悲しませるのが嫌なので、防御力に極振りしたいと思います。   作:日名森青戸

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(・大・)<長らく待たせた防振り×デンドロのお話。

(・大・)<しょっぱなから1万3千超えですはい。


極振り防御と不死(イモータル)

 

 

『ある取材記者が受けたインタビュー』

 

 

・ある【鎧巨人】。

 

『戦いたくない相手?おいおい、PK相手にンな事聞くか普通?PKがプレイヤーを殺したくないなんて言ったらオシマイだろ?』

 

あ、いえ。そうじゃありません。ステータスや相性の面で、です。できれば〈超級〉以外のマスターで。

 

『あァ?相性やステの面で?〈超級〉以外?それを先に言えっての』

 

『まぁ基本はAGI型だな。すばしっこくて当たりゃしねぇ。カミシヤみたいなのが良い例だ』

 

遠距離系は苦手ではない、と?

 

『戦い辛いっていう面ではそうだが、防御力無視の攻撃でも来ない限りは大した脅威じゃねぇからな』

 

『あとは……そうさな……。クロムもできれば相手にしたくねぇ』

 

つまり……殺せない相手、と言う事ですか?

 

『殺せないって言われると答えはNOだ。殺せないと勝てないは同じじゃねぇ。奴のステータスはENDをベースにバランスは良いが決め手に欠ける。手練れなら3人。相性の良い奴なら一人もいりゃ始末できる相手だ』

 

ではなぜ彼を挙げたのですか?

 

『それはな。奴は死んだあとが厄介なんだよ。パーティん中にカモと奴が一緒に居たら、奴をカモ共から引き離す手立てがない限りは襲う気は無ぇ。決闘じゃねぇんだ、もしタイマンを要求してやがったら俺らは迷う事無く袋叩きを選ぶぜ?タイマンでやりたきゃカミシヤにでも斬ってもらえってんだ』

 

 

 

 

 

・ある【抜刀神】。

 

宜しくお願いします。

 

「こちらこそよろしくお願いします」

 

それでは、質問ですが……。

 

「はい。僕――もとい、僕のクランは基本的に弱いマスターはPKの標的にしません。それから闘技場ではトム・キャットさんが苦手です。あの人の戦い方は、僕とは相性が悪いですから。あとは……」

 

トム・キャット以外にもいるんですか?

 

「はい。クロムさんというマスターです。あ、でも倒せないって訳じゃないです。倒すのに時間が掛かってしまうんです。決闘ならまだしも、何せ5回は首を斬らなければ死なない相手ですので」

 

 

 

 

 

・ある【強奪王】。

 

「相手にしたくない奴か。その条件ならクロム一択だな」

 

即答ですね。

 

「この間戦ったばかりだからな。首をもいでもすぐに引っ付いて復活しやがった。おかげで何人か殺られかけたし、結局は獲物に逃げられちまった。もうあんな奴の相手はゴメンだね」

 

えっ?

 

「首を取ったらくっついたんだよ。文字通りな」

 

……どういうことですか?

 

「知るか。〈エンブリオ〉の能力じゃないのか?」

 

 

 

 

 

ある〈マスター〉の振り返り。

 

 

俺は〈Infinite Dendorogram〉を手に入れるまで、様々なMMORPGをしていた。そのゲームの殆どを俺は壁役、つまりタンクの役職を担っていた。理由は、戦い甲斐のある役割だったからだ。

タンクと言うのは基本パーティの攻撃を受けるだけの役割と思われているが、いざ自分でやってみると味方に攻撃がいかないようにする立ち回り、パーティのヘイト管理、etc……。

とにかく『ただ攻撃を受けるだけ』が仕事じゃない。『自分に敵の攻撃を集中させる』そして『倒れず守り切る』と言うのがタンク本来の役割だ。

 

戦い甲斐、というのはいつだったか、俺がタンクの役職に気付いた時だ。それからというもの、色々なパーティでタンクの役職を全うしていった。

俺の〈エンブリオ〉は、おそらく俺の経験から汲み取ったのだろう。

 

それがよりにもよって条件が『自殺以外で死ぬこと』になるなんて誰も思っていなかった。

だってそうだろ?倒れちゃならないタンク役の〈エンブリオ〉が、死ぬこと前提のスキルしかないなんて。

 

 

そう。俺の〈エンブリオ〉、【不滅文長フナサカ】は、現状あのDr.フランクリンと同様オンリーワンカテゴリと呼ばれる、『ディストーション・ルール』という〈エンブリオ〉の曲解によって生まれた〈エンブリオ〉だ。

 

 

 

 

