分かります分かります。原作でもアニメでも辛い思いをしていた彼女達の幸せを見たい気持ち。分かります。
でもまだ駄目です。彼女達には、しっかりと苦しんでいただきます。勿論その親御さんもです。楽しい楽しい時間がはっじまりまーす!!
………これ作者暗殺される?(フラグ)
矛盾点があったので訂正します。
一先ずリビングにお邪魔し、ソファーの上に寝かせてお腹を冷やす事にした。
服を捲った時、目に飛び込んでいた光景に歯を食いしばりながらも、厚手のタオルを敷いて保冷剤を乗せる。お腹が冷えてしまうが、内出血の可能性がある為我慢してもらうしかない。
未だに苦しみ悶える友奈ちゃんに、なんて声をかけていいのか分からなかった。一体何が彼女をそうさせるのか、彼女は俺に何を求めたのか。
考えると考えるだけ疑問が頭に思い浮かんでしまう。自傷を目の前で見るのは初めてだ。いくらカウンセリングを受け持つ俺だって、こんな初めてな事例だってある。
小学生の頃、先代勇者の一人が自傷と見られる行為をしていたが、それは俺や他の誰かが居ない時にしていたので、何とか止めさせることはできたものの、今回は目と鼻の先。なんなら、その加害者になる可能性もあった事例だ。
他者からの暴力を望む自傷。訳が分からない。男女の価値観や美醜が逆転している世界。納得はしてないが、それでも受け入れ始めていた。しかしこれは受け入れていい問題ではない。
ふと、己の左手をギュッと握られる感覚がした。握られる手は、か細く白い綺麗な手。他でもない、友奈ちゃんが握っている。
先の友奈ちゃんを見てから、彼女の瞳に浮かぶ感情が分からなくなった。
笑顔が素敵だった友奈ちゃん。元気が魅力的な友奈ちゃん。くりくりした目が可愛い友奈ちゃん。前世ならば確実に人気者であろう友奈ちゃん。
今は、それがまるで嘘だったかのように崩れ去る。彼女を格下だと認識した訳では無い。ただ、虚しさが俺の中の友奈ちゃんを崩し去ったのだ。
何も声をかけることも無く、ギュッと友奈ちゃんは手を握っている。焦り、不安、恐怖といった怯え。しかし、瞳に次第に浮かび始めているのは期待のみ。
瞳はココロを映す。鏡のような存在である瞳は、自身の内面を正確に映し出している。友奈ちゃんの心は、根っこから暴力を振るわれたいと思っている。
マゾヒスティック、マゾヒスト。前世ならばMだの受け狙いだのと小馬鹿にした話も出来たが、友奈ちゃんを見てしまうとそんな気分も消し飛ぶ。快感を得ているのかは定かでは無いが、見ていて友奈ちゃんが快楽を得ているようには思えない。
「……痛みは治まった?」
何とか出た言葉がこれだった。友奈ちゃんは口元を緩め、ゆっくりと首を縦に動かす。友奈ちゃんは強がりを平気で言う子だと言うのは分かっている。無理な事でも出来ると肯定し、それが空回りする事は今までもよくあった。しかし今の表情を見るに、だいぶ痛みは治まっているようだ。
「………その、ごめんなさい。気が昂っちゃった」
気が昂っただけでああなるのか。思わずそう聞き返したくなるが何とか堪える。
「……嫌いにならないでください」
「嫌いになんてならないよ。……流石に驚いたけどさ」
なんだろうか。先程までの緊迫感は感じない。薄れたとか、そう言う話ではなく。まるで別人のような。
「……だいぶ落ち着いたみたいで良かった」
落ち着いた、なんて言えば動きを見せるだろうか。私最初から落ち着いてますよと言ってくれさえすれば、納得出来るのだが。彼女は肯定してきた。違和感がより強くなる。
力無く頷く彼女は、まさに電池が切れた機械のよう。僅かな動きを見せる友奈ちゃんは、吹けば飛んでいくようなワタボコリに見えてしまう。
「………ごめん、なさい」
彼女の口から出た言葉は謝罪だった。謝罪される出来事は鮮明に覚えているが、なかなかどうして。声が震えており、目尻から水滴が溢れだそうとしている。
「なら教えてくれる?なんでさっきそんな事をしたのか」
「……私がちっちゃい時からそう。周りの皆は私を殴って楽しそうにしてたんです。私も、なんだか楽しくなっちゃって。いつも笑いあってました。だから、力哉先輩も私で遊んでくれたら、……きっと、モヤモヤしてるのも晴らせるかなって」
