ドンテンカーンドンテンカン、ドンテンカーンドンテンカン 作:コジマ汚染患者
あと「原作崩壊」と「グロ注意」のタグを忘れてた。いっけねうっかりうっかり☆
「そう言うの、嫌いじゃないわ!」
って人だけドゾー(´・ω・)ノ
あ、あと原作入るまであと少しかかる。
俺、乾戦人の朝は割と早い。理由は別に、朝早くから新聞配達のバイトをしてるからとか、朝のランニングをしているからとか、そういうことではない。
『ほら、起きろ戦人〜。起きないとお前の好きな漫画キャラとかの萌えゼリフってやつを俺の声で完全再現して叫ぶぞ〜』
「悪魔のような嫌がらせヤメロォ!」
このように、あの手この手で起こそうとする奴がいるからである。
『おう、起きたな。さっさと顔洗ってこいよ』
「この・・・相変わらずクソ野郎め」
『ほっほーう、いい返事だ。ところで時計を見てみな』
「んぁ?」
エボルトの声に従い時計を見る。それなりに気に入っているデジタル時計は、無慈悲に9:20を表示する。
「・・・っ!?!?遅刻!!」
『あーあ、だから言ったってのに・・・バカだねぇ』
エボルトの心底人をバカにした発言にイラっとするが、反応している暇はねぇ。急がねぇと、せっかくこれまで皆勤賞なのに!
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「にしても珍しいな、戦人が遅刻ギリギリって」
「ちょっと色々あったんだよ」
昼休憩、友人達と弁当を食べつつ今朝の事をからかわれる。
くそ、昨日は負荷が溜まりすぎて動けなかったんだよなぁ・・・そのまま目覚ましかけずに寝たのが不味かった。
「あ、そうだ。お前ら、聞いたかよ?」
そんなこんなで他愛のない無駄話を楽しんでいると、ふと噂好きの友人Aがにやにやしながらそう言い出す。
「なんだなんだ?」
「隣のクラスの発目って知ってるか?」
「誰だ?」
「戦人は知らねーのか。あれだよ、『機械オタク』の発目!」
誰だ・・・いや待て、発目って確か・・・
「何でも、その発目って女子がうちの学校1のイケメンに告られたらしい!」
「へー・・・あれ?でも確かそいつって、彼女いなかったか?」
「なんでも、最近別れたらしいぜ」
「ふーん」
「ふーんて!反応薄いな戦人!」
いやまぁ、だってオチがもうわかるもんなぁ。思い出した、まさか同じ中学にいたとはな、発目明。原作にも少し出てきてたはずだ。
テンションの上がらない俺を他所に、他の友人達が息巻く。
「で、どーなったんだよ!?」
「それがよ、『私はどっ可愛いベイビーを作るのに忙しいので!』って振られちまったんだとよ!」
「はっはぁー!ざまぁねぇぜ!」
「はー、メシウマですわ!」
ヒャッハーと心の底から嬉しそうな友人達に、ドン引きながらも少し件のイケメンに同情する。恐らく原作でもあったように機械狂い・・・と言うよりサポートアイテム狂いなんだろう発目が相手じゃぁしょうがないとは思う。
「にしても、そーいえば発目って結構いいスタイルしてるよな」
「確かに。・・・おい、戦人!なにぼーっとしてんだよ」
「ん?・・・ああ、なんだっけ?」
「発目さんだよ。発目さんって、結構いい体してると思わね?」
「あー・・・」
ぼーっと考えてたら、どうやら話が下の方面に向かっていたようだ。・・・ぶっちゃけその手の話題は前世の頃から苦手なんだが・・・。確か原作だと・・・ああ結構あるな。
「ああ、そうだな」
「だろ!?結構デッカいしな、なにがとは言わないが」
「ああ、多分このガッコー1だよな、なにがとは言わないが」
そんな非生産性の高い話を聞き流しながら、ふと考える。
(待てよ・・・発目・・・?)
