Re:異世界で出会う冷酷無慈悲のお姫様 【台本式Ver】   作:へたくそ

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3 変人

エルザの朝は早い。と言うよりも睡眠時間が極端に少ない。

生物にとって睡眠とは必要不可欠なモノであり、最大の隙と言える。

故にいかに少ない時間で、より質の良い睡眠を取れるかが、暗殺者として求められるのだ。

 

 

 

エルザ「この子は本当に暗殺者なのかしらね。こんな無防備な顔して」

 

 

 

エルザは影人の寝顔を見て、少し愛らしく思えた。

影人は暗殺一家の現当主ではあるものの現場を知らない為、戦闘時以外はほとんど普通の男子と変わりない。

むしろ精神面は同年代と比べて少し幼いと言ってもいい。

その理由の一つとしては、両親ともにかなり厳しい人だったせいで人に甘える事をしたことが無い。

兄弟もいなかったので影人はかなり甘えん坊なのだ。

 

 

 

エルザ「ふふ、少しちょっかいしたくなるわね」

 

 

 

エルザは寝ている影人の首に腕を回し、優しくキスをする。

勿論二人は一切服を着ていない。そんな状態でエルザは影人に密着する。

それでも影人の起きる気配はなく、エルザは更に激しくしていく。

 

 

 

エルザ「これでも起きないなんて、ちょっと予想外ね」

 

 

 

これはちょっとしたイタズラ。

これで起きた影人の驚いた顔を見たかっただけなのだが、自分の欲求が出てきたせいか歯止めが効かなくなってきた。

 

 

 

エルザ「影人?起きないともっと凄いことしちゃうわよ?」

 

 

 

寝ている影人にエルザは問いかけるが、勿論答えは返ってこない。

それをいい事にエルザは自分の独占欲を満たすために影人の首にキスマークをつけ始めた。

しかしそれだけでは満足できず、今度は肩に噛みつき血を吸い始める。

 

 

 

カゲヒト「ぃっ!…ちょ、エルザさん、何してるんですか」

 

エルザ「あら、おはよう。貴方があまりにも起きないからイタズラしたくなっちゃって」

 

カゲヒト「おはようございます…ってイタズラのレベルでは無いと思うんですが…」

 

エルザ「ごめんさない。流石にやり過ぎたわ。でも中々起きてくれない貴方も悪いのよ?」

 

カゲヒト「そんな事言われても…」

 

エルザ「ねえ影人、今すごくドキドキしてるの。分かるかしら?」

 

カゲヒト「え、えぇ。こんだけ密着してればっ!」

 

 

 

エルザは赤くしながら逸らした顔にキスをする。

今度は寝ている時にしたキスではなく、勿論深い方である。

 

 

 

カゲヒト「ちょっと。い、いきなりはやめてくださいって…」

 

エルザ「あら?嫌だったかしら?それにしては何やら硬い者が当たっているのだけれど?」

 

カゲヒト「……し、仕方ないじゃ無いですか」

 

エルザ「ふふ、そんな拗ねないでちょうだい?」

 

カゲヒト「別に拗ねてませんよ」

 

 

 

影人はエルザから顔を逸らすが、エルザは影人から目を離さない。

それが効いたのか、影人もため息をつきながらエルザに視線を戻す。

そして見つめ合う二人は自然に口づけをする。

影人は、エルザが舌を絡めてくるのには少し驚いたが、それも一瞬ですぐに受け入れる。

 

 

 

カゲヒト「エルザさん、流石にこれ以上は…その、我慢できないと言うか」

 

 

 

キスが終わると影人の息遣いが少しだけ荒くなっていた。

影人もまだ18歳。性欲も旺盛な時期。

相手がエルザともなれば一緒にいるだけで意識してしまうのに、裸でいては我慢できるはずもない。

 

 

 

エルザ「大丈夫よ。私もこれ以上は我慢できそうに無いの。だから、ね?」

 

 

 

その一言で影人の理性が一気に崩れ落ちた。

エルザの妖艶な容姿を見せられれば、それも当たり前だろう。

しかもエルザ本人がそれを狙っていれば尚更だ。

 

 

それからエルザと影人は、屋敷の使用人が来るまでベッドの上でお互いを求め合う事になったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

影人達が起きてきたのは屋敷の朝食に少し遅れた時間帯だった。

影人達を朝食に案内する為に使用人らしき人が部屋の前でずっと待機していた。

声が漏れていたらしいのだが、そこは魔法で防音にしていてくれたらしい。

主にエルザの声だが、これにはかなり助かった。

 

 

 

「いやいや〜、こんな朝早くからあんな事をしているだなぁ〜んてね。私も驚いたぁ〜あよ?」

 

カゲヒト「まぁ、若さ故のっと言っておきます」

 

エルザ「私はただ彼に愛されたかっただよ?まぁ、聞かれたのは少し恥ずかしいけれど」

 

 

 

二人は、ピエロ姿をした者に朝食の場に案内されている最中だったが、何か落ち着かない。

目の前にいるピエロからは何かを感じる。あの猫、パックと同じ感じだ。

もしかして精霊?このピエロが?

 

 

 

「ん〜?なぁ〜にかな?そんなに見つめられるのは流石に恥ずかしい〜んだよ?」

 

カゲヒト「いや、どうも普通のぷえりだとは思えなくてな。昨日初めて見た生物と似た様な雰囲気を感じるんだけど」

 

「初めて見る生物?何だか人間と思われてない様で残念なのだぁ〜あよ?まぁ、僕の正体はすぐにでも分かぁ〜あるよ?それに横の【はらわた狩り】は気付いている様だしね」

 

 

 

影人はピエロ姿の言葉にはてなマークを浮かべることしかできなかった。

そこで影人はエルザの方を見る。するとエルザは影人に向かって優しく微笑んだ。

そんな話をしている内にダイニングについた様だ。

そしてピエロはその扉を空けて中に入る。そこにはテーブルの前に座るスバル、エミリア、金髪ロリ、ロリに抱かれているパック。

 

 

さらにそのテーブルの一番奥、この屋敷の主人が座るであろう席の左右にはまるで双子の姉妹であろう二人が立っていた。

 

 

 

 

「お待ちしておりました、ロズワール様。お食事の準備はできております」

 

「お待ちしておりました、ロズワール様。他のお方のお食事の準備もできております

 

 

 

二人は今、目の前にいるピエロをロズワールと呼んだ。

ロズワール、それは昨日そこにいるパックが口にしていた者の名前、そしてこの屋敷の主だ。

 

 

 

「さぁ〜て、確か君は僕お正体を知りたいのだっただね

 

 

 

ピエロは数歩前に歩き、こちらを向くとこう言い放った。

 

 

 

「ようこそ我が屋敷へ。私の名前はロズワール・L・メイザース。この焼きの主人であり、これから君ら二人を監視する者だぁ〜あよ」

 

 

 

 

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