雑なチャートだとこのままブラッド君はカルロス達と一緒になってもらう予定です
「んで、えっーと…年上の後輩?名前を聞いても」
「あ、あぁ…レオン。レオン・
「おっと失礼?ラクーン市警特殊部隊【S.T.A.R.S.】アルファチーム所属のブラッド・ヴィッカーズだ。よろしくレオン」
そう言い右手――はゾンビの血や体液塗れで汚いので流石に自重し左手を差し出したブラッドと、その一連の様子と右手を見て「
「にしてもアンタすごいな!こんな状況になるのは
「め、目の前で数十体を打ちのめしたアンタに言われるても嬉しくないな……だが、ありがとさん」
「…どういたしましてってね。ところでここから先はどうするつもりだ?」
脳内知識の【処世術】の欄に、「初対面の相手は取り敢えず褒める」と書かれているブラッドは、それに従いレオンの勇気ある行動を喝采した。書き方に悪意を感じるかもしれないがブラッド自身は本心から言っており、「装備が整っていて基本
しかしレオン側から見ればブラッドは「ピンチの時急にやってきたと思ったら素手と拳銃(とスタンバトン)で瞬く間に敵を全滅させたやべー奴」という認識であるため、少々引き気味に対応されてしまった。しかしここでめげては(割と)変人集団【S.T.A.R.S.】*1の一隊員ではいられないとばかりにスルー。レオンに対して“先”の行動を聞いた。
「ひとまず、さっき逸れた
「任せろ。流石に職場の場所ぐらいは覚え……クレア?」
道を尋ねたレオンに対し、ある意味「自分が絶対に覚えておかなきゃいけない所」なので快く教えようと―――としたところに聞き覚えのあり過ぎる名前が聞こえたため、思わず聞き返した。
(い、いや。流石に人違いだろ ありふれたというほどでは無いけどクレアなんてよくある名前だ……!)
「不躾だが、そのクレアって人。フルネームは…?」
「ん?別にいいが…確かそう――レッドフィールド。【クレア・レッドフィールド】*2だ」
「…………oh」
ブラッドは思わず天を仰いだ。
(そっかークレアの奴
ブラッドは脳裏に「俺の妹を何に巻き込んでいる!!」と言いながら渾身の右ストレートを構えながらこちらに走ってくるクリスの姿が映し出され、軽く呻くが直ぐに止めた。ビークール、びーくーる。心はホットに頭はクールに――
「知り合いか?」
「まっままっまぁな。同僚の妹ってところだ」
ダメだったらしい(呆れ)だらしねぇな?
「…取り敢えず、警察署まで案内するよ。脱出作戦をした後で同僚や避難してきた市民は粗方居なくなったから、新人歓迎のホームパーティは出来ないけどな」
「いや、今はきっと
「「HAHAHAHAHA!!!」」
笑っていいのか悪いのか、よく分からないジョークで大袈裟に笑い合った二人は、そのまま揃ってラクーンの夜を闊歩していった。
■月○日⑦
因みに「いや俺が特別なだけ」と言ってどこか安堵した様子のレオンに続け様に「でも俺が所属している部隊は俺と同等かそれ以上のやべー奴が沢山いる。因みにクレアはそんなヤベー奴の実妹」と言ったら顔を青くして軽く震えていた。ザマみろ(ゲス顔)
…いけないいけない、コトミネ化してる
取り敢えずあの後は何事もなくラクーン市警についたと言っておこう。残った警官達にもみくちゃにされて汚い高音の悲鳴を上げるレオンを他所に、俺はマービンに頼み込み監視カメラの映像を見させてもらった。
理由は勿論クレアの捜索である…あ、因みに呼び捨てなのは年が近いのと時たまレッドフィールド兄妹の鍛錬に混じり共に汗を流した仲だからだ。 話を戻して、俺は警察署付近の監視カメラを操作しクレアの姿を探した。
レオンの言葉から推測して多く見積もってもレオン&クレアの二人が来たのは2時間前程度。という事で2時間前まで映像を遡り虱潰し探してみたが――生憎とそれらしい物は見当たらなかった。
強いて言うなら映像を見始めて数分した時に監視カメラの集音範囲ギリギリから微かな爆発音が聞こえたぐらいだろうか?その時未だもみくちゃにされていたレオンに「なんか事故なかったか?」と聞くと、息絶え絶えな声で「ココ着いて直ぐ運送トラックにピンボールの球にされた」と返してきた為、それだと思われる。
再びクレアの居場所についての操作を始めようとしたが、その時マービンから興味深い話を聞いた(閑話休題)
我らがラクーンシティ市民の偉大なる父(笑)なアイアンズ署長が作った――放置した隠し通路が生きている可能性があるとの事だった。なんでもこのエントランス中央にある。如何にもな三つの窪みが怪しいとのこと。
……フム。
窪みの大きさと深さからして何かを嵌めるタイプ。角一つない完全な円形からして恐らくはメダル…でも大きさからして通常の硬貨じゃないな。記念メダル?いや、この警察署が元々は美術館だった事も考えると――なんらかの美術品か。
警察署内、美術館時代由来の品、メダル……
…そういや昔――つっても俺が中高生頃の話だけど、とある警察のお偉いさんが「市民達に俺達の事をもっと知ってもらおう!」とかいって毎年開催されていた【ラクーン市警見学ツアー】の時俺と一緒に見学していた男の子が、何かの像に付いてるメダルを取ろうとガチャガチャしてた結果ポロリした記憶がある。メダルの大きさはその時の子の手を軽く上回る程度の大きさだから…うん。目の前の窪みとジャストサイズ。
それとその時一般市民とマスコミ用のアルカイックスマイルを浮かべていた署長がひどく慌てふためいていたのが印象的だった……あれから見学ツアー中止になったんだったか。
明らかに怪しい。というか確定か?
