時は遡る。
これは起こるはずだったヘドロ事件の日である。
オールマイト「はぁ…」
オールマイトは溜息をついた。
それはたった今ヘドロ
オールマイト(私としたことが…あの程度の敵を逃してしまうとは…やはり衰えは速いようだ、、)
数年前では苦戦もしない様な
オールマイト(私がヒーローをやっていられる時間はもう長く無い…早く後継を探さねば…)
No.1ヒーローは犯罪抑止力と言われるほどである。
しかしそのNo.1ヒーローが長く無いと言う事実はオールマイトを焦らせていた。
オールマイトの個性は【ワン・フォー・オール】
話せば長くなるのだが、簡単に言えば歴代のトップヒーロー達が引き継いできた増強系の個性である。
しかし、最近はその力が弱くなりつつあるのでオールマイトは後継を見つけることを焦っているのである。
オールマイト(いかんいかん、仕事中に後継のことを考えてしまうとは….)
オールマイト(今はこの
そんな事を考えながらもオールマイトは
オールマイト(ん?なんだアレは)
そこではヘドロの様な
恐らく不意を突かれたのだろう。
しかし緑髪の少年はあと数秒で死んでしまいそうである。
その事に気づいたオールマイトは助けるべく、右手を振りかぶろうとした。
しかし、気付いたらヘドロ敵は【消えていた】
オールマイトはそのことに驚き、拳を引っ込めた。
何があったのかと思いオールマイトは辺りを見渡すが特に異変は無かった。
異変が無いことにオールマイトは安心し少し肩を下げる。
腑に落ちない点が幾つかあるものの、今は緑髪の少年の安否を確認するべく、起こそうとした時!! オールマイトは一瞬だけ、絶大な力を感じた。
その力は自分やかつて戦った巨悪よりも強い力である。
その気配がした時にオールマイトは本能的に体が動いてしまい、トンネルを抜けた。だが、オールマイトは緑髪の少年を助ける事を忘れてしまった。
けれども、その絶大な力を持ったものと戦っても負けることは目に見えていた。
何せその力は自分の力の数倍どころでは無い。数千、いや、数万倍と言って良いほど桁違いだった為である。
なので、オールマイトはとりあいず隠れながら緑髪の少年を見守ることにした。
そして数秒程経つとトンネルに響く声が聞こえてきた。
奥からは二人組が緑髪の少年の方へ近づいて来ていた。
ウイス「それにしてもビルス様、先程は少しやりすぎだったのではないですか?」
ビルス「いや、ここに来るまで30分も掛かったからね。イライラしてたんだよ。だからアイツは運がなかったってだけ。だから破壊されたってアイツは文句が言えないのさ。」
ビルスは自己中な意見でヘドロ敵を破壊したらしい。ウイスは呆れた顔でビルスに溜息をついた。
そんな話をしていた所で緑髪の少年が目を覚ました様だった。
緑谷「ええっと…貴方「あ、起きた?」
詳しくは1.2話で
ビルス「そうだな、お礼…お礼…じゃあ僕がまた地球に来た時にプリンでも食べさせてくれ。」
緑谷「はい!」
ビルス「それじゃあまた会う日を楽しみにしてるよ」
そう言ってビルスは遥か彼方へ光速で飛び立っていった。
そしてその後緑谷は満足そうな顔をして帰っていった。
オールマイト(破壊神….にわかには信じがたい話ではあるが…恐らくアレは本物だろう…)
緑谷が個性を貰っているところや、感じた気配の強さ、そしてあの〈破壊エネルギー〉は何よりも彼が破壊神である証拠だろう。
オールマイト(緑谷少年か、、彼は平和の象徴の候補として考えて良いだろう…まぁあとは性格さえ分かれば完璧なのだが…)
オールマイト(まぁ今考えても仕方ない事だ。この事は後で考えよう)
そして時は進み雄英高校ヒーロー科の受験日。
オールマイトは、後継を見つけるべく今年から雄英高校の教師となる。
