男の視点で女の自分を見た夢、を見た割に、自分は変わっていない気がする。
結局同じ自分なんだと感じてしまった。
ただ無理にでも分けないと区切りがつかないので、これから女の時は一人称「私」にすることにした
口調はそのままだが。
何はともあれもう朝だ。今日はどこ行くのやら。荷物をまとめ、作業着に着替えてからギルドに行く。
今日はなんとサラが食事処にいた。
「リョウタ、今日はこのギルドで働いてみる?割学べる事多いよ」
「今日1人休暇取ってるから、その代替要因としてね。私がここにいるのは、その関係よ」
「なるほど、じゃあ今日はここで働くか、ギルドって料理から看板娘までやっていたんだったな」
そういやサラ以外の受付見たことないな。原則役割固定なのかな
サラが料理し終えるまで待つ。
「さて今日は料理と書類整理とかしてもらうから」
「はい」
「そそ。あと、リョウタ生娘すぎるから、ちょうどいい機会だし、男見せてあげよう」
サラは受付の後ろの扉に入る。職員の休憩室みたいだ。下着なんかが脱いであって少し恥ずかしくなる。
ヤっちゃった後なので今更な気がするが。
サラは受付につながる机とは逆側の扉に入っていく。すると途端に明るく、広い空間に出る。
床は土で青天井、中庭のような場所らしい。そこに1/10サイズの団地のような建物並んでいる。
そこに小人がわらわらといる状況だ。普通に服着てるし、話しもするみたいで、ただ男しかいないだけのようだ。
こんなディストピアで暮らす男はどんな精神してるのやら。
女の子にとっては百合天国だけど。
「私を見ても驚かないんだな」
「まあ、残飯をここに届けてる関係で毎日女の子に会ってるしね」
「ほら、この背の低いコップにつけて出すのよ」
男達にとってみれば、そのコップは大釜の様だった。
「さて次は書類と格闘よ、基準はここら辺に書いてあるからそれ見てね、あ、書類読めるよね」
「見せて、これならできそうだ」
結局メアリーからもらった紙読まず仕舞いだな。
えっと仕事を登録している人のファイルに振り分けて、達成した仕事はファイルから抜いて、先頭の功績リストを更新すればいいみたいだ。
数の加え方は日本語で言うところの『正』みたいに追加していくようだ。
功績のランクは仕事の難度と達成度を乗算してっと、
書類整理しててわかるが、冒険系とかほとんどない。
育児やら家事から、建設、果ては夜のお仕事まで対象のようである。
まずファイルを見て功績を更新、その後できそうな仕事を振り分けていく。
ダブルブッキングチェック用に受付の紙にも振り分けた仕事を書いてゆく。
そうやって仕事を続けるが地道な作業で面倒臭い。
なおいつも受付にサラがいるイメージしかないが、朝の仕事を受けるラッシュ以外はベルおいとくだけのようだ。
「そろそろお昼ね。食堂行くわよ」
私も書類は見飽きたため、体動かしたかったし、食事とりたかったところだ。
ここの食事処はメニューは選べず、量を選ぶだけなので、大量に作っては鍋ごと持っていき、その場でよそう方式なのだ。
量がいくらでもも料金は同じであり、親子で分け合う姿もよく見る。
私はウェイトレス役だ。サラは前売りのチケットを売り捌いている。
昨日の夜洗ったとはいえ、作業着で大丈夫なんだろうか、衛生的に。
今日のメニューはシチューと、パン。あ、鍋とパン尽きそうだ。
「パンと鍋追加お願いします」
「はいよ!」
余っている分を新しいものに移し替えて、次もっていく。それを何周かして今日は終わった。
サラと私は調理班と一緒に遅めの昼食。
立ち仕事短い時間でも疲れる。調理班はこれから大量の皿洗いのようだ。お疲れ様だ。
今度は私が男に昼食を持って行くことになった。私がコップに残飯や水を移し、パンをちぎって置くと、
わらわらと人が出てきて配食し始める。そんな様子を見て昼過ぎの仕事に戻った。
昼過ぎからも書類仕事、そして夕食のウェイトレスとやって今日は終わりだ。
「どうだった、ギルドの仕事?」
「書類仕事はもう嫌だ」
「まあ書類仕事に関しては同意、でも受付で、可愛い子探すのはやめられないんだよね
