戦姫絶唱の世界に死の恐怖に転生させられた俺がログインしました 作:バアル・ペオル
(トリプルアクセル土下座)
ニコside
リディアン地下
特異災害対策機動部二課本部
指令室で俺達は二課主要メンバーとオペレーター職員達は1人の少女を待っていた。
「ちゃんと来れるかな?」
「最近疲れてたみたいだし無理はしてほしくないんだけどなぁ。」
「まさか長谷川、立花に無理をさせてるのでは?」
「またかぁ……俺そんなに鬼畜に見えます?」
「「見えるな」」
奏姐さんとつーさんは二人揃って頷いてくる、先生…早くXフォームになりたいです(血涙)
なんてそんな話をしていると慌てた足音と共に扉が開く。
「遅くなりました!」
そう言って慌てて響と言う少女が入ってくる、正直遅れては居ないし、表向きは普通の学生なのだから来るのは大変なんだから気にしなくても良いのにな。
「すみません。」
「ビッキーは表向き普通の学生なんだから無理をすんなよ?」
「そうだぜ?むしろちゃんと来れたんだから気にすんな。」
奏姐さんはそう言って奏姐さんとつーさんの間にビッキーを座らせる。
「あ、ありがとうございます!」
凄く嬉しそうだ、そう言えばアイナがビッキーはツヴァイウィングのファンだって言ってたもんな。
「それじゃ皆揃った事だし、仲良しミーティングを始めましょう?」
さっちゃん(櫻井了子)がそう言うと部屋に備え付けられたモニターに何処かのマップ思われる物に赤い円形のマークが大量に発生する。
「どう思う?」
「うん!いっぱいですね!」
ウンソウダネイッパイダネ、率直と言うかそのまんまの意見で草生えそうと、言うより弦さんと奏姐さんがもう既に笑ってる。
「ふっはははは!まったくその通りだ。
これはここ一ヶ月に渡るノイズの発生地点だ、ノイズについて響君の知ってることは?」
「テレビのニュースや学校で教えて貰った程度ですが、先ず無感情で機械的に人間だけを襲う事、そして襲われた人間が炭化してしまうこと、時と場所を選ばずに現れて周囲に被害を及ぼす特異災害として認定されている事。」
「お~!俺よりも詳しい!」
「えへへ、今まとめているレポートの題材なんです。」
ビッキーは照れくさそうに頭を掻く。
「そうね、ノイズの発生が国連での議題に上がったのは13年前だけど、観測そのものはもっと前からあったわ、それこそ世界中に太古の昔から!」
「世界の各地に残る、神話や伝承に登場する数々の異形は、ノイズ由来の物が多いだろうな。」
「ヤマタノオロチとか霜の巨人みたいな?」
「何でお前はそう言うのは知ってるんだ。」
とつーさんは呆れたようため息を吐く、いやそりゃそう言う神話系の話しは好きだぜ?
「なんなら架空のクトゥルフ神話の方が俺は好きだしそっちの方が詳しいぞ。」
「そう言う事ではないのだが。」
「まぁまぁ、それよりも話を戻すわね?ノイズの発生率は決して高くないの、この発生件数は誰の眼から見ても明らかに異常事態、だとすると……そこに何らかの作為が働いていると考えるべきでしょうね。」
「作為……てことは、誰かの手によるものだと言うのですか!?」
作為ねぇ、誰かが仕組んだとか考えたくないと言うか、つまりそいつはノイズを操れるってことか…とんでもないなぁ。
「中心点は此所、私立リディアン音楽院高等科、我々の真上です。サクリストD『デュランダル』を狙って、何らかの意志がこの地に向けられている証左となります。」
「デュランダルってあのデュランダル?」
「お前、デュランダルを知っているのか?」
俺がそう聞くと奏姐さんは少し驚いた様に聞き返してきた。
「いや、俺が知ってるデュランダルと同じか知らないけど、俺が知ってるのは中世フランス叙事詩『ローランの歌』に登場する英雄『ローラン』の持っていた不滅の聖剣『デュランダル』でしょ?マジで!?実物あるの!?」
いや驚くってデュランダルだよ!?あのポロリ担当のローランの持ってた聖剣!
