ゴリラじゃないからっ!   作:もぐら王国

50 / 64
恋愛ゲーだ![4]

リーゼント君と結ばれるには未だ好感度を上げる必要があった。今は+20。告白を成功させるには+100は欲しい数値である。

新たなイベントが起こる。

校舎に授業の終わりを告げるチャイムが鳴り響き、画面は席を立つ生徒たちを映し出していた。

昼食の時間である。

主人公は鞄をごそごそと漁り弁当箱を探した。

 

リオ▽あれ・・・無い

 

お目当てのものは見つからない。うっかりしていた主人公はどうやら家に弁当を置いてきたらしかった。

 

リオ▽そんな・・・

 

主人公は肩を落として落ち込む。

食べるものが無い。かと言ってすぐに昼食を買いに行くことが出来るわけでは無い。

既に休み時間が始まって数分が経っている。購買には生徒の群れが押し寄せている頃合いである。

主人公は人混みが苦手だ。

だから主人公は後になってから買いに行こうと心に決めて、机から読みかけの本を取り出した。

腹は減るが暫しの辛抱である。

 

「リオちゃん、可哀そうになぁ・・・」

 

リオがつぶやくように言う。

 

「私ももやしで1か月耐えた時あるからね 気持ちわかるよリオちゃん、つらいね」

 

それはもう仙人じゃん

もやし使いのリオ

刑務所の方がいい飯食ってる

もやしもドン引きしてそう

 

「は?モヤシ皆舐めない方がいいよ? 下手な発言すると炎上するからね?」

 

”燃やし”だけに

 

つ ま ん な

直球で草

燃 や せ

もやし投げんぞおら

 

リオはもやしが好きだ。馬鹿にしてるわけでは無い。もやし教に誓って。ほんとに。

ゲームに戻る。

画面では主人公の横の席に座るリーゼント君が、主人公に顔を向けていた。

 

リーゼント▽どうしたんだい? ご飯食べないのかい?

リオ▽お家に弁当忘れちゃって

リーゼント▽そうか なら俺の弁当を分けてあげよう

 

そう言ってリーゼントは主人公に弁当箱をひろげて見せた。

 

リーゼント▽好きなものを選びな

リオ▽え、いいの?

リーゼント▽ああ、どれか一つ選ぶんだ

 

画面に具材が表示される。

 

→キャベツ

ほうれん草

小松菜

きゅうり

たんぽぽ

ブロッコリー

ウインナー

卵焼き

 

幾らかの具材。

プレイヤーに選択が迫られた。

 

「リーゼント君、、なんか、、コオロギが好きそうな弁当してる・・・」

 

草

wwwww

コ オ ロ ギ

確かに緑多いなww

てかタンポポってなんだよwww

拾ってきたんだろ知らんけど

 

「この中に正解があるのか・・・」

 

リオは何ともなしにカーソルをずらして、具材名の上を滑らせる。

何度か繰り返したのちに、リオはある変化に気が付いた。

選択してる具材に応じてリーゼント君の表情が変わるのだ。

例えばほうれん草やきゅうりなどの野菜たちは、顔を歪め嫌そうな表情を見せる。一方で、ウインナーや卵焼きは表情が明るくなる。

表情の変化は明白だった。

 

「これはもうどっちかで決まりじゃん! 楽勝かぁ?」

 

勝ったな

リーゼント君ババ抜き弱そう

分かりやす

どっち選ぶんだ

 

「私が卵焼き好きだから卵焼きだな」

 

リオは卵焼きを選択した。

 

リオ▽じゃあ・・・卵焼きもらうね

リーゼント▽ぐぬっ!?

リオ▽えっ・・?

