では、どうぞ!!
「シキって……確か音操の最初のパートナーだよな?」
「ああ。だけどどうしてここに?」
「私が聞きたいよ!!あの後音操達と別れてからずっとここにいたんだから。」
「ずっと……すまないシキ。その原因は俺だ。」
音操はつらそうにそう言った。原因?
「シキが消えた後俺はもう一度ゲームに参加した。」
「もう一度参加した?どうして」
「それは……本当の記憶を取り戻すためだ。一回目のゲームの後確かに記憶は戻ったがここに来た時の記憶がないんだ。」
「それで代償として一番大切なものをエントリー料にされてしまったってわけか。」
そう言うことか。なら納得だが……俺の場合のエントリー料は何だったんだ?なんてことを考えているとシキは顔を真っ赤にしていた。
「音…音操///」
「あーそう言うことね。音操、シキとお幸せに。」
俺がそういったら音操は疑問な顔をしていたがすぐに気づき顔を真っ赤にした。
「お、おい。」
「多少の緊張は取れただろ?そうしないとフルパワーで戦えないからな。」
俺なりの緊張のほぐしだが……うまくいったのか?
「そう言えばゲームマスターを倒したのにいつもの白い部屋に呼ばれないな」
「白い部屋?」
「まあ。ゴールみたいなものだな。」
「俺らルール違反しまくったもんな。」
「まあ、初参加の俺が言うのも何だけど……めっちゃしたよな。」
「それよりも!!この人だれなの?」
あ、忘れてた自己紹介するの。
「俺は山吹ネク。よろしく。」
「ネク?同じ名前ですね。」
「俺のことは山吹でいいよ。18歳だけどタメで全然いいからね。」
そうして自己紹介を終えて俺達はシキを加えた四人で先に進んでいく。するとそこには見覚えのあるオブジェと……その下にいたのは
「ミナミモト!!」
「あのオブジェ死神!?」
俺達が駆け寄るが意識がなくオブジェの下敷きになっていた。
「あんなに俺らが苦戦したこいつをこんなのにするコンポ―サー……どんだけ強いんだよ。」
「ああ。俺達に勝てるのか?」
「なにグジグジしてんだよ!!俺らでやるしかねぇだろ!!」
まさか、ビイトに鼓舞されるとはな……そうだよな!!
「行こう、俺達がやるしかない。音操これを。」
「これは?」
「あいつの帽子だ。お前が持っていてくれ。」
「いいの?勝手に持って行って?」
「大丈夫だ。」
そう言って俺達は白い部屋にたどり着きあたりを見回した。まるでバーみたいだが床はガラスであり壁にも一面ガラスでおおわれていた。
「ここがコンポ―サーの部屋か?」
「この部屋は確か!!」
「ビイト?」
「この部屋は死神のアジトみたいなもんだ。」
「ようこそ参加者の諸君。」
するとそこにいたグラサンをかけた男がそこにいた
「いや君たちのゲームはすでに終わっている。今やさまよえる死人といったところだな。」
「こいつは?」
「おや?見たこと無いやつもいるが……成程。イレギュラーというやつか」
そう言って俺を見てくる。何者だ?
「私はキタニジメグミ。」
「こりゃ丁寧にどうも。それよりも、あんたがコンポ―サー……ってわけではなさそうだな。見る限り指揮者とでもいうべきかな?」
「それよりも、コンポ―サーにあってどうする?」
「答えは一つ!!」
「「コンポ―サーをぶっ倒すんだ!!」」
俺とビイトの言葉が重なった。やっぱり考えることは同じだな。
「あきらめたまえ。コンポ―サーを見ることすらできない。」
「何だと?どういう意味だ?」
俺達の疑問にキタニジは答える
「コンポ―サーは人類の幸福を第一に職務なさっている。いわばさまよう人類をただしいみらいへとみちびく存在だ。故にコンポ―サーの行動は地合いにあふれている。そんな高貴な存在を君たちのような利己主義者が見ること…ましてや触れることなどできない。コンポ―サーと君達では次元が違うのだよ。」
「ゴタゴタ言ってりゃ理屈かよ。んなもんやってみなきゃわかんねぇ。」
「その通りだぜ!!俺達はみんなを生き返らせる!!」
「そんな自分勝手が叶うと思うな!!」
そう言った後キタニジは手を動かした。その瞬間俺達の背後から攻撃が飛んできた。
「あぶね。」
「誰が……」
するとシキの目が赤色に変化していた。そしてそのまま戦闘が始まった。
「俺はシキを抑える!!二人はキタニジを頼む!!」
「「分かった!!」」
そう言って俺達はいつもの陣形に分かれて戦闘を開始した。
「この程度か。」
キタニジは両手から球体を出してサーチしてくるように音操とビイトを追いかけてくる。
「まだまだ!!」
「くらえ!!」
音操も負けじとサイキックと物理で攻撃していく。しかし、キタニジもサイキックが使えるのか分からないがあたりに炎を出したりしてきた。
「ハアッ」
