無個性の少年が破壊の力を手にした話   作:安定のバリアン

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こんにちは安定のバリアンです。
一週間ぶりですね。
前回のあらすじは付けた方がいいですか?
感想で教えて下さい。


緑谷の個性の話

緑谷「そっ…それで、お二人は何故僕を探してたんですか?」

 

緑谷の恐怖心は消えておらず、ビルスとウイスに恐る恐る自分を探していた理由を聞く。

 

ビルス「この星の人間はここ数百年の間にある進化を遂げた。それは一人一人全く違う【特殊能力】を持つという…この星の人間に合わせるとしたら【個性】の発現といった所か。」

 

ビルス「そして僕が君を探してきた理由なんだけどね……」

 

するとビルスは少し声を低くして言った。

 

ビルス「お前の【個性】に興味を持ったからだ。」

 

緑谷は頭が真っ白になった。何を隠そう自分は今までの15年間、ずっと無個性として生きてきたからである。

 

ビルス「お前は自分の個性が無いと思ってるかも知れないが、お前にだって個性はちゃんとある。だが、発動させる条件が難しすぎて今まで無個性だと思っていたというだけだ。」

 

因みにまだビルスの事を神様とは思っていないし、言っている事も信じていない。そもそも神様と言われて信じる訳が無いし、自分の今までの15年間を一文で否定されたとしても、受け入れることはできなかった。

 

そして緑谷は素朴な疑問をビルスに問いかける。

 

緑谷「それじゃあ僕の個性は、一体なんだっていうですか!?」

 

ビルス「君にはまだ話してなかったが僕は神の中でも《破壊の神》と言われることが多くてね、いわゆる破壊神ってとこさ。」

 

ビルスがそういうと、左の手の平を空に向けて紫色の禍々しい球体を出した。

 

ビルス「これは《破壊エネルギー》僕達破壊神が持ってる、物質にぶつける事でその物質をどんな物であろうと、どんな規模であろうと、一瞬で破壊できるというものさ。」

 

ビルス「うーんそうだな…ウイス 何か適当に物を出してよ」

 

ウイス「畏まりました」

そういうとウイスの杖が光り、硬そうな金属のようなものが出てきた。

 

ビルス「これはカッチン銅かな?宇宙一硬い金属だ。だが、破壊エネルギーを使えばこんなものまで」

 

そうビルスが言うと、カッチン銅に破壊エネルギーをぶつけ、カッチン銅を消滅させた。

 

ビルス「ここからが本題になるが、この破壊エネルギーには破壊するだけではなくて面白い性質があるんだ。」

 

ビルス「それは、この破壊エネルギーは他人にこの破壊エネルギーを使わせる事が出来ると言うものだ。が、しかし…普通の人間にやると破壊エネルギーが強すぎてすぐにその人間が壊れてしまうんだ。」

 

ビルス「だが、君の個性はこの破壊エネルギーを耐える事が出来る。 そういった個性なのさ。」

 

 

緑谷は汗が止まらない程に驚いていた。

ビルスが本当に神様であるという事もそうだが、自分に個性がある事に一番驚いた。

そして、それと同時に少し涙も流していた。

それは自分の諦めていた夢をこの力さえあれば叶えられるかもしれないという事や、自分が無個性で無くなるという喜びもあったが、心の何処かに自分が無個性でなくなってしまうという寂しさも感じていたのかもしれない。

 

ビルス「それで、どうなんだ?この力を使ってみるか?」

 

すると緑谷は満面の笑みを浮かべながら大声で言った。

 

緑谷「はい!!勿論です!!」

 

ビルス「それじゃあまず目を瞑ってくれ。お前にこのエネルギーを使わせる儀式みたいなもんさ。」

 

緑谷は分かりましたと返事をしながら目を瞑った。

 

ビルス「そしたら体の力も抜いてくれ」

 

緑谷が体の力を抜いた瞬間に一瞬、本当に一瞬ではあったが、体に強烈な電気が流れた気がした。

 

ビルス「これで終わったはずだけど…気分はどうだ?」

 

さっきの電気が流れた後、心なしか力が溢れてくる様な気がした。これが破壊のエネルギーなのか、自信なのかは分からないが、自分が個性を使える感覚がとにかく嬉しかった。

 

