無の心に愛は灯る   作:はすきるりん

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文の構成とか所々読みにくいかと思いますが、よろしくお願いします!


弐話

なしろは五感を研ぎ澄ませて、目線の先で行われてる戦いを見ていた。

 

(あの鬼狩りって言われてた人たち、みんながみんな変わった呼吸の音…それに動きのキレが違う。)

 

なしろは5人の呼吸音、刀の振り方や動きをずっと見ていた(・・・・)

戦いは、数に利がある鬼狩り側が優勢かと思えば全然違った。戦いが長引くにつれ、1人、また1人と倒されていった。そして最後の1人になりながらも、鬼狩りの人は戦ったが鬼にとどめをさされた。

グチャグチャと鬼は、先ほど戦っていた鬼狩りの人たちを食い始めていた。

 

そんな光景を物陰から見ていたなしろは、恐怖するでもなくただずっとその光景を眺めていた。

普通の子供なら怖くて泣き叫ぶか、逃げるかの二択だろうがそれはあくまで普通(・・)の子供の場合。

完全に壊れていたなしろは普通の子ならしないだろう行動をとっていた。

 

「あ?まだ生き残りがいたのか」

 

なんとなしろは、鬼の前に姿を現していた。

じっと鬼の目を見るなしろ、そしてそのなしろを頭から足までまるで品定めをするかのように見る鬼。

 

「わざわざ餓鬼の方から来るなんて、余程の馬鹿なんだなぁ!おい餓鬼!なんで来たんだぁ?」

 

「僕は忌み子だから。生きる意味がない。」

 

なしろは鬼を前にしても、特に怖がることもなく淡々と話した。その人形のように無表情で喋るなしろに、鬼は面白いものを見つけたと言わんばりの不気味な笑みを浮かべた。

 

「お前は死ぬのが怖くないのか…だが、それじゃただ食うというのもつまらないなぁ!」

 

すると鬼は先ほど自分が殺した鬼狩りの刀を、なしろの方に投げた。

 

「俺は今機嫌がいいからなぁ!すぐにお前を食うのではなく、少し遊んでから食ってやろう!その刀を取れ」

 

鬼は刀を指差し、なしろに命令するとなしろは言われた通り刀を拾った。

 

「その刀で俺を斬ってみろ!…ああ首を狙えよ?俺の血気術は体を鉄以上に硬化できるが、今はしないでやろう!ほらやってみろ!俺を楽しませればお前のことは見逃してやってもいいぞ!」

 

鬼はゲラゲラと笑いながら「ほれほれ!早くやってみろ!」と指を刺していた。

なしろは黙った刀を抜くと、両手で構えた。

その姿を見た鬼はニタァと不気味な笑みをより深くした。

 

(散々遊んだ後にゆっくり食ってやろう!まずは足を!次に腕を!恐怖と痛みで泣き叫ぶ餓鬼ほど面白いものはないからなぁ!「シィィィ…」…なんだこの音は?)

 

鬼は突然聞こえた音に違和感を覚えきょろきょろと周りを見渡した。

 

(この音は先程の鬼狩りがしていた呼吸音だが、鬼狩りは皆殺しにしたはず…なら一体誰が?…………まさか!?」

 

鬼はバッ!となしろの方を見ると、いつの間に刀をしまっていたのか、なしろは体を低くして居合の構えを取っていた。

 

(この構えは鬼狩りの中にいたやつの!?しかもこの餓鬼雰囲気が変わったか!?)

 

さらに呼吸の音が大きくなっていき、

 

(鬼狩りの人はここから一気に距離をつめて…)

 

「まずい!?」

 

鬼は急いで血気術で体の強度を高めようとした、と同時になしろは思いっきり地面を蹴った。

 

「なっ!消えt…」

 

スパっ!

 

 

鬼の視界からなしろが消えると、自分の首から下の感覚がなくなっていた。

重力に従い地面に落ちると自分の体が、目の前で倒れていくのが見えた。

 

「…は?斬られたのか!?この俺が!こんな餓鬼に!?どうなってやがる!?こいつはただの餓鬼なはずだ!なのになんでさっきの鬼狩りの動きができる!?なんで、さっきの鬼狩りよりも速いんだよぉぉ!?」

 

鬼は今だに混乱していた。それはそうだろう、ただの餓鬼だと思って遊びで始めたのに、結果首を切られたのだから。

 

「くそくそくそ!せっかく十二鬼月になれたのに!」

 

