ノーブル・ブラッド   作:korotuki

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いつもよりも短めです。


-1998年(バイオ3)-002

■月○日①

 

 あの後ジルさんのアパート前でボロボロになったジルさんと合流。再開と治療を済ませた後俺たちは一旦脱出するために軍やら警察やらが出している脱出用のヘリに乗るため、とある商業施設の立体駐車場を目指していた。

 

 道中には【洋館事件】とは比較にならない程の数の感染者達がいたが、元々の装備が潤っていたこともあってなんとか突破することが出来た。

 

 途中頑固なご老人がコンテナに引きこもるというので、せめてもの気遣いにと多少の食料を融通すると、自決用なのだといって【ベレッタM92F】をわたしてくれたのでお返しに手榴弾を渡した。 人間の頭蓋骨というのは意外と固いもので、下手に撃つとその固い頭蓋骨が弾を弾いてしまい上手く自殺出来ないのだ。その点手榴弾なら文字通り一発である。妙に引きつった顔をしているご老人から激励の言葉を貰った俺たちは現場を後にした。

 

 とりあえずベレッタはジルさんに渡して最低限の武装をさせた。というか何故装備をしていないのだろうか?ジルさん曰く『上を脅して自分の装備を家に置いてるアナタがおかしいのよ』と言われたが、そりゃあ命の危機が迫ってるのに自分が出来る最大限の対策を取るに決まっている。ハリネズミだってそうするし俺もそうする

 

 呆れ顔を此方に向けるジルさんの視線を躱しながら進んでいく。

 

 どうやらリッカーやハンターといった特殊なB.O.Wの類はおらず、今ここにいるのはゾンビだけだったのでヘリの着陸場所には比較的早めに着いた。

 

 立体駐車場のエレベーターが日本製のせいでゾンビの腕がちょっと触れただけで閉じかけていた扉が開いてゾンビが雪崩れ込ん来るというトラブルも有りながらも何とか屋上に辿り着いた。

 


 

「よし、着きましたね」

「何とかね。助かった……あ」

「――へ?」

 

 

ドゴーンッ!!!

 

 

 ホバリングしていたヘリが横手から飛んできた飛翔体によって爆発。姿勢を崩してそのまま墜落していった

 

「「――――」」

 

 飛翔体――恐らくロケット弾――が飛んできた方に目を向けると、先程まで此方を追っていた大男が何処から調達したのかテロ組織や戦争映画御用達の武器【RPG-7】を持っていた。

 

『…………』

 

 大男はゆっくりとした動作で、撃ち終わった【RPG-7】を捨てると、自身の得物なのか手から伸びた触手を伸ばしたり縮めたりするとシュルリと手に収納(?)して……

 

『スターーズゥゥゥゥ!!』

 

 耳が壊れるかと思うほどの雄叫びをあげた。

 

「ジルさんはなんか武器になるものがないか探して下さい!おれは足止めを!!」

「ッ!危険過ぎるでしょ!?私も――」

「ショットガンすら持ってない人間が出しゃ張らないでください!」

 

 そう言うとブラッドはこの間ケンドから買った【M4カービン】を構えながら大男はジリジリと近づいて行く。

 

スパパパパパパパッ!

 

 様子見の為に数発程撃つが特に効いた様子も無く、大股で此方に向かって近付いてくる。

 

(やつの攻撃手段は手足による近接攻撃に、あの意味ありげに出してた触手…アンブレラが作ったB.O.Wだと考えれば高濃度のt-ウィルスを持っている事も考え得る――()()()を考えても、ここでの感染は避けたいもんだな!)

 

 小刻みにセミオートで撃ちながら近付く大男を見据る。

 

『ウォォ!!』

「シッ!」

 

 右の振り下ろしをサイドステップで避け、膝に向かって集中攻撃を与えるが、そのほとんどが服によって弾かれる。

 

『グォォォォ!』

「あぁクソが!」

 

 ハエでも払うように薙がれる右手をバックステップで回避し再び射撃。今度は何処か脆い部分がないかと全体に広がるように撃つが、大男は有効打が与えられたような反応はせず。

 

「やっぱその服を何とかしなきゃダメか!?」

 

 悪態をつきながらもヤケクソになるとこはなく、冷静にリロードする。

 

『……グォォォォ!!!』

「…いいぜこいよ!愉快に踊ってやるさ!!」

 

 長身の部類に入るとはいえあくまで常識的な背丈のブラッドと、3メートルを超す大男の戦いはまるで大人と子供のようであったが、そこはブラッド持ち前の“勘”と戦闘経験でカバーしている。

 

 既に武器をアサルトライフルから近接向けかつ威力の高いショットガンに切り替え、隙を縫って攻撃を仕掛ける。

 

 大男も手足を振り回すだけではなく手から触手を伸ばしブラッドを串刺しにしようとしてくるが、直撃した一回目は側面だったため貫通はせず弾かれ、それ以降は片手に構え出したスタンロッドの電撃によるショックで強制的に触手を引っこめさせられた。

 

 だが、そんな完璧な戦闘を人間であるブラッドが永遠と続けられるはずもなく――

 

「チッ!流石にそろそろ……マズッ!?」

『スターズゥゥ!!』

 

 疲れを一瞬でも和らげる為に手榴弾で敵を怯ませようとするが件の手榴弾が触手によって弾かれ、遠くの方へ飛ばされ。続いて振り払われた左手に直撃。ストレートではなかったがその威力は絶大で軽く数メートル程吹き飛んでいった。

 

「ゴホッゲホゴホッ!〜〜ッ痛ってえ!!」

 

 思わず口から悪態をつきながらもポケットの中にある軽度の痛み止めのカプセルを飲み込み噛み砕く。苦味と共に体の痛みが少し引くのも感じながらも恨めしげに大男の方を見やる。

 

『…………!』

 

 大男はブラッドを吹き飛ばした手を不思議そうに見た後その手を握り締めた。

 

(…やっぱ一人での足止めは無理か)

 

 そう確信したブラッドは背後から聞こえる()()()()()に何処か安心感を覚えながらも、未だ余韻に浸っている(と思われる)大男は向けてシャッドガンを構え、発砲した。

 

『グウォォォ!!?』

「ッ!ハハッ!暴れん坊だな!」

 

 32連射というもはや使用用途の分からない機能をフルに発揮させる愛銃に顔を歪ませながらも片手で制し、大男は標準を向け続ける。

 

 全ては今置いてけぼりにされた車に(エンジン)を入れている信頼する味方のためである。

 

「――ジルさん!!」

「えぇ!待たせたわね!!!」

 

 次の瞬間車でこれまでの仕返しとばかりに大男へ向け車でダイナミック突撃をかますジルの姿があった。

 

 

 

 

 

 

 

 そしてそのまま大男と共に立体駐車場から落ちてった。

 

「………………えっ」




最近ネタが出てこない…元ネタがあるからそのまま通りに書けばいいんだろうけど、それだと二次創作の意味ないし………

今後の展開

  • テラグリジア・パニック事件(リベ0)
  • アシュリー・グラハム救出作戦(バイオ4)
  • リクエスト(書くかどうかは内容次第)
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