緑谷「凄い…力が溢れてくるみたいです…!」

 

ビルス「それじゃあ成功かな?まぁとりあいず試してみるか。おいウイス、さっきと同じくらいのカッチン銅を出してくれ。」

 

ビルス がそう言うとウイスの杖からさっきと同じ大きさのカッチン銅が出てきた。

 

ビルス「それじゃあ早速、破壊エネルギーを使ってみてくれ。使い方はそうだな…感覚だな」

 

緑谷「感覚って、、そんな無茶な…まぁでもやってみます!」

 

緑谷が意気込むと緑谷はカッチン銅に向けて破壊エネルギーをぶつける感覚で使った。 すると、カッチン銅は粉々になってしまった。

 

それを見ていたビルス達は少し驚き、嬉しそうに言った。

 

ビルス「へぇ、凄いじゃないか!君には個性抜きにしても破壊の才能があるのかもしれないね」

 

ウイス「緑谷さん。もしビルス様が死んだら、次の破壊神になりませんか?」

 

ビルス「おい!ウイス」

 

ウイス「ホホホ冗談ですよ。ですが、それ程にまで破壊エネルギーが完成していると言う事ですよ」

 

ウイス「始めて破壊エネルギーを使ってみた気分はどうですか?緑谷さん…緑谷さん?」

 

返事をしない緑谷に違和を感じるウイスが緑谷の顔をのぞいてみると、緑谷は驚いた顔をして震えていた。

 

緑谷はまだ自分が破壊エネルギーを使ったと言う実感が得られていなかった。

 

緑谷「すっ、凄い…」

 

そして緑谷はその場で泣いてしまった。 自分が今まで無個性だった為に個性が使える事が余程嬉しかったのだろう。

 

緑谷「ありがとうございます!!」

 

緑谷は泣いている顔を上げ、ビルスに大きな声でお礼言った。

 

ビルス「ふぁぁ、、ん?別に良いよ。僕達も興味本位で来ただけだからね。それじゃあウイス、眠くなってきた事だし僕達も帰るか」

 

ウイス「分かりました。あ、あと緑谷さんに大事な事を言い忘れていました。」

 

ウイスが何が思い出したかのような顔をして緑谷に言った。

 

ウイス「その破壊エネルギーを貰った方は身体が強化されるんですよ。伸び幅は個人差がありますが、、緑谷さんの場合はこの地球ではトップクラスの身体能力だと思われますよ。」

 

ビルス「それに、その破壊エネルギーは正確には個性ではない。お前の個性は《破壊エネルギーを貰うことが出来る》という個性だからな。破壊エネルギーそのものは個性という訳でではないからな。つまり、個性持ちに特化した個性を持っている奴にもお前は負けないということだ。プロヒーローを目指すには充分なスペックだろう?」

 

ビルスが少し自慢げに話した。

 

ビルス「それじゃあ僕達は帰るかな。行くぞウイス」

 

そしてビルス達が帰るという時、

 

緑谷「まっ、待ってください!!」

 

緑谷はビルス達を呼び止めた。

 

ビルス「ん?今度は何さ」

 

緑谷「なっ何かお礼、、させてくれませんか?」

 

緑谷は申し訳なさそうにビルスに言った。

そうしたらビルスは気さくに返事をしてくれた。

 

ビルス「そうだな、お礼…お礼…じゃあ僕がまた地球に来た時にプリンでも食べさせてくれ」

 

緑谷は一瞬言っている意味が分からなかったのだが、

ビルスが気を使ってると解釈し笑顔で「はい!」と答えた。

 

そしてビルスが「それじゃあまた会う時を楽しみにしてるよ」と笑顔で言い返した。

 

ウイスが杖を地面にトントンと音を立て、空へと飛び立った。

 

緑谷にはこの日、個性を貰うことが出来た一生忘れられない日となった。

 

 

 




どうも安定バリアンです。
第2話どうでしたか?長すぎましたかね?

ビルスの会話シーンが多かったのは、この作品の中でかなり重要な役割だからです

個性に特化した個性というのは、相澤先生やAFOの個性のことです。

それではまた来週楽しみにしてください!
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