電車に轢かれて、この世界を抜けると、一面の暗闇だった。そこに光が降臨した。
「あなたは死にました」
全身から光を放つ清楚な風味でごまかしきれない痴女が降臨した。いろいろ見えそうなのに見えず、そして全く興奮しない。
「あなたはどちら様で」
「私は転生の女神、あなたの不慮を思い、ある世界に転生させてあげたいのです」
「いや、俺そんなに酷い死に方でしたか?」
「はい、宝くじの一等を見事あて、これから一生遊んで暮らすんだと、外出自粛要請が出され、たくさんの人が働きたくても働けない状況で、うっきうきの気分で下を見ず、通過列車に轢かれてたくさんの人に多大なご迷惑をかけ不名誉な死を遂げました。」
あれ、この神?怒ってない?
「そんな大変かわいそうなあなたに、宝くじ一等分の財力の代替となる能力を差し上げ、異世界に転生させてあげようと思っております。」
「宝くじの一等って10億円ですよ。そんな価値の能力が?」
「はい、人の世のお金など汚らわしく、なぜ人は天に与えられた価値ある命までさえ、お金を得るために使うのか、到底理解できませんが、
それほどの価値があり、以下の能力リストから10つ分の価値があると思っております。」
この神とやら、しれっとと人を見下してない
リストにあったの能力は
一 超魔力 所属する分類の中で最高級の魔力を持つ
一 超処理 所属する分類の中で屈指の情報処理能力及び魔法行使能をもつ
一 超筋力 筋肉を改造し、通常の人の3倍の場力と4倍の耐久力をもつ
一 超体力 肝臓、腎臓、脂肪を改造し、強固な持続力を作り出す
一 超学習 レベルアップに必要な経験値が少なくなる
一 弱点克服 弱点による悪影響を最小限に留める
一 毒物耐性 毒物による悪影響をなくす
一 性転換 繁殖の機会が性別によって影響を受けない
一 粗悪耐性 粗悪な食料品であってもある程度の栄養補給が可能になる
一 低燃費 生命維持に必要な食料の量が減る
一 粗チン 相手を労わった交尾ができる
一 早漏 交尾に必要な時間を短縮する
12つの中からしか選べんのか。というか粗チンと早漏って実質デメリットじゃねか。実質それ以外の10つにするしかないじゃねえか。
実質選択肢ないやんけ。
「能力は選び終わりましたか?」
「一ついいか なんでこんなに繁殖に関わる能力が多いんだ?」
「?生命の究極の目的は自身の種の存続と繁栄でしょ」
性選択学び直してこいとは思う。人間の一番モテるかどうかは美形かどうかだと思うんだが。まあいいか。
「えっと、粗チンと早漏以外の10つでお願いしますぺるま」
「わかりました ではいってらしゃい」
下ネタ無視された。
ゴトゴトゴトゴト!
なんの音だこれ。俺の下に路線らしき模様が、まさか
キー!
俺はまたしても轢かれたのであった。
「ステータス!」 ……………何も起きない
冷静に周りを見渡すと草原のようだ。少し行ったところに街らしきものがあった。俺のハーレムライフは今始まるぜヒャッホー。
なんとその街ぱっと見女性しかいないのだ。これはハーレム間違い無いしだ。
しかし近づけば近づくほど街が大きくなっていく。なのにまだ着かない。どうなっているんだ。
やっと辿りついたと思ったら、遠目で腰くらいの高さの柵が俺の身長の5倍くらいの高さであった。
すっげ高い。
柵を守る門番とかはいなかったので門から普通に入るが、門も馬鹿みたいに大きい。
ズシ ズシ俺のすぐ後ろから音がして、慌てて下がり後ろを見ると肌色の2柱があり、俺の身長の5倍以上の長さがあった。
巨大な柱の一本が消えたかのように見え、代わりに俺より大きな巨大な足裏が迫る。
思いっきり踏まれた。苦しいが持ち堪えられないほどではない。
「うん、なんか踏んだ?え、なんで男がこの街の街道にいるのよ、全く」
声が聞こえて、やっとこの柱が足だと気づく。
巨大な2柱は、俺の横をズシズシととうりすぎていった。あんなの足じゃない。ただの柱だ。どれだけ肉付きがよくて、美曲線だとしても性の対象にはなりそうもなかった。
長すぎて2柱の付け根など見る余裕はなかった。その上位構造物などもっての他だ。
なんとか土を払って立ち上がる。早々とハーレムの夢が音を立てて崩れていきそうだった。
「大丈夫、ですか?」
巨大な女が屈んでこちらを見据える。顔が見えるからか巨大であってもちゃんと女として認識できた。ピンク色のロングでワンピースを着た美少女だ。優しい子みたいだ。
女と認識すると、とたんにいい匂いがしたり、スカートの中身が気になったりした。
「ああ、なんとか。」
「抱き抱えますよ、家で直してあげるので。」
巨大な手が迫る。1.5m以上ありそうな手だ。正直少し怖い。ついに抱き抱えられる。
「男の人って女の子の赤ちゃんより小さいんですよ。なんで1人でいたんですか?」
その言葉が地味に刺さる。抱えられた時に当たったおっぱいはかなり大きい。どれだけ飲もうが枯れそうになさそうだ。
「つきました。少しこの机の上でじっとしてて下さい。回復呪文の杖持ってくるので。」
そう言って机の上にに置かれた俺。地面まで体感で3階建てくらいの高さはありそうだ。とても飛び降りる気なんて起きない。いくらチートで頑丈な体とはいえ、素の感覚が変わった訳じゃないのだ。
「ヒール」
大きな杖が当てられ、体の傷がなくなっていく。
「ありがとう」
「いえいえ、ところでこの街には何の用件で?」
これだけ高い机の上にいても未だに女の子の目線は上であった。
「俺、冒険者になって、強くなりたいんだ。そのために来た」
異世界での憧れを口にする。
「無理ですよ。男の子には女の子なら子供でも勝てるゴブリンに辛勝できるかできなかぐらいですよ、それ以上なんて無理です よくそんな無謀な夢もちますねえ」
「魔法さえあればどうにかなる!」
「そもそも男性に魔法は厳しいですよ。基礎魔法ですら処理能力も魔力もたりません。」
「そんな」
「回復した矢先に傷つけたくはないんですが、あなたが死なないために模擬戦してあげましょう。ちゃんと後で回復させてあげます。全力でかかってきていいですよ。その机を降りられたらですが」
高いところから降りるのは怖い。でも目の前の子とイチャイチャしたい。大きなおっぱいに溺れたい。ハーレムを作りたいそんな欲望から机を降りて、恩人に対峙した。