他職員に紹介が終わった後、
様子を見るために訓練システムを起動させたんだが――
「やはりまだまだ貴方には経験が必要なようです」
「ハァ――ハァ――」
戦闘訓練、というかこれじゃあ指導だな
怪我してるから最初に軽い調整だって言っといたじゃねえか
何でこいつこんな厳しいんだよ、ふざけんなよ
「――必要な訓練スケジュールを計算しました」
「あとで他媒体にて共有を行いますが、明日以降はこれより厳しくいきますので覚悟を決めておいてください」
「では明日、朝五時にまたここで」
これは、今日だけじゃねえのか……
いやそれよりもこれより厳しいだと!?
「ま、待て―――」
声をかけるも既に姿は見当たらない
どこ行きやがった……
――――――――――――――――――――
現在ジュリオが疲労困憊にて休憩中ということで
この隙に周囲に彼に対しての印象調査を行います
●レオナルド・ダ・ヴィンチからの評価――
「いつも何かに怯えている青年ってイメージだね」
「結構上手に隠してるけど私は分かっちゃうんだよね なぜなら私は万能だから!」
「あー、あと 魔術師として優秀だね」
「あの物体に意志のようなものを宿す魔術、あれは中々のものだ」
「練習用の人形とかがたまーにカルデア内を一人で動き回ってるんだけど、中々にかわいらしい動きをする」
「見たことあるかい? あれは結構な癒しだよ」
「初代のころから受け継いだ人形って言ってたから、400年ほどあの魔術の対象となっているのかな?」
「しかも触媒としてかなり有能だ、あれはかなり古いね 見当もつかないくらいに」
「以上を踏まえて私としてはそろそろ定着して完全な意志というものを持ってもおかしくないと睨んでるんだけど――」
「え?話がずれてる? ああ、ごめんごめん」
「そうだな、じゃあ 総合評価で言うと好ましい部類の人間だ」
「目つきや態度は悪いが他の人のことを良く見てる 現代風に言うとなんだっけ?」
「ああ、そうだそうだ ツンデレってやつだね!」
――――――――――――――――――――
●ドクターロマニからの評価―――――――
「彼は、そうだな 何て言えばいいんだろ?」
「気にかければ気にかけるほど遠くに行くタイプって言って伝わるかな……」
「僕はマスター候補の健康診断も担当してるんだけど」
「彼はカルデアでの生活に結構洒落にならないくらいのストレスを感じている」
「それで何とかしようと思って声をかけたんだけど、そうすると余計に壁を作っていくんだ」
「でもふとした瞬間に気付くと壁の中まで距離が縮まっている時もある」
「彼自信がそれに気づくと元の距離感に戻っちゃうんだけどね」
「ただ一度近づいた人間に対しては警戒しながらも手助けしているから根本は善人なんだろうね」
――――――――――――――――――――
とりあえずは詳しそうな二名に聞き取りを行いました
それとは別に両名とも「私のようなタイプのほうがいいのかもしれない」と言ってましたね
意味はよくわかりませんが、相性がいいという意味であればプラス方向に作用するはずです
特に問題ないでしょう
命令遂行のために必要な情報はそこまで出てきませんでしたが、まだ時間はあります
引き続き進めていきましょう
おや?ここは図書室ですか、少し様子を見てみましょう――
スルーズさんのカルデアお散歩回