東方プロジェクトは原作はやったことはないです。なので、知識は大百科先生や百科事典先輩から得ています。やりたいなぁ、原作(パソコン無い民)
では、本編をどうぞ。
天ヶ瀬甲斐。性別は男。齢17歳。身長は170㎝。黒髪黒目の男。体型は太り過ぎず、かと言って痩せ過ぎず、いたってどこにでも居そうな青少年だ。高校では部活で剣道をやっていて、中高と続けていた。
そんな俺は3か月前に幻想郷という妖怪、神仏、魔法使い、仙人、などの魑魅魍魎が普通に居てしまう、そんな世界に俺は迷い込んでしまったらしい。
しかし、幻想郷はいいところだった。
外の世界よりは騙す様な奴は少ないし、あんなクソ両親がいないというのが、まずよかった。
こっちに来てちょいちょいトラブルがありながらも、3か月間必死に楽しく生きてきた。
「この餓鬼がァ!!」
「調子に乗りやがってェ!!」
「餌にしてくれる!!」
そして仕事で妖怪たちをぶっ殺してた。
こっちに来て俺を拾ってくれたのは妖怪たちを退治する里の退治屋の頭領で、居住食と仕事を与えてくれた。そしてこの3か月間ずっとこの仕事に前向きに行ってきた。社畜精神を全うしてきた。
「喧嘩ふっかけてきたのはそっちなんだからさぁ、ちゃんと責任は取らないと。ほら、それが大人ってもんだろ?」
目の前の小鬼や鬼たちに不敵な笑みを見せ、俺は右手にあるサバイバルナイフを手前で構えて、能力を発動させる準備を整える。
「さぁ来いよ。お前ら纏めてざく切りにしてやる」
「ほざけ!!」
三体の鬼が飛び出してくる。しかし、飛び出してくるというのは、俺のサバイバルナイフの攻撃範囲に入り込むというものであり、そんな見え見えの入り込みでは俺に何をしようかがわかってしまう。
まだ、俺に意図を見せなければ勝ち目はあんのに。
「あぎィ!!」
「グギャ!!」
「イダァ!!」
飛びかかってきた鬼三人の身体が俺を通り過ぎる。その全員の眼球を横半分に線を引かれており、そこから透明な液体と血が流れて出ていた。
勿論俺は何もしなかったわけでは無い。
切れる間合いに入った三体を、そのまま能力を使って眼球を斬っただけだ。
「なんだこの餓鬼!?」
「ただもんじゃねぇぞ!?」
「まさかこいつ『退治屋の男』か!?」
俺の能力。それは『選択する程度の能力』。自分が関わることのできる事象を、絶対に選び取れることのできる能力。そして、選択した行動の過程を省くことができる。つまり、相手を斬りたい部位を正確に斬ったり、斬るときに予備動作無しで不可視の斬撃を与えられる。
「に、逃げろ!!」
こんな生活が幸福かと言われたら誰もが首を傾げてしまうだろうが、まぁ元の世界でのことに比べたら幸福であり、間違いなく楽しい環境なのだ。
「あ〜あ、逃げちまった。ま、いっか。追うのめんどいし」
そんなこんなで、この世界を生きています。
「ただいま〜」
「おう、帰ったか」
木の引き戸を開けると、ちゃぶ台の前で美女と酒を飲んでいる親父が居た。
美女の方は金髪の長髪で、綺麗な服と綺麗な顔をした綺麗な美女だった。ちなみに、俺はこの人を知らない。
親父は胡座で、そして美女は正座で座っている。
「この子が例の?」
「あぁ、そうだ。こいつがカイだ」
「天ヶ瀬甲斐です。よろしくお願いします」
よく学校とかでやる自己紹介テンプレそのまんまを使うと、今度はあっちの美女の方が自己紹介してきて、白い手袋(?)をはめた右手を突き出してきた。
「八雲紫よ。よろしく」
いや俺が言うのもなんだけどさ、この人を胡散臭い臭いがぷんぷんするんだが。なんか色んな人から嫌われてそうだし。近寄らんとこ。
俺は失礼なことを少々思考しながらも握手をする。
八雲紫の方はにこりと笑みを浮かべてこっちを見てきた。言わずもがな、作り笑いである。
「さて、私はお暇させていただきますわ」
「なんだ、もう行くのか。折角こいつも来たってのに」
「ええ、この後少し用事があるので。それでは」
「おう」
ガラガラガラと音を立てて引き戸を閉める。
すると、親父が真剣な顔をして俺に言い放った。
「あいつが人間の手を握るなんて、珍しいこと、いや天変地異なことが起きるんだなぁ」
「そんな大袈裟な。握手ぐらい普通だろう」
「いや、あいつ相手にその常識は当てはまらねぇ。お前の何かを見出しちまったかぁ?」
ま、なにをともあれ、と親父が立ち上がり台所に身体を向ける。俺もやっと靴を脱いで玄関を上がる。
親父は本当に真剣に、そしてふざけたようなことを言いぬかす。
「お前、死ぬなよ?」
「は?」
あの人ってなんなの?そんな危険人物なの?怖っ!!
親父曰く、恐らく俺は八雲紫、またの名を妖怪の賢者に気に入られたらしく、しかも彼女は幻想郷を作った凄い妖怪らしく、統治しているのもまた彼女らしい。悪い人間を間引くのも彼女だし、増えすぎた人間を減らすのも彼女だ。
「そんなやつに気に入られた奴は、漏れ無くどうなると思う?」
「...死ぬ」
「そうだ。まぁ、博麗の巫女とか霧雨さんとこの娘は例外だがな」
「ヤベェ。俺死ぬのか?」
ははは、と親父は笑い飛ばしてくれるが、気休めにすらならない。
「まぁ、死ぬのが確定したことじゃあねぇ。妖怪の賢者が手を出して来たとしても堂々としてりゃなんとかなんだろ。ハハハハ!!」
「そんな楽観的な...」
「いいんだよ、そんなもんで。霧雨さんとこの娘を見てみろ、ありゃ自由に生きてんだろ?」
「そりゃそうだが」
霧雨さんとこの娘。つまり、霧雨魔理沙のことである。聞くところ、霧雨魔理沙は大手道具店である実家を家出し、自分の店を魔法の森に出して魔法を研究している、所謂魔法使い。博麗の巫女とよくつるんでおり、異変が起きると我先にと解決しに行く金髪の少女。文字で表すと自由奔放。
俺自身も見たことがあるが、少々男口調が入っている至って普通な美少女で、恐らく同い年。ちなみに好みでは無い。いや、本当だからね。
そんな活発的な人物と比較されたく無いのだが。まぁ親父の言うことにも一理あるし、頭の中に入れておこう。
俺は湯呑みの中のあったかいお茶を、口にする。
「そういえばお前彼女とかつくらねぇのか?」
「ブフゥ!!」
そりゃ吹くわ。
俺は慌てた様子で言い返す。
「馬鹿なことを吐くなよ親父!!俺が作るわけねぇだろうが!!」
「おうおう慌ててんぞカイ。なんだ、候補でもいんのか?」
「いるわけねぇよ!!」
「んだよ。十七になんなら彼女の一人や二人作っとけよ。一人紹介してやろうか?」
「けっこうです!!」
俺ははっきりと断り、グイッと湯呑みを飲み干してから自分の部屋に篭った。
居間の方からませてんなぁと親父の声が聞こえて、少しイラッとした。
ここまで読んでいただきありがとうございます!!(thank you!!)