ドンテンカーンドンテンカン、ドンテンカーンドンテンカン 作:コジマ汚染患者
新鮮な駄文だゼェ・・・( ;´_ゝ`)
「おはよー」
「ねー今日何やるんだっけー」
「お前どこ中だった?」
朝の教室。学生にとって今日1日の始まりの場であるとともに、友人との団欒の場でもある。まだ雄英生徒として始まったばかりのため、同じクラスの人間へ友好関係を深めようとする話題が多い。
「なぁ、お前昨日授業終わってからすげー勢いで走って行ってたけど、何て名前?」
「あ?俺?」
「そうそう、お前お前」
そんな中、戦人へと話しかけるクラスメイトが一人。戦人は少し相手を見定めるようにじっと見た後、微笑みながら手を出す。
「乾戦人だ。乾でも戦人でも、呼びやすい方でいいぞ」
「ああ、俺は〇〇。よろしくな!」
「ああ」
そうしてクラスメイトが何人かやってくる中で、ふと斜め右後方を見る。そこでは、机に向かい一心不乱にノートに何かを書き込む発目がいた。
そこへクラスメイトの女子が数人向かっている。
「発目さん、だよね?私は□□!よろしくね!」
「私は△△!ねーねー発目さん、なに書いてるの?」
「はい!これはですね、新しいベイビーの設計図ですよ!ほら見てください、ここの部分がですね・・・」
(いや、ハイテンションにサポートアイテム説明よりまずは相手に名前を言えよ!おめーは何故会話の方向をアイテム関連で固定しているんだ!)
「乾?」
「あ、ああいや、何でもない。えっと、何だったっけ?」
「そうそう、それでな・・・」
話に相槌をうちながら再度チラリと発目達の方へと目を向ける。発目がとっつきにくい奴だと思われていたら少しはフォローをs
「へー!かわいいねこれ!」
「でしょうでしょう!そうでしょう!」
「ねね、他にはない?」
「そうですね、これなんかも作ってみたいですねぇ!」
(その話題で話弾むんかい!)
思わずカクッと肩を落とす。目の前の〇〇が首を傾げているが、何でもない、とだけ告げてふと考える。
(・・・いや、よく考えればここは天下の雄英高校だ。ヒーロー科でなくても情熱を持った天才や秀才達が集まるであろう場所、そんなところにいる奴が専門分野で話弾まないわけがないか)
「・・・ってわけでよ。?乾、お前本当に大丈夫か?なんか疲れてるみたいだが」
「ああ、少し無駄なことに気を使っていただけだ。もう大丈夫」
「そうか?」
(まぁ、そうと分かれば俺だって色々と話をしていいアイデアが浮かぶようにしないとな)
そんな訳で俺は新しくできた友人(貴重)と雑談しながら時間を潰した。
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「さて、戦人さん。準備はいいですね?」
「なぁ、これ本当にお前も試運転したんだよな?な?」
「本日許可を得られた体育館の使用時間は1時間です。早急にベイビーを試す必要があるので説明は省きますね」
「おい待て、無視か」
「安心しろ乾。俺も監督してるんだ、俺の目の黒いうちはこいつを人殺しにする気はねぇ」
「パワーローダー先生・・・」
「・・・多分」
「先生!?」
体育館。ヒーロー科だけでなくあらゆる科において授業や訓練等を行うここは、サポート科においては大型のアイテムを試運転したり効果を実践してみるいわゆる実験場だ。
今日はパワーローダー先生の許可を得て、発目が作ったバックパック型サポートアイテムを試すことになった。本来なら一年生でそんな大掛かりなものは早々作れないし、そもそも毎日ラボに入り浸るような奴は少なく入学初期のこの頃は意外と申請が通るらしい。