すると時間が止められた。俺は何も影響を受けなかったが音操たちのいるラインに攻撃を仕掛けてきたが何とかキーブレードでそれをずらすことが出来た。再び時間が動き出し焦る二人に攻撃を仕掛けるが
「そうはいかねぇよ!!」
「ほう、君が止めるか。」
「おらよっと!!」
攻撃を跳ね返して何とか態勢を立て直した瞬間、シキがぬいぐるみを操作して襲ってきた。
「音操!!」
「クッ……」
その時だった。ビイトが攻撃をかばって俺がレットスカルバッチを壊すことで止めることが出来たが、その時にはキタニジはいなかった。そして二人ともその場に倒れた。
「
俺は二人に魔法をかけた。
「あいつは奥の部屋に行った。行けるか?」
「ああ。行くしか……ない。」
俺は音操の意思を聞き届けた後メモをビイトの近くに置いてから奥の部屋に向かった。その道を行く途中いかにも裁かれしものの道といわんばかりのCATの絵が壁に書かれている状態が続いている。そして奥の部屋である審判の部屋にたどり着いた。
「ここは……」
俺はあたりを見回すがそこは真っ黒な壁にビルが建っているという無機質な部屋だった。
「出てこい!!コンポ―サー!!俺達と戦え!!俺達がアンタを倒せばいいんだろ!?それがアンタの望みなんだろ!?」
音操はその場でそう叫ぶ。そうだよな…音操にとっては恩人みたいな人だもんな。
「出てきて…出てきて俺達と戦ってくれ…羽狛さん…」
「羽狛?誰だそれは?」
俺達の後ろから声が聞こえた。
「やっぱりあんたか。キタニジ!!」
「ははははは!!こうして会ってみるまで気づかんとはな!!だが、それも面白い!!ゲームも盛り上がるというものだ!!」
「どういうことだ?」
音操は明らかに困惑している。俺もだが……まさかな。
「答え合わせをしようか。少なくともコンポ―サーは君の思い描いている人物ではない。それに、コンポ―サーはここにはいない。ここにいたのは君がUGに来る前の話だ。残念ながら今は不在だ。」
「ならどうやってUGを動かしてきた?」
「それは俺がやってきた。」
成程な。つまりはコンポ―サーは今はおらずこいつがすべて取り仕切ってきたってことになるのか。
「羽狛さんが、コンポ―サーじゃない!?全部お前がやったのか?」
「ああ、すべては俺の計画だ。」
「どうしてそんなことを……」
「二人とも、音楽は好きか?」
いきなり何を言ってるんだ?音楽?んなもん……
「好きに決まってんだろ。あいつらが楽しく演奏する、それを聞くことが出来る。俺はそんな音楽が好きなんだ。」
「ほう。」
質問の答えはこれで良かったのか?
「旋律、演奏者、楽器…これらは音楽を構成する重要な要素だ。しかし至高の音楽で最も必要なのはそれらを導く優秀な指揮者だ。これは世界でも同じことがいえる。」
「分からなくはないが何が言いたい?」
「一人の指導者の下人類が一つの理想に向かえば至高の世界となる。」
「一つの理想……」
まるで独裁だな……指揮者ってのをいいことに無理やり押し通すってのが分かってくる。
「君達もシブヤで感じたはずだ。怒り、憎しみ、悲しみ、妬み、恐怖、劣等感。数え切れない自分勝手な欲望がぶつかり合う不快な雑音をね。この雑音が増幅しやがて犯罪や戦争を生み出す。個性こそがこの世の不幸の原因なんだ!!」
「それは違う!!」
俺はその言葉を否定した。
「個性が不幸の原因だと、だったらロボットでもいいじゃねぇか。個性ってのは人を作るうえで必要不可欠なもの。それを否定するな!!」
「ほう……では音操君はどうだろうな。」
「俺は……」
「まあ、すぐに答えは出ないだろうな。ここでチャンスをやろう。俺と共に新しいシブヤを作らないか。」
キタニジがそう提案してくる。しかし、俺達の答えは決まっていた。
「「断る!!」」
俺達は息をそろえてそう答えた。
「あんたの言ってるシブヤは確かに楽かもしれない。でもそんなのはシブヤじゃない!!俺は確かに人とのつながりは苦手だ。だから俺は耳をふさいだ。けど…衝突を避けてちゃ何も変わらない。それじゃ世界は広がらない…今を楽しめない…ぶつかって初めて見えるものがある。それを期待して渋谷には人が集まる。UGで俺はいろんなヤツらとぶつかった。だから、今ならわかるんだ。渋谷は……今のままでいい!!」
音操の気持ちが俺にも伝わってきた。そうだよな、人は衝突をしなきゃ成長なんてしない。
「いずれにせよ、君達にもインプリントが必要だな。そのバッチを壊して受け入れろ!!」
そう言って俺達の参加者バッチを壊した。俺は2つあったので何とかこらえることが出来たが…
「効かない。」
「何!?」
「音操!!大丈夫なんだな。」
「そうか、君が選ばれしものか……」
「どういうことだ!!」
音操が選ばれしもの?何か関係があるかもしれないな……