 

「えっ?」

 

ダメージは入ってる顔してるぞ

なんでだよ

間違えたみたいですね・・・

リーゼントどうした

 

リーゼント▽いや、気にするな何でもない

リオ▽あ、、うん

 

主人公は卵焼きを掴むと口に運んでもぐもぐ食べる。

画面はリーゼント君の、まるで虫の交尾を見るような真顔が映し出される。上から怒涛のテキストが流れてくる。

 

俺の大好きな卵焼き。大大大好きな卵焼き。色も形もリーゼントに似ててこんなに素敵な食べ物地球上にあるか。あるわけねえ。車もそれほど走ってねえ。ウインナーも似てるだろ。形が。それなのにどうして。ああああ卵焼きぃぃなんで食べた?卵焼き好きなの?俺も好きだよ?俺の方が好きだよ?普通選ばないじゃん、こんな野菜いっぱいあるのに、タンポポだって混じってるんだぞ?タンポポ好きだろ?おい、タンポポ食ってくれよ?頭タンポポにしちゃうぞこらこらこら

 

「なんかめっちゃキレてるんだけど」

 

草

こっわwww

めっちゃ卵焼き好きじゃんwww

ガチ勢だった

 

「好きだからいい表情してたわけか・・・分かるかあ!」

 

草

喜怒哀楽ぶっ壊れてて草

トラップだったね

う~ん、この

しゃーない

 

好感度-20

 

 

 

放課後になる。生徒の多くは部活に励む時間だ。あのリーゼントでさえ部活に向かっている。水泳部だ。タッチの差でリーゼントが有利だとか。反則で草。

一方で主人公は部活には所属していない。いつも通り読みかけの本を読み終えて鞄を肩にかけて帰宅の準備をするが、ふと横に視線をやってあることに気が付いた。

リーゼントの座席の上に、白い鍵が落ちていた。無論リーゼントのものである。

カギ穴にリーゼントを差し込めば玄関の戸を開ける事など容易いが、それでも念のため鍵を持っているらしい。

主人公はリーゼントへ鍵を届けることにした。

 

水泳部の部室を訪れた。遠慮がちにノックすると扉が開いて、ブーメランパンツの男が現れた。

ブーメランパンツはもっこりしている。主人公は眼を逸らすように顔を上げる。男は笑っていた。

 

ブーメランA▽お、体験入部か?

リオ▽あ、いえ

ブーメランA▽そうか分かったぞ、俺の筋肉を見に来たんだな?

 

そう言うと両腕を腰に当てて体に力を入れ、ポージングを決め込んだ。

鍛え抜かれた筋肉が浮かび上がる。

主人公は困惑している。

 

リオは喜んでいた。

 

「うほーーー!!良い筋肉してる!作画細かい!大胸筋えっぐ!神絵師じゃん!ほほーーー!!」

 

草

盛り上がってるの草

お前だけだぞ

ゴリラ出ちゃったねえww

新規バイバイ

 

「クソゲーかと思ったらやるときはやるんだな いやぁ、感心感心」

 

筋肉さえあればいい女

そう言うゲームじゃねえから!

良かったね^^

pix〇vでも見とけ

 

「筋肉にしぇいしぇい」

 

リオ▽あの、リーゼント君の忘れ物を届けに来たんです

ブーメランB▽誰だい?

 

「おっ!細マッチョもきた!太ももの筋肉が良いね!」

 

リオ▽ですから忘れ物を・・・

ブーメランC▽がっはっはぁ!

 

「おお!腕がタイヤみたいに太い!足が細いのに!腕だけ太い!蟹みたい!」

 

リオ▽あの!

ブーメランABC▽よ゛お゛し゛っ゛腕゛相゛撲゛を゛し゛よ゛う゛!゛

 

こうして部員たちと腕相撲をすることになった。

 

そ゛う゛は゛な゛ら゛ん゛や゛ろ゛

・・・ケテ・・・タスケテ・・・・

公 式 が 病 気

狂気の沙汰

おい、恋愛しろよ

脚本ガバガバで草

 

部室には中央に丸テーブルが置かれていた。

主人公と、腕がタイヤみたいな蟹みたいな男が向かい合って肘を着き、腕を交じ合わせる、腕相撲に勝てば、鍵を渡すことが出来るようである。

部室の端っこでは、リーゼントが壁に寄りかかり腕組しながら、二人の様子を見ていた。

 

リーゼント▽どんな戦いになるか楽しみだ・・・

 

おい、殴れこいつ

お前のだろwww

リーゼントへし折れ

もう無茶苦茶だぁ・・・

 

「頑張れ主人公!」

 

画面には腕相撲に勝つための方法がテキストで表示される。

 

一分間でクリックをたくさんしてください♡

 

一分内でクリックをすることのできた回数が100回を超えるとクリアになるシステムである。

 

「私が頑張るのか」

 

