「今日はよろしくな!」
「こちらこそ、教えていただく立場ですので」
季節は春の終わり、暖かくなってきた頃だが、長袖長ズボンで、リュック背負った人に挨拶と挨拶を交わす。
この人は採集を仕事としている人で、名前はディジェ。今日はサラに紹介してもらって、お仕事体験だ。
「早速採取場に行くか、そこで指導してやるから」
「よろしくお願いします」
ちゃんと俺も長袖長ズボンにしたぞ、仕事するなら大抵これで通じるってやつをサラに借りた。所謂作業着である。
「あれ、動物に乗って移動したりしないんですか?『馬』とか?」
「お前さんの言う『馬』が何か知らんが、そんな大きい動物なかなかいないしな、歩きが一番早い」
あれ、うまく翻訳されん言葉があったぞ。そういえば『スマホ』も翻訳されないな。
いろいろ話しながら歩くこと体感で一時間。6mくらいの木が並ぶ森についた。森自体はかなり広大だ。
「さて見てのとうりこの森に入るとほとんど光源がない。そこでだ、光源を自分で作るか、木を切り倒して光を差し込ませるかだな
普通はもともと適度に切り倒したところから行くんだが、今日は指導も兼ねてここにしたぞ。いざと言う時は自分で切り倒せんとやっていけないからな」
「まあと言っても適当に攻撃魔法使えりゃそれでいいんだが」
「魔法ってどうやって使うんですか?」
「うーん、感覚でやるもんだからなぁ、あたしはウラァーって感じで出すけど」
ディジェさんが叫ぶと同時に何かが出てきて木を燃やすが、何故かすぐ燃えるのに、燃え移りはしない不思議な光景だった。
竜が法則無視して炎吐いたりするがそんな感じでやってみよう。
「まって、まって、最初は何もないところでやるぞ」
何故か方向変えさせられたがそのまま発射、黒い靄が直線を描き、直線下の草が消える。
おお、これぞ魔法いや魔砲か、もしかしてディジェが俺に夢中に
「何やってるんだ」「いてっ」俺は頭を叩かれた
「あー、私の教え方が悪かったのかもしれんが、お前、兵隊でも目指してるのか?」
「え、どういう」
「破滅指向の魔力撒き散らしやがって、もし森に撃ったら採取場全滅だぞ、お前は魔法禁止だ。切り開くのはあたしがやるから、絶対にやるなよ」
「え、採取場全滅ってのは?」
「あー、魔法放つと、残った魔力が漂う訳だな。それが動植物にかなり影響するわけだ。さっきのはあたしでも感じ取れるぐらいのだぞ、
植物とか大概の生物は死滅してしまうはずだ」
「まじですか」
「あたしらは強い上に生態系の外から入ってくるからな、ちょっとしたことが酷いことに繋がるんだ」
「そうなんですか、すみません」
「まあ、次いくぞ、取れる薬草とか教えるから、お前にもとって貰うぞ」
森に入っていく、足場はディジェさんが魔法で切り開いていくため意外と歩きやすい
「おお、下見てみな、小さな木があるだろ、その身は香辛料に使える、葉の形とか覚えとけよ」
「はい」
そうやって俺たちは昼過ぎまで山菜やら薬草やらを取った。超体力のおかげかこれまたほとんど疲れてない。
「いや、お前、割と物覚えいいみたいだな。機会があったらまた行こうぜ」
「はいありがとうございました」
結局イチャイチャ展開は全くなかったが、知識は増えた。体験なのだが少しお金も貰えた。
サラに報告にいく
「終わった、それで宿紹介してもらえないか?」
「私と一緒のベットでもいいのよ」
「いや、眠れなさそうなのでやめとく」
「宿ならここでて大通り沿いにある派手な屋根のところがあるわ、まあ逆にいえばそこしかないけど、これ紹介状、持っていくと少しだけお得よ」
「ありがとう」
紹介状持って大道りの、あれか、白い屋根はよく目立つ。
「リョウタさんですね、何泊されますか?」
「とりあえず一泊で」
「かしこまりました。食事はついていないのでギルドの食堂をお使いください、生活用水はあちらをお使いください」
ということで一泊取った。
部屋はベッドと鏡、机がある宿だった。
鏡に写った女の自分を始めてみる。肩口までの黒い髪と、可愛い童顔気味で、服を着ていてもわかるおっぱいの緑の作業着を着た女の子だ。自分という感じが全くしないのに納得してしまっている自分もいる。うーん
その日はメアリーさんに借りた服を着て寝た、いい加減服自分用の普段着買って、この服返さないとなあと思いながら眠った。
ここはどこだ、地面が柔らかくて、暖かく、ゆったりと揺れる。
「起きた?」頭上から女の子の声がする。
「おはよ、俺のふとももの寝心地はどうだ」若干ふざけた口調で問うてくる
やはりデカイ、柔いふともも上でなんとか胡座を掻いて上を向く、大きな胸の間から少しだけ顔が見える。どこかで見た顔だ
左下を見ると白い床で、俺の身長くらいの高さがある。ふとももだけでこの高さなのかよ。
正面を見ると鼠蹊部とその下に目がいってしまう、何とはいはないが、うっすら生えてた。
「ふふ乗ってみて」女の子がこちらに大きな手を伸ばしてくる。不安定で怖かったので乗らないことにした
「乗らないの?じゃあ掴むよ、えい」
大きな手が俺を捕まえる。かなり力強い。大きな顔が近づいてくる。顔が大きいだけあって呼吸音まで聴こえてくる。
「これでおんなじ目線だぁ、ところで男の俺よ、ハーレムいつ作るの?」
「え、お前ってまさか、女の俺か?」
「そうだ、先に女を抱いた方の俺だ、今日はハーレムを作るために女の練習をしてもらおう。この体をどうにかして気持ちよくしてみろ」
「え、男にやられるとか嫌じゃないのか」
「あのなぁ、小さすぎてそいう存在に全く見えんのだよ、サラの言っていたことが実感できるぞ、男の小ささ感じると」
「俺は寝転がるから、どうにかして気持ちよくしてくれよ」
そう言って寝転がるリョウコ(リョウタから文字ってつけた、女の俺だし)。
目が覚めた。あれが夢だったのだと気づく。鏡うぃ見てもそこにいるのはちょっと顔色が良くなった俺(女の子状態)だった。
これはある登山家が原子炉がある山に登った記録である。
山肌は滑りやすく柔らかい。山は急だが山頂はそこまで高くない。踏破の証に2つの山頂と草原を下ったところにある亀裂に旗を立てることにした。旗を立てると大音量が響き地震がおこり旗が取れてしまうので、何度か立てると、地震はおまさらなくなっていき、臨界状態に達していた。みごとに間欠泉は吹き荒れ山頂部を登ったところの原子炉がメルトダウンを起こしていた。送電ケーブルはグチャグチャでひどい有様だ。ついに地形が変わり始め俺は山から吹き飛ばされてしまっていた。もはや制御不能でありあった。俺はなんとか逃げ切ったかと思うと不思議な万力によって亀裂に差し込まれてしまい、逃げる事はできない。亀裂は断層となって広まり、湧き水が溢れていた。俺は死を覚悟したのであった。
日記はここで終わっている
最後の日記に深い意味はありません。