忘れ物   作:カラドボルグ

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※すいません。間違えて消したんで再投稿です。


第六話 謝罪会見。からの公開処刑。からの…

ようやく全授業終わってくれた。と、普段ならここでほっと一息ってとこだが今日はそういうわけにもいかない。

俺の香澄の昼休みの失言でご機嫌を損ねてしまったのだ。あれからずっと無視され続けている。

今思えば流石にあれは無い。多分あんな事言われたらマリア様でもブチぎれるわ。デリカシーの欠片も無かった。

 

「「「「「しゃーしたー」」」」」

 

 いつも通りの適当な皆の挨拶が終わり、各々が帰り支度を始めたとき俺は香澄に声をかけようとした。

 

「な、なあ香澄? さっきはほんとに悪かったって……」

 

しかし最後まで言わせてももらえず、彼女はそそくさと立ち上がり、教室を出て行ってしまった。

 

「あーあ、やっちゃったなー」

 

いや元はと言えば君の質問が引き金だからね。お前がフォローもせずに俺を見捨てたこと、一生忘れねーからな。このユダが。キリスト様の気持ちがよーく分かった。

 

「ほら、俺に構ってないで早く行けよ」

 

そう言いながらユダは顎をしゃくった。

 

「おい、キリスト様に向かって何だその態度は? ぶっ殺すぞ」

「キリスト? 何のことか分かんねーがキリストは殺すとか物騒なことも、女の子にあんなデリカシーの無いことも言わん」

 

まあ確かにコイツの言う通りだ。しかしむかつくので、明日あの事はやはり教室でばらしてやろう。コイツがいつも通り遅刻ギリに来た瞬間に。

 

 そう心に決めて教室を出ようとした瞬間に「おい」と肩をつかまれた。

 

「お前、香澄に何した?」

 

話しかけてきたのは有咲だった。それも鬼ような形相を顔に湛えた有咲だが。

 

「昼休み以降、話しかけても上の空だし、何があったか話してくれようともしない。しかもお前に対してはあの態度。お前、アイツに何したんだ!?」

 

それはそれはお怒りだった。だが今は彼女に構っている場合ではない。

 

「確かに俺が悪かった。でも説明は後にしてくれ。今は香澄と話さないと……」

「バイトのためか?」

 

その発言には流石にはカチンときた。

 

「そんな訳ないだろ! 俺にとってアイツは、花咲川(ここ)での最初の友達なんだぞ! だから……」

 

すると俺に気圧されている有咲の後ろからパンの創造神が救いの手を差し伸べた。

 

「いいんじゃない? 有咲。こんなに必死なんだし」

「……わかったよ」

「沙綾……」

 

やはり彼女は神であられたようだ。ああ、天にまします我らが神にかんs「ただし……」ん? 神の纏われている雰囲気が変わったぞ。

 

「事が済んだらきっっっちり説明してもらうから」

 

手をバキボキ鳴らしながらそう言った。神は神でも鬼神だったようだ。

しかし、ヤバい。これは本格的にヤバい。もしこれで仲直りできなかったら……いや考えたくもない。とりあえず十字架に磔は確定かな。絶対になんとかせねば、そう再度心に決めて俺は教室を出た。

 

 

 

 廊下を走り抜け、階段を猛ダッシュで駆け下り、校舎を出る。立ち止まり、周りを少し見渡すと、校門の方に別人と見間違うくらいに元気をなくしたアイツがいた。

 

 走ったせいで息も切れ、()()も痛む。だがいつもなら躊躇う全力疾走も、この時ばかりは何の迷いもなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私、なんであんな態度とっちゃったんだろう? いや、分かってる。多分期待しちゃったからだ。あの時、陽くんは私のことを「可愛くて、明るい子」と言ってくれたのが聞こえていたからだ。それだけに「女として見れない」という言葉がショックだったのだろう。

 バカだ、私。彼が私のことを女性として見ていないことなんて当の昔から分かっていたことなのに。勝手に盛り上がって、機嫌悪くなって、意地を張ってあんな態度をとってしまった。さっきも彼は諦めず話しかけてくれたのに、結局無視してしまった。もう彼とは今までのようにはいられないのかな……

