【本編完結済み】寝落ちしたらモビルアーマーになってた件 ~鉄華団に「厄災の天使」が味方したようです~ 作:睦月透火
大気圏突入の件で4徹した事がバレ、仕事をオアズケされてしまった透火……
折角なので水着に着替えて海を満喫する事に。
クーデリアさんが来て少し驚かれたけど、この島で遊べるのは今日だけじゃなかったかな?
……とりあえず、はいコレ♪(黒い微笑み)
巨大パラソルの下で、海岸線を眺める私とクーデリアさん。
さすがに彼女だけ普段着という訳には行かないよね?(メタ視点で理解を求める)
「はいコレ、サイズは合うと思うよ?」
突然渡される服のような何か、クーデリアさんは頭から疑問符ばかり出てる……
「あ、あの……コレは?」
「何かって? 水着ダヨ?」
聞いた途端にアワアワするクーデリアさんも可愛い♪
だがしかし、その水着を着せるまで私は敢えて真顔で対応する……
「え? いや、その……私はこんな事をしている時間は……」
「ほーら、ココん所にシワがよってる……」
ドルトコロニーの件以来、何か余計なプレッシャーを感じているのであろう彼女の眉間には、クッキリと皺が刻まれている……ここから先にも、彼女には重たい責任がのし掛かるだろう。
それなら今この瞬間だけでも、全てを忘れてリフレッシュしておいた方が後々良い結果になると思う……幸い、今日だけなら敵も来ない訳だし。
オセアニア連邦には感謝だね。
「貴女の背負った物を下ろせとは言わない……
ただ、今だけ少し忘れてさ……少しは心を休めないと、潰れちゃいそうだよ……?」
受け売りだけどさ……私も怒られたし、今日だけ忘れて心の休憩!
「……ありがとうございます」
そう言って、着替え用として隣に立てておいたテントへと入っていく彼女……入れ違いにパラソルの下に来たのはアトラちゃんだった。
「やっほー、アトラちゃん(ゴソゴソ)……はいコレ♪」
再びどこからともなく取り出される水着……キョトンとする彼女(以下略)
「コレなら海で濡れても大丈夫だし、三日月くんからも誉めて貰えると思うよ?(殺し文句w)」
最初は私が何か企んでるって怪しむ感じがしたけど、三日月の名前を出すとすぐに表情が急変して気合いが半端ない顔になった……チョロいw
その後も手の空いた女性陣に水着を見繕っては着替えテントに向かわせ~を繰り返し、全員が着替えてきた。
クーデリアさんには青いビキニにパレオと髪飾りのセット、アトラちゃんはフリルをあしらった白いワンピースタイプに麦わら帽子、フミタンさんとメリビットさんには、デザインの違う大人の黒いセクシービキニとスカートパレオのセット……ラフタ姉さん達は自前のヤツ(ご想像にお任せします)だ。
「三日月、見て! ……どうかな?」
早速年少組と一緒に混ざってきた三日月に対して、水着姿を披露するアトラちゃん……最初は何だか訳が分からない様子だったが、クーデリアさんとフミタンさんが並ぶと少し驚き、チョットだけ考え込んだ後……
「……うん、アトラにはソレが似合ってる」
と、珍妙な誉め方をしていた……比較対象が無いと評価に困るってどゆこと?
ちなみに三日月くんと昭弘くんに禍月だけ、私が用意した水着を着てこの場に混ざっている……
三日月くんには、アニメ調のタッチで
「(三日月)この絵のヤツ、何? ……サメ? 海の強い生き物? ……へぇ~(案外気に入った様子)」
「(禍月)……どっかで見た様な柄だな……まぁ、悪くないな」
「(昭弘)…………(照れている)」
なお、着替えた後のリアクションは三者三様……
私はラフタ姉さん達と泳いだりパラソルの下で休憩している間、禍月は昭弘くんを連れてすぐ近くの岩場や海中で魚を捕ってるし……三日月くんは薄着の年少組とビーチボールで遊ぶアトラちゃんを見守ってました。
ついでに団長さんを始めその他大勢は、近くの木陰から羨ましそうに見てましたとさw
にゃ……にゃ……にゃ……っ!!
