ゴリラじゃないからっ!   作:もぐら王国

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びゃ


武士が何言うか当てるゲームだっ![3]

一点は何とか手に入れた。でも油断はできない。

さっきのはたまたま正解を知っていただけで、次の問題も正解できるとは限らないからだ。むしろもっとマニアックな問題を出されて答えに苦しむかもしれない。

ていうか武士のマニアックな問題って何だ、髭の長さは何寸ですかーとかか?東京タワーはちょんまげ何個分ですかーとかか?そんなん、答え分かっても意地でも答えないからな・・・。

とにかく。

ぜったいに気を緩めちゃいけない。このまま気合でリードを守り続けてやるんだ。

 

「それでは第二問目♡!」

 

こいやぁ!

 

「武士ちゃんに尋ねました! 『ま』から始まる武士ちゃんの一番好きな言葉ってなあに?」

 

・・・。

・・・?

・・・!?

 

無理だああああああぁぁぁぁぁ!!!『ま』から始まる武士の好きな言葉見つけ出すって!そんなん!無理だああああああああああ!!!

大体いくら言葉があると思ってるんだ!その中から当てるなんて運ゲー私に出来るわけないだろ!星座占い見たら何故かいつも最下位な私を舐めるな嗚呼!!うお座に幸あれえええええええ!!!

私は頭を抱える。浮かんでくるのは言葉の数々。

マリモ。マイタケ。マラカス。マンボウ・・・。

いやいやいや。

私は首を横に振って明らかに不正解な言葉たちを思考から追い出す。

 

「あらリオちゃん、首振っちゃってどうしたの~? 少し遅れたイヤイヤ期突入かしら~♡ ロリ・・・リオ・・・・ロリオちゃん♡!」

 

ロリオ!?

新しい呼び名生まれてて草

ゴリラであり、イケメンであり、ロリであると・・・

属性モリモリ

ロリオかわええ~

撫でてあげたい

興゛奮゛し゛て゛き゛た゛

 

誰がロリだ!

 

「必死に考えてるんですよ!」

「そうなのね♡ やっぱり難しいのかしらね♡ みんなも悩んでて可愛いわ~♡」

 

見れば、雫さんは「ん~、ん~」と唸っている。鈴みたいな透き通った声で可愛いなぁ~、ひょこひょこ揺れてるのも可愛えぇ~。

一方でその横のヒトリ君へと視線を移せば、ヒトリ君は目が可愛らしいことになっていた。

 

><

 

になっていた。

 

「うわああぁぁぁぁヒトリ君、何その表情!可愛いじゃん!えっぐ!」

 

思わず声を上げてしまった。

 

「え!?」

「あ、急にごめんw」

「い・・・いえw」

 

 

唐突なナンパで草

ゴリラが少年を誘ってんなぁ!

文面が強過ぎて草

ヒトリちゃん可愛い~

男の娘、なのか・・・?

うほ♡

 

ヒトリ君は回答を考え中だったから驚いたらしい、ごめんよ。

 

「目が『><』になるのはヒトリさんの特技ですね~」

「ですよね!私にはできない!」

「あ、ありがとうございます」

「くそお、、おらっ!おらっ!」

「おめめパチパチしてどうしたの♡? ドライアイかしら♡?」

「真似したいんですぅ!」

 

 

wwwwww

オカマの煽りスキル高すぎて草

リオの目痙攣してて笑うw

こっわw

 

ん~。たぶん新しい世代になって追加されたモーションなんだね。これがジェネレーションギャップか~(?)

 

「リオさん大丈夫ですよ! ヒトリさんが可愛いなら、リオさんはかっこいい方面で攻めましょう! リオさんはイケメン!!!リオさんかっこいい!!」

「それはフォローなのか・・・?」

「安心してよいぞおぉぉリオよおぉぉぉ! 某も出来ぬからなぁぁぁ!つまり某もお主の仲間よぉ!ぐははははは!」

「うわ、世界一いらん仲間来たぁ・・・」

 

 

同期てぇてぇ

圧倒的チームプレイで草

絶妙にフォローしない頭脳プレイだぞ

背中から仲間に撃たれてやがるw

これが同期の絆か・・・w

 

「お喋りも良いけど、回答も考えてちょうだいね♡」

 

 

 

 

 

それからちょっとの間、それぞれで真面目に回答を考え始めた。と言っても私は、もうギブアップなんだけど・・・。碌な回答が浮かびません。バタンキューです・・・。でも悩む振りはしとこうかな。悩んでる人ってかっこよくみえるからね!

そうしてみんなが真剣に悩み始めてからというもの、誰も言葉を発しなくなっちゃって、すっかり場は静まり返っていた。ゴライアス先輩も邪魔しちゃ悪いと思ってるのか、ただ時間を読み上げるマンに徹している。変に律儀だ。

そうして広がっていた静寂だったけど、やがて異音が混ざり始める。

 

「マ・・・マママ・・・マママママ・・・」

 

私ではない。

某ではある。

つまり、暇を持て余した武士が、何やら独り言をつぶやき始めたのである。

 

「マママママッ↑、マッマッマ~→、マママママ↓♪」

 

変なリズムを取って歌い始めた。何だこのデバフが掛かりそうな歌は!