まあ次は受付とかもやらせてあげるから、また受けてみてね」
「うう、まあ考えとく。あ、ギルドにカバンとか置いといていい?」
「どうせ明日もよるんでしょ。いいわよ。ヤりにでもいくの?」
「そんなんじゃない」
「人目が気になるなら裏口から出てもいいわよ。男飼ってるところの対面に扉あったでしょ。あそこから何部屋か一直線に抜けるといけるわ。行くときは男踏まないように段差より内側は入らないようにね」
「そういうのじゃないって、えっとお疲れ、」
「うん、お疲れ。私はもう少し仕事してるから」
「わかった」
私はこの世界の男の精神が知ってみたいので、あの小さな街に男として行くことにした。
男の時だと間違いなく扉開かないので少しだけ開けて男になる。服と靴は全てリュックの中に入れた。
女の子の時は数秒だったんだが、やはり時間がかかる。この段差ってこんなに大きかったっけと思った。
女の子の時はせいぜい60cmぐらいだったんだが。
「お前誰だ?女によって連れてこられないなんて」
俺が段差降るのを見ていた人が訪ねてくる。意外とでかいぞ。俺より頭一つ分くらい大きい。
「俺はここに来れば保護が受けられると聞いてここに来たんだ」
「確かにここは食事が与えられるし外敵は来ないがいつ連れ去られるか分からんところだ。
運がよければ一生連れ去られないし、運が悪けりゃ成人前でも連れて行かれる。
そして戻ってきた奴はほとんどおらず、戻ってきたやつも口を破らない恐ろしいところだ。
まあ仲間としては歓迎するよルール守ればな。ルールは適当なやつに聞いてくれ
あと今配給やってる。ここまっすぐいって左だ」
「ありがとう」
女の子の時は小人にしか見えなかったが意外とでかいなここの人。
町と言っていいくらいの広さはある。昼近く以外太陽が見えないことと男しかいないこと以外普通だ。
配給とやらに行くことにした。
「おお、お前新人か。よかったなまだ余ってるからお前さんにも分けてやるよ」
そう言って配給担当らしき男に分けてもらった。具材が大きくて食べづらいが、悪くない。
やけに広い中央街道がありその左右には各個人の部屋が連なっている。
全て一階建てで、その連なった棟が左右合わせて4棟あり、途中に奥に行けるようの通路があった。
俺は空いているところの部屋をもらった。ディストピアの割にみんな優しい。何故だろうかと、もらった寝室で考える。
家具は全て固定されていている。服も食事も貰えた。ここよりもっと自由な元の世界よりよほど優しい。
女の子がいればここに住みたいと思うほどには。一日だけの歓迎だったのかもしれないが。
今もう夜だ。今日はここで過ごして、しばらく経ったら出るかーと思っていると
ドシン!ドシン!
音が響く
「あー夜勤なんて、さっさと男選んで寝よ」
大きなサラの声が聞こえ起きてしまった。
「これでいいか」
俺の寝床が持ち上げられる。とんでもない荷重がかかる。そして扉のある壁が外され、
床が傾く
「さあ、さっさと出ておいで」
ベットの上布団などとともに俺は落ちて、柔らかい地面に乗る。
「お、出た出た」
どうやらサラの手のひらの上のようだ。そしてそのままサラは俺をオリに入れる。
「どうもありがとう」
若い女性の声が聞こえる。
「いえいえ、仕事ですので」
こちらはサラの声だ。
そしてそのままその女性にオリは受け渡されてしまった。
おお今日のも小さいねえ、じゃあ行こうか、子供できるといいなぁ。
そう言って俺はお持ち帰りされてしまった。
版幕 イルカショー
ガラス越しに何か道具を背につけた2匹イルカが泳ぐ。今左右のはるか上空のピンクの輪をくぐって、大きな波を立てる。
次に片方のイルカはツボのようなものに飛び込み、ツボの中で一回転して一気に外に出る。
ツボに入ったりリングを潜るたびに水量が増加していく。ある地点でガラスが開きイルカの一匹がこっちに来た。
俺はイルカの道具に固定されてしまう。そしてそのままツボに何度も飛び込まさせられる。
呼吸すら危うくなっていく中、飛び上がった瞬間になんとか息継ぎする。俺はいつ解放されるのだろうか?
イルカショーに深い意味はありません