すいません!正直あんまり変わってないかもです!
今度は銀髪の、凄みのある美人が入って来た。そして彼女に続いて、恐らく彼女のバンドのメンバーと思わしき……おーっと何だか見たことある美女がいますねー。主に朝の校門でよく見る人だー。よし、面倒臭そうだから知らない人設定で……「あら、あなたは……」はい、三錠目確定!
「アレ? 紗夜ってこの人と知り合い?」
派手目な見た目のギャルっ子さんがそう聞いた。頼むぞ風紀委員長!アンタの説明で俺の印象決まるからね。主に赤メッシュちゃんの。
「ええ。彼は……私によくちょっかいを出してくる不良生徒の友人ですね」
「いや、言い方!もっとあるでしょ!?」
「彼は」の後少し考えましたよね?考えた上でそれですか!?
「コイツ、そういうやつの友達ってことはやっぱり……!」
「おいおい、この人と俺、どっち信じるんだよ?」
「は?何の迷いも無く紗夜さんだけど?」
即答ですか。いや今のは勝負する相手が悪かったわ。実際、風紀委員長は嘘は吐いてなかったし。でももうちょっと言い方があるかと思うんですが。
「あの……その方……多分……美竹さんの思ってるような人では……ないと……思います」
するといきなり黒髪ロングの美人さんが……っておっとこの人もこの人でご立派な……ゲフンゲフン! 何でもありませんよ。何でもないからこっちを睨むんじゃない、そこの赤メッシュ。
ん? よくよく見るとこの人ウチの生徒会長! 何で庇ってくれんの?
「あなたはよく……生徒会室に……その問題児くん‥‥を引き取りに来てるので……彼の保護者と言うイメージが……」
そう。俺はよく生徒会室で、これまた美人風紀委員長もとい氷川さんと絡みたいがためにごねまくっているところをよく回収しに来ているのだ。
「と、いうことだ。分かってくれたかな? 赤メッシュちゃん」
「は? 今何て言った?」
「あ、スイマセン。調子乗りました」
ダメだ。本能的にこの子には逆らえない。
「美竹さん。あなた、自分が間違っていたのだから、まず彼に謝るべきなんじゃないの?」
「何ですか? 湊さんには関係ないですよね? それに、湊さん来るの遅すぎませんか? 今回の企画に本当に気持入ってるんですか?」
「別にそんなつもりは無いし、そもそも遅刻もしてないから咎められる覚えも無いわ」
なーに訳の分からん絡み方してるんだこの赤メッシュちゃんは。まあしかしこの湊さんとやら、多分先輩なんだろうが、流石だな。赤メッシュちゃんもとい美竹さんの謎のマウンティングを綺麗に「それに」……ん?
「私たちと大して変わらない時間に来たあなた達も、そんなに気持ちが入って無いってことになるけれど?」
「なっ……! 何ですか? 私たちに気持ちが足りないって言うんですか!?」
おーっと! 両者の間で激しく火花が散るぅ! この勝負の行方は……って、自分でやってて何なんだろうか?このノリは。
それにしても、湊さんも見事なまでの「論破したった」的なドヤ顔をしているが、今のはマジで余計だったからね?
ははーん。もしかしなくてもこの二人……
「ごめんネ~。ウチの友希那ったらあの通り負けず嫌いでねー」
「ですよね~。……えっとー」
「あ、いきなりゴメンねー☆私は今井リサって言うんだー」
これまた凄ーいコミュ力高そうなのが来たよ。しかもギャル。俺の一番苦手とする生物だ。
「なーに後ずさってるのカナー?」
「え? い、いや別にそんなことは……」
「宝田さん、今井さんはあなたの思っているような人ではないので、そんなに警戒しなくて良いですよ」
「そーそー。リサさんは見た目だけがギャルなだけだからー、別によーくんのこと襲ったりしないよー」
「紗夜とモカの言う通りだよ☆しかし、キミはワタシのことをそんな風に思ってたのかー。お姉さんショックだな~」
「え!? ちょっ! いや……」
「アハハ! 冗談、冗談! そんな慌てなくって良いって~……って、ゴメンゴメン怒んないでよ~」
はい、もうギャル嫌い。もうこれでn錠目!(nは自然数)
その時、背中をチョンチョンとつつかれた。振り向いてみると、
「ふっふっふ。我は……えっとー……超大魔姫あこなるぞ!」
そしてバーンッと言って謎の決めポーズを取っていた。……一体今日一日で俺は何錠飲めば良いんだ?
「ごめんな。コイツ時々おかしなこと言うけど気にしないでやってくれ」
「お姉ちゃん! あこ、おかしなこと言ってないもん!」
「うん。今のはカッコよかったぞー」
この二人、姉妹だったのか。同じ生まれでもここまで違う物なのか……。ていうかこの子が中二病こじらせてんのって、多分巴さんが甘やかしてるのもあるだろ。
それにしても年下までいたとは。
「ふふっ。面白い子たちでしょ」
「ええ、面白すぎてお腹が痛いですね」
そして何故香澄たちが苦労したかが分かった気がする。
「皆元気で良かった。さあ、ポピパの皆が先に入ってるから、ロゼリアとアフターグロウの皆も入ってね」
彼女がそう言うと、皆ぞろぞろと奥へ向かっていった。……因みに赤メッシュちゃんと湊さんは未だに口論を続けていた。いや、どんだけ負けず嫌いなの?
「さあ、後三組来るからファイト!」
……これでまだ半分か。なるほど俺に死ねと。
そう自分の死を覚悟したとき、またドアのベルが鳴った。妙に子気味よく聞こえる音に腹が立ってきた。
さあ、あと三つ