EPⅠ「非日常の誘い」
Side一誠
急な事だったが親父がルナ達の学園に編入手続きをやってくれたおかげで彼女達も通える事になった。
「皆、学園はどうだ?」
「皆楽しそう…」
「御弁当の御裾分けしてくれて幸せ~!」
「皆さんお優しくていいですね!」
「優しいのー」
クラスメイト達と早くも打ち解けられているようで心配は無用だったか。
リンに限っては餌付けされてるようだが
「部活とか自由に入って良いからな」
「分かったー」
ルナ達は部活見学に行った為に俺一人となる。
さてお袋に買物頼まれてるしとっとと行くか。
学園を出ようとしたその時であった。
「あ、あの!」
別の学校の制服を着込んだ黒髪ロングの清楚そうなおっぱい美少女が声をかけてきたのだ。
「あの不躾なんですが一目惚れしてしまいました!どうか私と付き合ってもらえませんか?!」
「ン?おおお!?…(ドライグ…)」
「『ああ、隠しているつもりなのだろうがこの娘から堕天使の気配がする…どうする気だ?』」
「(どうするも何もこんな美少女が自ら進んで俺の命狙いにくるとは到底思えないな…どうせ裏で糸引いてる輩がいるんだろうからその野郎を何とか引き摺り出してとっちめてやるさ!
それに美少女のお誘いを断るのは俺のポリシーに反するぜ!)」
「『相棒…』」
「勿論良いぜ!」
「本当ですか!?よかった!」
ドライグの呆れをスルーし俺は堕天使の気配がする美少女、偽名だろうが天野 夕麻ちゃんの告白を二つ返事で受け取りデートの約束をした。
「あ、マスターおっ帰りー!」
「リンだけか?」
「うん、ルナちゃん達はそれぞれ良いトコ見つけたみたい」
「そうか」
買物を終えて家に帰るとリンだけが先に帰って来ていた。
きっと自分に合う部活が無かったのであろう。
俺は先程の件をリンに話した。
「マスターはスケコマシだね!
だけど其処が良いトコだよ!」
「はは…もう後悔はしたくないからさ…」
俺は向こうの世界でのあの時の事を思い出す。
「「エディルレイドも結局の所は恐れるべき兵器でしょ!貴方のその妙な力だって!」」
「それは違う!彼女達にだってそれぞれの想いがある!それを押し殺させてまでの保護は只のエゴの押し付けだ!」
「「そうですよ!今のアークエイルは何処かおかしいです!
それでも貴方は…」」
「「戯言を!あくまでもアークエイルの意思に歯向かうというなら貴方達も我々の敵だ!」」
「糞っ!?…」
救えなかったあの子の事を…
『あの小娘の事か…あれは誰が止めようとしても最早止められなかっただろう…相棒達が戦わなければ無為な犠牲がもっと増えてしまっていた筈だ…』
「でもな…」
あの時もっと出来る事があったのではないか…そう思えてならない。
まあその後悔は後に晴らす事が出来たのだが。
兎に角出来うる限りの事はやろうと決意を新たにした。
翌日、放課後デートにて
夕麻ちゃんとのデート決行は至って問題無く進んだ。
途中でナンパの不良連中に絡まれたりもしたが難無く撃退した。
そして夕暮れの公園で
「ねえ、イッセー君お願いがあるんだけど…」
「死ぬのだけは勘弁だぜ?」
「え?」
脅す先回りで篭手を出していく。
「バレてたんだ…」
「別に俺は夕麻ちゃん自身が進んでこんな事やっているとは思っていない。
君にこんな事やらせてる屑は何処のドイツなんだ?」
「ふん、低俗な人間一人相手に何時までかかっている?レイナーレ」
観念したかのように夕麻ちゃんは暗い顔をしていた。
俺は今回の仕掛け人の存在を彼女に問いただそうとするとシルクハットを被ったオッサンが現れる。
「ど、ドーナシーク!…」
どうやら向こうからやって来てくれたようだな。
「堕天使のオッサンよお、一体何を企んでいやがる?」
「ふん、低俗な人間になぞ我々の崇高な思惑の理解など出来まい。
む?…」
ドーナシークと呼ばれた堕天使は明らかな見下しをして口を開いていた。
其処でふと堕天使の顔が険しくなる。
「レイナーレ、此処は一旦撤退するぞ。
どうやら奴等に嗅ぎ付けられたようだ」
「はい…」
「命拾いしたな人間の小僧!次に我々の計画を邪魔しようものならその命は無いと思え!」
そうなるのはどっちだか…どうやら此処を管理している悪魔が堕天使の事に気付いたようでそれを察知したドーナシークは夕麻ちゃんを連れて急いで撤退していった。
「あら?堕天使の気配を感じて来たのだけれど…っと貴方確か…」
直後に現れた赤い魔法陣から赤毛の美女が現れた。
あの人がこの町の管理者であるリアス・グレモリー先輩か。
「はい同じ駒王学園の生徒です。それと神器所有者でもあります」
「!?そう…なら明日の放課後に此方から使いを寄越すからお話をお聞かせ願えるかしら?」
「良いですよ」
グレモリー先輩にそう言われ返答し帰った。
次のフェニックス編について あまり変更点が無いので
-
ダイジェストで飛ばす
-
しっかりやってもらいたい