あと最近後学の為にバイオ二次創作小説を読んでいたのですが、オリ主やオリキャラの《AA-12》の使用率結構高いですね。まぁ32連射のショットガンとか明らかに化け物向けの威力と装弾数ですしね
■月○日④
ラクーン市警を後にした俺は、ジルとの合流を目標にしつつ悪夢と化したラクーンシティ内を散策していた。
ゾンビがいれば狩り。
生存者がいれば手を差し伸べ。
無法者と化した暴徒をとっちめた。
そんな事をしていて思ったことが一つあった。
……生き残り多くね?
いや別に人の死を願っているわけではない。勿論生存者が多いというのは喜ばしいことだ。生存バンザイ!
だがそれはそれとして、やたら生存者が多いのだ。俺は今頭の中の地図を頼りに地区から地区を練り歩いているのだが、三分に一回ぐらいの頻度で生存者と遭遇している。
無論窮地や危機に瀕している奴らは積極的に助け、渡しても問題のない範囲の物資を分け与えていたのだが、いい加減物……特に弾薬が足りなくなっていた。
というかなんでどいつもこいつも俺の使っている銃と同じ規格の銃使っているんだよ!!
…ン゛ン゛ッ!!スマン話が脱線した。
そうゆう訳で、俺は弾薬の補給の為『ケンド鉄砲店』に向かう事にした。…というかアイツ根は優しい奴だから武器を求めて来た客に『全品100%オフだ!好きに持ってきやがれ!』とか言ってそうで怖いんだが。
「お邪魔しまーす……ってうわ荒れ放題だなコリャ」
最早明かりすらつかなくなった寂れたガンショップ【ケンド鉄砲店】に辿り着いたブラッドは、まず店の惨状を見て思わずといった風に声を上げた。
普段は数多くの弾丸ケースが並ぶ商品棚はその多くが空、若しくは空き箱が並ぶ散々な状態となっていた。
実銃が並び立てされていた壁からは嘗てここに銃が置いてあることを示す値札が所在なさげにヒラヒラと風に浮かされている。
何より驚いたのは――
「……マジか、バリーの“アレ”。売り払ったのか」
威力を重視するマグナムの狂信者バリー・バートンが『象をも仕留められる威力を』と無茶振りし、つい去年完成したもののその規格外の値段によってバリーの気概を挫き、金が揃うまで見せ物として陳列されていた極悪銃【キラー7】*1が、その勇姿を影形もなく失っていた事である。
ブラッド自身も金に余裕ができたらバリーより先に買ってやろうと企んでいたので、それが達成できなかったことに少々残念な気持ちを覚えたが、内心とは裏腹に、その口を三日月型に歪めていた。
(アイツらしいな。予約されてた品を本人の了承なく売っ払うなんて商人失格だろうに)
そう呆れつつも感心すると言う奇妙な感情を追い出し、引き締め直した顔を撫でながらブラッドは店内を歩き始める。
築数十年を経て
店を一回りして店主のケンドや他の人間が見当たらなかったため何か伝言や、せめてどこへ行ったのか分かる様な物は無いかとカウンターの奥へと進んだ途端………店の奥の曲がり角から、敵意を感じた。
「ふぅ…………!!」
一息付き心を落ち着かせ、曲がり角へと身を躍らせる。ライフルはしっかりと眼前に構え、腰のナイフの位置を意識しつつもブラッドは自身へ敵意を向けて来た奴に向かって銃口を――
「ってなんだケンドか」
「なんだとはなんだこの野郎」
決して高いとはいえない身長に、日系人としての血を窺わせる少々平たい顔。
中年特有のビール腹をカーキ色のジャケットで押さえ込み、淀みない動作で此方にショットガンを構えるその姿は正しくこの鉄砲店のオーナー《ロバート・ケンド》だった。
「逃げてなかったのかよ。警察署が避難場所になってたのは知ってるだろ?」
「バカ、銃求めてる客がいるんだ。そいつら置いて店を畳むなんざガンスミス失格だぜ」
互いに銃口を下ろし合い軽口を叩く。そんな気軽なやり取りは彼らについ数日前まで流れていた日常を思い出させた。
「…これで分かったろ?嘘じゃないってさ」
「まぁなあ…こんな状況じゃイヤでも信じるしかねぇな。悪かった」
複雑げな様子で酒場で話した事が嘘ではないことをブラッドが指摘するとハハッと力無く笑いながらも此方に軽く頭を下げるロバート。
「正直。謝られてもな…こんな事実現しない方がよかったよ」
吐き捨てる様に視線を虚空に向けたブラッドに乾いた苦笑いを溢しながらも、ロバートは優しくブラッドの肩を叩く。
「なっちまったモンはしょうがねぇさ。それよりも大事なのは“今をどうするか”…だろ?」