ぐうの音も出なかった。初めて呆気に取られたかもしれない。
ちっちゃい時、つまり幼少期からという事か。人が美醜に対しての判断をいつ頃持つようになるかは詳しくは分かっていないが、幼少期の頃からと言うと一番子供が常識というものを初めて理解していく期間ということになる。
親の影響か。いやこれが最も正しいだろう。子は親を見て育つ。親が友奈ちゃんに対して嫌気をむき出していたらそうなる。
暴力を振るわれていたと聞こえた。身体の傷を見ればそれは確証になる。
人は限界になると、痛みから身体を守るために防衛本能として別の認識に変えることがあるという。友奈ちゃんの身体は快楽へと痛みの認識を変えたのか。しかし、これは全くもって異常過ぎる。精神科医に直接見てもらった方が友奈ちゃんの今後の生活にも影響しそうだ。
「……ありがとう。そう思ってくれるのは嬉しいけど、俺は友奈ちゃんが傷付くところを見たくはないんだ。誰かに暴力を振るってスッキリするなんて、言語道断だ」
「……え」
「……友奈ちゃん。今、自分の状態を分かっている?」
「……ど、いうこと、ですか?」
包み隠さず言おう。俺はそう決めた。変に隠したり、遠回しに言うのは、疑問や不信感を抱かせてしまうかもしれない。
「……友奈ちゃんの心は凄い傷付いている。周りから暴力を振るわれて、友奈ちゃんの心は変わってしまっている。今から、病院に行こう」
「……え」
明らかに動揺してしまっている。だがどうにも引っかかる点が浮き彫りになってきた。それは、友奈ちゃんの今までの動きでは無く、俺が病院に行こうと言った瞬間からだ。
「……びょ、いん?」
「……え、?そうだよ、病院だよ」
「……なん、で、です……か」
「……っえ」
「………なんで、なん、で」
空気がより重くなった。肌寒さを感じたリビングは、ズキズキと鋭い刃で体を切られたような痛みを感じる程、冷たく鋭い空気に変貌している。
「……なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでびょういんなんでなんでなんでなんでなんでびょういんなんでなんでなんでなんでびょういんなんでなんでなんでなんでなんでびょういんなんでなんでなんでなんでなんでなんでびょういんなんでなんでなんでなんでなんでびょういんなんでびょういんなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでびょういんなんでびょういんなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでびょういんなんでなんでなんでなんでなんでなんでびょういんなんでなんでびょういんなんでびょういんなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで───」
「っ!?友奈ちゃん!!落ち着いてくれ!!」
「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌───」
壊れたブリキのよう。嫌嫌と、淡々と口ずさむ友奈ちゃんに、底知れない恐怖を感じた。
早まった行動を取ってしまった。彼女に病院というワードは地雷以外の何物でもなかった。
罪悪感を感じつつ、俺はどうするべきかと思考をフル回転させる。
「───ただいま友奈〜。だれかいるの………っ、友奈!?」
ガチャリとリビングの扉が開き、友奈の母親がリビングに入ってきた。どさりと持っていた荷物を全て床に落とし、明らかに異常な行動を起こしている友奈を見て、急いで近くの小物入れを漁ったかと思うと、透明な液体が入った筒を取り出して友奈ちゃんの首元に突き刺した。
「───うぐっ!?」
先が細い針になっていたらしく、注射器のように液体を体内に注入。ブルりと痙攣した友奈ちゃんは、ゆっくりと力無くソファーに倒れ込んだ。
しんと静まり返ったリビングは、倒れ込んだ友奈をまるで哀れんでいるかのように、冷たく息苦しかった。
