【更新休止中】寝落ちしたらモビルアーマーになってた件 ~鉄華団に「厄災の天使」が味方したようです~ 作:睦月透火
長くなりそうなので話を分けました……残りは皆さんの手も借りたいなぁ
(露骨なアンケートと時間稼ぎwww)
ジュリエッタ・ジュリスはしばし呆然としていた……
あれだけ居た仲間が……精強なるアリアンロッドのMS隊が、片手間の如く粉砕され瞬く間に壊滅しているのだから……
『……コレは、何かの間違いです……
ギャラルホルンは、世界の秩序を守る為の存在なのですから……』
だが、目の前に広がるこの光景が「貴様は愚かで無力で哀れな存在だ」とばかりに否定してくる
最早ジュリエッタの周辺には、生き残っているMSなど皆無だった……
この光景を生み出した元凶……
暫くの静寂……そして、触手が蠢き始めてジュリエッタの機体を捕らえようと襲い来る
『クッ……私も、ヤキが回りましたか……?!』
そんな事を呟きながらジュリエッタは触手を回避し続ける……暫くは優勢だったが、単調なパターンでは捕らえられないと感じたのか、触手は搦め手やフェイントを織り交ぜた複雑な動きを始めた
恐らく、捕らえられたら最後……機体ごとバラバラに引き裂かれ生きては帰れない
全身に冷や汗が滲む、操縦桿を握る手が震える、恐怖で足が引き吊りそうになる、最早表情は絶望の真っ只中……しかし、ジュリアは困難な回避機動をミリ単位の精度を維持しながら成功させている
死を目前に控えながらも、ジュリエッタの操縦技術は向上を続けていた……孤軍奮闘するジュリエッタ……此処から姿は確認できないが、付近に留まって居るであろう鉄華団へと救援を求める事を一瞬だけ考える……その一瞬の思考で生じたほんの僅かな隙を、情け容赦ない化け物の触手は見逃さなかった
『……ック、万事休す……ですが、タダで殺られるとは思わ……えっ?』
外部スピーカーから響くジュリエッタの声が、理解不能の状況に遮られる……目の前の悪魔は、機体ごと私を破壊するのではなく、自らに取り込もうと小さな触手を大量に蠢かせ、コクピットらしき部分を解放していた……
そこに見えるのは、生理的な嫌悪感と根元的な恐怖、そしてR-18的の様なナニかをごちゃ混ぜにしながら蠢く接続部と……そこから生えた、全身を触手に蝕まれた死体だった
この時、ジュリエッタは濃密過ぎる程の死の恐怖を感じてしまう……死体は既にボロ雑巾という表現に等しく、内部は最早人としての全てを喰らい尽くされ、最早皮だけしか残ってない、粘液や体液にも似た何かに蹂躙された裸体……見るも無惨な姿にジュリエッタは嗚咽しながら眼を反らす、辛うじて少年だと判断できるその死体を触手が吐き出し、目の前にある新たな生体ユニット……ジュリエッタを認識したのか、数本の触手がジュリアのカバーを瞬く間に破壊してコクピットの内部を暴く
「……まさか、今度は私を……?!」
気付いた所でどうしようもなく、目の前に迫るコアの触手……死と陵辱の限りを湛えながら、あと数十センチまで触手が迫った瞬間……ジュリエッタは僅かに熱を感じる爆風を肌に感じ、同時に機体ごと強烈に揺さぶられるのであった
「……本当にこんなんでセファーが助かるのかよ?」
最初に最もな意見を口にしたのは副団長のユージン……一部の団員からも不安の声が上がる中、着々と堕天使復活の準備が整えられている
ランドマン・ロディ2体に支えられ、辛うじて立っている堕天使……だがその目には僅かな光しかなく、サイコフレームの輝きは完全に失われていた
「……コレは一種の賭けだ……堕天使が動ける様になれば、ギャラルホルンも含めての3面攻勢に出れる。
奴の出方が分からねぇのは仕方がないが、俺等の打てる手は少ない……今打てる手は全て出す、もう後悔はしたくないからな」
オルガは今できる最善を必死に為そうとアレコレ手を尽くしていた……
これまでの彼は、目の前で消えていった仲間の思いを受け継ぐ……それだけしか出来なかった、それしか出来ないと考えていた。
だが、今は違う……
……出来ない事は出来ないで当然なんです、でもそれで諦める人は
でも……
人が「為したい」と思い「為すべく」努力を重ね、「思いを捨てない」事を貫いて……初めて「為せる」んです。
……奇跡は待つものじゃない、
セファーは入団して間もない頃……過去の事を未だに悔やんでいたオルガに説教をした、その時にセファーが言った言葉だ。
