俺はあの家から必死で逃げ出した。怖かった。今は早朝
快楽に染まった人間の底無し沼そういうのを嫌というほど感じてしまった。
夢で味わった時は夢だったからであっただけで、現実となると話が違うわけだ。
コツは掴んでいるのでするっと、女体化はできた。全裸だが。
ギルドに行こうか?
いや昨日のことで、サラに会うのが怖い。また連れて行かれそうで、
いや、女の子状態では彼女のベットに連れて行かれけど、
となると、メアリーさんのところか?
他にこの世界の知人はおらず、それに、男性状態でも心配してくれたし、
あのおっぱいなら、安らげるし、
本当は、行動は脊髄反射的であった。理由は後付けだ。
全裸で歩くのは寒く、靴はないが意外と平気だ。
もう朝になって人々がもう家から出始めている。
と、メアリーの家の前に来たところで、どんなことを話そうか考えてなかった
うーんええい、ままよ
扉を開ける。扉自体は開いたもののメアリーさんがいないな。
「おーい、メアリーさん?いないのかな」
なんかベル見たいのが置いてあるので、これを押せばいいのか
チーン
裸でしばらく待つと、メアリーさんが出てきた。若干いやかなり眠そうだ。
「うわぁー、リョウタさんじゃないですか、どうして裸で?」
ピンクの髪にを後ろで結んだ作業服のようで、新鮮だ。普通に可愛い服の方が好きだが、
「えっと、とりあえず中に入れてもらっていいですか」
「あ、すみません、どうぞ中へ、何か着るもの持ってきますね、それまでの間はあそこのお布団かぶてって下さい」
またメアリーさんの迷惑になってしまった。この布団、メアリーさんの匂いがする。気持ちいい
「もっってきましたよ。裸で私のところに来た理由を伺ってもいいでしょうか?」
「えっと実は…」
俺はメアリーさんにギルドでのあれこれや、男性の街に行ったら知らない女の人にお持ち帰りされたこと、
そこで受けたことなどを話していたら、とたんに涙が出始めてしまった。
「う〜う、私もきっとあんな風になっちゃうんだと、思うと、つらくて、」
「大変だったんですね、あまりに衝撃的な光景に過剰反応しちゃっただけですよ、きっと」
メアリーが、私の頭をその大きな胸に持っていって、頭を撫でてくれる。
でも涙は止まらない、でもいつまでも私が泣き終わるまで撫でてくれていた。
「どうですか、少しは楽になりましたか?涙には浄化作用があるんですよ」
「ありがとうございます。ご迷惑かけました、私はこれで…」
「待ってください、リョウタさん、仕事探ししているんですよね、今日はここで働いてみませんか?」
「えっ、」
「荷物については私が取ってきてあげますよ。ギルドでサラさんの声を聞くと、男性の時の光景が蘇ってしまうかもしれません、今日はここにいて下さい」
「その、悪いのでは、」
「それにお喋りできる同業は欲しいですからね、一緒に医者やりませんか」
「やりたいです」
「わざわざかしこまったり遠慮しなくていいですよ。私は最初から遠慮してませんので」
「それはどういう」
「私が最初あなたに声をかけたのはあなたの女性に踏まれても耐えられる体に興味があっただけです」
「えっ、」
「でも、縁はなんであれ、私に泣きついてきたあなたが愛おしく感じちゃってます。母性本能というやつですかね、あなたと一緒に働きたいってのは本心ですよ」
必死に私を安心させようとしてくれているのが伝わる。さっきの涙で吹っ切れたのかメアリーのゆりかごで癒されたのか、少し前向きになれた気がする
「あの、…ありがとうメアリー、そして今日は、いや友人としては、仲間としてもかもしれないけど明日も明後日もよろしく」
ちょっと照れ臭いが、少し口調を崩す
「はい、よろしくお願いします」