やあやあ、私の名前はレオナルド・ダ・ヴィンチ
万能の天才芸術家にして発明家とは私のことさ
そんな私が今、頭を悩ませていることとは――
おっと、ロマンが部屋から出てきたな
「彼の調子はどうだい?」
部屋から出てきたロマンに声をかける
随分と深刻そうな顔をしてるじゃないか
「――体は問題なかったよ」
「ふむ、その言い方から察するに精神の方が怪しいのか」
あんなことになったんだ、まあ無理もない
さて、そうなるとどうするべきか
まさか唯一のマスターがよりにもよって彼になってしまうとは
「僕に聞かなくても直接見に行けばいいんじゃないか?」
「あ、今は駄目だよ? ちょっと、まあ 色々あるからさ」
お? その言い方は、さては中で泣いてるな?
あの彼が泣いている姿というのは非常に気になるが――
そうか、そこまで追い込まれている状況か
「まあ直接様子を見てもいいんだけど、彼は私のことを怖がってるからね」
「いや正確に言うとサーヴァントをか」
天才美少女のこの私の姿を見て怖がるだなんて失礼しちゃうよね、全く
「そう、だったね」
「――さて、この後どうするべきか」
「彼は唯一の生き残ったマスターだ」
一応死んではいないから生き残りって表現はおかしいか
まあでも今は凍結保存を維持することしかできないからそう間違った表現でもない
「レフが言っていた人理の焼却について」
「外の世界が焼却された今、外からの増援は望めない」
「しかもタイムリミットは一年と来たもんだ これじゃあ設備の復旧も合わせるとマスター候補の治療は間に合わない」
「…状況は分かってるよ」
「ああ、彼にやってもらうしかない…んだけど」
「うーん、困ったね」
あのいつも何かに怯えて生きているような彼にそんなことを強要はしたくない
これは共通の認識
「ほんとに困った」
私も正式な召喚からの契約じゃないから一緒に前線に出て戦えるわけじゃないからなあ
カルデアからのバックアップでは限界があるし
「レオナルド、僕は彼が嫌だと言ったらその意志を尊重するよ」
「――本気かい?」
「ああ」
「人理修復を諦める、ってことではなさそうだね」
「うん、他の道を探す」
真面目な顔で何言ってるんだか
その道は断崖絶壁だろうに、まあでもしょうがない――
「――そうだね、もし本当にそうなってしまったらしょうがない」
「その時は私も全力で協力しようじゃないか」
「ありがとう、心強いよ」
「ははっ、任せておきたまえ」
「まあまだ彼の意志も確認していないから話はそれからだけどね」
どちらに転んでもここから大忙しだ
とりあえず彼が落ち着くまでは復旧の作業でもしていようかな
というわけで幕間一つ目はカルデアの大人組の裏話
やっぱり頼りになるよなあ、と
ここで主人公いなくなってもロマンとダヴィンチちゃんで何とかしてくれそうだもん
あとマシュの状態を説明しておくと、一応デミ化して生き残ってはいます
ギャラハッドさんはぐだ関係なく中にいるからね
ただ近くにマスターがいなかった影響で特異点Fにレイシフトはせず現在重体患者として治療中って感じです
本編には絡まない、はず
いや、どうしてもこの次を早く出し過ぎたくて…!
ストックが厳しいなんてもうどうでもいいから出しちまえって心の中の悪魔がががが
明日はようやくサーヴァント召喚だ…!