・・・何故か装着者は俺である。
「納得がいかねぇ!発目、一旦脱ぐz」
「スイッチオン!」
「聞けや!」
容赦なく押されたスイッチ。思わずキレ気味に突っ込むが、そんなことお構いなしに無情にも背中に背負ったバックパックからロケットの推進音が聞こえてくる。
「おわっ・・・とと、割と・・・思ったより普通に飛んでるなこれは」
「ふむふむ、出力20%だと1、2メートルほど浮かぶ程度ですか・・・」
何やら発目がぶつぶつ言いながら持ち込んだパソコンを叩いている。距離があってちょっと聞こえないな・・・。と、その時パワーローダー先生に用意してもらった通信機から指示が来る。
〈〈では戦人さん、もう少し出力を上げてみますね!そうしたらそのまま自由に飛んでみてください!〉〉
「あいよ」
返事をすると背中をグン、と引っ張られる感覚と共に更に高く飛んでいく。最終的には体育館の天井に届くか届かないかくらいまできた。
「・・・流石に怖いな」
『んなこと言って、001の時にはディストピアでこのくらいの高さよく跳ねてるじゃねぇか』
「跳ねるのとこうやって浮かぶのは感覚的に違うんだよ」
『そんなもんかねぇ・・・』
エボルトと話しながらも指示されたことはしっかりとこなす。体を前に傾けると、ゆっくりとだがバックパックの推進力で前へと進み出す。
〈〈どうですか?〉〉
「今のところ異常はない。まだ少し出力を上げてみてかまわねぇぞ」
〈〈分かりました!〉〉
流石に自由自在とまではいかないが、上手いこと空を飛び続けている。その後も蛇行しながらや宙返りなど、発目の指示に従いながら飛ぶ。もう慣れてしまい空を飛ぶのが楽しくなってきた。
数分後、そろそろ推進剤が切れる頃か、と思い着陸体制に入る。
〈〈っ!戦人さん!〉〉
「あ?」
焦るような発目の声を聞き訝しんでいると、突然背中でボン、と爆発音が鳴る。
「なっ!?」
『おいおい、こんなところでイカれやがった!?』
「うぉあぁぁああ!?」
バックパックが黒煙を吐き、制御不能に陥る。通信機からは発目が焦ったような声で対処しようとしているのが聞こえるが、そんなことを気にする事もできないほど視界がグルグルと回る。
(は、吐きそう・・・!)
『おい、目の前!』
「!」
エボルトの叫びに無理やり前を向くと、眼前に壁が迫ってきた。
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「戦人さん!」
「っ!」
発目が叫ぶのを聞きながら咄嗟に駆け出す。今日は発目と乾に体育館でのアイテムの試運転の許可を求められ、俺立ち会いの元で実験が行われていた。
使用するアイテムは発目作のバックパック。一応発目自身と俺がラボの方で軽い試運転は行なって問題無しと確認したため、今回は本格的に高いところまで飛んでみるというものだった。・・・装着者に選ばれた乾は始まる寸前まで不満だったようだが。
始まってからは特に目立った問題はなく、乾も中々にセンスがあるのかバックパックを使いこなし自由に飛んでいた。このまま何事もなく終わる・・・
(と思ったらこれか!)
安全のために体育館の床には大量のクッションが敷き詰められており、出力過多での突撃も考えて壁にも万が一のための衝撃吸収マットをぶら下げていた。仮に事故が起きても問題は無い、はずだった。
「危ない!」
突然黒い煙を吐いてきりもみ回転しつつめちゃくちゃに飛び回る乾。
制御を失った乾は不幸にもマットとマットの間、僅かにある壁が剥き出しの隙間へと飛んでいった。このままでは、乾は壁にぶつかって・・・!