きつそう

ジャンル変わってて草

腕もう一本生やせば楽勝よ

頑張れ♡頑張れ♡

 

「勝負なら負けるわけにはいかないよなぁ」

 

しゅるしゅると布の擦れる音が拾われる。リオが腕まくりをした音だった。

リオは負けず嫌いなので、どんな勝負にも本気であった。

 

「かかってこいや」

 

いけ

がんば

お前ならいける

腕まくり助かる

 

リオ▽うぅ・・勝てるかな・・・

 

カウントを開始します。

3

2

1

GO

 

「おらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおら」

 

リオの凄まじいクリック音が響くと共に、画面に表示されるカウントの数が爆速で増加していく。

メッセージも消えては現れ消えては現れを繰り返す。リオのクリックは常識を凌駕していた。

 

「負けるかあああああああああああ」

 

100 目標達成☆

200 君はすごいね!

300 君は人間じゃないね!

400 ・・・?

 

メッセージ君動揺してて草

速すぎんだろwwww

もうマシンガンみたいになってるってwwwww

音を置き去りにしてやがるw

このゴリラ・・・底が知れねえ・・・

 

「ぐらああああああああああああ」

 

そうして。

相手の腕がテーブルを突き抜けて地面に埋まったところで、制限時間が終了した。

 

「っふう っふううう 勝った・・・勝ったぞ・・・」

 

リオ▽やったぁ! 私でも勝てた!

 

私でも勝てた!(圧倒的勝利)

不 正 は な か っ た

相手の腕めり込んでるんですがそれは

ヒカルの碁でもここまでやらないぞ

お前の背後霊ゴリラだぞ

 

リーゼント▽はっはっは いいもの見せてもらったよ

 

リーゼントは拍手をしながら主人公へと近づいてきた。他の部員たちも手の平を叩くようにして主人公のことを称えていた。

主人公は恥ずかしそうにしながら、リーゼントに鍵を渡した。

 

リオ▽あのこれ・・・

リーゼント▽あ、これは俺のじゃないか

リオ▽届けに来たの

リーゼント▽なんだ、最初から言ってくれればよかったのに ありがとう

リオ▽えへへ

 

好感度+50

 

「きたあ!」

 

やったぜ

草

勝ち卍

もうちょいだな

 

 

それからは、学校での日々を過ごす間にいくつかイベントがこなされたが、途中で少し変わったイベントも起きていた。

チャイムが鳴って休み時間になる。次の時間は音楽の授業である。

主人公が音楽室に移動する準備をしていると、同じクラスで幼馴染のユウコが近づいてきた。

表情は浮かない。困っているようである。

 

リオ▽どうかしたの・・・?

ユウコ▽実は・・・あたしのリコーダーが見当たらないんだよね

リオ▽え?そうなの?

ユウコ▽うん・・・朝はあったけど、今見たら見当たらないんだ

リオ▽え、それは変だね

ユウコ▽多分、最近はやりの変態仮面にやられたんだよ、ほんと最悪

リオ▽変態仮面?

ユウコ▽そう 教室が空っぽのうちに忍び込んで、女子のリコーダーを盗んじゃうんだってさ

リオ▽そんな

ユウコ▽あんたも気をつけなよ・・・?

リオ▽うん・・・

 

これが後に、主人公の未来に大きく関わってくることをこの時はまだ誰も知らない。

 

リーゼント▽あれ・・・リコーダーが無いな・・・

 

リーゼントは家に忘れただけである。

 

リーゼント▽まあいいか、リーゼント吹けば

 

(リーゼントがあれば)問題もない。

 

 

 

気付けば好感度は+70まで溜まっていた。告白をするために必要な好感度まであと+30である。

そして好感度を高めることのできるイベントは次で最後になる。

それは文化祭のための材料をリーゼントと一緒に買いに行く中で起こる。

イベントとはその際に発生するもので、早い話が主人公の私服姿でリーゼント君を惚れさせるというものである。可愛い服を着て、リーゼント君の心を掴むのだ。

 

 

画面上の主人公は今、服屋にいた。

リーゼントを惚れさせるための可愛い私服を買うためである。

 

リオ▽どれがいいかな~

 

画面にはいくつか選択肢が表示されている。

 