『あん?どうしたぁ?』
(黙ってろ。永遠に。・・・そうか、そう言う手もあるな)
『・・・ま、いいか』
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「本当にいいのか?流石におすすめできない進路だぞ?」
後日、俺は担任へと相談すべく職員室へとやってきた。
「はい、俺がやりたいんです。普通科ではなく、サポート科で」
そう、俺が思い出したのは、サポート科という存在。個性がない扱いの俺ではあるが、そんな事ヒーロー科でなければ成績さえ高ければ問題ない。更に、サポート科は確か原作でも発目がラボに入り浸っていたように、作りたいものを作り放題できる。
(つまりは俺の鬼畜仕様のベルトの調整も捗る・・・!しかもうまくいけばベルトは流石に無理でもフルボトルとか武器、なんならまんまサポートアイテムも作れる!)
『そんな上手くいくのかねぇ』
「お願いします、推薦してください」
「うーん、まぁやりたいって事なら別にやることは止めないが・・・」
ひたすら頭を下げてお願いする。担任は頭をかきながらも了承してくれる。しかし、その表情はやや不安げだ。
「しかしいいのか?推薦に関しては構わないが、サポート科に入るにしても、無個性の乾だと審査が厳しくなる。受かる確率が落ちるんだぞ?」
「それに関しては頑張りますので」
「ん〜、まぁ止めないってさっき言ったしな。まぁ保護者があまり不安にならないように一応普通科も受けとけ。その辺しっかりと相談しとけな」
「・・・はい」
ありがとうございました、と礼をして職員室を出ると、揶揄うようにエボルトが笑う。
『はははは、あいつらが保護者だとよ。笑えるな!』
「・・・黙れ」
少し気分が悪くなってきた。今日はもう下校だし、とっとと帰ろう。ムカムカする。
「・・・保護者、ね」
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進路相談をしての帰り道、少しでも気晴らしをしようとコンビニへと寄る。飲み物にコーラ、そしてチキンを購入し食べながら1人夕日に染まる道を歩く。
『で、サポート科ってのに入るとしてその後はどーすんだ?』
「とにかくベルトのメンテや調整をする。あとは、イベントに備えて色々とな」
『イベントォ?』
帰り道は割と人通りのない道を通ることが多いため自然とエボルトとの会話を呟きがちになる。実はベルトに関しては色々と問題が多い。今の俺の現状ではそれらのメンテを満足に行えないため、サポート科の設備は今にして考えると凄く美味しい。それとは別に、イベントという言葉に反応したエボルトにニヤリと笑う。
「雄英高校体育祭。ここでは普通科もサポート科もヒーロー科に混じって凌ぎを削るんだ。んで、そこで良い成績を収めれば、ヒーロー科への編入も夢じゃない」
『なるほどぉ?体育祭とかいうので大活躍、それでお前は本来入れる資格のないヒーロー科に入ろうって寸法か』
面白そうじゃねぇか、と言うエボルト。実際無個性である以上俺は真っ当にヒーロー科を目指す道はほぼない。なら初めから、裏口を目指せばよかったんだ。仮面ライダーの力ならよほどのことが無ければヒーロー科とはいえ同い年に負けるつもりはないし、サポート科ならガジェット類もサポートアイテムだと言い張れるだろうし。
「とにかく今は、サポート科へ入るためにも勉強頑張らねーと。倍率70倍とか言うぶっ壊れなヒーロー科よりマシと言っても、サポート科だって倍率たけーし」
『それなら俺様が代わりにやってやろうかぁ?自慢じゃねぇが、お前よりは頭良いぞ。じ・ま・ん、じゃねぇがな!』
「滅べ。・・・ん?」
エボルトと話しながら歩いていると、ふと妙な匂いに気づく。何か、肉の焦げたようなその匂いに顔をしかめていると、エボルトが嬉しそうな声をあげる。
『おい、昨日から運がいいな!いつもの奴だ』
「・・・なるほどな。おい、どっちの方面だ」
『そこの曲がり角の先、この感じは複数人いるな』
「そうか」
急いで曲がり角に走る。そっと顔だけ出して見ると、そこには学生服姿の少女を囲むようにして柄の悪い男達がニヤニヤしつつ壁際へと追いやっていた。
・・・と言うか、なんか周りに焦げた死体らしきものが転がっているんだが。
「おいおい、ケーサツ呼んじゃだめでしょー。ケーサツも俺らも暇じゃないんだよ?」
「よく見りゃあこいつ結構いい身体してるじゃねぇか!」
「おいおい、なんか喋れよ!別に悪いようにはしねぇしよ!あ、それより良い場所知ってるんだ、一緒に遊びにいかね?」
うわぁ・・・わかりやすくヴィラン・・・。ってか、周りの死体はなんなんだ?