メダルが三つある事から三種類あると仮定して…
【一階階段の上にある像】
【二階ラウンジのユニコーン像】
【三階西倉庫の乙女像】
うん。三つあるな
試しにとばかりに早速【一階階段の上にある像】に向かい。当時の記憶を参考にガチャガチャ弄っていると、これまた当時の記憶通りポロリとメダルが地面に転がった。
自分の推理通りに運ぶ事に対して軽い優越感を抱きながらも、台の窪みに一つガコンとメダルを嵌め込ませる。
するとなんという事でしょうか、「ズズズズ…」と如何にもな感じの重点音をたてながらも、石像が音を立てて少し動いた。ちょっと見えた隙間を覗き込むと――ビンゴ 少々埃っぽいが、隠し通路とその先にエレベーターがお目見えした。
…ひょっとしてここは元々美術館じゃなくてリアル脱出ゲームの現場だったのかもしれない
あまりに実用性を損なっており、しかし男心を擽ぐる…俗に言う「ロマン」を十二分に詰め込んだ荒唐無稽な仕掛けを前にそう思った俺は多分悪くない。
しかし、そうとなると話は速い。
ようやく解放され地面に倒れ伏すレオンと、軽めの歓迎会(という名の新人いびり)という一大任務を成し遂げ心身共に充実した同僚達に仕掛けを見せ、「二階と三階に同じ感じのメダルがあるらしいから取りに行こうぜ」と誘いをかける。
ノリのいい彼等/彼女等は直ぐ様頷き、武器庫から取り出したショットガンやらライフルなどの武装の点検を始めた。
雰囲気を「お気楽」なそれから「仕事人」に瞬時に切り替えてみせた同僚達に、レオンは驚きながらも自身も付いていくために奮起し始めたが……
『新人研修すらしてない新人は座って見学してろ。荒事は俺達の仕事だ』
という先輩の鶴の一声によって現在マービンの横で監視カメラの操作方法を学んでいる。
先程までのゴタゴタが無ければかっこよかった()
という訳で二階の捜索を担当するX隊と、三階を捜索するY隊。最後にエントランスにてセーフゾーンの死守を担当するZ隊に分かれ行動する事になった。
作戦開始。
『こちらX隊。ユニコーン像のメダル確保。これより帰投する。どうぞ』
『こちらZ隊。エントランスに異常なし。しかし新人が監視カメラで知り合いを見かけたから迎えに行かさせてくれと希望している。どうぞ』
「こちらY隊。現在乙女像の目前まで到着。しかし何故が壁で封鎖されている。C4を発見したため発破を試みる。それと新人の知り合いは恐らくクリスの妹さんだ。迎えに行くとしたら丁重にもてなす様に!オーバー」
そう言い報告を終えたブラッドは、手で他の警察官達を離れさせると手元の信管と電池でC4を起動。直ぐ様自分も距離をとった。
バゴーン!!