<うほ♡ゴリラコーデ>

上 ゴリラのイラストが大きくプリントされた服

下 傷いっぱいのダメージジーンズ 

 

<女の子らしさを出すカジュアルコーデ>

上 白いシャツ+青のデニムジャケット

下 ベージュのスカート

 

<いざ、戦国コーデ>

上 甲冑

下 甲冑

 

選ばなくてはならない。

 

「一番上」

 

却下

お ば か

絶対やめろ

死んでもやめろ

ありえない

 

「みんな、なんでそんなこと言うんだ 良いじゃんかゴリラ!イカすじゃんダメージ!2つ合わさって最強じゃん!」

 

最 弱 で す

お前は何と戦ってるんだ

ダ サ い の 極 み

リオの私服センスが壊滅的な件について

まあ、ないわな

 

「いーや、いけるね これは上でいける 私の直感を信じてよ」

 

このゲームやるときに神ゲーを直感してましたね?

蓋を開けたらクソゲーでしたね?

ゴ ミ セ ン サ ー

まるであてにならんポンコツちゃんのことですか? 

 

「ぐぬぬ・・・」

 

リオは言葉を詰まらせた。コメントの鋭い指摘たちにぐうの音も出ない。

 

カジュアル選んどけ

真ん中が正解だって

中一択

素直に真ん中

 

カジュアルコーデを推す意見がほとんどである。

しかし、リオはゴリラコーデを選びたくて仕方が無かった。ゴリラ好きの名に懸けて折れるわけにはいかないのだ。

そこでリオはとある方法を思い付いた。自らの意思を通すことの出来る可能性を含んだ手段だ。

それは奇策ともいえる。

リオが選ぶことにみなが反対している。ならばリオが選ばなければ問題は無い。

 

そう、武士に選んでもらえば解決だね☆

 

「どうだろう」

 

おかしいだろww

どっから出てきたあのちょんまげ

こら!汚いから江戸に返してきなさい!

雲行きが怪しい・・・

多分、違う

ヨセ、ヤメロ、ウワー

 

武士は同期の駿河武士である。

特徴はうるさいこと。

終わり。

 

「あいつも性別は一応男だしさ 実は適任じゃない?」

 

適任じゃないです

人選ミスだわw

そもそも人がおかしいから・・・

あれはそういう次元にいないだろ

 

リオは武士に連絡することに決めた。

 

「んじゃあ連絡してみっか どうせ暇でしょ多分」

 

草

wwww

あーあ

扱いの雑さで草

面白そうだからよし

 

「・・・あ、でもその前に」

 

リオはディ〇コードを掛ける前に、思いついたように言った。

 

「恒例の、武士の第一声に何て言って返すか会議やっとく??」

 

やったああああああ

きたああああああ

これだけが生きがいなんですううう!!!

無上の喜びぃぃ!!!

 

武士は第一声がとにかくでかいことでリオ界隈(激狭い)では有名である。

そのためこれに対し、最初にどう返すかというのがお決まりの行事になっていた。

 

「何かある?」

 

猫の真似

ショタ声で”お兄ちゃん”

ゴリラの雄たけび

ラッパ吹いとけ

 

コメントは一斉に案を流し始める。

 

「じゃあ抽選ってことで適当にコメ欄止めるわ」

 

別にリオは何でもよかった。

カーソルがコメ欄に移動する。丁度、ルーレットの矢印の役割である。コメントを1つ選ぶのだ。

やがて爆速のコメント欄が停止した。

カーソルは一つのコメントを指し示した。

 

”ヤギの鳴き声”

 

「了解」

 

草

草

あっさり受け入れるなw

絶妙なのきたwww

おもしろそうw

 

「それじゃあ改めて」

 

リオはでぃ〇コードで駿河武士に連絡を仕掛けた。

 

「ほらみんな、構えろ」

 

くるっ!!

総員戦闘準備ぃぃ!

音 量 注 意

ざわ・・・ざわ・・・

 

 

 

 

♪

 

 

 

 

「某いいいいい、すううううるがああああああああぶううううううしどぅわああああああああああぁぁ!!!!!!!!」

 

ま ず は フ ァ ー ス ト イ ン パ ク ト 。

 

「め゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛っ゛っ゛っ」

 

ヤ ギ も 鳴 い た 。

 

うっせえええwwww

圧 倒 的 音 圧

鼓膜ばいばい

怪 獣 バ ト ル

親の声より聞いた声

実 家 の よ う な 安 心 感

 

「お前はなんだあああああああああヤギかあああああああ!!!!

