Re:異世界で出会う冷酷無慈悲のお姫様 【台本式Ver】 作:へたくそ
俺こと
ここが何処か確認しようと周りを見渡すと明らかに人間以外の者もいた。姿形は限りなく人間に近い。
カゲヒト 「異世界…か。どうしてまたこんな事に巻き込まれたのかな、全く困ったものだな」
スバル「なぁおっちゃん、ハァ…ハァ…」
「何だ、一文無し」
スバル「ちょっと聞きたいんだけど、この辺でスリ騒ぎとかなかったか?」
「何も買わずに質問とかいい度胸してんな。そんな騒ぎ珍しくも何ともねえよ」
スバル「……」
「たださっきのは珍しかったなぁ」
スバル「え?」
「通りで2、3度魔法がぶっ放された。氷柱が矢みたいに飛んで突き刺さったんだ、すぐに消えちまったんだがな」
スバル「出遅れたか、紀章が盗まれるのを阻止すればひょっとしてと思ったけど…」
「何がひょっとしてだ?」
スバル「あぁこっちの話だ。だけど、ありがとうなおっちゃん。何も買ってないのに教えてくれてよ」
「大した事じゃねえよ。ついさっきあんたと同じ無一文に迷子の娘が助けられたばっかなんでな」
スバル「…っ、これも運命の強制力…かぁ」
「何笑ってやがる?」
スバル「何でもねえ!次はきっとリンガ買わせてもらうよ!」
「あぁ!買うならお客様だ。働けよ!無一文!」
スバル「おう!」
スバルが果物屋の亭主と別れたその店の近くの物陰で影人は二人の会話を聞いていた
カゲヒト「あれ、ジャージだよな。手に持ってるのもMINI STOPの袋だったしお仲間か?どちらにせよ目を離さない方がいいかな」
そう言いながら影人はさっき亭主からお礼にと貰ったリンガをかじりながらスバルの後を追った
「良かったいてくれて。今度は逃さないから」
スバル(どうしてあの子がここに?まだ明るい時間何に。もしかして俺が居なきゃこんだけ早く辿りけたってことか?〉
フェルト「ホントしつこい女だなあんた!いい加減諦めろっつうのに!」
「残念だけど諦められないものだから。大人しくすれば痛い思いはさせないわ。」
そんな中、影人は盗品店の中で、3人に見つからないよう気配を完全に消し距離を置いて観察していた
カゲヒト(そう言うと銀髪の女の子は周りに大きな氷柱の矢を作り出しましたとさ。とかナレーションション入れたら少しはこの状況も落ち着くのかね?あのジャージ君を追って来たらこんなスラム街に来るし、ど偉く美人だけど悪魔みたいな人を見かけるし、仕舞いには目の前でおそらく魔法であろう物を見せられてる。はぁ、ほんっとに異世界に来たんだなぁ、俺。にしてもこの気配…、一つはあの美人さんなのはすぐに分かった。けどもう一人は一体誰だ。悪意は無いようだけどとんでもない実力者だぞ…)
「私からの要求は一つ、記章を返して。あれは、大切な物なの」
ロムジィ「んん、ただの魔法使い相手ならワシも引いたりせんがこの相手はまずい…!」
フェルト「何だよロムジィ!喧嘩やる前から負けを認めんのかよ!
ロムジィ「お嬢ちゃん…あんた、エルフじゃな?」
フェルト「……」
スバル「……」
「はぁ…、正しくは違うわ。私がエルフなのは半分だけだから」
フェルト「ハーフエルフ?それも銀髪!?まさか!」
「他人の空似よ!私だって迷惑してるもんの」
カゲヒト(銀髪のハーフエルフ?何か不吉な物の象徴なのか?銀髪が不吉なのか、ハーフエルフが不吉なのか。今度調べておく必要があるかもな)
フェルト「兄ちゃん、さてはまんまと私をはめたな!?」
スバル「はぁ!?いや、俺は何も…」
フェルト「持ち主にに返すとか可笑しな事言いやがるから怪しいと思ってたんだ!」
「どう言う事?貴方たち仲間なんじゃ無いの?」
スバルが今の状況に困惑しているとハーフエルフの子の胸に刺している花に気がついた。
スバル「……、っ!」(この子の心根は世界を何度繰り返しても変わってない)
フェルト「んだテメェ!何笑ってんだ!」
スバル「まぁまぁいいじゃねえか。フェルトは記章を返してやれよ。そんでサテッ、ぁ…、君は早くここから出てく、もう取られたりしないようにな?」
「何で急に親身になってくれてるの?私すごぉく釈然としないんだけど…」
フェルト「納得いかねえのは私も一緒だよ!兄ちゃん、あんた何なんだよ!?」
カゲヒト(あのジャージ君、さっきハーフエルフの子の名前を言おうとしたのか?なら何故止めた?あのフェルトと言う事も初対面の様だったが名前は知っていた。一体彼は……!?この気配に殺気まずい油断してたいつからそこにいた!?くそっ!!)