「なっ!?」
「っしゃおらぁぁ!!」
しかし、そこで乾は思わぬ行動に出た。無理やり頭を上げバックパックのスラスターを壁へと向け減速、足で壁を蹴ってそしてそのまま反対の壁へと跳んでいった。
「何を・・・!」
「うぉああああ死んでたまるかぁぁぁ!!」
壁、天井、床。スラスターの推進剤が切れるまでのおよそ数十秒間、乾は体捌きだけでスラスターを使いこなし跳び続けた。
ズダン、ズダンとぶつかる寸前に足で壁や床を蹴り、スラスターの勢いで反対側へと飛ぶ。
その姿はまるで跳ね回るバッタのようだった。
「っ、乾!」
やがてスラスターの推進剤が切れ、勢いをなくした乾は重力に引かれて落下してくる。
「っ、だぁぁ疲れた!」
最後にボスン、と音を立ててクッションの中へと沈んだ乾は、そう言いながらゆっくりと這い出てきた。
「無事か乾!怪我は!?」
「あー、大丈夫っす。外傷なし、元気溌剌っすわ」
「そうか・・・!」
とりあえずは怪我がなかったことにホッとする。ラボでの試運転で問題なく機能していたため大丈夫だと心の中で考えていた。これは俺の確認ミスかもな・・・まぁそれとは別で。
「おい、はつ・・・」
「戦人さん!」
「おわっ!?」
「無事ですか!?怪我ないですか!?どこか痛めていたりとかは!?」
「落ち着け!というか大丈夫だから!そんなに触るな起きれねぇ!」
教師として発目へ注意を、と思っていると横を通り過ぎてすごい速度で発目が乾の元へと向かっていた。若干引いている乾の体をペタペタと触りながら深刻な顔で容体を確かめている。
「本当にすいません!まさか、あんな不具合を見落としていたなんて!」
「あー、全くだ。おかげで死ぬとこだったわ!」
乾の言葉に、意外にもしょんぼりとした表情を浮かべる発目。普段からアイテム作成のことだけを考え、ゴーイングマイウェイを貫いている彼女にしては本当に珍しい。
「ま、今回は無事だったし許してやる。・・・だから今度からは絶対に安全を考えろよ!?」
「はい、はいそれはもう!・・・やはり予備のスラスターもつけておくべきでしたか。あとはやはり、パラシュートとかを内蔵して・・・」
「まず壊れない想定もしてくれませんかねぇ!?いやそういうのもいつかはいるんだけど!」
(ふむ、これは・・・)
乾が諭し、発目はそれを素直に受け入れている。・・・方向性は怪しいが。
普段から発目は俺のいうことはそこそこに聞いて、たまに忘れたフリで惚けたりもしていたが・・・。
その様子を見ていると、二人の奇妙な関係が見えてくる。一人だけではクセの強すぎる発目だが、乾はそのストッパーになり得るのかもしれん。
「じゃあ少しこのベイビーは持っていきますね。修理と、あと改良もいりますし」
「おーう」
バックパックを外し、パソコンのところまでそそくさと戻っていく発目。隣を通り過ぎる時、何やら呟いているのを聞いたが小さすぎて聞き取れなかった。
「乾、さっきも聞いたが、本当に大丈夫か?」
「はい。まぁ多少は鍛えてるんで」
乾に再度確認してみるが、どうやら問題は無いようだ。本人も肩をグルグル回して見せ、ニヤリと笑っている。
我慢しているようには見えんな。にしても・・・
(無個性だと聞いていたが、身のこなしはかなり良かったな。体の使い方も良い、流石に3年のアイツよりは劣るがそれに近いレベルの動きだったように見えた)
「そうか。ところで乾、お前は何か格闘術とかやっていたのか?」
「はい?」
あの動きは素人とは思えない。何か相応の武術を修めている可能性は・・・。
しかし一瞬考えるような素振りの後、乾は首を振る。
「いいえ、武道とかその辺のことは特にやってませんよ?」
「そうなのか?にしては結構動きが良かったが」
「あー、でも一時期ある奴に師事したことはありますね」
「奴・・・?」
なるほど、我流の何かを習っていたのか。にしても師事していたと言っているが、なぜ顔をしかめる必要が?