「…そうだな。――ッヨシ!もう一つや二つ、次いでに三つぐらい頑張りますかね!」
「おいおい…過労死とかするなよ?」
多少下向きとなっていたブラッドの心持ちがケンドの発破によって回復し、急に元気とやる気を取り戻した友人にケンドは思わず苦言を呈した。
馬鹿馬鹿しく、なんの生産性もない無駄な会話だが、それでも“非日常”の只中にある中でこのような“日常の様な”会話は彼らの心身ともに癒していった。
「まぁそれはそれとして……嫁さんと娘さんはどうした?」
「…アイツは今、タイミングよく実家に顔を出しててな。ここにはいないぞ」
「ふーん…エマちゃんはどうした?」
ブラッドにそう聞かれると、一瞬背後の倉庫を見遣ると再び彼の方へ向き直る。
「そ、それより弾の補充だろう?ちょうどお前が使ってる規格の弾丸が数ダース分ある。今から穴蔵決め込む俺が使うより、お前に使ってもらったほうが弾も浮かばれるってもんだ。好きに持ってってくれ」
「お、おう……どうしたんだ?なんか様子が変だぞ?」
「大丈夫だ。大丈夫に決まってるだろう?」
一気に言い切るケンドの様子に違和感を覚えるが、それを尋ねる前に本人は弾を取りに店の裏側へと引っ込んでってしまった。
(パニックによる錯乱かなんかか…?)
予測する判断材料が無くなっては心理学に明るくないブラッドは素人目による診療するぐらいしか出来なかった。
(…嫌な予感がする)
しかし《洋館事件》辺り異常なほどの的中率を誇るブラッドの“勘”は、ケンドの挙動不審な行動と言動から「なんかあるわコレ」と嗅ぎ分ける。
(来たら問い詰めるか)
そう静かに決意し店の裏から弾をどっさりと持って此方に歩み寄ってくるケンドを見遣った。
■月○日⑤
あのあと問い詰めた俺に対し何度も何度も――それこそ狂気じみた物すら感じさせる程に「大丈夫なんだ。何でもないんだ」と続けるケンドから、俺は半ば無理矢理吐かせる様に事情を話させることに成功した。
…その話を聞いた俺は、その時ほど自分自身の
話の内容は、今現在のこのラクーンシティではありふれた様な話。つまりは自身の血縁者若しくは自分自身がゾンビ化ウィルス《t-ウィルス》に感染したというものだ。ケンドの場合のソレは自分の娘、「エマ・ケンド」が感染したというものだった。
バレたことで観念したケンドが裏手の倉庫にいたエマちゃんと出会わせてくれた…軽くみてみたところ感染から数時間、意思疎通も可能だったが意識の混濁が認められもう数十時間もすれば食人衝動に支配されたクリーチャーに成り下がるだろう。
が、対抗策なら…
因みに開発した経緯は、《洋館事件》時に俺が証拠集めとして《t-ウィルス》に関する資料や、何らかの体液と思われる試験管をいくつか拝借しそのまま事件を一部解決。
その後俺は証拠として一連の事件の資料や写真を提出したがでっち上げの捏造物としか思われず、そのまま丸ごと返却された。
あまりにも納得いかなかったので、俺は自らの人脈を使い《“アンブレラに関連”しておらず“正義感の強い”医療従事者》を数人探し出した。
…こんなことをした理由はただ単に自分が遭遇した事件が夢幻の類ではなく間違いなく現実で起こった事態だと証明したかっただけなのだが、これが正しく
まず最初に資料を見せたのは町医者のジョージ・ハミルトン*2だった。ハミルトン氏は自分自身でも“食人鬼事件”について独自の調査を進めていた様で、事件の核心に触れたと言ってもいいS.T.A.R.S.の一員から情報提供は願ってもないものだったらしい。
正直ヘリと銃とパルクールの知識ぐらいしかない俺には所々意味を深く理解できない箇所もあったが、要するに「貴方が持ってきた資料とこのサンプルならワクチンと治療薬の生成が十分可能だが、ここの設備じゃ無理。というかこの街だともう大学行くしかない」との事だった。
俺は勿論ハミルトン氏も大学の研究施設を使用できるほどのコネはなかったが、そこは二人目のピーター・ジェンキンス*3によって解決された。
ジェンキンス氏は大学へのコネがある…というかモロ関係者だった。それも研究室勤務というドンピシャである。事情を話した所ハミルトン氏の友人だったということもあって快く許諾してくれた。
さぁいざワクチン開発!と意気込む俺たちに声をかけてきたのは「グレッグ・ミューラー」と名乗る大学教員だった。
何処からか俺たちの為そうとしたことを嗅ぎつけて来たらしく。研究に協力するというのだ……そう