俺の反応に友ちゃん(友里さん)は苦笑しながら答えてくれた。
「此所よりも更に下層、アビスと呼ばれる最深部に保管され、日本政府の管理下にて我々が研究しています。」
「翼さんの天羽々斬や奏さん、響ちゃんのガングニールの様な欠片は装者が歌って、シンフォギアとして再構築させないと力を発揮出来ないけれど、完全状態の聖遺物は一度起動した後は100%の力を常時発揮し、更には装者以外の人間も使用できるであろうと、研究の結果が出ているんだ。」
そして友さんの説明に会わせるようにさくやん(藤尭朔也)も完全聖遺物について説明してくれる。
「それが!私の提唱した『櫻井理論』だけど完全聖遺物の起動には相応のフォニックゲイン値が必要なのよねぇ。」
「んんん?」
ビッキーは頭を悩ませ必死に考える。
「難しく考えなくても大丈夫だよ、つまりメチャクチャ凄い武器が地下にあるけど、使うのがとても大変って事だ。」
「なるほど!」
「いや、そんな説明で良いのか?」
良いの良いの、こんなん難しく詳しく言うよりも、分かりやすく簡単に言った方が良いんだから。
「あれから二年、今の翼と奏の歌ならあるいは……」
「あぁ!任せてくれ弦十郎の旦那!私も翼も今度こそ成功させて見せるからよ!」
弦さんの言葉に力強く答える奏姐さんにそれに同意するつーさん。
「ですがそもそも、起動実験に必要な日本政府からの許可って下りるんですか?」
「いや、それ以前の話だよ。安保を糧に、アメリカが再三のデュランダル引き渡しを要求してきてるらしいじゃないか。起動実験どころか、扱い自体に慎重にならざるを得ない。下手打てば国際問題だ。」
友さんの疑問にさくやんが答える。あぁ……忌々しい、何でそんな風にめんどうな奴らは多いのかな?
「まさかこの件、米国政府が糸を引いているという事は……」
「調査部からの報告によると、ここの数か月における本部コンピューターへのハッキングを試みた痕跡が数万回に及んで認められているそうだ。」
「くっそ面倒くせぇな。」
「ニコさん、凄く怖い顔してますよ!?」
おっと……ヤバいヤバい、ビッキーを怖がらせてしまった。
俺は自分の顔をむにむにと
「ハハハ、ただでさえ怖いのに余計怖いと響も大変だな。」
「余計なお世話ですよ奏姐さん、それよりもアクセスの出所は分かってるんスか?」
「流石に、アクセスの出所は不明。それらを、短絡的に米国政府の仕業とは断定できない。」
まぁそうだよなぁ、流石に本部にハッキング仕掛けようなんて言う奴等が、そんな間抜けな事するわけないよなぁ。
「もちろん痕跡は辿らせている。本来こういうのこそ、俺たちの本業だからな。」
「そっち方面は俺は何も出来ないからなぁ、待ってるしかないなぁ。」
「失礼します、風鳴指令」
そんな時慎さんが話しに割り込んできた。
「そうか、そろそろか。」
「ん?何かあるんですか?」
「今日はツヴァイウィングのアルバムの打ち合わせがあるのだ。」
俺の質問につーさんが答えてくれた。
「はえ!?」
「表の顔では、アーティスト風鳴翼と天羽奏のマネージャーをやっています。」
そう言って、慎さんはビッキーに名刺を差し出す。
「おお!名刺貰うなんて初めてです。これまた結構なものをどうも。」
「じゃあ行ってくるぜ!」
そう言って奏姐さんとつーさん、慎さん達は仕事の為に指令室から出ていった。