「ええ、正直そいつにだけは教わりたくなかったんですけどね・・・」
「嫌いだったのか?」
「嫌いとかじゃ無いんですよ。超胡散臭いやつで、戦う術を教えるからあるものを寄越せってうるさくて」
「ふむ、よほど嫌いなんだな。顔がすごいことになってるぞ」
「あっ・・・すいません」
まさに嫌悪、と言った表情だった乾だが、指摘するとすぐに申し訳なさげな表情へシフトする。とりあえずは聞きたいことは聞いた。そろそろ時間も近いということでラボへ戻るよう言うことにした。
「さて、もう発目も片付けは済んだみたいだな。そろそろ時間だ、ラボヘ戻るぞ」
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「おい発目、レンチ取ってくれ」
「はい、どうぞ」
「サンキュ。そっち、配線繋げたか?」
「一応。でもこのままだと中に積む装置が大型化します。増加する重量を考えると装甲が薄くなってしまいますよ?」
「構わねぇよ、どうせそうなることを見越して作ってんだから」
ラボへと戻った俺たちは、先生がアイテムを作っている間二人であるものを作成していた。発目は今回のトラブルの罰として一週間体育館使用禁止、アイテムの試運転禁止を食らった。
それにより暇になったのか、俺の作っているものを手伝ってくれている。
「・・・にしても乾、お前は随分とスーツタイプの物にこだわるな」
「そうですかね?」
しばらくすると、ひと段落ついたのか先生がふとそう言ってくる。・・・まぁ、俺にとっちゃヒーロー=スーツ着た仮面の戦士って印象がでかいしなぁ。
「入学試験でもスーツ、今作っているのもスーツ。何かジンクスでもあるのか?」
「うーん、そーいうわけじゃあないんですけど、そうですね」
少しの間考えて、これだと思う言葉をそのまま言う。
「俺はですね、多分発目とか先生とは違う考えなんだと思うんです」
「考えが違う?」
疑問に思ったのか、先生が椅子に座ったままこちらに向き直す。俺が手を止めているため、興味深げに発目も俺を見てくる。
「発目や先生は、ヒーローのサポートをする、っていう目的のアイテムを作ってると思うんですけど」
「お前は違うと?」
「ええ。俺は、俺の思うヒーローになる為の力として、自分という存在をヒーローにする為の力としてアイテムを作ってますので。ぶっちゃけていうと俺自身が使うつもりで作ってます」
「・・・」
俺の言葉を聞いて、先生は黙ったまま目で先を促す。発目は俺を見ながらいつになく真剣な真顔である。・・・今日は発目の普段見ない顔が多いな。
「俺は無個性です。この超人化社会において、ヒーローという職に就くことが出来ない、いや『就いてはいけない』存在だ」
俺が無個性だと知ってから少し考えたことがある。もしも俺が、なんの個性も、ライダーの力も持たずに奇跡的な形でヒーローになったとしたら。
それで、一体誰を救えるのだろうか。
ヴィラン退治や救助活動、場合に寄っては何かや誰かを守るという護衛もすることになるヒーロー。そのどの活動においても、個性が鍵となってくる。総人口の8割が個性を持っている。すなわち、ヴィランだってほぼ確実に個性を持っており、かつそう言った活動をする奴は大体が殺傷性の高い個性を持っているだろう。
大自然や、そんな相手をどうにかするのに、無個性とはあまりにも非力なのだ。無個性だったから、ヴィランを倒せなかった。個性が無かったから、救助対象を助けられなかった。
そんなものは、ヒーローになったなら言い訳にもならない。ヒーローとは、誰かを助けられる存在でなければならないんだ。そういう点で、無個性とはそれだけでディスアドだ。
「だがそれでも、俺は『ヒーロー』を目指す。ヒーローになる為なら、たとえ代償を払い続けてもこれを使う。体だって鍛える。ヒーローになる為なら、必要なことならそれを実行することに躊躇いはないです」
そう言って俺は先生に見せたことのあるトランスチームガンを取り出す。先生は俺をじっと見たまま、頭を覆っているコスチュームの隙間から見える目を光らせている。