ボロボロと崩れる中、鬼は目線だけ動かしてなしろの方を睨みながら見ると、真っ白なサラサラの髪を風で靡かせながら、自分の手をグーパーと繰り返していた。

そしてなしろは視線に気付いたのか鬼の方を見た。

その顔は先ほどと変わらず人形のように無表情だった。

 

「…こんな…餓鬼に…」

 

最後までなしろを睨み続け完全に消えていった。

なしろは鬼が消えるのを見届けたあと、改めて村の方へ視線を移した。

そこにはもう自分の知る村とは全く別の、崩壊した村だった。

その光景になしろは、先ほど言われた言葉を思い出した。

 

「これも全部…僕が忌み子だから…」

 

自分が呪われているから、自分が生きているからこうなった。

そんなことをなしろは夜が明けるまでずっと考えていた。、感情のない人形のように微塵も動くことなく。

 

しばらくして鬼狩りの人たちと同じ服装をしている髪の毛が炎のような色の、人と、なしろよりも少し年齢が上の少年がなしろの前へ現れた。

 

「君はここの村の生き残りかな?」

 

少年がなしろに聞くとなしろは口を開かずただ頷いた。

 

「…お館様どうやら生存者はこの子供だけのようです。それに子供の後ろの血溜まりにあるのは、おそらく隊服かと思います。ということは下弦の陸は逃げたのかと…」

 

「ありがとう槇寿郎。…可能な限りで君に聞きたいことがあるのだけど、ここに鬼が出たと思うのだけれど、どうなったかわかるかな?」

 

槇寿郎と呼ばれた人は片膝をつき頭を下げ、少年の方に報告すると、お館様と呼ばれた少年はまたなしろに質問した。そしてその質問になしろは

 

「鬼なら首を斬って消えた。」

 

と呟くように答えた

 

「…は?」

 

「…やはりね」

なしろの言葉に槇寿郎は思わず変な声が出て、お館様と呼ばれる少年はなぜか納得した。

そのことにも槇寿郎はまたも「え?」と困惑していた。

 

「お館様やはりというのは?」

 

「私の勘のようなものだよ。それにしてもまさか私より小さな子だとは思わなかったけどね」

 

お館様と槇寿郎は、なしろを見て上から下へと順番に見た。

 

「すまないが君が斬ったという鬼は、どんなだったか特徴など教えてもらってもいいか?」

 

槇寿郎はなしろと同じ目線で話しかけた。

 

「鬼の目に【下陸】と書いてあった。あと血気術というので自分の体の硬度を変えれると」

 

「目に字が刻まれているのは、確かに十二鬼月と同じ特徴だ…だが本当にこんな子どもが…どうなさいますかお館様?」

 

槇寿郎は未だ信じられないという反応をするも、困った顔でお館様に聞くと、お館様はなしろよりも下の目線になるようにした。

 

「私の名前は産屋敷耀哉。君の名前を教えてくれるかな?」

 

「…なしろ。姓はない」

 

「なしろ…いい名前だね。なしろはこれからどうするのかな?」

 

「わからない…僕は忌み子だから生きてちゃいけない。」

 

なしろは自身の右眼を見せるように前髪を上げた

 

「僕には生きる意味が、目的がない。僕には…何も無い」

 

「…なら私がなしろに生きる目的をあげる。」

 

「え…」

 

耀哉はスッと立ち上がるとなしろに手を差し出した。なしろは耀哉の言葉を理解できなく、耀哉の手をじっと見ていた。

 

「いま世にはなしろが会ったみたいな鬼がたくさんいる、私たちはそんな鬼を滅する鬼殺隊という組織にいる。なしろには鬼殺隊に入って鬼を倒して欲しい」

 

「鬼殺隊…」

 

「そう。鬼の祖を滅っし、悲しみの連鎖を断ち切るために」

 

「鬼を滅する…俺の生きる目的………いいよ」

 

「本当かい?」

 

「うん…僕は鬼を滅するために生きる。…ありがとう耀哉、僕に生きる目的をくれて」

 

なしろは耀哉の手を取りこの瞬間からなしろは鬼殺隊に入った。

耀哉は嬉しそうになしろを見ていた。

 

が、槇寿郎は途中から、なしろに違和感を感じていた

 

(なんなんだこの子供は…歳は杏寿郎とさほど変わらないはず、だったら感情の一つや二つ感じ取れてもいいはずだ。なのに、なぜこの子からは何も感じない…目の前にいるのに生気を感じられない。有って無いような…まるで…人形だ)

 

槇寿郎は近いうちその違和感の正体を知ることとなる。

 




お館様や槇寿朗のキャラとか崩壊してたらすいません!おかしかったらまた読み返すので教えてください!

それでは次回もよろしくお願いします!
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