『おい、あの制服って戦人の学校のやつじゃないか?』
「!」
エボルトに言われてよく見て見ると、確かにウチの学校の制服だ。クラスメイトじゃないが見たことはある子だ。恐らく同い年、同級生だろう。怯えて縮こまっており、すでに半泣きだ。
・・・面倒だな。
「とりあえず行くぞ」
『はいはい、頑張れよー』
適当なエボルトを放って置いて、鞄からベルトを取り出す。今日は流石にフォースライザーは使えない。あれは負担がデカすぎて毎日使うには限度がある。
「あまり時間かけれそうにないな」
ベルトを腰に巻きながら呟く。よく見ると、脅されている女子の手元には携帯、聞こえてくるヴィランもどきの声的にもすでに警察には通報済みのようだ。ヴィランもどき達もそれには気づいているから、女子をどこかへ連れて行く気満々。だとすると急ぐ必要がある。
ベルトを巻き、横にハンディカムを装備。さらに鞄から特殊な形状のトランシーバーを取り出す。曲がり角の先ではすでに腕の引っ張り合いにまで発展しており、女子の顔は悲壮感にあふれておりヴィランもどき達も下卑た笑い声を隠そうともしていない。
「おいおい、いくら人通りが少ないからって、そんなに声出してりゃ不味いだろうよあんたら」
「ああ?」
鞄を置き、ヴィランもどき達の前へと出る。ヴィランもどき達は訝しむ様にこっちを見ているが、女子の方は助けて、と言う様にこちらに泣きながら期待の目を向ける。・・・いや、俺の格好見ればヒーローじゃないってわかるだろ。
「あーーーーーーー、え、なに?そういうこと?」
「かーっ、出たー!みろよ、正義のヒーローさんだぜ!」
ヴィランもどき達・・・いや完全にチンピラだなこいつら。チンピラどもは何やらイタい奴を見る様にこちらを見て爆笑する。・・・腹立つな。
「なになに、この子と同じ学校の制服じゃん、知り合い?」
「いや、同級生だろうってことぐらいしか知らねぇよ」
「へー!じゃあ同級生を助けるためにこうしてカッコよく出てきてくれたって訳だ!カッコいー!」
「ヒューヒュー!王子様の登場だなぁ!」
・・・なんなのこいつら?煽りたいの?死にたいの?
女子を捕まえている1人を残してニヤつきながらそれとなく俺を囲む様にして立ち位置を変えていく。チラリと見ると女子は腰が抜けたのか動けないでいる様だ。
「まぁ、好都合ってことで・・・」
「ああ?」
チンピラどもが何言ってんだ?と首を傾げている間に、手に持ったトランシーバー「デルタフォン」を耳元まで持っていく。
「・・・変身」
standing by
デルタフォンから音声が流れる中、直ぐにベルトに提げられたデジカメ「ベルトムーバー」にセットする。
complete
そして、白い光の線が俺の体の周りを覆っていく。線は謎の模様を俺の体の周りに形作り、一際強い光が俺を包む。
「な、なんだ!?」
「よくわからねぇが気を付けろ!」
そして俺は、白いライン「フォトンフレーム」が形成した骨格と装甲を見に纏い、敵を赤い炎で灰にするオルフェノクの王の近衛として作られたライダー、「仮面ライダーデルタ」へと変身した。
「す、姿が変わった!?」
「かまわねぇ!やっちまおうぜ!」
変身した俺に動揺するチンピラどもだが、直ぐに切り替えて襲いかかってくる。・・・思ったより統制された動きだ、こいつら割と戦える奴だな?
