初投稿なので、話の作りが下手かもしれませんが、読んでくれると幸いです。
それではどうぞ。
第1話 プロローグ
突然だが、世の中には、天才とそうでないものではっきり分けられる。
天才と呼ばれるものは、幅広い分野で活躍しているが、その多くは必死に努力した結果、天才と呼ばれるほどの逸材に成長したと言えるだろう。
現に、俺の学校にも、毎日時間さえあれば勉強ばかりしている頭のおかしい勉強バカが1人いる。
まあ、俺も学校ではかなりの好成績を修めているので、接触してみようと思ったところ、何故か向こうから話しかけてきて、実は意外と気が合うなと思い、今ではそれなりに話せる奴ではあるが。
しかし、世の中には”天才”などという括りでは表せないような、飛び抜けた異常者もいる。
かくいう俺、白銀祐介もまた、そんな異常者、いや、”天災”と呼ばれる存在であるというのは、十数年生きてきて出した結論である。
だが、この時の俺は思ってもみなかったのである。
この勉強バカ、上杉風太郎との関わりが、あいつらとの出会いのきっかけになるなんて。
だが、今にして思えば、この出会いは運命だったのかもしれないと、あの頃の思い出を思い馳せながら、
俺は珍しく、そんなことを考えていた。
「焼肉定食、焼肉抜きで。」
「はいよ」
学校の食堂のおばちゃんにそんなわけのわからない注文をする変人がいた。
そいつの名前は”上杉風太郎”。根っからの勉強バカで、常に学年主席の天才である。
だが、彼自身、元々勉強は苦手だったらしく、子供の頃のきっかけで勉強を始めるようになり、こうして結果を残しているのだからそこは褒めてしかるべきである。(例え人相が悪く、友達が一人もいないぼっちだとしても。)
「よっ風太郎。相変わらずそればっか食ってんのな。」
「なんだ、祐介か。」
そんな彼に話しかける奇特な人物が一人。
名前は”白銀祐介”。この物語の主人公である。
見た目は白髪に赤目。日本人離れした見た目であるが、れっきとした日本人だ。
ちなみに、彼の容姿については、学校側に理由を説明して、承諾済みである。
そのまま風太郎と祐介は歩きながら空いている席に向かう。
「いいだろ別に。俺はこの学食の食費を節約しつつ、それなりに多く食べられるものを注文しているんだ。普通なら一番安いものと言えば、ライス単品の200円が思い浮かべるだろう。しかし、焼肉定食から焼肉を抜くことで、ライス単品の値段と同じで、さらに味噌汁と漬物が付いてくるのだ。学食最高。」
「それは前に聞いた。後お前はその変な注文を要望通りにやってくれる学食のおばちゃんに日頃の感謝を伝えるべきだな。」
「いつも心の中で感謝してるよ。」
「まあいい。さっさといつもの席で食べようぜ。今日もおかず少し分けてやるよ。」
「いつもすまない。」
「それは言わない約束ですよ。おじいさん。」
「誰がおじいさんだ。」
「そこはボケて欲しかったなぁ。」
そうこうしているうちに、いつもの席が目の前に。そのまま席に料理の乗ったトレイを置こうとするが。
「ガシャン!!」
風太郎が置こうとした所に、たまたま別の生徒が同時にトレイを置いてきた。
その生徒はしばらく風太郎と目が会うなり、自分の方が早かったから席を譲ってくれと言う。
だがそんなことで折れる風太郎ではない。
2人が言い合いして、らちがあかないので助け舟を出すことにする。
「俺は隣の空いている席で食べるから、ここ座っていいよ。」
「あ、ありがとうございます…」
そして俺は席を譲り、1人で注文した料理を食べる。
しかしこの女生徒、昼食にどれだけ食べるんだ…
うどんにトッピングとして、海老天、いか天、かしわ天、さつまいも天、そしてデザートのプリン。
軽く見積もっても1000円超えてるぞ…
この女生徒の胃袋はブラックホールか…
これだけでも、この女生徒がかなりのお金持ちだということが分かる。
まぁ明らかに食べ過ぎだし、その結果が自分の体に現れているのは言うまでもないが。
というかそんなことを口走ってしまったら、彼女からの怒りを買うに決まっている。
1人でそんなことを考えていて、周りの声が聞こえていなかったため、風太郎が突然言い出したことに俺は絶句した。
「あんた食べ過ぎなんだよ。太るぞ。」
「ふ、ふとっ…!?」
女生徒も絶句した。そりゃそうだ。いくらなんでもデリカシーがなさすぎる。
まぁあいつにそんなこと言っても無駄だろうが。
その後、女生徒はしばらく拗ねていたので、なだめることにした。
(全く、なんで俺がこんなことを。後で風太郎はおしおきだな。)
内心でとても悪い顔をしながら、俺は女生徒に話しかけた。
「風太郎が悪かったね。あいつにも後できつく言っておくよ。」
「い、いえ。あなたが謝ることじゃ……」
「いや、あいつのあの変人ぶりは、もはや一種の病気だからね。一度検査したほうがいいんじゃないか?」
「そこまで言わなくても。友達なんですよね。」
「どうかな?」
「え?」
「俺もあいつとは違う理由だけど、周りから浮いているからね。友達と言っていいのか分からない。まぁ唯一気兼ねなく話せる相手ではあるけどね。」
「ふふっ」
「ん?」
「あ、急に笑ってしまってすみません。なんだか不思議な関係だなと思って。」
「そう?」
「ええ。なんだか少し羨ましい気もします。まぁあの人のことはまだ許していませんが。」
「はははっ」
そこで、俺はまだ彼女の名前を聞いていなかったので、自己紹介がてら、教えてもらうことにした。
まぁ、”視れば”分かるけど、不信に思われても良くないしね。
「そういえば、まだ君の名前を聞いていなかった。」
「あ!そういえばまだでしたね。私の名前は中野五月です。よろしくお願いします。」
「中野五月さんね。その制服、君は転校生だよね。」
「ええ。あの、それが何か?」
「いや、だったら”こっち”の方で自己紹介するよ。」
「こっち?」
そう言って、俺は内ポケットにしまってあるあるものを五月さんに渡した。
「これは、名刺?ええと、白銀探偵事務所 社長 白銀祐介
って、ええ!?」
「我が社のモットーは安心と安全。一度受けた依頼は確実に成功させます。何かお困りの際は、ぜひ我が事務所に。」
そう言った時の五月さんは、ポカンとした後、とても驚いていた。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
読んだ方は気づいたかもしれませんが、オリ主には特殊な力があり、それは周りに秘密にしています。いずれこの伏線は詳しく掘り下げようと考えています。
次話もなるべく早く投稿するつもりなので、よろしくお願いします。