影人は足に力を込める、そしてその力で地面を蹴ろうとした時
スバル「パック防げええ!!!!!」
カゲヒト(!?)
影人は止まり、ハーフエルフの子のからは鋭利な刃物を振りかざしたあの女、エルザと氷の結晶の盾があった
パック「なかなかどうして、紙一重にタイミングだったね。助かったよ!」
スバル「ナイスパック!まだ5時前勤務時間内で助かった。あんがとよ!」
カゲヒト(…パック?喋る猫…。あれの事も知っているのか。あの猫もジャージ君の事を知っているのか?仲良さそうに話しているけど…)
エルザ「精霊…、精霊ね?ンフフ、素敵…。精霊は、まだお腹を割ってみた事ないから」、ンフフ」
フェルト「お、おい。どう言うことだよ!」
エルザ「持ち主まで持ってこられては商談なんてとてもとても。だからだから予定を変更したのよ?この場にいる関係者は皆殺し、貴方は仕事全うできなかった。口だけは達者でお粗末な仕事ぶり、所詮は貧民街の人間ね?」
フェルト「うっ…!」
スバル「テメェ…ふざけるなよ!こんな小さいガキ虐めて楽しんでんじゃねえよ!腹わた大好きなサディスティック女が!フェルトだって精一杯強く生きてんだよ!予定狂ったからってちゃぶ台ひっくり返して全部おじゃんってガキかテメェは!命を大事にしろ!」
カゲヒト(…あのジャージ君、なかなかやるね。あのパックとか言う猫の精霊が魔法の準備をするための時間を稼いでる。うまくみんなの注意を自分に集めてるな。言ってる事もかなり的を得ているからあの美人さんもジャージ君の狙いに気付いていない。このまま上手くいけば彼女を制圧できる可能性はある)
スバル「腹切られるとどんだけ痛いか知ってんのか!?俺は知ってますう!」
カゲヒト(ウソじゃなさそう…、何で知ってるんだよ。同じ日本育ちじゃないの?もしかして昔事件位巻き込まれたのか?)
エルザ「何を言ってるの?貴方」
カゲヒト(それには一部激しく同意するよ…)
スバル「自分の中の思わぬ正義感と
パック「後世に残したい見事な無様さだったね。ご期待に答えようか!まだ自己紹介もして無かったねお嬢さん。僕の名前はパック、名前だけでも覚えて、『逝ってね』」
パックはエルザに向かってとてつの無い数の氷柱の矢を打ち込んだ。それは見事にエルザに命中した、そう思った
ロムジィ「やりおったか!?」
スバル「そのフラグ建てんなジジィ!」
カゲヒト(建てちゃったなぁ。まぁ何かで防いだ様だけど)
エルザ「備はしていておくものね」
エルザが今まで羽織っていたマントは何かの魔法がかけられていた様でパックの攻撃を防ぐと消えてしまった。
エルザ「精霊術の使い手をなめない事」
カゲヒト(よくかわすなあの人。いい動きしてる。それにいい体もしてる)
パック「戦い慣れしてるなぁ。女の子なのに」
エルザ「あら?あんなの子扱いされるのは随分と久しぶりの事なのだけれど」
パック「僕から見れば大抵の相手は赤ん坊みたいなものだからね。それにしても不便なくらい強いね君は」
エルザ「精霊に褒められるなんて恐れ多い事だわ」
パックとエルザはほぼ互角の勝負をしていた。それを見たスバルは
スバル「このまま消耗戦に持ち込めば何とか勝てるんじゃねえか?」
ロムジィ「いや、精霊がいつまで顕現出来るかが勝負じゃ」
スバル「なっ!そろそろ5時を回るか…」
エルザ「あらせっかく楽しみになってきたのにつれないわ」
パック「モテるオスの辛いところだね。女の子の方が寝かせてくれないんだから。ほら、夜更かしをするとお肌に良く無いから幕引きといこうか!」
エルザ「……あ、」
エルザの足が止まる。下を見てみるとパックの氷がエルザの足を凍りつかせていた
パック「無目的にばら撒いていたわけじゃニャいんだよ?」
エルザ「してやられたってことかしら?」
パック「おやすみ〜!」
そう言うとハーフエルフの女の子が大きな魔法を放とうとしているのが分かった。
カゲヒト(ん〜、これはちょっと勿体無いな。少し危ないけど……、うん決めた)
影人は魔法がエルザの元にたどり着く前にエルザに向かってエルザの前に立ち塞がった。しかしこれはこの場にいる全員が予期しないことだった。
それはエルザもパックも影人の気配を一切合切を感じ取れていなかったと言うことだった。
そして
『バキィン!!!!!!』
エルザ「っ!?!?!?」
パック「なっ!?!?」
ハーフエルフの子が放った巨大な氷の柱は影人の背中に届くことなく、無残に砕け散ったのだった。
どう破壊したのか、それを知るのは影人本人のみ。他の5人は何がどうなったか分からずにいた。
エルザ「あ、貴方は?」
カゲヒト「初めましてお姉さん、僕の名前は影人、
エルザ「…………ぇ?」