「まぁ関係ないけど」
「グへッ!?」
一番最初に襲いかかってきた体から鉄パイプを生やした男の腹に拳をめり込ませる。吹っ飛んでいく男・・・面倒だな、男Aを他所に、他の奴らがそれぞれに個性を使い襲いかかる。指を飛ばしてくる男B、カマキリみたいな腕の男C、口から妙に臭い液体を放つ男D。
「よっと」
「はやっ!?」
「なんだこいつ、当たらねぇ!」
「ぐあっ!だめだ、当たっても固くて遠らねぇ!」
そりゃそうだ、デルタは出力だけならファイズやカイザを超える。格闘能力に関しても流石にヴィランもどき程度に負けるほど柔に鍛えてない。フォトンブラッドの毒性はオルフェノクでないこいつらには意味ないが、そもそものスペック的に増強型個性のないこいつら相手で負ける要素がない。
「ふっ!」
「ぐあっ!」
「ひぃぃ、た、助けてくれ!」
カマキリみたいなやつの腕をへし折り、鉄パイプ野郎はパイプを全部手刀でカットしてから全身を殴打。臭い液体のやつはあまり触りたくないから全力の腹パンで吹き飛ばす。・・・感触的に骨、結構逝ったな。
(にしてもこいつら・・・)
『なんだ?こうなりゃあもう作業ゲーだろう?』
(いや、それはまぁいいんだが・・・周囲には燃やされたみたいな死体があるのに、こいつらの個性はそんな気配がない。後純粋に弱い)
『なるほど?つまり、そろそろ・・・』
「お前ら!もういい、俺がやる!」
「あ、兄貴!」
ああやっぱり。残ってた奴が親玉なんだな。最初はニヤつきながら見ていたが、俺が他の奴らを蹂躙する様を見てキレたように怒鳴り出てくる。
「お前か、これをやってた奴は」
「ああ?・・・あぁ、こいつらか。ブスばっかだったから、とりあえず燃やしただけさ」
そう言って近くにあった焼死体の頭をゴリ、と蹴る親玉。そして、周囲に転がっていた男達が距離をとったのを見て、サッと指をこちらに向けてくる。
「テメェも燃え尽きなぁ!」
「!」
豪、と親玉の指先から炎が噴き出て俺の周りを包む。なるほど、結構いい火力。・・・まぁ、
「はっはっは!死ね死ねぇ!俺に逆らう奴は燃え尽きちまえ!・・・は?」
「大笑いのとこ悪いが、あんま時間ないんだよ」
火であぶった程度でデルタがやられる訳もなし。サッと動いて、親玉の首を180°回転させる。何が起こったのかわからない、と言った表情のまま絶命、倒れる親玉。
「あ、兄貴ぃ!?」
「そ、そんな!」
「に、逃げろ!」
「はいはい、とりあえず・・・」
一斉に散りじりに逃げ出すチンピラども。しかし、全員逃すつもりはない。追い付いては首を回すだけの簡単な作業を続ける。
最後の1人は、女子と同じく腰が抜けたのかその場で蹲っていた。
「よう。お前で男どもは最後だ」
「ひ、ひぃぃぃっっ!!?」
錯乱したのか、悲鳴を上げて座ったまま後退りし続ける男。・・・BだったかDだったか。まぁどいつでも同じことか。
「た、頼む!命だけは、命だけはブゲッ」
「はいおしまい、と」
最後の首を回し、他のチンピラだったもの達と一緒に山にして置いておく。すると、目の前で未だ動けないでいた女子が泣きながら立ち上がっていた。
「あ、あの・・・」
「ん?」
「え、えっと、乾くん、だよね?隣のクラスの」
「ああ、知ってたの。俺のこと」
「う、うん!あ、あのね、助けてくれてありがとう!乾くんのことは黙っておくから!そ、それと、かっこよk」
「ああ、そういえば残ってたな」
「・・・え?」
キョトンとしている女子に向き直り、腰に下げた銃形態のムーバーを取り口元へ持っていく。
「Fire」
Burst Mode
ムーバーから音声がなり、射撃モードが起動する。
「い、乾くん・・・?なに、お゛っ?」
そのまま女子の心臓部へと無造作に向け、トリガー。
なぜ、どうして。そんな表情で倒れ込む女子に、続けて3発、頭部と肺、再度心臓へとエネルギー弾を撃ち込みとどめを刺す。
名も知らぬ同級生が倒れ込み、周囲に血がじんわりと広がっていくのを、俺はしばらく無心で眺めていた。
仕上げに他の被害者の死体と同じように、いや弾痕が分からなくなるくらいに燃やして、警察やヒーローが来る前に退散した。
「悪い、初めから助ける気なんてなかったんだ」
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『しかし、あの女なら殺す必要なかったんじゃないか?』
全てを終え、変身を解除して歩いていた俺に、エボルトが聞いてくる。
・・・本気で聞いてるのかこいつ?