「め゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛(揺るがぬ意思)」

「ヤギなわけあるかああああああぁぁぁ!!!」

「め゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛(くじけぬ心)」

「正体を表せえぇぇぇ!」

「うほほほおおおおおおおおおおお!!!(天下無双)」

「時雨リオじゃないかあああああぁぁぁ!!!!」

「そうだよおおおおお!!!!!!」

 

地 獄 絵 図

1stラウンド終わったな

逃 げ 場 が な い

ど う し よ う も な い

NowTube君頑張って耐えて♡

 

ゴリラと武士、久々の邂逅である。

 

「何の用だぁ?BPEXかぁ?FALLGIRLSかぁ?受けて立つぞおお!?」

「いやコラボじゃない」

「ぬう?」

「ちょっとした相d・・・クイズだ」

 

相談というのは何となく負けた気がして悔しいので、クイズと言い換えた。

 

草

草

どこで負けず嫌い発動してんだよw

さあ上手くいくだろうか・・・

 

「テレンっ!!」

「敵襲かっ!?」

「問題です」

「あいやぁ・・・」

「あなたは女の子と出かけるとします」

「どこにだ?鍛冶屋か??小田原城か???」

「そんなんどこでもいいわ」

「じゃあ小田原城だなあぁぁ!!!知ってるかリオぉ?知らぬなぁ?教えて進ぜよぉぉ小田原城は難攻不落とまで言われた伝説の・・・」

「あーはいはい 興味ない興味ない」

「興味ないとは何事だあああぁぁぁぁ!!!!」

「今クイズの話だって言ってんだろおおおお!!!」

「上杉謙信や武田信玄の攻撃にいいいぃぃ負けずうううぅぅ!!!!」

「いいから話を聞けええええええええええええ!!!!」

 

あーケンカしたw

ノ ル マ 達 成

結局こうなるのよ

とりあえず草

たのしいいいいいいいいいいいい

 

「あーもう、いいっ??? あんたは女の子と出かけんの!その女の子が着ていく服装はどれですか!これが問題!」

「なんだぁ随分シンプルではないかぁ? もっと単純に言えばよかろうにぃ! がっはっはっは!!!」

「まじで池に沈めるぞまじで」

「池ぇ!?ならば松本城の池がよい!!是非とも某を松本城の池にぃぃ!!」

「シャラップ!ふぁっきゅうう!!コングラッチュレイション!!!」

 

黙れ!死ね!!おめでとうございます!!!

お め で と う ご ざ い ま す

お祝いの言葉!!!??

知ってるカタカナ適当に使ったんだろうなwww

支離滅裂で草

 

「っはあ・・・っはあ・・・」

「お疲れと見えるなあ?」

「・・・チッ」

「おい今なんk」

「選択肢は3つです

 

出来るだけ喋らせないように食い気味で言う。

 

「一つは・・・次は・・・」

 

リオは選択肢を順番に紹介していった。

 

<うほ♡ゴリラコーデ>

上 ゴリラのイラストが大きくプリントされた服

下 傷いっぱいのダメージジーンズ 

 

<女の子らしさを出すカジュアルコーデ>

上 白いシャツ+青のデニムジャケット

下 ベージュのスカート

 

<いざ、戦国コーデ>

上 甲冑

下 甲冑

 

「さあどれだ?」

 

こい・・・

真ん中・・・

カジュアルって言え

武士、お前ならいける

 

「もちろん・・・」

 

 

「戦国コーデだあああああっっ」

 

 

知 っ て た

あ ほ く さ

はい、解散

おつかれしたー

 

「却下」

「ぬん!?」

 

リオは即座に切り捨てた。辻斬りいいぃ。

 

「どこの世界に甲冑着て出かける女の子がいるんだ」

「いてもよいではないか!?イカすではないか!?最強ではないか!?」

「お前は何と戦ってるんだ」

 

デジャブで草

お前らほんとは仲いいだろ

言ってること一緒じゃねーかwwww

録音かな?