「説明する必要はない、消えたまえ!!」
「待て待て待て!!」
「その声は!!」
後ろから声が聞こえてきた。来てくれたか
「ビイト、シキ!!」
「言ったはずだぜ!!コンポ―サーになるのはこの俺だってな!!」
「先に行っちゃうなんて水臭いよ二人とも!!私たちもパートナーでしょ?羽狛さんに言われたことをもう忘れちゃったの?」
「お前ら……」
こいつら、よく来てくれたもんだぜ。それに何とか回復も間に合ったみたいだしな。
「ほら二人ともしっかりする!!」
「おい、お前ら一回しか言わねぇぞ…もうお前らは俺のパートナーなんかじゃねぇ。俺の…俺の友達だ!!」
いいこと言うじゃねぇか!!絆ってやつか。つながる心とも思えるな。その時俺の頭のある声が聞こえてきた。
{ネクさん!!負けないでください!!}
{先輩、ここで負けたりしたら許さないから!!}
{ねー君、アタシたちが応援してるから!!}
{ネクさん、絶対帰ってきてください!!}
{みんながネク達のこと応援してるんだら!!}
{兄さん、信じてるよ}
{あーもう、いいや。ネクさん帰ってこないとこころ達の面倒みてもらいますからね}
「あいつら、好きかって言いやがって……」
「あいつら?」
「俺の、友達だ。分かってるよな!!3人とも!!あいつを……キタニジを倒して皆を救うんだ!!」
そうして俺達の戦いが再び始まる。キタニジは龍へと姿を変えておそいかかってきた。
「まずは音操とシキで顔を頼む!!俺達は胴体に行くぞ!!」
フォーメーションを組み替えて俺達は戦いに挑んだ。
「消えろ!!」
攻撃を仕掛けてきても俺達はすぐに避けてを繰り返して戦闘を有利に進めていった。
「行くぞ!!シキ」
「うん!!」
音操とシキの合体技であるにゃんたんラッシュが決まった。てかそのぬいぐるみの名前にゃんたんなんだ……
「俺達も行くぞ!!」
そうして俺達も連携技を決めて追い詰めたところでキタニジは元の姿に戻った。
「クッ…このままでは、俺にはもう……時間が……」
「やぁ久しぶり。」
その時さわやかな声が聞こえた。後ろを振り返るとそこにいたのは白色に近いクリーム色の髪をした少年がいた。
「お、お前は……ヨシュア!!」
「そろそろタイムリミットだね。」
「生きていたのか!!どうしてここに!?」
あいつがヨシュアか……しかし今の言葉タイムリミットだったか?それは一体?
「まだだ!!まだ終わってない!!シブヤは俺が守る!!」
そう言った後キタニジはヨシュアに手裏剣みたいなものを投げて拘束しそのまま融合した。その時シキとビイトも泡に包まれてとらわれてしまった。
「本当の最終決戦ってわけか。」
そしてその姿は神話に出てくるヤマタノオロチに近い姿だった。
「やるか。」
そうして俺達は攻撃を仕掛けていく。あいつも最後の力を振り絞っているのか反撃もかなり多く避けるのにも手一杯って感じになっていく。
「ハアッ!!」
攻撃を仕掛けて怯んだところだった。音操とシキの合体技が発動してダメージを与えていく。そこに俺もファイガをかけて追い打ちを仕掛ける。
「絆現象ってとこだろうな。やるっきゃねぇな!!俺も!!」
そう言って俺はマスターフォームへと姿を変えた。ハザードトリガーを使わなくても変身できるようになったのはでかいな。
「そこ!!」
連撃を重ねに重ね今度はビイトとの連携技が出るときブリザガでサポートを行った。アクアとヴェンから教わった”コネクトスライダー”を応用してスケボーで走るところを凍らせてその礫でも攻撃できるようにした。
「まだだ!!」
反撃といっても弾を飛ばして来るだけなのでうまく避けて反撃を加えるといった状態が続く。そしてヨシュアとの合体技も決めて止めを刺せるぐらい弱ってきた。
「クッ……」
「これで終わりだ!!決めるぞ音操!!」
「ああ。」
そう言って俺はキーブレードを構えて音操は手のひらを出して構えをとる
「ラグナロク!!」
「これで!!終わりだ!!」
二人の攻撃がすべてキタニジに当たった。その衝撃で全員が解放された。そして戦いは終わった。
以上、第39話でした。次回は真実が明らかになります。その中でネクの記憶に関わるものも出てくるかもしれません。明日投稿予定となります。もう少しで今年が終わります。私も驚いております。こういったカウントダウン系でもあとがきでやっていきましょうかね。
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それではまた次回鍵が導く心のままに
鍵使いのヒロインたちとのR18のやつ見たいですか?
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