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「───この度は、本当に申し訳ございませんでした。私の身勝手な言動で、友奈さんを傷つけてしまい、どうお詫びしたら良いか……」
土下座をする勢いで頭を下げる。一先ず椅子に座るよう案内され、紅茶と菓子を出された俺は、目の前に座るマスクとサングラスをつけた友奈ちゃんの母親、優花さんに謝罪する。
目を丸くして驚いているであろう優花さんは、慌てて俺に頭を上げるよう申し立ててくる。男が頭を下げるなんて絶対に有り得ないと思われている世界でも、俺は謝る時はそれ相応の行動で示す。
許しを頂き、俺は頭を下げて先の友奈ちゃんの行動について問うた。
「……先程打たれたのは」
「……鎮静剤です。友奈が取り乱しても気絶出来るよう調節して頂いてます」
調整されている。その言葉でも友奈ちゃんがどれ程危険な状態なのか理解した。
「……あの、話をする前に、貴方についてお聞きしても宜しいですか?」
「……私のですか?」
「……大赦の方から、話は聞いています。友奈が御役目に選ばれたと。御役目との相性がとても良く、必ずやり遂げてくれると……」
今回の御役目に選ばれた少女達には、予め大赦側がご両親にのみ話をしていると聞いた。ご両親が他界している犬吠埼姉妹には風が今回の御役目のリーダーとして大赦側が選択し、うちでは美森が居ないうちに母さんに俺から話した。夏凜は元々大赦の人間なので知っているが、結城家にも話はもう回ってきているのか。
「………その話をするということは、私がどういう立場なのか理解した上でのお話とお見受けします」
「はい。力哉くん、で良かったのよね?近所でも有名よ。私達みたいなブスにも優しく接してくれる男の子がいるって。まさか、その男の子が大赦から送り込まれた人だなんて思わなかったわ」
「……そういうのでしたら、指摘するのはあれですけど、マスクとサングラスをとっていただけませんか?」
「……えっ?あ、ごめんなさい。失礼だったわね……」
マスクとサングラスを外す優花さん。女性に年齢を聞くのはこの世界では特に問題ない事だが、俺はとっても失礼な事だと思っているので聞きたくても聞かない。しかし、例え実年齢を言われても、若いと言えてしまうほどの若々しい肌。友奈ちゃんが似たであろうくりくりした瞳。シュッとした顔立ちが、優花さんの美しさをより引き立てている。
控えめに言って、とても美人である。
「……そ、そんなにまじまじ見ないで。恥ずかしい……」
「……あ、すいません。つい、見蕩れてしまい」
「み、見惚れ……!?」
ドキッと肩を震わせる優花さん。未婚者とは言え後輩の母親である。流石に見境なく手を出しには行かないですよ。今の状況では尚更。
「……で、話を戻しますと。そこまで理解してらっしゃるなら、話が早い。今の友奈さんの状態を改善する事が、僕の仕事です」
「はい。……しかし、友奈の精神的異常は、もう二度と戻れないかもしれないんです……」
「…というと?」
「……私も仕事で家を出ますので、友奈一人で自宅に居させるのも危険だと思い、近くの幼稚園に通わせる事にしたんです。ですがそれが仇になりました……。友奈は、周りの子供からからかわれる対象となってしまい。何時しか、誰かの母親が友奈に対して暴力を振るい始めたのがきっかけで、周りから暴力を受けるようになってしまいました……」
「っ、……幼稚園側はやはり?」
「その事実を知った私は、すぐに幼稚園側に友奈の退園を申請しました。しかし、幼稚園側は全くその申請を受け取って貰えず……」
この世界は基本的大赦が裏から手を回して、公共機関及び公安機関を牛耳っている。それによって大赦の方針に準えて法律等が決まっている。無論、人権の有無もだ。
大赦は美醜意識に強く敏感で、醜い人は大赦が最も嫌悪感を抱く存在である。警察が介入し、法を扱う事案が起きる場合、大赦側の影響で被害者側が醜い場合警察は関与せずにそのまま流してしまう。これによって醜い人達は、被害者側として訴えることが出来ず、法による解決ができなくなっている。
初めてそれを聞いた時、は?ってなったが、流石大赦。可愛い女の子達を使い捨てで扱う組織は流石だと思った。
