ケイネス先生(♀)が行く聖杯戦争   作:むにゃ枕

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おまけです。


嘘予告①

 私の父は聖杯戦争で死んだ。詳しくは知らないけれど、死んだというのは確かだ。

 

 私の後見人になったのは言峰綺礼。いけ好かない神父だ。綺礼の父の璃正神父は素晴らしい人なのに、綺礼はそうじゃない。優しいようで意地悪だ。それを璃正神父に訴えたら、困った顔をされた。どうやら綺礼は人が嫌がることをするのが好きらしい。綺礼の娘のカレンも綺礼に似て意地悪だ。

 

 私のお母さんは聖杯戦争で父が死んでからずっと元気がない。たまに元気がある日は私に料理だとか編み物だとかいろいろなことを教えてくれる。元気がない日は、桜のこととかカリヤとかいう人のことをずっとグチグチ言っている。お医者様が言うには心の持ち方しだいで良くなるらしい。

 

 そういうことはあるけれど私は元気だ。魔術師の悲願である根源を目指すために日夜努力を重ねている。綺礼の監督の下でだけれど……

 

 綺礼は本当に嫌な奴なのだ。テレビで言っていた犯罪者予備軍っていう言葉は綺礼のことを指すのだと思う。教会の孤児院で子供を育てているし、時間を作っては難民を助けに行ってるらしいけれど私は騙されない。

 

 そんな綺礼を見返したくて、私は遠坂家代々の当主が残したという魔術媒体が遺された地下室に行った。お父様が遺したものもそこにはあるらしい。だからお父様が私に遺したものを見つけて悪い綺礼を見返してやるのだ。

 

「けふ、もうなんだってこんなに埃が積もってるのよ!」

 

 数年、もしくは十数年は使われていなかっただろう地下室は、非常に埃っぽかった。舞い散る埃を払いながら、地下室の物品を漁っているとそこには二対の杖が有った。

 

「これよ、これ。こういうのよ」

 

 上に被さっている布をめくると、そこには二対の杖が確かにあった。杖の柄は赤く、二つの黄色いリングの間には水晶らしき宝石が挟まっていた。そして杖の頭には黄色い星と、星を囲むように白と黄色の円。円には二つのルビーが埋め込まれていた。そして、極めつけは杖の頭に付属した三対の白い羽だ。

 

「な、なによこれ!こんなのってないわよ!」

 

 魔法少女が使うような杖だった。それでも杖に宿る魔力は本物なのが腹立たしさを掻き立てる。遠坂家のだれがこんな杖を作ったのだろうか。

 

「でも、まあ試してみるだけ試してみますか!」

 

 破れかぶれのやけくそになっていた私はその杖を握ってしまった。

 

「はじめまして!わたしは愛と正義のマジカルステッキ!マジカルルビーちゃんです!」

 

 ステッキが喋った。喋った?喋ったあああ!!

 

「ねえ!何なのよ!おかしいわよ!ステッキは喋らないのよ!」

 

「マスターは見たところ11歳くらい。断然アリです。むしろ喜んでマスターになりますよ!」

 

 これは夢だろうか?私は頬をつねる。痛い。つねる、痛い。つねる。痛い。夢ではないらしい。

 

「ねえ、あなたが何者かは知らないけれど私は魔術師。遠坂家当主の遠坂凛よ。魔術師に契約を持ちかけるという意味を貴方は分かっているのかしら?」

 

「ええ、もちろんですよぉ。それとも凛さんには私を扱う自身が無いんですか?」

 

「うっうるさいわね。契約してやるわよ!私の魔術師の誇りにかけてあなたを扱てやるわ。扱き使ってやるんだから覚悟しなさい!」

 

 こうして、私はマジカルルビーという小うるさい使い魔を手に入れた。

 

 

 

 

 

 冬木市に散らばった七枚のカード。それらは並行世界への鍵。

 

「ルビー、本当にこれが世界の危機なの?」

 

「凛さん、私が嘘を言ったことが有りますか?」

 

「…………ないわよ」

 

「分かったわ。私がこの異変を解決するわ」

 

「その心臓貰い受ける!」

 

「くっ、何か策は無いの?」

 

「そう、これね。限定召喚(インクルード)!ぶっつけ本番だけど、私の力見せてあげる」

 

「嬢ちゃん中々やるじゃねえか」

 

 

「これで最後ねルビー」

 

「はい、そうです。来ました凛さん!」

 

「なっ、この敵今までの奴らと格が違うわ」

 

「きゃああああ」

 

「凛さん」

 

「遥か未来に私が肩を並べている?まさか、そんなはずはないわ。だけど今だけは貴方を信じてあげる!」

 

夢幻召喚(インストール)アーチャー!」

 

「私は遠坂凛。遠坂家の誇りにかけて貴女を打ち倒す。投影開始(トレース・オン)永遠に遥か黄金の剣《エクスカリバー・イマージュ》!!」

 

「無駄だ。雑種にしては良くやる。故にこの我自ら引導を渡してやろう」

 

「さあ、開闢の息吹を知るが良い」

 

 

「ここは、一体どこ?ルビー?どこにいるの?ねえルビーったら」

 

「良かった。本当に良かった」

 

「おじさんはね魔法使いなんだ」

 

「あんた魔術師なの?」

 

「僕はイリヤを、イリヤを救わなければならない!」

 

「ねえ、切嗣さん。遠坂の名に懸けてイリヤは必ず助けるわ」

 

「ああ、安心した」

 

 

 

「本当に狂戦士(バーサーカー)なの?」

 

「凛って言ったわね。切嗣は私を見捨てたの。悪いけど死んでもらえる?」

 

「やっちゃえバーサーカー!」

 

「なんて威力なの!」

 

「この小娘の心臓、それこそが聖杯よ」

 

「貴女はまたしても!」

 

「ほう、どこかで会ったか?」

 

「泣いて謝ったって絶対に許さないんだから!」

 

 

 

 

「切嗣さん……私は大切な誰かを守れる正義の味方になれたかな?」

 

「遠坂ぁぁぁぁぁ!!!!」

 

「行くわよルビー!」

 

「世界と一人の女の子、両方救う!それが私の答え」 




次回、プリズマ☆リン、ドライ

カレイドルビーによって平行世界に移動してしまった凛。
ホグワーツ魔法魔術学校。
そこは、世界の裏側に近くて……

次回ボルデモートシス。

ボルデモートはシスの暗黒卿だった?

自害予告!

自害せよランサー

お楽しみに♪

嘘です
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