 

 私はそう考え、泣きそうになりながら校門を抜けようとしたとき誰かに突然手を掴まれた。

 

「やっと追いついた」

 

 振り返ると、そこには息を切らしながら私の手を掴んでいる思い人の姿があった。

 

「昼休みの時、ほんとに悪かった! 許してもらえるだなんて思ってない。でも、花咲川(ここ)での初めての友達とこんな形で終わりたくない!」

 

ああ、やっぱりこの人はどこまでも優しい。あの時と一つも変わってない。それに、と彼は続けた。

 

「あの時はなんか照れてあんな事言ったけど、お前は……その……十分魅力的な女の子だと思う……」

 

 心臓が跳ね上がった。自分の鼓動の音が彼に聞かれるんじゃないかと思うくらい。ああ、彼はこういうところが本当にずるい。

 何だか恥ずかしくなってきて、自分でも頬が赤くなるのが分かった。

 恥ずかしさでどうすればよいか分からない。有咲の言う通り、彼のこととなると途端にこうだ。いつもの私はどこかに行ってしまう。

 

 でも、こうやって彼は、きっと彼なりに勇気を出して話しかけてきている。なら私も……。そう心に決め、私は次の行動を起こした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 う~ん、どうしたものか。俺があんだけ勇気を振り絞ってこっぱずかしいカミングアウトをしたにも関わらず、あれからコイツは下を向いたまま黙りこくっている。で、みんな忘れてるかもしれないが、ここは校門前。要は色んな人がたーくさん通る。で、すっごい注目を浴びるわけでして。何なの? この羞恥プレイ。

 今だってほら、後ろの方でこっち見ながら何かひそひそ言い合ってるし。嫌なんだよなーアレ。だってほら、電車の中とかでやられたら、自分のこと言われてないとしても気になるじゃんアレ。ほら向こうの方でも……って誰だ今、痴話喧嘩とか痴情のもつれとか言ったやつ。誰が東出〇大だ!(言ってない)

 

 色々やらかした東〇昌大並みに好奇の視線を浴び続けること数分、突然何を思ったのかこの女、俺の手をむんずと掴み、俺を引っ張って歩き出した。

 

 

 

 よかった。やっと反応を見せてくれた。これは許してくれたと見ていいのだろうか。きっとそうだ。そうに違いない。いやーよかったよかった。これで……って良くねーよ! は?何?まさかの羞恥プレイ続行ですか!? コイツ、周囲の視線とか気にならんのか? 学校帰りに女が男と手を繋いで帰ることの意味合い分かってる? 

 

「あれって、香澄ちゃんと宝田君じゃない?」

「え? もしかしてあの二人って……」

 

ほらー。やっぱ変な誤解生んでるよ。

 

「おい、あれって宝田だよな。そうかそうか君はそういうやつなんだな」

「別にアレを倒してしまっても構わんのだろう?」

「おい! 陽一! お前だけは仲間だと思っていたのに……。お前は、俺とともにリア充撲滅同盟を組んでたじゃねーか……」

「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す」

 

どこぞのエーミールと弓兵までいらっしゃった。それに加え、覚えのない同盟まで出てきた。因みにその考え自体は賛成だ。最後は……もう突っ込まん。

 

「な、なあ香澄、取り敢えずもうこの手は離していいだろ。な?」

「……陽くんは、私と手を繋ぐのが嫌なの?」

 

 

そのらしくもない不安そうな上目遣いやめろ。いいですかね? そういう無責任とも取れる女子による男子に対する密な行動が、多くの男子を死に追いやるのですよ。例えば誠士郎のように!

