連日投稿になりますが、キリのいいところまで書き進めたかったので、2話投稿します。
翌日、風太郎に呼び出された俺は、何があったか話を聞くことにした。まあ実際には聞くまでもなく、何があったかは分かるのだが、話のつじつまを合わせるために聞いておく。
「で、何があった?」
「ああ、実は…」
そこで聞かされたことは、実際に聞いてみると10人中10人「これはひどい」といってもおかしくないレベルの仕打ちであった。
まず、風太郎は、五月さんとあの後無事に話すことに成功し、そこで、先日の件についてきちんと謝罪したらしい。
これに関しては、俺の助力も大きいだろう。
その後、風太郎は、あの5人が5つ子の姉妹だと知り、これは悪夢だと思ったそうだ。
(やっぱ、こいつに5つ子の件は言わなくて正解だったな。)
自分の過去の行動を褒めたたえつつ、話の続きを聞いた。
気を取り直して彼女たちの家庭教師を始めようと思ったが、ほとんどが自分の部屋に閉じこもってしまい、唯一協力的だったのが四葉だけだったらしい。
俺としては、五月もだめだったのかと少し呆れていた。
やはり、彼女にとっては、初日の件はかなり根深いらしい。
その後、四葉の協力のもと、なんとか5人を集めることには成功したのだが、
彼女たちは一向に勉強を始めず、おやつを食って話し始めてしまう。
そして、風太郎は二乃から渡された睡眠薬入りの水を飲んでしまい、眠ってしまう。
以上が、昨日の大まかなあらすじだった。
(頭が痛くなるな。少なくとも自分の今の学力を理解してるんなら少しは協力すべきだと思うが。)
俺は少しばかり苛立ちを感じ、風太郎にこの話をした意図を問いただす。
「で、俺にこの話をしに来たってことは、俺に協力して欲しいって事か?」
「ああ。本当ならお前に頼むのは筋違いだと分かっているが。」
「まあ事情が事情だしな。依頼としてなら引き受けてやる。」
「ああ。すまん。で、報酬の件なんだが…」
「言っておくが、俺は報酬に関してはびた一文まける気はないからな。」
「だ、だよな…」
「はあ。お前があの5つ子の家庭教師で手に入れた給料。その半分を出世払いでいつか俺に返してくれ。」
「い、いいのか?」
「ああ。流石に俺も今のお前から報酬をもらうほど鬼じゃねえさ。」
「すまん。助かる。」
そのまま俺達は今日の予定を確認する。
どうやら今日の放課後、彼女たちの家で家庭教師の予定があるらしい。
そこで、彼女たちの学力を図るための小テストを行うつもりらしい。
それに俺も参加しろとのことだ。
風太郎はどうやら5人全員ではなく、彼女たちの中の赤点候補だけに勉強を教えるつもりらしい。
(だが残念だったな、風太郎。お前の思惑は見事に外れることになるだろう。)
俺は既に分かりきっている未来を想像して、今日の放課後風太郎と一緒に姉妹のマンションに向かうことにした。
なんか文字数が少なくなってしまった。
今日はあと1話投稿します。