「……私が、友奈を家から出さないようにしていましたが、それが却って児童虐待だと近所から通報され、警察に指導を受けることになってしまい……。結局、友奈をそのまま幼稚園に通わせる事しか出来ませんでした」
思わず手に力が入ってしまう。大赦に対する憎悪がより深くよりどす黒く膨らんでいく。
友奈ちゃんは周りの子供にとって玩具として扱われていることになる。警察もそれを分かってて通報を操作し、優花さんを弾圧。グルなんじゃないかと思える程の一連の動き。目も当てられなかった。
「……そして小学四年生になって、友奈が暴れたと小学校から連絡を受けました。保健室に案内されると、ベッドの上に……、ボロボロに、なった……友奈が、いて……。それで………っ」
「もう結構です。お話して下さり、ありがとうございます」
その話はもう聞きたくはなかった。大体予想つく。発狂した友奈ちゃんを周りが止めるという名目で暴力を振るったのだろう。聞くに絶えない、反吐が出るような惨い状況ではないか。
「……、大赦の、病院に一度っ、診察を受けて、……調整された鎮静剤を、それから頂くようになったんです……。いまのところ、1ヶ月に一、二度ぐらいで症状が出てしまって……。今回の状況を見るに、なにかしらっ……、言葉を聞いただけでも、発作を起こしてしまう……なんて……」
「………友奈さんが、病院という言葉で発作を起こしたのは……」
「……病院でも、幼稚園のような暴行を受けた時があって……。多分、幼稚園、病院は、友奈にとって思い出したくない話なんだと……」
涙を流す優花さんの隣に歩み寄り、零れる涙をハンカチで拭き取る。
耐え難い。しかし俺が弱音を吐いてしまえば、親である優花さんはきっともう縋るものもなく、ボロボロに崩れ去るだろう。きっと、まだ何とか生きていられるのは、諦めかけていた時に話を聞いた俺がいるからだろう。俺が完全に無理だと、金輪際関わりを絶つと言えば、間違いなく優花さんは友奈ちゃんと心中する。
それ程までに、友奈ちゃん。そして優花さんは追い詰められているという事だ。
「……優花さん、辛いお話をありがとうございます。どうか、今だけは心に身を任せてください……」
「……ごめんねっ、友奈……っ。わたしがっ、わたしがっ、こんな醜いばっかりに……っ。うぅっ……、こんなっ、こんな苦しいこと……っ、気にせずにっ、生活できるのに……っ」
ごめんね、ごめんねと、震えた口からそう呟く優花さん。今までのタガが外れたのか、ボロボロと大粒の涙を流し、悲痛に満ちた表情を俺から隠すように顔を俺が渡したハンカチで覆っている。
子の悩みは親に伝えられない。しかし、親の頑張りは子には伝わらない。互いが互いに伝えられない、このむず痒いジレンマ。きっと二人は互いに分かっていた。しかし、それを解決するだけの力がなかった。
今だけは思う。俺にもっと権力があれば、財力があれば。何より、もっと俺がこの二人と早く出会えて居れば、こんな酷い事にはならなかった筈だ。
分かっている。俺がいくら男でも、出来ることは限りがあると。今更言った所で、所詮それは強がりになってしまう。
だから、俺は誓う。
友奈ちゃんを助ける為に。優花さんの苦痛を消し去る為に。
出来る出来ないじゃなく、やるかやらないか。
やってやる。絶対に、二人を幸せにしてやる。
───優花さん。僕が、必ずやり遂げて見せます。
俺には頼れる味方がいる。まずは、そこから始めよう。
んもぉおおおお!!!やだァァァァァ!!もう虐めたくないよぉおお!!!
友奈ちゃんごめんよぉおおおおお!!君の笑顔も君の澄んだ心も君の可愛い顔もお腹も腕も足も髪の毛も汚してしまってごめんよぉおおおおお!!
そしてそのお母さん!!名前分からなかったからなんとなくつけたけどごめなさいぃいいいいいい!!苦しませてしまってごめんなさいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!もうしませんんんんんんんんん!!!!!うわぁあああア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙んんんん!!!
………ふう。
次も友奈ちゃんは多少苦しみます。