「あの子を生かしておく理由が分からないな。あの子は俺の変身を見ていた」
『だが黙っておくと言っていたぞ。わざわざ足がつく可能性がある銃撃までして、なにが不味かったって?』
(・・・本当に、こいつは・・・!)
おそらくわかっている。俺があの子を生かしておきたくなかった理由を理解していながら、それでいて俺自身に理由を口頭で説明させたがっているのだこいつは。
「相変わらず性格が悪いな。分かってるくせに」
『あー、じゃあ言ってやろうか?』
心底楽しそうにエボルトはベラベラと脳内に喋りかけてくる。
『あの姿・・・デルタは一度表で使ったことがあるからだろう?それも人命救助で』
「・・・」
『言い当てられたり嘘ついたら唇を噛む癖、直した方がいいぞ?』
顔が見えなくてもわかる、こいつニヤついてやがる。
そう、俺は一度デルタを事故現場で止む無く使ったことがある。運の無いことにそこでは報道関係のカメラも入っていたため、バッチリとその姿が写っている。『謎の新ヒーロー!?』『ヴィジランテが事故現場に!事件への関与は?』など一時期ニュースに流れたときには登下校が怖かったものだ。
ベルトの負担の関係上、フォースライザーを連続使用できない分データ集めの戦闘ではデメリットが精神汚染か激痛のデルタや001しか今は使えない。
他のベルトに関しては少々事情があり、『使えるけど使うとアウト』な状態なのだ。
つまり、もしあの場であの女子を見逃し、助かって気の抜けた彼女がポロッと俺のことを喋ってしまう可能性がある以上、俺は逃すわけにはいかなかった。
『いやー、素晴らしいね全く!一方ではヒーローを目指しているくせに、また一方では自身の都合でチンピラどころか一般人ですら殺す!最高に歪んで最高に素敵な奴だお前は!』
「・・・うるさい、黙れ」
『いいや、言わせてもらうねぇ!お前は狂ってる!』
エボルトの言葉に思わず立ち止まる。周囲はすでに住宅街に入り、夕日が照らす道には前にも後ろにも人1人いない。
『正義を掲げ、他者を助ける存在になると言っていながら、それでいて自分のためならその他者を切り捨てる事も厭わない!人間どもの作るルールに従い生きていながら社会の裏では平気で殺人という違反を犯す!』
そこで間を置き心底嬉しそうにエボルトが続ける。
『全く最高に俺様の好みだ!流石だ戦人!流石「親すら切り捨てた男」だ!お前になら、俺の力を、「エボル」を貸してやるのも悪く無い!』
「・・・黙れ。お前を本気で信用すると思ったか?それと、一つ覚えとけ」
怒りでどうにかなりそうだ。だが、こいつに・・・イカれた地球外生命体には言わなければならない。
「俺は、俺の目指す先は一つ。『仮面ライダー』だ。そこに至るまでにどれだけ俺が汚れようが、どれだけ罪を犯そうが、関係ない。ヴィランと呼ばれようと、ヒーローと呼ばれようと関係ない。俺は俺の思う『仮面ライダー』になる。正義のヒーロー、それになるためなら、俺はなにを犠牲にしても構わない」
『・・・』
「・・・もう黙ってろ、流石に疲れるんだよデルタを使うと」
そうして俺は、黙り込んだエボルトを放っておき、帰路についた。
(全てを犠牲にした正義、ねぇ?良いね、実に素晴らしい。良い感じに歪んできたな、それもこれもあの人間どもに感謝しないきゃなぁ!)
エボルトは、戦人と共有している視界から見える世界を眺めながら、静かに嗤うのだった。
さぁて、段々とアマゾンズフィルターが迫ってきたぞぉ。
発目さんについては今後のオリ主の行動的に関わらせたかったから先行で出てきただけで特にヒロインって訳じゃないです。・・・まだ。
ちなみに戦人の変身できるライダーについては過剰に増やす気はありません。まぁあと1、2くらいは増えても良いかな(油断)
アンケートとかで決めるのもありか(無謀)
次回もお楽しみに