立ち込める煙の中で立ち上がったクロムを前に、一際警戒心を強める3体のアンデッド。

先程の挑発的な態度から一変し、大部屋から鳴る音は2種類。ツタを焼く音と、ドレッドが檻の付近の土を掘る音しか聞こえない。

そんな折、動いたのはクロムだった。《瞬間装備》で朱い鎧と、鎧とは裏腹に白骨の口の辺りを模した頭部装備。さながら冥府から湧き出た死人を地獄に引きずり戻す為に現世に現れた地獄の騎士のような出で立ちだ。

 

「さて、ここからは反撃開始だ……!」

 

ナイフを引き抜いたクロムは、貫かれた喉からヒューヒューと甲高い音を立てながら地獄の底から這い出るような声で3体のアンデッドを見据えた。

じりじりと迫るクロム。両者の距離が縮むにつれて3体のアンデッドもより警戒を強める。

 

「どういうこと……?」

 

ただ一人、状況から置いてきぼりにされているサリーは酸素マスク越しのくぐもった声で呟いた。

 

「おい、ぼさっとすんな!嬢ちゃん、お前《ジェム》の中に《ウォーターバレット》があっただろ?それをここにぶちまけるんだ!」

 

「は、はい!」

 

岩壁と檻の間の僅かな窪みを見つけたらしく、すぐさま攻撃を指示する。

 

「……!そんな真似させるかよ、ティンダロちゃん!」

 

横目に檻を破ろうとしたサリーとドレッドを見たゾルベートは、自分の〈エンブリオ〉ティンダロスに指示を出して襲い掛からせる。

 

「GAAAAAAAAAAAA!!!」

 

雄叫びを上げて襲い掛かるティンダロス。弾丸の如く疾走し、牙を光らせサリー達に迫る。

水を掛けた土壁の一部が崩れ落ち、剣を突き刺しててこの原理で鉄格子を無理矢理こじ開けようとしていた所だった。

 

「――やばい!」

 

「それよりこじ開けるのを手伝ってくれ!」

 

レイピアを構えるサリーに、気に掛けるなとドレッドが一喝する。

そんな彼に戸惑っている間にもティンダロスは迫り、サリーの首目掛けて牙を立て――、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「させねぇよ」

 

牙を立てる前に、クロムの手がティンダロスの頭を後ろからひっ掴んだ。

 

「んなぁッ!?」

 

逃がさぬと言わんばかりにメキメキと頭蓋骨を圧し折らんと握力を徐々に強めていく。

普段のクロムからはあり得ないその光景に、サリーは思わず素っ頓狂な声を上げてしまう。

 

「さて、まずは……1体」

 

《瞬間装備》で鉈のような見た目の短剣から、ノコギリの如く返しの棘を幾つも生やした剣へと換装。

威圧感を含めたクロムの声がしたと思ったら、何の躊躇いも無くティンダロスの首に刃をめり込ませるように叩きつけた。

ぶしゅり、と血のように腐った緑色の液体が腐臭と共にまき散らす。

骨まで食い込んだ鉈はそのまま、獣が獲物の肉を食いちぎるようにティンダロスの首を千切るように両断した。

 

「ティ、ティンダロちゃあああああああああん!!!!!」

 

ゾルベートの悲鳴が洞窟内に響き、泣き別れしたティンダロスの頭はクロムの手から解放されて地面に転がった瞬間、先に地面に落ちた胴体と共に光の塵となって跡形も無く消滅した。

 

「テメェ……!よくも俺のティンダロちゃんをぶっ殺しやがったなあああああああッ!!!」

 

「おい、何をしている!とっとと退くぞ!」

 

「知るかぁ!あの野郎……!もう作戦なんて関係ねぇ!今すぐぶっ殺してやる!」

 

ぶるべんの指示すら聞こえまいとゾルベートが激情任せと言わんばかりに突進してくる。

《獣心憑依》が解除され、サリーとの戦いと比べればはるかに遅いものの、サリーからすれば十分素早い刺突が襲い掛かる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、その攻撃がサリー達に当たることは無かった。

 

「――がっ!?」

 

待ってましたと言わんばかりにクロムがゾルベートの腹目掛けて蹴りを入れた。

 

「悪いな。人質を狙う可能性も無くはない。そもそもお尋ね者のお前らを逃す気は無いからな」

 

鉈を蹴り飛ばしたゾルベートに向けて言う。

 

「……ちぃッ!」

 

逆上したゾルベートには既にぶるべんの話は聞く耳を持っていない。

止む無くぶるべんは壁の一つのツタに覆われた壁に消えていった。

 

「おっ、おい!?テメ……ッ――」

 

アルマージが叫ぶも、ぶるべんは種を蒔き、生えた植物で横穴を塞いでしまった。アルマージが穴のあった場所を叩くも、そこはもう完全に壁であった。

 

「あ……あの野郎、俺まで置いて逃げやがったなあああぁぁぁぁぁぁ!!!?」

 

「……仲間に見捨てられたか。いや、【魍魎船団】は仲間意識が希薄だって聞いた事があるが、平気で見捨てるとはな」

 

