてハッキングとか……

 ん? 待って、この反応って……?!)

 

 依然として身体の主導権は剥奪されたままだったが、辛うじて直接アクセス可能な堕天使側のセンサーから、予想だにしなかった反応を受け取った私は絶句した……

 何と言う偶然か……いや、これは私というイレギュラーが起こしてしまった『弊害』だろう……

 

 MSとは兵器である……だが、人が乗り込むという要素故に、それはあまりにも脆弱すぎた

 

 ならば、人を……乗り手を必要としない兵器とすれば……? 

 

 それは色々な方法でアプローチされてきた兵器にとっての『命題』である……しかし、その多くが無人化の影響によって代償を……新たな欠点を抱える事となった……

 だが、あるアプローチはそれを補って余りある力を発揮する存在を生み出してしまう……

 

 機動武闘伝Gガンダム……その中で悪魔的な強さと異常さを発揮したモンスターマシン……『デビルガンダム』である。

 

 デビルガンダムとは『自己再生・自己増殖・自己進化』という、機械とは程遠い生物的な特殊能力を持った()()()()()()()()()『アルティメットガンダム』が、自己制御プログラムの暴走によって変貌したもの……本来ならその性能を以て、荒廃した原作世界の環境を再生するモノだったが、物語中に明かされた陰謀によって事故が起き、悪用を防ぐため共に脱出したパイロットを生体ユニット……つまりは人間をパーツとして取り込んで凶悪な力を発揮した……勿論、取り込まれた人は最後の一人を除いて全員死亡している

 

(……まさか、あんな機体まで埋まってたなんて……!!)

 

 堕天使のセンサーが捉えた反応、それは間違(まご)う事なく『デビルガンダム』だった……

 

 まさかとは思うけど、あの機体……私をコアに取り込む気なのかな……? もし、そうだとしたらピンチ所の騒ぎじゃないでしょ!?

 

 原作の最終戦でも『デビルガンダム』は、()()を取り込んだ事でラスボスに相応しい程ヤバい強さを発揮した……なんでも、女性特有の生体機能が『デビルガンダム』を最強にしてしまう「鍵」なのです……詳しくは(R-18ではない故)原作見るかググってね。

 

 私が生体ユニットとして相応しいかは甚だ疑わしいが……それを抜きにしても、私が取り込まれる事によって引き起こされるであろう『悪夢』は、間違いなく誰にも止められない……

 

 唯一幸いな事は、私の身体はまだ宇宙にある……とだけ言っておこう

 

 だけど奴が私の存在を嗅ぎ付けるのも時間の問題だと思う……万が一、堕天使に物理的融合でもされた暁には間違いなく居場所がバレて、今度こそ抗えないハッキングで廃人にされるだろう……そうでなくとも、取り込まれたら最後、原作みたいに助けられる様な展開は望めないし……現状維持すら(まま)ならない今を、奴の本能が見過ごすハズもない

 

『早いトコ何とかしないとね! ……とは言ったものの、今のままじゃまだアクセス権取り戻せないのよねぇ……』

 

 自分の身体や堕天使とのリンクが回復しない今の段階では、私に打つ手など皆無だった……




見事に精神汚染を回避できたセファーですが……反動で堕天使とかのリンクが途切れてしまい万事休す!!

そして突然の『デビルガンダム』……何でコイツが?って思った人は、多分多数居るでしょうね……

経緯を詳しく書くかは未定ですが、さわり的に説明すると『過去にセファーを悪用したかった勢力が、彼女を(生体ユニットとして)使う前提で建造した』って事にしてます。

ifですもの、過去の詮索や捏造はご自由にどうぞwww

勿論、300年前は起動させられなかったのですが……機体は完成してたので(フラグ)
もし、セファーが取り込まれたら……DG汚染された主役機体の総登場で世界が終わる……!Σ( ̄□ ̄;)

次話ラストと言ったな……アレは嘘だ。

  • うん、知ってた
  • 詐欺かよwww
  • え? えぇぇぇぇっ?!
  • どうでも良いから続きをはよ!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。