【更新休止中】寝落ちしたらモビルアーマーになってた件 ~鉄華団に「厄災の天使」が味方したようです~ 作:睦月透火
殺戮の天使、ハシュマルから発見された私ですが……
子供の体じゃ仕事にも就けないじゃん!!
無職=生きる権利なし!
という殺伐としたこの鉄血世界は子供に厳しい……
……へるぷみー(´TωT`)
「……とりあえず、あんたの身柄はウチで預かる事になった
当面の問題は、名前だな……」
突然の決定事項にキョトンとした私、アトラの顔を見ると最初からそうなる事になっていると言わんばかりの笑顔だった……ともあれ、鉄華団に入団というのは私にとって「渡りに船」と言うやつだ
「……名前、かぁ……」
私は自分の名前を思案した
どう呼ばれるかは今後あらゆる活動に影響を与える……仮に誰かの名前を語ると、もし本人と出会った時に悪影響にしかならない、かといって誰かに決めて貰うのは論外だ
何らかのヒントを得たかった私は脳内でハシュマルの語源を検索し始めていた……モビルアーマーは天使の名を冠している、ならば……
「私はセファー、今日からお世話になります!!」
……それからの日常はあっという間だった
私は外見こそ小さいが、調べられて判明した大人顔負けの身体能力と(ガンダム関連の)知識を買われて、普段は整備班の手伝い、戦闘では「参謀補佐」という大役を受ける事となった、それに合わせ対外的に団長の妹「セファー・イツカ」という立場も付随している
組織のトップの身内という肩書きは有事の際に役に立つし、今後の情報戦において「知識」を活用して「意見」する事で彼らを助けられる
(原作通りに行けば彼らは確実に望んだ未来へは辿り着けない……だったら……)
原作ブレイク上等! 私の全力で、鉄華団の掴むべき未来を切り拓いてみせるわ!!
「……そういえば前に俺、バルバトスから降りてから足とか動かなかったのに、今は動けてる……なんでだっけ?」
「セファーちゃんのお陰だよ、覚えてない?」
食堂で三日月は、アトラの作るお昼を食べながら少し前の出来事を振り返っていた
セファーが正式に鉄華団所属になって最初に始めたのは、バルバトスやグシオンなど阿頼耶識搭載機のシステム調整だった
過去にも三日月は阿頼耶識のリミッターを無理やり外して戦い、その影響で体が動かなくなった
エドモントンでの阿頼耶識搭載大型MS「グレイズ・アイン」戦、そして今回の「ハシュマル」戦の2回、三日月はバルバトスのリミッターを解除……結果はどちらも勝利を収めたが、1回目で右目と右腕、2回目で右半身が動かせなくなってしまう
三日月の右半身が動かなくなってから、アトラはクーデリアと裏で「ある計画」を画策していたのだが、早々にセファーに看破される……が、セファーは逆にノリノリで修正案と共に「回復処置」を提案し、団長に内緒で阿頼耶識の調整作業の裏で施術したのだ
ちなみにオルガは三日月の復調にかなり喜んだが……成功の陰でセファーは数日間昏倒し、アトラがうっかり施術内容をバラした為、後日セファーはメリビットさんに泣かれながら叱られたという
「ふぅん……じゃあアレ、もっと簡単にやれるかな?」
「……むぅ~」
三日月の言葉にむくれるアトラ、いくら影響が少なくなったからといってまたあんな事をされるとこっちの精神衛生上よろしくない、むしろもう戦わないで欲しい……アトラはそんな思いを抱いていた
「……じゃあやめとく」
露骨に嫌な顔をするアトラの想いを汲んだのか、三日月は大人しく引き下がった
「ところで、団長さんとセファーちゃんは?」
「あの2人なら歳星に行ってるぞ、……バルバトスを預ける算段のついでに、今回の件で少し片付けなきゃいけない問題があるって言ってたからな」
副団長のユージンとシノが話に加わり、一足先に食べ終わった三日月は食器をアトラに預けながら呟く
「……バルバトス、いつ直るかな?」
アトラは三日月の言葉にため息を漏らしながら食器を片付けるのだった
私は今、兄となったオルガ団長と一緒に歳星へと来ていた
理由はもちろん、テイワズの頭「マクマード・バリストン」から直々の呼び出しがあったからだ
……結論からいきましょう……チビるかと思いました……(恐怖)
話には聞いてましたがあんな強面で威圧されたら私なんて完全に言いなりです……しかも、私が団長の妹って紹介された時には舐めるような視線で見られたんですから……
あ、お話の方もほぼ大筋通り兄さんはマクマードさんに「盃」を預けた事で、一応信用して貰いました……でもこれはあくまでも一時的というか、次はないって脅しでもあるんでしたっけ……結構ピンチです
……で、その後タービンズにも顔を出して名瀬さんに会いました
名瀬さんが笑顔だったのは最初だけで、途中から表情が険しかったのは気のせいでしょうか?