 

「ママママ~→、ママッ↑、ママっ↑♪」

 

 

うぜえwwww

新手の呪いかな?

IQ下げてきて草

範 囲 攻 撃

 

「おい武士、その歌止めてよ! 気が狂うよ!」

「マママママ?(良い歌であろう?)」

「”アイラービュー”じゃねえよ! その口ホッチキスで止めるぞ!」

「マママママ!?(言って無いが!?)」

 

 

wwwwww

なんか違うっぽくて草

びっくりしてるなぁww

なんで『ま』しか喋らないんだwww

武士壊れちゃった^^

 

なんだろう、驚いていた気がするけどまあ良いか。それよりも回答だ。

 

「はい、終了よ~~~ん♡」

 

回答の時間が来た。

 

「さあて、誰から行こうかしらね~~♡」

 

ゴライアス先輩がそう言う。私は最初に名乗りを上げることにした。回答に自信が全く無いのだ。どうせ合って無いから一番最初が良い。

 

「はい! はい!」

「あらリオちゃん!元気ねー♡」

「はい!今なら岩も砕けます!」

「分かったわ♡じゃあ、リオちゃんから順番に行きましょうね♡」

「よっし」

 

 

wwwww

いわくだきで草

格闘タイプじゃんwwww

パ ワ ー 系 ゴ リ ラ

これは強いw

 

よかった、私からだ。さっさと済まそう。

 

「じゃあ回答をどんっ♡」

 

 

 

 

マンドリル

 

 

 

 

「なにこれ♡」

「マンドリルです」

「なにそれ♡」

 

 

マンドリルです(天下無双)

ゴラネキが困惑してて草

マwンwドwリwルw

どういうチョイスなんだwwww

 

「マンドリルというのは熱帯雨林とかで暮らす猿の仲間で、雄の鼻筋が赤くてその両頬が青くてめっちゃ派手なのが特徴的なイカした猿です!!!」

「そう、なのね・・・ それじゃあ、なんでそのマンドリル?を選んだのかしら♡?」

「私が好きだからです!」

「あら♡」

 

 

wwwwww

クソ早口で説明してて草

違 う 、 そ う じ ゃ な い

問題に答える気無えww

リオやってんねえ!

武士の歌でやられちまったんだぁ・・・w

 

いやいや、分かってるさ。

答えるんでしょ。

武士が何言うか。

でも知らんもん。しゃーないじゃん。そしたら何答えるってさ・・・マンドリルしかないじゃん?(偏見)

 

「そうね♡もしかしたら正解かもしれないわね♡」

「不正解だと思っています」

「おほ~♡」

「分からなかったんです・・・」

「難しかったものね、しょうがないわ♡」

 

合ってるわけないもんなぁ・・・。モニターに映る武士、めっちゃ渋い顔してるもん。呑み込めてないじゃん、マンドリル。ごめんね。

 

「そしたら次は・・・ヒトリちゃんね♡」

 

ヒトリ君に順番が回る。

私の代わりに頑張れぇ・・・。

 

「どう?」

「自信はあります」

「おお~♡ それじゃあ回答をドンっ♡」

 

 

 

 

曲げない心

 

 

 

 

 

おお~

かっけええ

正解っぽいのきたね

さすが俺のヒトリ君!!

↑お前のじゃない、私のだ

↑違う私のだ

厄介ファンもう付いてて草

 

「なんで"曲げない心"なのかしら♡」

「駿河先輩はその、、かっこいい言葉が好きかなーと思いまして、、」

「ふんふん♡なるほどね♡」

 

ゴライアス先輩は感心した様子で、微笑みと共に声を漏らしている。武士も静かに”うぬうぬ”と頷いている。

好印象だなー。もしかして正解来たか?少なくともかっこいい言葉は良いセンスいってるっぽい!

 

「武士ちゃんも首ぶんぶんね♡」

「合ってたらいいんですけど・・・」

「楽しみね♡」

 

楽しみだね~。マンドリルも応援してるよ~。

 

「そしたら最後は雫ちゃんねー♡」

「はーい!」

 

雫さんは元気よく返事を返す。いつも元気で可愛い女の子とか最強なんだよなぁ・・・。

 

「元気なお返事ねー♡」

「はい! 自信もりもりです!」

「モ・リ・モ・リ! 良い言葉ねー♡」

「ですよね!」

「さて、さっきのヒトリちゃんはかっこいい言葉を回答に選んで、武士ちゃんも良いリアクションをしてたけど・・・そこらへん、雫ちゃんはどう♡?」

「そうですね~!かっこいい言葉、仕込んであります!」

「あら♡それは期待できるわね~♡」

 

雫さんは相変わらず自信満々。かっこいい言葉を仕込んであるって言う表現がちょっと気になるけど・・・。

まあきっとかっこいい言葉が来るんだろうな~。

期待期待。

 

「それじゃあ雫ちゃんの回答、ドンッ♡」

 

 

 

 

負け戦

 

 

 

 

雫さああああああああああああん!!!

