俺は今日も試練に挑む。だけど前とは気持ちが違う。なぜかって、それは……アイザの言葉のおかげだからな。この試練の意味を理解しなければ道は見えてこない。俺はガンアローのアブセントシルエットの前に立った。
(ここではシグバールの再現データと戦うことが出来ます)
成程、シグバールってやつかどんな奴なのか楽しみだ。俺はそう思い扉をくぐった。
やはりというべきだろうか同じ空間に黒コートを着た隻眼の大人がいた。
「よう、若きキーブレード使いさんよ。」
「あんたがシグバールか?」
「ほう、俺を知っているとは俺も有名になったもんだね~」
「早く始めようぜ!!」
「おうおうそんな血気盛んになるなって、もっと肩の力を抜けってハナシ」
「まあ、その方がいいだろうな。」
「それじゃまずは……場所替えだ!!」
そうシグバールが叫ぶと空間が変化した。中心に穴が開いたフィールドに変化した。しかし、その場にやつはいなかった。
「どこだ!!」
俺はあたりを見回しているとどこからか声が聞こえた。
「おいおい、空間は瞬時に判断しないとこうやってすぐに撃たれるぜ!!」
そういうと銃弾が俺の背中に当たった。
「グハッ……」
痛てぇな……だけどどこから狙ってきているのかが分かってきたな。そしてすぐにやつの場所が分かった。
「そこだ!!」
俺は連撃を叩きこんでヤツを地面に落とした。
「中々やるじゃないの……ならこれはどうかなってハナシ」
そういうとヤツは瞬間移動してまた消えたが銃弾が撃ってくるのが分かったので俺はそれをはじき返していった。
「やるね……じゃあカウボーイとかの射撃は分かるよな」
「ああ。」
「なら、やろうか!!」
そういうと空間が最初の地形に変化してお互いに向き合っている状態でありながら俺はキーブレードを、シグバールはガンアローを構えていた。
「「………………………」」
そして、俺達は横にずれて弾を撃った。
Side リク
ネクが眠りの部屋に行ってから一日たった。俺は何かあったときように弦巻の家に泊まることになった。テラ達は一度イエン・シッド様に報告してから戻ってくるそうだ。アンセムはしばらくあの眠りの部屋で調査を続けるらしい。
「さて、これからどうするか。」
色々考えているとこころがやってきた。
「リク!!ネクはどうしているのかしら?」
「こころ……今は眠っているんだ。」
「そうなのね……」
「ああ……すまない。」
俺がこころにそう伝えているとつぐみ達がやってきた。
「リクさん……どうしてこころちゃんの家にいるんですか?」
あれ?なんかこのシーンどこかで見たことが……
「リクさん?」
「あ、ああ。ネクの試験を見届ける為にこころの家にいるんだ。」
「ふーん……」
「何も言わずいなくなって悪かったつぐみ。」
「心配したんですから、次から連絡くださいね。」
「分かった。」
「それで、リクさん。ネクはどこにいるのかしら?」
よく見ると今日は5バンド全員いた。この感じだと隠し通すのは無理そうだな。
「分かった。ついてきてくれ。」
そして俺はアンセムのいる眠りの部屋に案内した。
「アンセム、俺だ。」
そういうと扉が開いた。するとそこにはテラ達だけでなくロクサス達も来ていた。
「みんな来ていたのか。」
「ああ。後で王様も来るみたいだぜ。」
「OOO―が?」
「そうみたいだぜ。まあ、とにかくこいつが目覚めるのを待つか。」
リアがそういうと皆頷いていた。
「ところで……後ろの女の子たちは?」
ヴェンが尋ねるとそれぞれ自己紹介をした。やっぱりというべきかロクサスとヴェンはバンドのことを聞いていたな。
「おやおや、いつの間にこんなににぎやかになっていたのか。」
「アンセム!!」
「にぎやかなのはいいことだからな。ネクにできた薔薇の紋章はもうすぐ収まるはずだ。」
「良かった……」
それを聞いて俺達は一安心した。しかし、俺は何か嫌な予感がしていた。この妙な胸騒ぎは一体……
Side ネク
「やるじゃあねえか……」
俺が撃った弾はシグバールのガンアローに当たりそのまま体制を崩した。俺はそのスキを見逃さなかった。
「コロ!!ライ!!」
俺はドリームイーターを呼びフォームチェンジをした。ハザードが制御できたことによりフェイタルモードの一つ上、ロックブレイカーにスタイルチェンジすることができるようになった。
「はぁ!!」
このスタイルは凄いな……攻撃するたびに地面がえぐれるように岩が出てくる。これ環境問題にならないのかな……
「止めだ!!」
俺は飛び上がりキーブレードをシグバールに叩きこみ、とどめを刺した。
「へぇ……なかなかやるじゃないか……まあ、この力ならソラも目覚めるかもってハナシだ。」
「どういうことだ!!」
「それは、自分で確かめてみろってハナシだ……」
そういうとシグバールは消えてしまった。どういうことだよ。ソラが目覚めるのに俺が必要……訳が分からない。
以上、第22話でした。シグバールが残したあの言葉一体どういう意味があるのか、そしてリク視点であったリクの感じた嫌な予感とは一体何なのか気になるところかもしれませんがこれは次回以降明らかになっていきます。さて、次はヤング・ゼアノート戦になるのかな。書くの楽しみだな。感想、評価、誤字脱字の指摘お待ちしております。
それではまた次回鍵が導く心のままに。
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