「貴様……!」

 

「さっきも言ったが、お尋ね者のお前らを逃がす気は無い。2人ともここで狩らせてもらうぞ?」

 

「あぁ……!?上等だ!俺もテメェをぶち殺さなきゃ気が済まねぇんだよ!!」

 

「こっちも同じだ……!」

 

完全に逆上したゾルベートとアルマージが剣を構える。

クロムもサリーとドレッドの入っていった通路の前に立ち、何人(なんぴと)も通さないと立ちはだかる。

お互いに武器を構え、じりじりと距離を詰める。

 

「――シャアッ!」

 

最初に動いたのはゾルベートだ。細剣の刺突がクロムを襲う。

その攻撃をクロムは首を傾けて回避し、剣を斬り上げてゾルベートの胴体を切り裂く。

直後飛んできたビームを回避。直後にアルマージのサーベルを盾で防ぐ。

 

(まずは……こいつからか)

 

ゾルベートとアルマージ。2人を一瞥した後標的を絞ったクロムは、ゾルベートを盾越しのタックルで突き飛ばす。

アルマージの曲刀を剣で捕らえて力任せに引く。その勢いに思わず剣を手放してしまったアルマージの腹に剣を突き立て、そのままぐるりと身体を捻ってクロムの背後の壁に突き刺し、背後から迫っていたゾルベートの刺突を盾で防ぐ。

 

「クロムさん!」

 

「先に行け」

 

クロムの背後からサリーが呼びかける。彼女の背には、先程の人質が担がれている。

 

「――クッソがァ!!」

 

クロムが促した瞬間、ゾルベートがサリーに標的を移して駆ける。

しかし、クロムはそれを予期していたかのように炎を彷彿とさせる刀身の剣を手にしてゾルベートの前に周りこんで攻撃を防いだ。

 

「早く!」

 

クロムの再びの叫びにサリーは軽く頷くと入ってきた洞窟の入口へと向かっていった。

それを妨害しようとするゾルベートの前にクロムが立ちふさがり、殴り飛ばしてサリー達との距離を引き離す。

 

「あああああ……!いい加減ぶっ殺されてくんねぇかなァ!?ティンダロちゃん、計画、裏切り、あとその他!これだけでも頭に来てんのに……!大体テメェ、《ラスト・スタンド》が発動してからもうとっくに1分経ってるだろ!?なんで死なねぇんだ!?」

 

「ぎゃーぎゃー騒ぐな騒々しい。俺は人質救助の邪魔をするなら容赦しないって言ったはずだ」

 

「ああそうかい……だったらよぉ……!」

 

わなわなと身を震わせるゾルベートを相手に剣を構えるクロム。ふと彼の目が一瞬だけゾルベートから右上に視界を逸らした瞬間、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――!」

 

射出されたレーザーがクロムの首を直撃した。

爆煙に包まれた影がぐらりと倒れたのを見て、ゾルベートの口から笑いともとれる声が漏れる。

 

「くっ……!ククククク……!アーッハッハッハッハッハァ!!マヌケが!アルマージを封じたんだろうがレーザーをぶっ放す事を忘れたのかぁ!?」

 

「いくら【死兵(デス・ソルジャー)】の《ラスト・スタンド》とはいえ、それは首から繋がっている場合!斬首されれば問題はねぇ!俺がビームぶっ放せるのを忘れたのか!?」

 

倒れ伏した影を見てクロムを仕留めたと思ったのかゾルベートもアルマージも高笑いを上げる。

その嫌悪感を催す笑いを止める者は、誰一人いなかった。

 

「さぁて。あとは外のあのガキの始末だな。折角だしヤってからじっくり殺すか?」

 

「馬鹿野郎、ドレッドがいるのを忘れたのか?それより、早くこの剣を抜いてくれ。返しがついて全然取れねぇ……!」

 

戦闘の緊張感が取れたゾルベートとアルマージはそんな軽口を叩く。

だが、彼らからすればもう警戒するのはドレッドのみ。彼も正面からの戦闘に持ち込めば大したことはない。

最早かったも同然と言えるこの二人に、肩を叩く者が現れる。

 

「あ?」

 

間の抜けた声を上げた瞬間、ゾルベートの視界が横転する。

ごとりと音を立てて地面に顔面を強打する。

 

「な、なにが……!?」

 

起き上がろうとしたが、下半身の感覚が無い。振り返って見てみると、腰から下が分断されていた。

再び起き上がろうともがく前に、ゾルベートの胸に剣が貫通される。まるで逃がさないようにと地面に固定するように。

何事かと上に視界を移すと、全くの無傷のクロムが立っていた。

 

「はい、お疲れ」

 

「ば……馬鹿な……!?なんで動けるんだ!?」

 

「そりゃお前、防いだからに決まってるだろ?」

 