「
なまのおさしみちょうひさしぶりにたべた……まがつきがまさか、くろマグロとってくるとかマジでかんどー♪
ミカにぃたちや、アトラちゃんもさいしょはビビってたけど、あまりにもおいしそうにわたしがたべてるのをみてたべるきになったみたい……まかないのじいちゃんからも、カレイがおくられてきて、そのにつけはアトラちゃんがちょうりにちょうせん……ラフタねぇさんたちもてつだってくれた。
わたしもいろいろちょうりにさんかしたから、バリエーションはかなりほうふにそろったとおもう。
……ただ、ひとつなっとくいかないのは……だんちょうさんがおさしみたべなかったことだ……あんなおいしいものをいやがるとか、じんせいのはんぶんはそんしてるよ……ぜったい。
翌日、禍月からビスケットくんに相談を受けた事を聞いた。
さすがにココで起こる論争の回避は出来なかった様だ……フォローはしたと聞いたし、兄のサヴァランくんとも話してた様だから大丈夫だと思う。
それよりもだ……夕方に始まる会談に、私と禍月まで呼ばれているのは意外というか……何だかキナ臭い。
まぁでも、断ると何が起こるか分からないし……行くしかないよね。
・
・
・
会談場所は蒔苗の爺ちゃんが匿われている和風の高床式住居……オセアニア連邦は日本を初めとするアジア圏の古式建築技術に影響を受けた技術者が多く居る他、爺ちゃんの趣味もあってこんな建物になったんだとか。
「遠路はるばる良く来たの……改めて、儂が『蒔苗東護ノ介』じゃ」
私達への用事はクーデリアさん達とは別に時間を取っているとの事……別室で待っている間、禍月と新型機の要望を可能な限り聞いた。
「……
意外だったのはベース機の選択だ……てっきり私はνガンダムとか、ユニコーン辺りを選ぶと思っていた……だが、禍月は大型機に等しい宇宙世紀の第5世代MS……『
確かにこの世代のMSは性能的にも技術的にも、化け物に等しい程の進化を遂げ……単体で超音速飛行すら可能とする超高性能機だ……だが。
「……難しいかな、どうやれば10mもダウンサイジングできんの?」
さすがに無茶が過ぎる……鉄華団が保有する機体はほとんどが18mクラスの機体ばかり。
加えてアベンジャーも何とか全高を同等に抑えて組み直したけど、
そうなると設計段階で大幅な刷新や変更を余儀なくされる為、製造まで含めると2年で間に合わない可能性が高い……それに私は、サイコミュ兵器をまだ造った事が無いのである。
サイコフレーム自体は開発経験こそあるものの、応用実例は演算強化と制御システムへの寄与しかなく……専用兵器の開発にも時間を割かれる事は確実だ。
「……まぁ、AGEシステムに既存の設計図を読ませて、解決法を探らせる事はできるけど……より簡単なのはサイズの近い奴をベースにして、機能を追加する形で改造する案ね……一応、両方から模索はするわ」
「任せる、それと……」
「……何?」
何やら言いにくそうな雰囲気……でも、言ってくれなければ分からない。
私はニュータイプじゃないんだし、何となく……みたいに当てずっぽうな予測程度しか出来ないからね。
「……いや、お前も新型は考えてるのか?
エドモントン後からの相手は一筋縄じゃ行かんだろうし、何よりフラッグの性能は……」
痛い所を突いてくる……フラッグの性能は確かに高いが、あくまでも量産機止まり……まだ見ぬ強敵や来るべき戦いに備えるには、フラッグでは性能不足に陥る事など目に見えていた。
「一応、何も考えてない訳じゃないわ……でも、今の段階ではまだ不確定要素だらけなのよ
理論上は実現可能な技術ではあるけど……検証データや試験機……現物も無いし、何より
それに、埋め込むシステムのサイズそのものも未確定なのよ……ベース機の選定はその辺をクリアしないと選択なんて……」
如何せん、開発期間は2年しかない……各種実験データの揃っている既存技術や、その発展系ならばそれほど実装のハードルは高くない。
だが、私が解決したい
もちろん、それ以外の可能性や代案も考えてはいるが……
「……一体、何を考えてる? ガンダム世界の技術で解決する事じゃ無いのか?」
怪訝な表情の禍月に、私は真剣な顔で返す。
「私の理想を現実にするには、それなりの努力と……気が狂う程の情熱が必要なの」
おっと、あまりにココで話すのは止めよう……楽しみは取っておくに越した事はない。
前半は水着回の続き、その後相方のネタに付き合って
最後にフラグ設立……新型機の開発計画ですね。
2人の新型専用機は、持てる情熱を注ぎ込んだオリジナルの超高性能機(予定)
鉄の華を、絶対に折らせやしない……!!
アンケート参加と応援求む……(。>д<)
オリジナルの新型機……理想を言うなら?
-
圧倒的性能差で皆を窮地から救うのだ!
-
低リスク&ハイスペックの新型フレーム
-
ザドキエル(前)より更に堕天使らしく
-
既存ガンダム技術の限界を越えろ!!