秩序と安寧を司る警察署内では余りにも似つかわしくない轟音を轟かせ、壁は崩れ去った。
「…耳が痛い。キーンとする」
「そこはもう慣れだ。俺は慣れた」
「取り敢えず俺はメダルの確保を。先輩方は周りの安全確認を頼みます」
「了解。アリ一匹…は無理かもしれんが、アンデット一体ぐらいなら通さねぇよ」
ブラッドからの指示を聞いた彼等は、各々の愛銃を構え周囲一帯を警戒し始める。
「うっし。X隊は既に終わったみたいだから、俺等も急がないとな」
そう言う乙女像の周囲を舐め回す(犯罪臭がするのは気のせい)ように見ると、あちこち触って仕掛けの構造や解除方法を理解。幸運な事にそこまで複雑な物では無かったので、
彼はサイドポケットから無線機を取り出すと、他の隊やマービンに対して連絡を送る。
「こちらY隊。無事最後のメダルを確保した。これより帰投する。オーバー」
『『了解』』
無線機を仕舞い。ブラッドは同僚たちへと向かいなおる。
「そんなわけで、無事全メダル回収完了。エントランスに帰ります」
「「了解」」
「ちょっと物足りないな。制圧が終わっていたとはいえ一匹も出てこないとは」
「不謹慎なこと言うな。アイツ等だって元を辿れば仏様なんだぞ」
Y隊――というか脱出作戦後に残った警官全体に言えることだが――の中でも特に血の気が多い彼はそんな少々好戦的な台詞を吐き、またそれを東洋人系の顔立ちをした警官が諫めた。
「そういうなよケン。お前だって消化不良だろ?」
「そーゆう問題じゃ――――」
なお軽口を叩くことをやめない警官に対し、ケンと呼ばれた警官が声を荒げようと、一食触発の空気となりかけるが……
「――俺は、ケンさんに同意です。知らない人ならともかく…友人や、仲間の奴らとは戦いたくありません」
「でも、消化不良なのは否定しませんから、もし名前も顔も知らないやつがいたら、その44口径を思い切りぶちかましてください」
それを諫めるのが、リーダーであるブラッドの仕事だった。
「取り合えず。今の俺たちの敵はゾンビとそれに連なるクリーチャーです」
「少なくとも――――人間同士じゃない」
最後にそう締めると、ブラッドは静かに口論を交わしていた二人に一瞥をかまし、背を向け帰り道を進んで行った。
普段は陽気でとっつき易いブラッドの冷徹な一面に、思わず我に返った二人は自分達が余りにも的外れな行動をしていた事に気づき年甲斐もなく赤面し合うと、二人同時に小さな声で謝り合った。
その様子を傍観していた女性警官は、小走りで一人先行していたブラッドへと駆け寄っていった。
「随分と勇敢になったじゃない。【チキンハート】君?」
「……俺は今でも
そう言うと、両手で持っていた自身専用のカスタムハンドガン<サムライエッジブラッドモデル>を片手で持ち直すと、その手を女性警官へと見せてみせる。
「…あらら」
女性警官が見たブラッドの腕は、武器を問題なく扱える程度の僅かなものだが、微かに震えていた。
「見ての通り、恐怖は常々感じてます」
徐に片手を振ると、すっかりその震えは収まっていた――しかし、彼の心中にはしっかりと“恐怖”が刻まれている。
ゾンビに噛まれたら、銃器が壊れたら、アンブレラの刺客が来たら。
ブラッドの心の中は常にそんな“不安”が渦巻いている。
そんな心を殺し――しかしその“不安”と、昔から鋭い己の“直感”を繋ぎ合わせ“対策”と“準備”を講じ。立ち塞がる“恐怖”に打ち勝つのが、ブラッド・ヴィッカーズという
(そんな俺を引っ張ってくれるのが、クリスだったりジルさんだったりするわけだけど……今はいない)
仮にジルやクリスという“
しかし、今のブラッドの様子からわかる通り、そんな彼らは
(だから今は……俺が“弾丸”にならなくちゃいけない)
心の中でそう決意を固めると、ブラッドは他の隊員を先導。中央エントランスへと歩みだした。
はい。そんな訳でなんだかんだ弱虫で臆病なブラッド君の内面描写でした。
どのくらい怖がっていると言うとリベレーションズ2の腕輪をつけた瞬間レッド三歩手前ぐらいの色になります(ニッコリ)
〜閑話 歓迎会()〜
①
「貴様は何者だ!」
「レ、レオンだが……」
「そうか!馬鹿みてぇな名前だな!!」
「なんなんだいきなり!?」
「貴様は何しに
「し、市民の安全を守る為だ!」
「そうかそうか!そいつは立派だなぁ!…だが」
「
「なっ……!?」
②
「ようこそおいでくださいました!そうかそうか君はレオンと言うのか」
「あ、あぁよろしく頼む」
「ハイ!此方こそお願いします!」ガッチリアクシュ
(よかった。この人はマトモそうだな…)
「試してあげよう、お前の力を」(^U^)
「は?」
「フッ、いい反応だ。感動的だな……だが無意味だ」ズドム
「グフゥ!?」
「で、出たー!カイドウさんの無意味パンチー!!」
「“ラクーンで警察官やるならこのぐらいは必要だぞ”という気遣いパンチだけどその言動とアルカイックスマイルのせいで圧倒的な勘違いを齎すやーつ!」
③
「大変だったわねぇん」ルナ!
「ヒェ」
「イケメンで。しかも強いのね!嫌いじゃないわ!!」
「う、うわああああ!!!!?」
④
「ひ、酷い目にあったぜ……」
「まぁまぁ。あんなに変わってんのはアイツらぐらいさ」
「…アンタは?」
「おう。俺はケビン・ライマン……お前の先輩さ。ところで腰のソレ、いい得物だな。よく手入れされてるのが分かるぜ」
「アンタのソレこそ。凄いな手入れこそ少し怠ってるみたいだが……使い続けた“凄味”みたいなのが見えるようだ」
「ハッ。お前とは、いい酒が飲めそうだな?よろしく頼むぜ後輩」
「此方こそ、いろいろ頼むよ先輩」
今後の展開
-
テラグリジア・パニック事件(リベ0)
-
アシュリー・グラハム救出作戦(バイオ4)
-
リクエスト(書くかどうかは内容次第)