「ふざけんな!あのビームはそこらの盾で防げるようなもんじゃねぇはずだ!」

 

「物理的に防げなくても、特典武器のスキルならアリだろ?」

 

現実を受け入れそうにないアルマージとは対照的に、クロムは何事も無かったかのようにコンコンと口元の骨を模した装備を軽く小突いて答える。

 

「《朱骨顎甲(しゅこつがくこう)ヨモツダタリ》は怨念を吸収するだけじゃない。怨念を媒体にバリアを貼れるんだよ。まあ、首から上限定でかなり扱い辛いけどな」

 

「バリア……?じっ、……じゃあ、あのレーザーは……!?」

 

「ああ。怨念を最大利用して貼ったバリアを受けて爆発。多少ダメージは入ったが、首が飛ぶほどじゃ無かったよ」

 

嘗てドライフでクロムが退治した逸話級〈UBM〉。【霊骸列車ヨモツダタリ】。

夜な夜な死者の魂を客車に載せて冥界へと運ぶ死者の列車は、歴史的な飢餓の影響で増加死者の魂に惹かれて現れた。しかもこのUBMは地上の被害などお構いなしに山を穿ち、森の木々をなぎ倒し、湖を割り、建物を瓦礫に変え、多大な被害をもたらした。

クロムもその討伐戦に参加したものの、弱点は体内な上に客車はアンデッドだらけ。挙句の果てには身代わりアイテムの能力を無効にしたうえで即死させるスキルを持っているので、討伐にはかなりの苦労を要した。

最終的には最後に生き残ったクロムが〈エンブリオ〉のスキルで強化されたステータスで機関部を破壊してなんとか討伐に成功する。

そしてそのMVPに選ばれたクロムが手に入れた《朱骨顎甲ヨモツダタリ》は、レイが持つゴゥズメイズと同様に怨念を吸収する【怨念吸収】のほかに、怨念をコストに頭部を守るオーラを作る《霊廟顎守》。要は部位限定かつ攻撃性能をオミットした《竜王気》の亜種である。

 

「PvPでは幾つもの重要なことがある。相手が流れに乗る前に自分のペースに持ち込むこと、事前に仕込んだ毒を用いること――。俺の場合は、そうだな……。『可能なら頭部を破壊すること』――だな。《ラスト・スタンド》を持っているかもしれない。そのスキルで一矢報いてやろうって思うのは探せばいるくらいだからな。そうしないためにも頭を砕いて確実に絶命させる」

 

何事も無いかのように語るクロムゾルベートに突き刺した剣の束を握る。すると赤い刀身から熱気が迸り、切っ先まで行き届くと突如刀身が激しい炎を噴き上げる。

 

「まあ、アンデッドなら焼却が手早くて倒すのに効率が良いからな」

 

「ぎゃあああああああ!?」

 

当然貫かれたゾルベートの身体も燃え上がり、瞬く間に腐敗した肉体が灰へと変わっていく。その内に悲鳴が消え、灰も光の粒子となり、切り落とされた下半身も連動するように消滅した。

 

「さて、まず一人……」

 

「ひっ!?」

 

ゾルベートの焼失した跡に突き立てられた剣を引き抜き、ゆらりと次の標的であるアルマージにゆっくりと歩み寄る。

数秒後に訪れる未来に恐怖を感じたアルマージ必死に剣を引き抜こうともがくも、深々と突き刺さった剣はそう易々と抜かれる事はない。そうしているうちにクロムとの距離が1メートル以内にまで埋まる。

 

「ま……待って、待ってくれ!お、俺は反対だったんだよ!あの街からゾンビの素材と金を巻き上げるなんてのはさ!けどよぉ、あいつら俺の話なんて全然聞く耳持たなくて――」

 

アルマージの必死の命乞い。既に死んでいるというのに、醜い命乞いにクロムの苛立ちも次第にふつふつと沸き立っていく。

ぐっと剣を握る手に力を込めて、強制中断するように静かに、強い口調で訊ねる。

 

「――おい」

 

「なっ、何だよ……?」

 

「だったらさ……。お前、だったらなんで異論を唱えなかった?」

 

「……え?」

 

何気ないクロムからの質問に思わず呆けた声を上げる。

 

「いや、それ以前にどうしてこのクランに入った?噂は知ってたのか?」

 

「あ……いや、知らなかったんだ。あのクランが殺人も厭わないところだったなんて……俺も3ヶ月前までは」

 

「あのクランは現実(あっち)で1年前から活動してるんだ。その時から悪名は轟いていたのに何故聞いてないなんて言える」

 

「そっ、それは……その……」

 

「言っておくが、今の言葉全部《真偽判定》で嘘だって解ってるからな?」

 

淡々と告げた事実を言い放ったクロムは手にした剣を握る強さをさらに強め、刀身が赤く染まっていく剣を振り上げる。

 

