主人公が安住しちゃったので本編としては今回が最後です。これ以降は番外編ということで不定期更新になります
「さて、医者は補助をするにも何にしても、大量の知識が必要です。初心者でも出来そうなことがほんとないんです」
「ということで、医者の職取ってみては如何でしょうか?カードでやるのが最短です」
「カードに職登録できるんだったけ」
「そうですよ、登録用の機材はここにあります」
「じゃあお願いします」
「はい、カード今ありますか」
「あ、ギルドの鞄に服と一緒に」
「そうでしたね、丸裸でここに来てましたね。とりあえずこの業界の基本か。それがないとそもそも本読めないので」
「これが本当の基礎中の基礎の本です。私が荷物とか取ってくるのでそれ読んでて下さい」
基礎中の基礎なのに物凄い厚さだ。
パラパラとめくってみたが、限界まで分解してしまえば、魔力とやらも化学になってしまっているようで、その表記法がずらずらと書いてある。記法理解のための掴みだけ紹介すると書いてあるが、それでもこの厚さになってしまうのは仕方がないのだろう。
何せ記法や言語を説明することは、その概念を説明しなければならない。何が起きているかを理解するための概念は分厚い
しかしメアリーと一緒にいたいという思いは、それがもうあの恐怖はないとの安心を失いたくないという思いを含むといえども本物、しっかり読まなければ。
数十分くらい経った頃だろうか
「荷物取ってきましたよ、あとその渡してくれた人からの伝言で、『悩んでいるなら話して、私は待ってる』とのことです」
「ありがとう、そうだな」
「じゃあ、職登録やっちゃいましょう、今リョウタさんが読んでる本の最初のページにこのカードを挟んでください」
言われたとうりカードを受け取って本の最初のページに挟む。
「挟んだらしばらく放置です」
「登録って、これだけなの」
「そうですよ。職業の基礎の本でもあり、職登録の魔道具でもあるんですよ。これは」
「待ってる間に私の倉庫とか施設とか案内しますよ」
メアリーの施設はすごく、かなり大きな機材やら、精密な実験器具、そして治験用らしきたくさんの生物に、自動でエサや品質管理用の機械など、本当に様々なものがある。
「ざっとまあ、こんな感じですね」
「すごかった」
「もうそろそろ、登録終わってると思いますよ」
本を開けて、カードを取り出す。カードに触れると何かが浮かび上がる。そこにあったのはテストやら参考書やらだった。
カードって単なる学習アプリなのかよ、とつっこまずにはいられない。
結局メアリーの仕事手伝うには学ばなければいけないので、今日は学習に集中、メアリーは自分のお仕事している。
いつか隣に立てる事を祈って学習に励む
「リョウタさん、ギルド、行ってみませんか、久しぶりに私もギルドの食事処に行きたいですし」
「え、まだ」
「大丈夫ですよ」
上目づかいで、背伸びして私の頭を撫でてくれた。劣情より安心が出てくるのは悲しむべきか嬉しく思うべきか
「あなたはここにいます、ね」
頭一つ小さい女の子に抱きつく情けない人になりながらギルドに向かう
「いらっしゃい、、てリョウタ」
今日もサラは受付のようだ。サラの声がトラウマを誘発することはなかった。
「えっと、信じてもらえないかもしれないが、聞いて欲しい」
俺は昨日のことを素直に話した。
「そうだったの、今日私の部屋に来なさい、真の女を見せて、そしてあじあわせてあげる」
「そうだな、恐れなくていい、私はあれを操れるんだ」
「私、そういう話興味ないわけじゃないんですよ、私も混ぜてもらえませんか」
「え、」メアリーがそういうの興味あるとは知らなかった。
「おほん、リョウタさん、食べにいきましょ」
強引に話題を変えるメアリー
「リョウタ、あとメアリーもかな、今日の夜は全力で楽しませてもらうよ」
明日もこんな平穏な生活が続く、それでいい、それがいい