「俺は無個性だ。だからなんだってんです。俺は、俺のやり方で人々を救うヒーローになる・・・!」
「・・・」
「・・・」
なんだか最後にはただの宣言になってしまった。妙に気恥ずかしい。
静寂の中、一番最初に動いたのは先生だった。椅子から降り、ゆっくりとこちらへやってくる。
「・・・過去に普通科からヒーロー科へ編入した事例は少数ながらあるが、サポート科からは俺の知っている限りまず無い」
そう言って俺の目の前までやってくる。先生は姿勢の関係で俺よりも頭が低い為、見下ろす形になる。しかし先生の目からは、尋常じゃ無いほどの威圧を感じた。
「お前が言ってることはつまり、ヒーロー科への中途編入を目指すってことだ。・・・茨の道どころか、まず不可能な道でもある」
なんせ前例がないしな、と続け先生はそっと俺の肩へと手を置いてくる。
「それでもお前はなりたいってか?無個性でもヒーローに」
「ええ。そこは譲れないんで」
「・・・」
「・・・」
互いにそこから言葉を発しない。しんとした空気が漂う中、肩へと置かれていた手が離れる。
「ま、悪くはないと思うぞ俺は」
「!」
「さっきの身体能力も悪くない。それに、サポートアイテムを大量に使って活動するヒーローだって居るには居るしな」
そう言って特徴的な笑いを溢す先生。発目はというと、何やら考えているようだ。真剣な表情のままだが、随分と高速でボソボソと呟き続けている。また何やらかすんだか・・・。
「ま、今後のお前次第だろう、ヒーロー科に入れるのかどうかはな。一番近いのでいうなら、体育祭とかで結果を残せば良い印象持たれると思うぞ」
「先生・・・」
俺がボーッと見ていると、頭をガシガシと掻きながら先生がぶっきらぼうにそう言う。どことなく照れているようにも見える。
「・・・柄にもないこと言うもんじゃねぇな。それより乾、お前が作ってるそれはなんだ?」
「え?あ、これですか?」
パワーローダー先生は俺の後ろを指差し、話題を変えるように尋ねてくる。後ろには、さっきまで作っていたスーツ。なんで聞いてきたのかは知らないが、まさか中断とかは・・・
「んな顔しなくても止めねぇよ。俺も混ぜろ」
「「え?」」
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『ほらよ、目的のブツだ』
「遅いんだよエボルト・・・殺すぞ?」
『おお怖。なんだかんだで警備が厳しかったんだぜ?これくらいの時間は容赦してほしいね』
死柄木達のアジトとなっているバーへと意気揚々とやってきたエボルト。しかしそれを出迎えたのは、死柄木による奇襲だった。死角となる暗がりから襲いかかってきた手を払いながら、カウンターへと紙束を放る。
「・・・黒霧、確認しとけ」
「分かりました」
『さてと。それじゃ俺様はもう眠いし帰るとするかね』
「待て」
紙束を持って黒霧が店の奥へと消える。それを見てやることは済んだとノビをして帰ろうとするエボルトを死柄木が止める。
『なんだぁ?』
「前の話を忘れてんのか?俺たちの計画を手伝え」
『またそれか・・・興味はあるが残念ながら俺が手伝うのは無理だな』
チャオ、と言ってエボルトが手を振りながら帰ろうとした時だった。
〈〈少しくらいは話を聞いてくれてもいいんじゃないかい?〉〉
『・・・』
突然バーに設置されていたモニターが起動し、そこから謎の男の声が聞こえる。そこから感じる圧力に反射的にスチームライフルを構え振り返るエボルト。モニターには、顔から下、椅子に座った謎の男の姿が映し出されていた。
『・・・まさかここまでのオーラを感じるとはなぁ。何者だ?』
〈〈まぁ、彼・・・死柄木弔の保護者、の様なものかな。このモニターは、君に少し興味があってこうして用意したんだ〉〉
(・・・なるほどねぇ、こいつが戦人の言っていた)
モニターの男は声色に喜色を帯びながら饒舌に話す。その雰囲気や声色・喋り方はスタークが戦人から聞いた『絶対に会ってはいけない相手』とやらの一人と合致する。
