序盤の五千字は何だったんでしょうか?力尽きました。
煌々とした炎に包まれるアインツベルンの森、そこには複数の人影が有った。ケイネスにランサー、ウェイバーとランサーはアーチャーとにらみ合っていた。そしてセイバーは心が折れたように座り込んでいた。衛宮切嗣は狂気と虚無を綯い交ぜにしたような表情で、狙撃銃を杖になんとか立っている状況だった。
アーチャーが腕を小さく振り下ろすとともに、武具がランサーとライダーを襲った。ランサーは二刀と二槍で余裕を持ってかわし、ライダーはチャリオットで空中に逃れる。
超常の戦闘をケイネスとウェイバーは見守ることしかできなかった。
「ライダー、宝具は使えないのか?」
「坊主、それは無理な相談だ。余の軍勢は日に何度も使えるものではないのだ」
「そうかよ。だけど残念だったなボクにはこいつが有る」
マスターの証である令呪、それをウェイバーは撫でた。令呪は強大な魔力の塊であることがウェイバーの頭によぎった。
「令呪をもって命じる。ライダーの魔力を回復しろ。重ねて令呪をもって命じる。ライダーの魔力を回復しろ。更に令呪をもって命じる。勝て!ライダー」
「ランサー。私からの手向けだ。ケイネス・エルメロイ・アーチボルトが令呪を持って命じる。勝利の栄光を掴め」
「感謝します我が主よ」
「集えよ、我が同胞!敵は原初の英雄王。相手に不足はない。さあ我が同盟者とともにここに覇を示せ!」
ライダーの叫びに応じ、
「フィオナ騎士団が一番槍、輝く貌のディルムッド、先陣を頂戴する!」
その様子をケイネスとウェイバー、心折れたセイバーは、結界の隅で見守っていた。セイバーはぶつぶつと、ブリテンが……、私が……、どうして……などと呟いており戦える状況では無かった。ケイネスは万一に備え令呪でランサーを呼び戻すことは考えていたが、その必要はなさそうだった。
ライダーの
灼熱の砂漠を二騎の英霊は駆けた。アーチャーが宝物庫から取り出した螺旋状のナニカ。生理的な、いや根源的な恐怖にその場にいた誰もが襲われた。
衛宮切嗣は自分の心が保てなかった。アインツベルンの森が炎に包まれ、そしてその上空には黒い孔がぽっかりと開いている。そして、そこからは膿のようなものが滴り落ちている。
「聖杯。あれが、馬鹿な、違う違う違う!」
切嗣は、セイバー越しに聞いた、ケイネスの言葉を思い出していた。
「ははっ。僕が求めてきたものがこれだったのか」
そして右腕を見た。そこにはマスターの証明である。令呪が時臣から奪ったものも含めると五画存在していた。切嗣には迷いが無かった。
「三画の令呪をもって命じる。セイバーの左腕を使えるようにしろ。重ねて令呪をもって命じる、アーチャーに宝具を放て」
ケイネスの眼前で、セイバーがゆっくりと立ち上がる。その目には光は無く、身体は人形師に操られる人形のようだった。
「左腕が完治している。ランサー、直ちに私の下に来い」
ケイネスは即座に令呪を使い、ランサーを手元に呼び寄せた。
「
令呪の後押しもあってその威力はすさまじかった。
「ぬおおお!!」
アーチャーは光に呑み込まれ消えて行った。そして、宝具が掠めたためかライダーの
荒涼とした荒野は消え去り、あとに残されたのは夜闇を赤く彩る炎だった。
「すまん坊主、余は限界だ」
エクスカリバーの余波を喰らったライダーは、淡いエーテル光を残し消滅していった。
残されたのは、感情を感じさせぬ目で剣を杖にして立っているセイバー、そして五体満足なランサー、ケイネスにウェイバーだった。そしてそこに一人のくたびれた男が疲れた足取りでやってきた。
黒いスーツに身を包んだ、死んだ目の無精ひげの男、衛宮切嗣だった。皮肉にもその哀愁を感じさせる姿は彼のサーヴァントにそっくりだった。
「セイバーのマスター。ここは休戦と行かないか?」
「ああ。ロードエルメロイ、僕は正義の味方になりたかったんだ……」
「御自宅の不始末はきちんとしてもらいたいところだ」
「はは、もっともな話だ」
「御自慢の騎士王サマは大丈夫なのか?」
「ああ、問題はない」
「死にそうな顔をしているが大丈夫なのか」
「ああ、大丈夫だとも。僕にはこの世界でやることが沢山残っている」
衛宮切嗣の瞳には、絶望は残っていなかった。全てを失ってもなお手元に残るものはまだ有ったのだから。
「イリヤ……必ず迎えに行く!」
「セイバー、令呪をもって命じる上空に浮かぶ聖杯の孔を破壊しろ」
人形のようにセイバーが剣を振り上げる。
「ランサー、注意を怠るな」
そして、一筋の極光が夜空を貫いていった。
これにて、ZEROは終了です。
あとは事件簿2000字×二話でエピローグもどきです。
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小説書くのって大変ですね。本当に実感しました。エタっても仕方ないですね。書けるだけ凄いです。