「テメェの敗因はたった一つ。【魍魎船団】の一員になったことだ」

 

死刑宣告の如きその言葉の直後、アルマージの悲鳴が洞窟内を埋め尽くさんばりに轟くのだった――。

 

 

 

 

「クロムさん」

 

【魍魎船団】の2人を倒した後、洞窟の外の茂みで待機していたサリーが駆け寄って来た。

5人の人質は既に救助されており、茂みに隠す様に全員横たえらせている。

 

「全員脱出させたのか。仕事が早いな」

 

「ドレッドさんが率先して連れ出してくれたの。それにしても、どうやってあんな戦闘の中を潜り抜けられたのか分かんないわね」

 

「そりゃ俺の〈エンブリオ〉の効果だ」

 

疑問を口にするサリーにドレッドが彼女の背後から声を掛けてきた。

 

「わっひゃぁ!?いつの間に!?」

 

「俺は【奇襲者】だぜ?ルーキーの背後を取るくらい訳ねぇよ」

 

「ああそう。――んで、さっきの話の意味は何ですか?」

 

「これだよこれ」

 

そう言ってドレッドは短剣、カルウェナンを取り出す。

 

「こいつには必殺スキルの他にもう一つ、『我影に潜みし者』というものがある。条件さえ揃えばかなり自分の存在を周囲から認知されなくなるんだよ。勿論《感知》系スキルにも引っかからない」

 

「えっ。それジョブとの相性が最高じゃないですか!」

 

驚くサリーを他所にドレッドはため息交じりに皮肉めいた口調で返す。

 

「バカ言え。そんなに万能なら苦労はしねぇよ。こいつを使うには、『自分の影が別の影に覆われて認識できない事』と『自分の周囲3メートル以内に自分以外の人間範疇生物及び非人間範疇生物がおらず、かつ非発見状態であること』なんだよ。因みに最後まで相手に見つからなければ10分は続くぞ」

 

要約すれば、自分の影が覆われて、なおかつ範囲内に自分以外に誰もおらず、かつ見つかっていなければ発動できない。

その代わり常人であれば先程のサリーと同様にすぐそばにいたとしても視界に入らなければ見つかることはない。

 

「それに、クロムさんもなんで平気だったんですか?喉刺されたんじゃ……?」

 

「俺の場合はジョブ半分〈エンブリオ〉半分だな」

 

そう言ってクロムは【ボックス】からルーペをサリーに渡す。

試しにルーペ越しに見てみると、その視界に文字と数字の羅列が現れた。

 

 

 

 

 

クロム・B・ワークス

 

メインジョブ【死皇帝】

 

レベル:25

 

合計レベル:125

 

 

 

HP:14200

 

MP:360(+64371)

 

SP:648(+64371)

 

STR:1920(+64371)

 

END:2397(+64371)

 

AGI:421(+64371)

 

LUC:82(+64371)

 

 

 

 

 

「な、なにこれ?レベルとステータスが割に合ってない……?しかも何、このジョブ……?」

 

「【死兵】の超級職だ。もうロストしてしまったって噂らしいけどな」

 

修正前は異様に低い。低すぎる。確かクロムはサービス開始から1年後にこの世界に来たのだが、それにしてはステータスと時間が割に合わなすぎた。

ルーペ越しのステータスに唖然とした表情をするサリーにクロムが説明を加えた。

 

 

 

 

死兵(デス・ソルジャー)】。

ジョブとしてのステータスは無職の初心者に毛が生えたようなもので、ジョブスキルも《ラスト・スタンド》という、死んでから効果を発揮し、死亡状態から10数秒程度動けるというスキルと、《ラスト・スタンド》以外は全て他のジョブでも習得できる汎用スキルしか覚えない。

しかもこのジョブ、600年前は刑罰用として死刑囚に就かせており、決死隊として使われていた歴史があり、それ故にマスターもティアンも自分からこのジョブに就こうとはしない。大陸より遥か東、天地の四大大名の一つ、とあるマスター曰く戦国時代における島津家のような家門の南朱門(なんしゅもん)家のティアン全員以外は別ではあるが。

そして何も死んでからゾンビのように動く訳でもなく、脳と繋がっている部位の肉体の身を動かす程度でしかない。つまり、首を落されたら死ぬまでの残されたわずかな時間で無益に地面を転がり、死にゆく自分を悟るしかない。

 

進んで就く者も無く、日に日にその存在が忘れられていったジョブにも、当然〈超級職〉は存在する。

その条件は――『〈Infinite Dendorogram〉開始から全世界で《ラスト・スタンド》を使用した回数を含めた人間班略生物の死亡数が44444444を超える』、『《ラスト・アタック》で与えたダメージが累計400万を超える』。

