side加藤
私が解散を伝えるためにミーティングルームに入ると、中はシーンと静まっていた。
いつもうるさい猪狩がいるのにだ。
それに早川の姿も見当たらない。
さすがに不思議に思ったので聞いてみることにした。
「何があったんだ、猪狩?」
「実は・・
猪狩はゆっくりと事情を話し始めた。
はあ。彼女にとって最悪の展開になってしまったな。
こうなるとわかっていれば、セーブしてプレイさせたのだが・・
しかし、それではなんの意味もないか。
今の彼女にとって一番必要なのは信頼できる仲間だ。
ここで彼女の過去を語っておくのもいいかもしれない。
「君たちに伝えておかなければいけないことがある」
~~~~~
それはある雨の日のことだった。
私がいつものように買い物をして帰っていると、ベンチに女の子が、傘もささずにうずくまっていた。そう、それが早川だったんだ。
ずぶぬれだったので、放っておくわけにもいかず、とりあえず家に連れて帰ることにした。
私は何度か外にいた理由を彼女に聞いてみたが、彼女は
「僕は魔女じゃない・・僕は悪魔じゃない・・」
と訳の分からないことを言うばかりで、全く会話にならなかった。
彼女の体を調べてみたら、ひっかき傷、あざなどが体中にあったんだ。
これが何を意味するか君たちでも分かるでしょ?
そう彼女はいじめにあっていたんだ。
さらによく見ると、彼女は筋肉の付き方がおかしい。
医者じゃない私でも分かったわ。本来ついているはずの場所に筋肉がなく、つくはずのないところについているの。まるでもともとついていたものを別の場所に移したように。
彼女は、人体改造を受けていたのよ。
このことを彼女に聞き出すために、私は彼女にある暗示をかけたわ。
でも彼女はほとんど思い出せなかった。記憶喪失だった。おそらく、いじめのショックでそうなってしまったんだろう。
それでも彼女はいじめられた時のことを少し覚えていた。
じゃあなんでいじめられたと思う?そう、今日と同じようなことを何回もされていたのよ。
私は彼女が元のように笑えるまで面倒を見てあげたわ。でもまだ暗示なしでは生きられない。だから・・・
「だからあなたたちにお願いしたいことがあるの。」
「彼女が心の底から信頼できるような、そんな仲間になってあげて。」
side out
side光
クソッ!
俺は馬鹿だ。俺自身が一番なりたくない奴になってしまっていた。
もうアイツに顔を向けられねえ。
でも、ここで動かなければ誰も喜ばない結果になってしまう。
そんなのは嫌だ。俺はこいつらと甲子園に行ってプロになるって決めたんだ。
誰一人かけてはいけないんだ!
そのために今、俺がするべきことは・・
俺はいま、早川の家向かっている。だが・・
「なんでお前までいるんだよ!」
「俺は彼女に野球に誘ってもらったんだ。さすがに知らんぷりはできない。」
なぜか綾小路までついてきやがった。つーかなんで今も無表情なんだよ!
「俺は顔に表情を出すのが下手なんだ。」
怖えよ!勝手に人の思考よんでんじゃねーよ。
つーか表情出すのに得意、不得意とかあるのかよ!
side out
最悪の気分だ。薄れかけた記憶が戻ってきそうになった。
加藤先生の暗示のおかげで助かったけど、もうあのチームにはいられないかな・・
いい仲間と巡り会えたと思ったのに・・
「お~い!早川!」
そのとき窓の外から声が聞こえてきた。
窓を開けてみると、そこには光君と綾小路君がいた。
「早川!今日はすまなかった。って言ってもたぶん俺の態度は謝ったところで許されるものじゃないと思う。」
光君は続ける。
「だけど、これだけはお前に伝えたい。ただの俺の自己満足にすぎないことだけど、俺は早川のいない野球部なんて嫌だ!」
「早川!俺のために野球をしてくれ!!」
・・こんなに直接お願いをされたのははじめてだ。
僕の記憶は14歳からしかないけど、それ以前にもなかったんじゃないだろうか。
っ!涙だ。悲しみ以外にこんな涙があったんだな。
「早川!でいいのか?」
綾小路君も話し出した。
「野球って楽しいんだな。今日の試合で分かった。俺もやってみたくなった。結構強引に連れてきたんだから、お前が俺に教えてくれないか?」
・・スッ・・ゴシゴシ
二人とも仕方ないなあ!
「君たちのために野球をやってあげるよ!」
僕の顔は涙でぐしゃぐしゃだっただろうけど、
こんなに心から笑えたのは、たぶん初めてだろう。
side加藤
まだ本人にも伝えてないことがある。
それは話した内容の以前にも彼女を拾ったことがあること。
しかるべき時に言わなければいけない。
しかし、そのしかるべき時は案外近いかもしれない。
誰か・・明日香のオリ変頼む・・
名まえがマジで思いつかん。
よう実を知ってる人に質問です。この中で、この話で出してもいいよと思うキャラはだれすか?
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掘北
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軽井沢
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一ノ瀬
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椎名
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いらねーよそんなもん