 

 

wwwwwww

かっこよさどこ行ったwwww

ダサい言葉の代表格で草

何が起きてるwww

 

あれぇ・・・負け戦って普通にかっこ悪くない・・・?私が間違ってるのか・・・?私の世界戦と雫さんの世界戦だと、言葉の意味が、違う・・・?

 

「負け戦って、負ける戦いのことよね?」

「そうです!」

 

そうだよねえ!

やばいよ、かっこいいの概念が壊れそうだよ・・・。雫さんどうしてそんな言葉を選んだの、、。

 

「この言葉って"戦"って言葉が入ってるじゃないですかー!」

「そうね♡」

「だから武士さんはかっこいいって思うはずなんです!」

「ん~でも、"負け"って言葉も入っちゃってるわよん♡?」

「それはそうなんですけど、私の直感では"負け”よりも"戦"の方がポイント高めなので、プラスマイナスで言ったらプラスになります!」

「んふ♡?」

 

 

お分かりいただけただろうか

哲 学

ぜっんぜん分からんぞww

なあるほどな~(白目)

 

・・・やべえ。何も分からん。あのこの世の全てを受け入れるでおなじみの武士でさえも顔引きつってるよ・・・。。

・・・雫さんは宇宙なのかな。そうか宇宙だったんだ。大きな宇宙。広い宇宙。。帰ろう、みんな。宇宙に・・・。あのすべてを包み込んでくれる優しい世界に・・。

 

絶対正解じゃないだろ。

マンドリルと互角だろ。

宇宙=マンドリルだ。間違いない。

 

「これで回答が出揃ったわね♡! 正解は果たしてあるのかしらん!? それじゃあ早速、正解のVTR見ましょうね~♡」

 

ゴライアス先輩の言葉で画面全体がインタビュー映像に切り替わった。

やはり中央に大きく映っているのは、インタビューされる武士の姿である。

さて、どんな言葉が飛び出すのか・・・。

 

「武士ちゃんに質問でーす♡」

「なんーぞ!」

「ぶーしちゃんに質問でーす♡」

「なーんぞ!」

「武士ちゃんに質問です!」

「なんぞ!」

 

その遊びいらんでしょw

 

「『ま』から始まる武士ちゃんの一番好きな言葉ってなにかしら!?」

「『ま』・・・とな・・・」

 

いよいよ質問が繰り出された。武士は腕を組んで遠くを見つめながら、髭を片手で撫でていた。

なんだろう。。絶妙なウザさを感じる。。

まあそれは良いんだ。

答えだ。

どうかな~、ヒトリ君が言った”曲げない心”とか、いかにも言いそうなんだよな~。

これは持ってかれたかも・・・。

 

「んん~~~」

「決まったかしら♡」

「そうだな!決まったな!」

「それじゃあ答えてチョーだい♡ 『ま』から始まる武士ちゃんの一番好きな言葉ってなにかしら!?」

 

 

 

 

「負け戦なり!!」

 

 

 

 

「ということで雫ちゃん、大正解♡♡♡!!!!!」

「なっ!?!?!?」

「すごいです・・・」

「やりましたあ~~!!!!」

 

 

ええええええええええ

そんなことあんのw?

もうチートじゃんwwww

ぶっ飛びすぎてて草

 

ふえぇ・・・こんなの絶対おかしいよぉ・・・。

だからさっき武士、顔引きつってたのか!雫さん、正解引いちゃったから!すげえ!

 

「武士ちゃん♡ これの理由を教えてチョーだい♡」

「うんむ! まずは驚いた!!! 雫よおおお! お見事なりぃぃぃ!!!」

「ありがとうございます!」

「それでこの言葉であるが・・・この負け戦、確かに戦いには負けているわけであるからして、言葉を見てダサいと思う輩も多くいる事だろう!!」

 

はい、私です。

 

「しかああああし!! 実はここに、負けの美学というものが存在するのであーーる! つまり! ただ負けるにしても、引き際はいつにするのかぁぁぁ!死に場所をどこに決めるのかあああぁぁぁ!!その葛藤が!意地が!この言葉には詰まっておるのだああああぁぁぁぁ!!!!!」

 

 

おおおおおおおおおおおおお

すげえ熱量wwww

武士あついねえw

負けの美学は確かにあるな

なるほどね

 

武士は力強い言葉で力説した。

なるほど、意味ね。あんまり考えなかった。てっきり言葉だけで選ぶと思ってたけど、武士って賢かったんだ・・・。

でもそれを当てる雫さんすごすぎる。。これが運命力なのか。天使の力なのか。

 

「おめでとう雫ちゃん♡ 1ptゲットよん♡」

「やりました!」

「リオちゃんと一緒ね♡」

「はい!嬉しいですね!リオさんとお揃いです!!!」

 

雫さんが凄く嬉しそうにニコニコしていた。

 

いやぁ、雫さんの天然には敵わんなぁ。

 

 

 

 

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