その途方もない条件をクリアし、試練を突破した者が得られる〈超級職〉。その名は【死皇帝(ラスト・エンペラー)】。

ステータスは非超級職のカンスト程度しかないものの、スキルによるステータスアップはすさまじいものだ。

一つは《ラスト・スタンド》。下級職だった頃よりも、3分という長い時間を生存できるようになった。

そしてもう一つは超級職としての固有スキルにして奥義。その名は――《死屍累々(モルトゥス・レコード)》。

これは文字通り、『《ラスト・スタンド》発動後10分間、自身及び所属国家内の人間班略生物が外的要因が原因の死者と同数の数値をHP以外のステータスに修正する』。つまり、寿命や餓死などの自然死の要因を除き、明確に誰かに殺された、何かの余波で殺された人間の数だけ強くなる。皮肉にもこのアルター王国では、現実世界の時間で去年の9月から様々な原因で膨大な死者が出たので……クロムのステータスの上昇に一役買ってしまっているのである。《ラスト・スタンド》発動から10分と言うのが、せめてもの不幸中の幸いと言うべきだろうか。

 

そしてクロムの〈エンブリオ〉。【不滅文長フナサカ】も自身が殺された時に発揮する能力を持っている。

 

アクティブスキル《我、戦地の中あろうとこの身果てず》は3分間のチャージで、ジョブレベル25をストックに変換する。このスキルで得たコストに応じたストックを消費することで他のパッシブスキル発動の権利を得る。

 

パッシブスキル《我、この身滅びることは無し》はストックを一つ消費して、肉体を切断、もしくは肉体を潰されて死亡した場合、血管をつなぎ合わせたり、身体の機能不全を回復させた状態の死体とする。生きている間に損失した個所は、「損失した部位が消失しておらず、かつ死亡場所から周囲1キロ範囲以内」であるなら対象とする。つまりは、自分の死体を損壊前の状態に戻すということだ。上乗せ設定をONにすればストック数に応じてより深刻な損傷もある程度治せる。

 

もう一つのパッシブスキル《我、死の淵にいてもなお死ねず》は、「頭がつながっている場合」、「《我、この身滅びることは無し》の発動」という条件をクリアして初めて使える。一定時間過ぎた場合に死亡しているならHPを1だけ回復して蘇生する能力。《我、戦地の中であろうとこの身果てず》の後で発動し、ストックを3つ消費する。

ただし、レイが【フランクリンのゲーム】の最終決戦の際、《煉獄火炎》で焼失した腕が戻らないのと同様、【炭化】などで消滅欠損した部位の傷痕はそのまま残り、欠損部分も治らない。

 

そして必殺スキルたる《我は死なずの幽鬼なり(フナサカ)》。死亡から24時間、ステータスを3倍にするというシンプルなもの。クールタイムも72時間後と割と短く感じる類だ。

 

 

全て死亡した時に発動するもので、全く意味の無いように見える。だが、全てが死から始まる【死兵】と組み合わせたらどうなる?

死亡した時に発動する《ラスト・コマンド》。そこからステータスが飛躍的に上昇する《死屍累々》と必殺スキル。そして《我、この身滅びることは無し》で蘇生。HP1の状態でもすぐに回復できる手段があれば大した問題ではない。それこそ、HP吸収能力を持つ武器やHPの自動回復能力を持った防具やアクセサリーでも身に着ければすぐに解決する。

この〈エンブリオ〉の唯一のネックは、残機性でその補充にはジョブレベルが合計100も必要であることだ。一々チャージにジョブレベルを回していたら、すぐにコストが枯渇するのは目に見えている。故にクロムも、〈エンブリオ〉に頼らない立ち回りや以前のゲームでの経験を生かした戦闘勘が自然と身に付いていったのである。

 

「ふーん……。でもさ、教えちゃっていいの?〈エンブリオ〉の能力なんて」

 

「……まあ、話のタネくらいにはなったんじゃねぇのか?」

 

「話も済んだんなら、人質を安全な場所に運ぼう。こんな所じゃモンスターに襲われる」

 

「……待て」

 

すぐにでも人質を安全な場所に避難させようとした時、ドレッドが呼び止める。

 

「どうしたんですか?」

 

「――すぐ近くに何かいる」

 

まっすぐ、茂みの向こうの一点を見つめ静かに告げるドレッド。その言葉にサリーとクロムも思わず身を茂みの陰に隠す。

 

「――まさか、私達に気付いた?」

 

「……もしそうだったら、今頃俺ら全員殺されてるはずだ。恐らくだが、考えられる理由は二つ――今も気付いていないか……気付いていたけど目当ての奴じゃないから無視した」

 

「――!」

 

「仮に後者だったら俺としては大いに助かる。こいつ等守りながら戦うのはちと難しい話だったしな」

 

【奇襲者】が正面切って戦うなんて話は、【魔術師】が魔法を使わず杖を振り回してモンスターの群れに突撃するのと同意義である。

餌を求めているのであれば、確実に人質のティアンは全員喰われていたに違いない。

サリーにも事の重大さに気付いて冷や汗を流しながら必死に息を殺す。

その内茂みの奥から、ずさりと黒い巨体が見えた。

 