おんなじ思考回廊で草

 

「いい?女の子が着てくんの、自分じゃないよ? 女の子が着てきたら羨ましくなっちゃうだけじゃない?」

「むうう~・・・それは、言うとおりかもしれぬ 甲冑は着たくてたまらぬ」

「でしょ そしたらどうする?ゴリラかカジュアルか」

「それならば・・・」

 

ほら二拓だ

カジュアルやろ?

簡単だろ

これは勝ったな

 

武士は明快に言った。

 

 

 

「どっちでもよいな!」

 

 

 

何でだよ!!!

いいわけないだろw

はい!?

もぅマヂ無理。。バナナたべょ。。

 

実を言うと、武士にとってファッションというのはどうでもよかった。認識する違いと言えば、色が違うとかその程度なものである。それほどにファッションに関心が無い。

日常においてはでかでかと戦国武将のプリントされた服を武将ごとに数十枚もっていて、日替わりでルンルンで着ている。

そういう男である。

 

「どっちでもだと困んだよね・・・どっちか選んでもらわないと」

「そうは言ってもだな・・・全くイメージが出来ないからな」

「だったら、私でイメージするってのは??」

「ぬ!?」

「イメージしやすいでしょ 何度かコラボしてるし」

「しかしだなぁ・・・なんだか生々しくなって、某の所に”リオちゃんに色目使うな!武士きもい!武士の恥!切腹しろ!くたばれ!(裏声)”という声が来るかもしれぬぞ!!!」

「裏声すごいね」

「女Vに転生できそうであろう??」

「”きもい”って意味でのすごいだよ」

 

裏声最高にきもくて草

話がやけにリアルだな・・・

過去にあったんだろうなって。。

後輩とコラボしてるとなってるなww

武士はコミュ力が無いからな

一匹オオカミじゃんw

 

「それについては大丈夫だよ」

 

リオは穏やかな、丸みを帯びた声で言う。

 

「考えてみてよ武士、私たちは今までに何回か交流があるけど仲良かった試しがないでしょ? いがみ合うけど全く仲が良くない」

「それはそうだな!」

 

全肯定草

良い返事だw

傍から見たら仲いいけどなぁ

ケンカするほどって言うで

犬猿の仲やろ

 

「つまり私たちは距離が縮まりようが無いから、誰も変な勘繰りをしないんだよ」

「それは・・・無敵かあ??」

「無敵だよ」

「ほほぉ・・・(恍惚)」

 

何だこの会話w

自虐的で草

確かにてえてえ絵とか一切ないしな

そう考えると武士リオすげえわ

最後までチョコたっぷりだもん

 

武士の声色は納得したように感じられるものだった。

そこでリオは再度訪ねた。

 

「じゃあ改めて<うほ♡ゴリラコーデ>か<女の子らしさを出すカジュアルコーデ>かどっちか選んで」

「そうだな・・・それならば・・・」

「(ゴリラこいゴリラこいゴリラこいゴリラこいゴリラこいゴリラこい)」

 

 

「<女の子らしさを出すカジュアルコーデ>だな」

 

・・・

 

「ふぁ!?」

 

きたあああああああああ

勝ったああああああ

エンディングが見られるうううううう!!

告白できるううううう

たまにはやるなぁ武士ぃ!

 

「ぬ?」

「いやいやいやいや・・・・え?」

「ぬ?」

「いや”ぬ?”じゃくて」

「ぬぅ?」

「そうじゃねえよ」

 

リオは反論せざるを得なかった。

 

「”時雨リオ”をイメージしたら普通にゴリラ選ぶくない?私ゴリラ好きなの知ってんじゃん!」

「知っておる」

「選んでよゴリラを!待ってたよゴリラを!なんでゴリラじゃないんだよおお~」

「そう言われてもなぁ・・・普通にそっちの方が似合うんじゃないかと思っただけだしのぉ」

「ええぇ・・・」

「新衣装それにしたらどうだぁ?」

「え、嫌だけど・・・」

 

めっちゃ困惑してて草

草

可愛いリオネキみたい

新衣装楽しみ

 

「・・・じゃあ、しゃあないか カジュアルコーデ選ぶか・・・」

「ちなみにいいいい某のおすすめの服が合ってだなああああそr」

 

ピロリ

 

邂逅は終わった。

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。