ってかむしろ今迄やられていない事に驚愕。
プロローグ
Side?
やあ、俺の名は兵藤 一誠。高一の夏、俺はある不思議な体験をした。
「はっ!?俺は…」
確かバーグレットさんが仕掛けた爆破にアニキ達と巻き込まれてそれで咄嗟に皆と一斉同契して…そうだ!
「大丈夫か!?皆!」
「ううーん…私は大丈夫…」
「わ、私もなんとかー」
「はにゃひらー~…」
「リンだけはモロにダメージ受けちゃったみたいです」
「皆無事…ではないみたいだな…」
「え?」
「アニキ達の姿が何処にも見当たらないんだ…」
俺のパートナーである少女達の無事は確認出来たが、慕っていた者達の安否が確認出来なかった。
『それについてだが相棒…先程から久しく感じられなかった特有の気配を感じた』
「それってもしかして!…」
俺に神器として宿りもう一つの力として今迄長い戦いを共に戦い抜いてきた伝説のニ天龍の片割れであるドライグがそう口を開いてきた。
『ああ、恐らくあの時の爆発の衝撃によって我々だけがこっちの世界に飛ばされてきた可能性がある』
「そうか…」
『心配せずともあの者達ならば大抵の苦難は難無く乗り越えていけるであろう…しかし今後の事は決める必要性があるぞ』
「分かっているさ」
【紅山猫(レッドリンクス)】のイッセーから只の学生の兵藤一誠に戻る時か…。
後で驚いた事だが此方の世界の時間はあの世界に迷い込んだ時からそう経ってはいなかった。
危うく捜索願い出される所だったぜ。
あの世界で出会い、パートナーとして契約を結び共にこの世界に来た少女達を家に連れて帰ると両親には物凄く驚かれた。
彼女達の経歴に関してはほとんど嘘を信じ込ませるしか他なかったが。
「イッセー…何処か行くの?」
「ん?ああルナか、ちょっとパトロールにな」
俺の最愛の人の一人であるルナが家から出ようとしている俺に気が付き聞いてくる。
「私も一緒について行って良い?…」
「別に良いが…体力面は大丈夫なのか?」
ルナがついて来たいと言ってきたがほんの少し前迄一斉同契していたからまだ影響が残っているのではないかと心配した俺は聞き返す。
「うん、お食事で回復出来てるから…」
「『まあ、今の相棒ならその辺のはぐれ悪魔相手ならば神器の力だけで十二分に対応出来るだろう…早々彼女達の力をも使わねばならない様な状況は限り無く少ない筈だ』」
「それもそうだな」
ドライグもそう言うのでパトロールにルナも連れていく事にした。
~町外れの廃屋~
「この辺かドライグ?」
「『ああ、魔力の残滓が此処一帯だけ濃く残っているな。
恐らく奴さんはまだ居る筈だ』」
俺達はドライグの探知を頼りに廃屋を訪れていた。
「んン~?なんだ人間が又餌になりにでも来たかあー?」
「はぐれ悪魔だな?」
「ン~?悪魔を知っているという事はお前神父…ではなさそうだな。
まあガキに負ける俺様じゃないけどなあー!」
現れたはぐれ悪魔の男は此方を完全に見下した様な態度で襲いかかってきた。
「ルナ下がってろ。いくぞ!」
【BOOST!】
「なっ!?神器持ちだと!?…」
「遅いな!」
「ぶべっ!?…」
完全に此方を見下していたはぐれ悪魔は倍加しただけの俺のパンチの一撃で思いっ切りに吹き飛ばされ気絶した。
「…って弱っ!?もうちょっと持ってくれよお~」
「『相棒…それは酷なものだぞ』」
呆れるドライグを尻目に後の事はこの町を管理しているという悪魔に任せようとその場を離れた。
その悪魔には一言挨拶入れるべきかな。
「あの人間掃討に危険みたいだな。
早急に処分せねば我々の計画に支障をきたすか…」
その様子を陰で見ていた者が居た。