「――!」

 

軽く7メートルはあろう体長にサリーは生きた心地もしなかっただろう。手で口を押え、必死に息を殺すサリーの横で、ドレッドが何かに気付く。

 

「あれは……」

 

目を凝らしてよく見ると、肘の辺りに何かが引っ掛かっている。まるでローブの切れ端のような……。

その切れ端を見た途端、何かに気付いたドレッドだったが、今は何も言えない。

一瞬だけその黒い何かがサリー達の方に向いた。暫くそのまま何かを確認するようにじっとしていたが、やがて踵を返すと茂みの奥へと姿を消していった。

 

「なんだったの、あれ?」

 

「さあな。とにかく戦おうと考えるだけ無駄だ」

 

ドレッドの言葉にサリーは冷や汗を垂らしつつも身を潜める。

息を殺して潜んでいた3人の耳から、やがて足音が遠ざかっていく。

完全に足音が消え、《気配察知》のスキルでも探知できなくなると、ようやく安堵の溜息を吐く。

 

「……とりあえず危機は去ったみたいだな」

 

「すぐにニッサに戻るのか?」

 

「……いや。あの怪物がうろついてる上にこの3人で5人を運んでニッサに戻るってのは少し難しい」

 

5人をいっぺんに連れてニッサに戻るのはかなり至難だ。あの気配の主は元より、道中モンスターに見つかって手こずったりでもしたら、騒ぎを聞きつける可能性も十分考えられる。

クロムの今のステータスなら5人を連れていけなくはないのだが。

 

「クロム、4人を連れてってくれ」

 

「無茶言うな!?」

 

「冗談だ。あの鉄檻があっただろ?」

 

「ああ、あの。――そっか。それを使って……」

 

「そういう事だ。待ってろ、確かロープが……あった」

 

鉄格子を調達したドレッドは早速両端の格子にロープを結ぶ。そして鉄格子の上に人質を4人ほど載せて準備完了。

ドレッドを先頭、殿をサリー、そしてクロムが鉄格子を引っ張って、3人はニッサへの帰路につくのだった。

 

 

 

 

時は少し遡る。

 

 

「ハァ……ハァ……クソッ……」

 

一人クランメンバーを置いて逃げたぶるべんが、肩を上下しながら悪態を吐いていた。

 

「馬鹿どもが。クロムを殺した瞬間こちらの負けは決まったも同然だというのに……」

 

ぶるべんとてクロムの情報は手に入れてある。本来の計画は、煙を燻し酸欠を引き起こし、【呪術師】にジョブチェンジして《腐敗》の状態異常を与えるスキルでクロムを始末する予定だった。

だがそれより先にドレッドに殺され、〈エンブリオ〉のスキルで膨大なステータスを得たクロムを殺す方法は既に断たれてしまい、一人逃走を選択したということだ。

 

「……まあいい。あの2人がクロムの足止めになっている間に、ひとまず身を隠して準備に取り掛かればいい」

 

アイテムボックスの中身を確認し終えたぶるべんは振り返り、しっかりと閉じた抜け穴に向けて鼻で笑いながら捨て台詞を吐いた。

 

「せいぜい躍起になって暴れてくれよ、マヌケ共。俺はのんびり【死霊王】を手に入れようとするよ」

 

足早に洞窟を去り、逃走を図ろうとした。

しかし、突如何かに気付いて足を止める。

 

(……《生体察知》に反応?)

 

次の瞬間、続けて《殺気探知》の反応で弾かれたように飛び退く。その直後、先程まで立っていた場所が轟音と共に土煙が上がった。

 

「なっ、なんだ!?」

 

土煙の中から7メートル級の、およそ人や生物によるものではない。

ぶるべんがいつでも呪術を使えるように構える中、土煙を裂いてその影の主の姿を晒した。

 

「……!」

 

目の当たりにした姿にぶるべんは思わず呼吸すら忘れてしまう。

5メートル級の黒い巨大な体躯。のっぺらぼうを彷彿としてしまいそうな、目の無い顔。犬歯がびっしりと並ぶ口から垂れ下がる細く毒々しい紫の先端が2又の舌。爬虫類や竜のようにびっしりと肉体を覆う鱗。

手足は虫を思わせる多関節の手足に、獣の如き鋭い爪牙。

 

「……」

 

怪物はこちらに気が付いたのか、蛇が嗅覚の代わりとして舌を出すように、チロチロと舌先を動かしている。

その頭上には、《暴君魔竜ヴォーギャン》と記されているのを見て、ぶるべんは察した。〈UBM〉が自分から舞い込んできた。

すぐさま【ジョブクリスタル】を取り出し、【大死霊】へとジョブチェンジする。

 