〈〈どうかな?できれば君にも死柄木弔を手伝ってもらいたいんだけどね〉〉
『別に俺が手伝う必要はねぇだろ?どうやら相当頭数を揃えてるみたいだしなぁ』
「・・・俺たちのことを監視してたのか?」
〈〈落ち着きなさい弔。今は僕に任せてくれ〉〉
「・・・」
スタークの言葉に怒った死柄木がいまにも飛びかからんとするが、モニターの男に止められる。その様子を見ながら、スタークは頭の中で思考を加速させていた。
(戦人の話だとこいつにだけは何があろうと接触しない・・・とは聞いていたが、なるほど?確かに感じる力は中々のもんだ。今の制約の多い状態だと確かに相手するのは悪手だろうな)
スタークが考えていると、モニターの男が手を広げ辛うじて見える口元を歪める。
〈〈君が協力してくれるなら、こちらも援助は惜しまないよ。僕としては後継者の育成に注ぎ込む投資は大事だからね〉〉
『そうかい。・・・理解はできるがお断りさせてもらうよ。俺様には余裕があるんでな』
説得を続けるモニターの男に対して、のらりくらりと躱すスターク。さてここからが互いの交渉術の勝負、と思った時だった。
〈〈そうか・・・じゃあしょうがないね〉〉
『・・・あ?』
〈〈うん、しょうがない。それじゃあ今回は雄英のカリキュラムを持ってきてくれてありがとう。また死柄木をよろしく頼むよ〉〉
「いいのか?先生」
〈〈ああ、良いとも。彼は貴重な情報源(スパイ)だからね〉〉
(余裕か・・・?嫌だとしても鎖を繋いでおこうくらいは考えると思ったんだがな)
予想外にあっさり引き下がった男に何処か肩透かしを喰らった気分になりながら、スタークは黙ってその場を後にしたのだった。
「先生、何を考えてるんだ?」
スタークがバーを出たのを確認し、無駄だとは思いつつ手下に尾行を命じながら、死柄木がモニターの男ーーーオールフォーワンへと尋ねる。
〈〈大丈夫だよ死柄木弔。ああいった手合いはある程度自由にさせていた方が良い働きをするものだよ〉〉
「だが、あれは俺たちの言うことを聞くようなやつじゃ無いぞ。それに・・・」
「死柄木弔。スタークの持ってきた情報の裏が取れましたよ」
死柄木がなおもオールフォーワンへと食い下がろうとした時、黒霧が戻ってくる。小さく舌打ちをしつつ紙を受け取った死柄木は内容を読んで笑みを浮かべる。
「・・・まぁ、今回はいい仕事をしてくれた。雄英のカリキュラム、確かに本物の様だな」
「ええ、我々で手に入れたものとも一致します。あとは、ダメ押しで一度潜入し内部の構造を把握するだけです」
黒霧の言葉に嬉しそうに頬を掻きながら、紙に記されたある授業を指差す死柄木。
「ここだ。USJとか言うとこでの授業、『ここはオールマイトが一人で担当する授業』になってる。狙うならここだろ」
黒霧と一緒にああでもないこうでもないと話し合う死柄木をモニター越しに見ながら、オールフォーワンは微かに嗤っていた。
「・・・頑張りたまえよ、死柄木」
言い訳フェイズ
「いや違うんです!原作の方で今後の設定で使おうと思ってたとこが見事にからぶったんすよ!もう致命的すぎて見直しをしていただけで決してゲムヲがジャッジ9したりスカーフホエルオーでしおふきしてたわけではn」
メ
タ
ル
ライジングインパクト‼︎
まぁ亀更新ですがこんな駄作に付き合える酔狂な方はよろしくお願いします。
何とは言わないが暴走系フォーム
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メタルクラスタホッパー!
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ドンテンカーンドンテンカン
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プットーティラーノザウルス!
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ファング!ジョーカー!