なんかもうこの時点で怪しいぞと俺のゴーストが囁いてきたが、念の為と言うことで1日の行動を監視していたがアイツよりにもよってアンブレラの研究員だった。
もしかしたら下心なしの善意の協力者という可能性が無きにしも非ずだが、俺たち三人にはそれの低い確率を信じれる程に寛容ではなかった。何とか引き払ってもらおうとしたが異様にしつこく食い下がってくるので、俺たちはここで4,5人目の人材を招集した。
両名の名前はリンダ・パールとエド・サンダース*4。其々女医とコンピューター技師で、恋人同士だそうだ。二人……というかパール女医は実はジルさんの友人で、定期連絡の際に「今こんなことやっててー、なんか心当たりのある人物いませんかー?」と軽く聞いてみた所この二人が紹介されたのだ。
パール女医には女性特有のネットワークを使っての黒い噂を集めてもらい、サンダース氏にはその技術を用いサイバー方面からグレッグに対する情報を集めてもらうことにした。
その間は“表向き”グレッグの研究への参加を許可しながらも、重要な証拠や奪われると変えが効かないサンプルは絶対に奴の手に渡らない様にした。
そこから数週間経った日に、連絡を受けた俺は改めてグレッグの“排除”に踏み切った。
報告ではアイツは“元”アンブレラ職員であり今ではアンブレラとの関わりはないとの事だが、アイツのパソコンや研究室に忍び込んで見るともう…いろいろヤバかった。
《t-ウィルス》のサンプルや培養液内で揺蕩う数体のクリーチャー。極め付けは一際巨大なビーカー内に鎮座していたあの《タイラント》に酷似したクリーチャーである。
状況証拠としては十分過ぎると他の四人は警察官の俺がラクーン市警に報告する様に詰め寄ってきたが、俺はそれを拒否させてもらった。
理由としては三つ。一つ目は単純に謹慎処分中で尚且つ《洋館事件》とかいう本人たちはともかく側から見たら狂言癖を患っているのでは?と思われかねない俺が通報した所で適当に流され無意味に終わる可能性がある事。
二つ目はは万が一信じてもらえて部隊を派遣してもらいアイツの研究所に踏み込んだ際に恐慌をきたしたグレッグがウィルスとそれを持ったクリーチャーを拡散させかねない事。
最後に、アンブレラ本体にこの件を嗅ぎつけられ。事件を揉み消さされ挙句このワクチン開発を強制的に停止させられるという最悪のシナリオが起こり得るからだ。
まだ推測の域を出ないが、どうにもラクーン市警の上層部にはアンブレラと共謀している奴がいるっぽいのだ。
ここら辺の理由から、俺はアイツを“ウィルス”の件では摘発不可能だと言った。だが、少々意気消沈する四人の前で「確かに“ウィルス”の一件では摘発不可能だが、“他の件”なら充分可能だ」と続けた。
実はアイツの情報を集めている過程で、アイツが今までやってきた“大学での悪事”の証拠が大量に見つかったのだ。罪状は上げ始めるとキリがないので割愛するが、もしコレを公表すればアイツがこの開発に着手出来なくさせることはおろか、アイツをこの大学から叩き出すことも可能な筈だ。
という訳で善は急げとばかりにグレッグの証拠や目撃者及び被害者の話をまとめた物を、一流大三流問わず数々の出版社へその情報群を
そのままグレッグ*5の奴は流れる様に大学から追放――される前に奴が「貴様らも道連れだ!」とタイラントの亜種…《タナトス》*6を起動されられたのだが、亜種どころか原種との交戦経験がある俺と、この日のために呼び寄せた出発前のクリスとエンリコ隊長の数の暴力によって地面にキスさせてやった。あとタナトスの血液はワクチン開発に必要不可欠な液体、通称《t-ブラッド》との事だったので爆散させる前に採血させてもらった。
その後なんやかんやあって特効薬“デイライト”が開発完了した訳だ。命名理由は「日の光があれば傘(アンブレラ)は要らない」というイカした皮肉である。
という訳で開発された“
完全にウィルスが回りきった場合は全身のウィルスを死滅させそのまま治験者を死亡させてしまうのだが、どうやらエマちゃんの場合は軽度の症状だったことに加えそも侵入したウィルスが軽量だったこともあり、なんとかこちら側に戻すことが出来た。
キリがいいので今回はここまで、次回投稿をお待ち下さい。
今後の展開
-
テラグリジア・パニック事件(リベ0)
-
アシュリー・グラハム救出作戦(バイオ4)
-
リクエスト(書くかどうかは内容次第)