 あのバカとは違って死の一歩手前で踏みとどまった俺は答えた。

 

「いや、別に嫌じゃあ無いけど」

「ならいいじゃん……」

 

 うーん、良くないな。全くもって良くない。どこに目と耳をつけていたらそんな発言ができるのだろうか。という言葉が喉から出かかったが、俺もそこまで馬鹿じゃない。ここでまた失言を繰り返せば今度こそジ・エンド。今日の晩飯が最後の晩餐になり、翌朝には十字架背負ってゴルゴタの丘へ一直線だ。

 よって俺は己の発言に細心の注意を払いながらこの馬鹿にこの状況を諭そうとした。

 

「香澄さん、周りのこの視線とかをもう少しお気になさってはいかかがでしょうか?」

「……どうしたの? 陽くん。気持ち悪いよ、その喋り方」

 

 なんか憐れむような眼で俺の額に手を当ててきた。よーし上等だゴルァ。

 

「てめぇ、人が発言に気を付けた途端それか。このKYポンコツ猫耳頭ん中キラキラ女が!」

「あー、言っちゃったー! 陽くんまた言っちゃいけないこと言いましたー! というか今ので気を付けてるって言うなら、気を付けるポイントがちがーう! よって、陽くんの方がよっぽどポンコツですぅ~」

「はん! お前にだけはポンコツ認定される覚えは無いね」

「あー! もういいもん! 明日、今日のこと全部有咲たちに言っちゃうもん!」

 

おっとー、それはちょっと、いやかなり困りますねー。だがしかし! 男として、ここで引き下がるわけにはいかん! 

 結局、俺は()()()()()()()()()()()を頭の隅っこの方にほっぽり出して、そのまま香澄と延々と言い合いを続けた。それはそれは低レベルな、「バカって言った方がバカ~」的なものを、()()()()()()()コイツ絶対言い負かす、そう思うと同時にこの言い合いを楽しいと思う自分がいた。

 

「だいたい陽くんはー……あ、着いちゃった」

「いやお前だって……は? 着いたって……」

「うん。ここだよ。陽くんのバイト先」

 

どうやら言い合いに夢中になっていて目的地についていることに気付かなかったらしい。

 

 会話が途切れたせいで変な間が生まれ、お互いまた言い合いを始める気にもなれなかった。そして何だかさっきまでのことが馬鹿らしくなってきて、いつの間にかお互い声を出して笑い合っていた。

 

「なあ、香澄。その……改めて、昼休みの時は悪かった」

 

ひとしきり笑い合った後、俺は改めて自分の思いを伝えた。

 

「もー、仕方ないなー、陽くんは。今回だけだからね!」

 

そう言って、彼女は眩しすぎるくらいの笑顔を見せた。うん、やっぱり……

 

「お前はそうやって笑ってる方が可愛いよ」

「ふぇ!?」

 

おー、真っ赤か真っ赤か。ちょっと揶揄いも込めて褒めてやったら中々いい反応だ。まあコイツの容姿がいいのは「もう! 陽くんのバカ!」……あ、ヤバ。そう思った時にはもう俺の目の前に彼女の鞄が来ていた。

 

バチコーン! 

 

「痛ってぇぇぇぇ!」

 

怒れる彼女の繰り出した柳田ばりのフルスイングが俺の顔面をクリーンヒットした。

よ う い ち は た お れ た 。何かそんなアイコンが見えた気がしたが気のせいだろう。クソ、顔真っ赤にしてるから照れてんのかと思ったらキレてたのか。そりゃあ今の発言、何でもかんでもハラスメントにする昨今なら普通にセクハラだわ。

 だが、俺は倒れ伏して、プリプリ怒ってライブハウスに向かう彼女を見ながら、この痛みですら今は何だか心地よく感じられる、そう思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……あれ? 何か俺極度のマゾにでも目覚めたみたいになってない?そう自分の性癖に疑念も抱いた俺であった。

 

 




読んで下さりありがとうございます。
まずは私の乞食に応えて評価を下さった皆さま、ありがとうございます。なんかバーに色が着きました。
そして新しくお気に入り登録して下さった方々、ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
では感想と評価、よろしくお願いします(懲りずに乞食)。









〇出・・・ちゃんと謝罪しろよ。陽一みたいに、誠意込めて。
そして陽一・・・いつからそんなにアホになった。(最初からです)


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