オルガはそれからずっと、自分の出来る事を必死に探し始めた……自分は鉄華団の団長……数こそ名のある連中よりずっと少ないが、信頼に足る同年代や生きの良い年下の団員達に恵まれ……頼れる兄貴分や手を差し伸べてくれる大人達……実力を認められ、懇意にしてくれる者達がいる……その中で、己が何をすれば良いのか……一時期は「火星の王」等という朧気な未来を夢見ていたが、セファーの離脱という転機によって目が覚めた。
セファーはいつも仕事で頭が一杯一杯だったオルガを気遣っていた……陰ながら仕事を(勝手に)肩代わりし、時にはアレコレと口を挟み、オーバーワークで不備に気付かなかった重要書類を裏でこっそり手直したり、徹夜する時は必ず一緒に寝泊まりもしていた。
「俺はバカだな……どうしようもない馬鹿だ……」
結成間もない頃から団員たち……特にオルガを心配し、誰よりも現実的に生き抜く為の道を探り続けていたビスケット・グリフォン……オルガは彼とセファーが何処か似ていると感じていた。
粋がって夢を見ていたあの頃、突然に訪れたビスケットとの死別……それ以降、団員たちの結束は高まったが、根本的な問題は残り続けていた……だが、そこに
セファーは団長の義妹という肩書きを私欲ではなく、団員達の能力向上に全て傾けた……年少組にはクーデリアと協力して基礎知識を……年長組や隊長格には年齢相応の社交辞令や一般教養、更に団長の外回りに漏れなく付き添い、事のイロハやタブーを教えつつ、時には相手側の不備を見抜いてはこれ見よがしに弱点を突く事もあった。
元リアル社会人……公然と趣味(ガンダム)を語る時は変人扱いされていたが、
「……オルガ、準備は整ったぞ」
雪之丞が報告に来る……待っていたとばかりにスーツの上着を脱いで車へと放り込み、サイドミラーに引っ掻けていた団章入りの上着に腕を通す
「……よし、すぐに実行だ」
(待ってろよ、セファー……今度は俺等がお前を助ける番だ!)
次は自分達が義妹を助ける番……その並々ならぬ決意を瞳に宿して、オルガは堕天使を見上げた
突然襲った衝撃にジュリエッタはコクピットの奥へと押し込まれ、間髪いれず機体ごと触手から強引に引き剥がされた……剥がされたカバーのせいで、風がコクピットの中まで入り込む
衝撃と重力でコクピットのシートに叩き付けられ、少々混乱気味のジュリエッタだったが、頬を撫でる風に堪え忍んでいた眼を開く……そこには、破壊されたコクピットの開口部から覗き込む紫の機体……キマリスヴィダールの顔があった
先ほどの衝撃は、キマリスヴィダールの隠し武装「ダインスレイヴ」によってデビルガンダムのコクピットを横から狙撃した際のモノだった……普通ならば正気を疑う方法だが、ガエリオには
『無事かジュリエッタ!?』
「……遅すぎます、よくもまぁこんな……大遅刻をしてくれましたね……お陰で、部隊は全滅……です……それ処か、私も……」
『良いんだ、それ以上……何も言わなくて良い……』
助け出された安堵からか……それまで堪えていた死の恐怖や、あの直後に行われる筈だった陵辱の如き蹂躙を想像してしまい、ジュリエッタは声を嗚咽に震わせてしまう……だが、ガエリオはジュリエッタの言葉を遮り、それ以上考えるな、もう大丈夫だから……と優しく止めたのだった
ジュリエッタの顔は直接見えないが、キマリスのシートに座るガエリオは、啜り泣く少女が味わった死の恐怖を想像して顔を歪めながら、足元に蠢く巨大な悪魔を見下ろす……
「ギャラルホルンの同胞達を手に掛け、なおも人を恐怖に陥れんとするMAよ!!
……貴様は必ず、欠片も残さぬ様に破壊し尽くしてやる!!」
マクギリスの時よりも凄みのある形相でそう言い捨てながら、ガエリオはキマリスにジュリアを抱えさせたままその場を離れるのであった
この後、私が想像したのはジュリエッタがガエリオに対して乙女ムーヴかます……精神崩壊してないかな?
この2人をイチャラブに持っていく方法間違った希ガス……
セファーの前世は「ハケンの品格」の主人公レベルで有能ですが……状況が求めると感じたら公然とガンダムムーヴ(名台詞発言を添えた有能行動)をやるので、社内では「有能だが変人」という扱い……それ故30代後半で未だに独身、僅かにあった結婚願望も噂(ガンダムムーヴ)のせいで完膚なきまでに打ち崩され、ますます趣味にのめり飲む……という悲しいモノでした。
ハケンの品格についてはドラマ見るのをお勧めします、なかなか面白いですよ。
この後、確定事項になるのは?
-
ガエリオにツンデレムーヴするジュリエッタ
-
シスコンに目覚めるオルガ
-
純粋に家族を守るために覚醒する三日月
-
恐る恐る堕天使の様子を伺うラスタル
-
死んだふりムーヴからイチャラブかますマクギリス