その為、勿論ヒーロー科試験の様子を見ることになった。
やはり雄英ともなると優秀な生徒は数多くいた。
その中でも特に目立ったのは、
序盤から派手な爆撃で仮想敵を倒し続けた『爆豪勝己』
硬化する個性を駆使しながら仮想敵を倒す『切島鋭児郎』
の二人だった。
教師達もその二人には注目していた。
だが、オールマイトには一人だけ見覚えがある生徒がいた。
その生徒は約10ヶ月前にヘドロ敵に襲われ、破壊の神と名乗る男に個性を授けられた少年『緑谷出久』だった。
緑谷は他の増強系の受験者を遥かに上回る身体能力で仮想敵を倒し続けていた。
この身体能力の高さは破壊エネルギー故の力であることは教師陣の中ではオールマイト意外は知る由もない。
試験が始まって数分が経過した。
受験者の中からは疲れが出てき、非常にキツい時間帯ではあるが、爆豪と緑谷の二人だけは序盤と大差ないペースで仮想敵を倒し続けている。
教師陣は殆ど二人に目線が釘付けになっていた。
そんな状況下で根津校長はボタンを押した。
根津「真価が問われるのはここからさ」
不敵な笑みをこぼしながらもそこには何か期待している様にも思える根津校長の表情。
数秒程経った時、会場全体がゴゴゴと揺れた。
そこには今までの仮想敵とは比べ物にならない程の大きさの仮想敵、
あれこそがプレゼントマイクが説明していた0Pだろう。
あの仮想敵を倒してもメリットは一つも無い。オールマイト含め教師陣全員がその事には理解していた。
勿論、その意思はヒーローには欠かせないものである事もだ。
歴代の生徒では、立ち向かった生徒も数える程しかいなく、その生徒も流石に街並みに並んでいるビルと同じくらいの大きさである0Pに敵わない事が殆どである。
だが、その立ち向かった生徒は将来トップヒーローになっていることが多いという統計もある。
その為0Pに立ち向かった生徒には救助活動P〈レスキューポイント〉が入る仕組みでこの試験は成り立っている。
なので毎年、この0Pは教師陣にとってはかなり注目のイベントなのであり、合格者を決める材料の一つになっている。
今年注目の緑谷と爆豪はどの様な対応をするのか目を見張っていた。
その中でも、オールマイトは個人的な理由で緑谷に注目していた。
オールマイト(彼は間違いなく平和の象徴になれる程の力を持っている。)
オールマイト(だから、ここでは平和の象徴になれる“素質”を見極めさせてもらう!)
0Pの出現により試験会場は大パニックに陥っていた。
その中でも緑谷、爆豪、切島などは冷静に立ち回っておりさすがと言ったところだろう。
しかし、0Pに立ち向かう者は誰一人とおらず、爆豪は0Pや他の受験生には見向きもせずに仮想敵を倒し続けていた。
緑谷は他の受験生についていくようにして0Pから逃げていた。
二人共真逆の対応ではあるが、受験合格という目標ならばどちらも正解であり、無難な対応と言えるだろう。
そう誰もが思っていた。
緑谷は少し逃げてから何を思ったのか、急に0Pの方へ全力疾走した!
オールマイト「あの敵を倒してもメリットは一つも無い」
オールマイト「だからこそ…色濃く…浮かび上がるものがある」
緑谷「…き、君が…」
緑谷「君が助けを求める顔してた…」
オールマイト「!?」
オールマイト(トップヒーローは学生時代から逸話を残している。)
オールマイト『考えるより先に、体が動いていたと…』
緑谷「破壊!!!!」
オールマイト(間違い無い…)
オールマイト(ワン・フォー・オールを引き継ぐのは彼しか居ない!)
こんにちは安定のバリアンです。
久しぶりですね。
今回は今までで一番長い3000字超えです。
オールマイト回でしたがどうでしょうか?あまりストーリーに関係ないかもされませんが、楽しんでくれたら幸いです。
それではまた次回お会いしましょう。