ちなみに私は兄さんが名瀬さんとの会談が終わるまでずっと「アミダ・アルカ」さんを筆頭とする名瀬さんの奥さま(達?!)に着せ替え人形のごとく弄ばれました……まぁ、名瀬さんと別れる間際に「ある事」を伝えられたので良しとしましょう……非常に疲れましたが……
なお、団長の妹と紹介された時は全員が呆気に取られていました
当然ですよねw 年も離れてるし、似ても似つかないですし……
それからしばらく……バルバトスを歳星に預けたり、フラウロスにシノさんが乗るんで、ライドくんが元・流星号の獅電改を専用機にしちゃったりとまぁそれなりに色々ありました
ちなみに私も整備班の手伝いがてら色々とやらかしました
まずはバルバトス用の強化プランとそれに必要なパーツ……それを内外からかき集めて、歳星に行くエーコさんに預け、こっそりとハシュマルから使えそうなパーツを複製して混ぜ込みました
え、ロストテクノロジーなのにどうやって複製したのかって?
それは私の「作品」が大いに鉄華団に役立っているからですよ♪
「これが……パーツ製造機?」
整備班のヤマギ・ギルマトンが巨大な円筒形の装置を見て呆気に取られている
「はい、私は『AGEビルダー』って呼んでます。
人工知能のサポートによって、可能な限り無駄を省略しつつ、特定環境下でしか不可能な作業も可能とする環境再現製造がウリです」
そう、あらゆるガンダム関係の技術を知識として保有している私は、阿頼耶識の調整を終えてすぐに色々とマシンを造りました……ちなみにこのビルダーが第1作です
これならば設計図と基本素材さえあれば、どんな物でも製造可能! しかも本家と同様に使い込む事で学習し、派生技術の応用や修復用のパーツ等も簡単になる仕様も再現……これで勝つるw
「なんにせよ、整備班の手間が減るなら大いに助かる……んだが、どうやって動いてるんだ?
エイハブ・リアクターだと電波障害が問題になる……だが大電力は必要不可欠なんだろ」
雪乃丞さんの疑問に、私は簡単に答える
「そうですけど、それはアレで解決しました」
そう言って案内したのは格納庫の片隅にある黒いコンテナの前だった、外装には危険物マークと共に放射線マークも貼ってあるのだが、鉄華団の団員は誰一人として気にしていなかった(何故だ?)
「なんだこの黒いコンテナは?」
「モビルスーツ用の小型縮退炉を転用した発電機です、コレ1個で都市レベルの電力を賄えます」
ポカ───(´゚д゚`)───ン
「あっちには訓練用のシミュレーターや実機と連動可能な各種チェック装置、向こうにあるのがそのシミュレーターで、この上のクレーンは無線で動かせるように改良してます……そしてあの奥は弾薬類関係の装置で……」
セファーの説明に全員が唖然としていた、それもそのはず、格納庫の前にキッチン、その前には通信室など、知らない内に施設内のあらゆる事情が現在進行系で解決されていくのだから
「……あー、その……なんだ……」
雪之丞はセファーの早口を止めさせ、しゃがみ込んで顔を覗き込む
セファーの眼に隠しきれない寝不足の隈を見つけた雪之丞だったが、自分たちの為を想った彼女の行動に怒る気にはなれなかった……正直に言うとかなり複雑な気分だったのだが
「……ありがとな、嬢ちゃん」
そんなこんなあって、鉄華団内部は半ば強制的に状態が改善、私は並行して進めていた計画の進捗を早める事にした
名瀬さん達を助ける為には、私が自由に扱える「剣」が必要不可欠……環境改善も終わったし、本格的にアレを間に合わせないと!
と、言うわけで別のガンダム世界の技術てんこ盛りで下準備を致しました
これも時短と今後を見据えた作戦ですが……色々やりすぎたかもw
……で、改装の元手はどうしたのかって?
実は鉄華団の地球支部に「やり方と損しない方法」を教えたら「尽きぬ水瓶」が出来ちゃったのでww
でも、ココまでしないと私が納得できる鉄華団の未来には辿り着けません!
もう少し早い段階で私が鉄華団に居たならココまでしなくても良いんですけどね……
ハシュマル戦後ってとにかく怨恨やら暗躍やら多くて手の打ち様がないんです!
よくある「全員生存RTA」もこの時点からじゃもう参考にできませんし……
次も史実通りジャスレイの暗躍でペシャン公がムダに踊り狂って、タービンズの危機一髪!
そこに現れる「白い堕天使」……その正体は?
次回も楽しみにして頂けると幸いです……誤字・脱字報告や感想もどうぞ♪