「丁度良い!〈超級職〉になる為の戦力アップだ!《アビスデリュージョン》!」

 

無詠唱で放った呪術。【死呪宣告】【衰弱】【劣化】の3重状態異常を与える状態異常魔法。

対策無しに食らえば〈UBM〉とて時間と共に死ぬのは免れない。

 

『……!』

 

しかし、それをまるで見えていたかのように突如横っ飛びをする。

 

「……んなぁ!?」

 

仰天するぶるべんを他所に着地から地面を踏んだ瞬間、瞬く間に距離を詰めるヴォーギャン。

 

「――ッ!《育て豆の木天貫いて(ジャックトマメノキ)》!!」

 

迫るヴォーギャンに対し咄嗟に【核種各葉ジャック】の必殺スキルを発動する。

その効果は発動から3分間、地面に蒔いた種に限り、どんなものでも2秒で育ち切る性質を与える。

ぶるべんが蒔いた種は食獣植物とでも呼ぶような改造種子だ。巨大なハエトリグサのような植物がぐわりとトラバサミのように口を開き襲い掛かる。

しかし、ヴォーギャンは噛み砕かれる前に植物に肉薄し、鋭利な詰めでツタを切り裂き迫る。

 

「くそッ!」

 

再び蒔いたのはヤドリギに似た植物のツタ。生物に絡みついて生命力を奪い取る植物が、ヴォーギャンの身体を拘束せんと絡みつく。

 

「どうだ!そのツタは鋼鉄の鎖よりも頑丈だ!さっきはどうやって避けたのか知らないが、これなら――」

 

勝ち誇った笑いを上げた刹那、ぶるべんの身体がサイコロ状に切り刻まれた。

 

「――え?」

 

理解が追い付かず、表情を高笑いをあげたまま硬直させたその目で見たのは、鋼鉄の鎖よりも頑丈なツタを、地面ごと引き抜いて自由の身になったヴォーギャンが映っていた。

 

(地面ごと根っこを……引き、ちぎった……ァ……!?)

 

さしもの改造種子とて、メインの栄養供給源である根っこを引き抜かれては後は枯れ行く運命にある。

理解した時にはもう遅い。スローになった世界でぶるべんが最後に見たのは、ヴォーギャンが次にぎらりと爪を光らせ、更にミンチになるまで切り刻もうと腕を振り下ろした光景だった。

 

 

 

 

 

VS【魍魎船団】第1回戦。

 

 

クロム、ドレッド、サリーVSぶるべん、アルマージ、ゾルベート。

 

勝者:クロム、ドレッド、サリー。

 

備考:人質救助完了。ぶるべんは逃走したが、《暴君魔竜ヴォーギャン》に遭遇してデスペナルティ。

 

備考2:〈UBM〉と遭遇。戦闘にならなかったものの、要警戒。

 

 





※【死皇帝】


(・大・)<死兵の超級職。平たく言うと《ラスト・コマンド》と自己強化に特化したものとなっている。因みに固有スキルは《ラスト・コマンド》と《死屍累々》のみ。

(・大・)<一応超級職ではあるが、ティアンでは1度きりの必殺技である為ロスト化した。

(・大・)<【死騎兵(デス・キャバリア)】は《騎乗》のスキル込みというのが拙作のオリジナル設定です。

(・大・)<因みに条件1は既にクリアしてたりして。


※《不滅分長フナサカ》


(・大・)<ディストーション・ルールというオンリーワンカテゴリーの〈エンブリオ〉。ステータスはSPのみEで他は軒並みG。

(・大・)<ジョブレベル25を消費してストックを生成し、蘇生のコストとして使う。

(・大・)<同じ残機性のエミリーと比べると燃費は悪いが、ジョブとの相性で一度死んだらとんでもなくステータスが上がる。

(・大・)<一応強化スキルが発動した後のステータスでも獣王には足元にも及ばない。

(・大・)<スプレンディタもリソースさえあれば即座に蘇生可能。この2人に関しては規格外だから気にしたら負けである。


※《潜影刃カルウェナン》

(・大・)<ドレッドの〈エンブリオ〉。アームズとルールのテリトリーのハイブリッド。

(・大・)<『我影に潜みし者』は他の影が自分の影を覆って認識できない状態かつ1分間の間を置いた後自分の存在を希薄にする。要は目の前に現れたり自分の存在を誇示するような真似をしない限り気付かれなくなる。

(・大・)<必殺スキルは影の中に潜る。これだけ。

(・大・)<因みに本来は一つの入り口の影でなければ出られないが、周囲10メートル以内に人のいない場所であれば条件が整っていれば別の場所から脱出も可能。

(・大・)<【フランクリンのゲーム】での戦闘も、必殺スキルのおかげで一命をとりとめたし、

(・大・)<スキルで存在を気迫にしたことで追撃も免れた。
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