造られし害虫の王 ──The pest which is made──   作:バルシューグ

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初投稿です。
駄文で、原作崩壊、キャラ崩壊間違いなしですがそれでも宜しければお願いします。


バグズ二号編
第一話 誕生


一話

 

 

 

ああ…

 

 

人生の終わりってあっけないものだな…

 

しみじみと俺は感じた。

 

 

 

 

俺、黒島豪太(くろじま ごうた)は今人生の終わりを迎えようとしていた。

 

理由は単純だ。

俺は今、極寒の地にて遭難しているからだ。

俺の感覚が正常ならばそろそろ10時間以上も彷徨っている。

まあ感覚など正常であるはずがないため、信用なんてないが。

 

何故こうなったのかというと海外旅行でとある所に来ていたわけだが…

 

 

 

この雪原の中で

アニメやテレビの話みたいに運良く洞窟や休める場所を見つけれるわけもなく、ひたすらに雪道を進むだけだった。

体力も奪われ、身体は疲労して限界だ。

 

更に吹雪が吹いている中だ、このまま雪に寝転がりながら眠りについて凍死するだろう。

 

まともに思考出来ているのも体の感覚がもうなくなってきているからだ。とてつもなく眠たいがな。

 

 

「ああ、なんの、面白みもない、人生、だった」

 

口から途切れ途切れになりながらも俺は呟く….

 

普通の学校にいき、卒業してサラリーマンになり、毎日忙しく働く毎日…

たまたまくじで当てた旅行券で来てみたもののこの様だ。

 

 

 

 

 

──もう、眠ろう

 

 

 

未練などない。死のうが関係ねえ…

 

俺は静かに目を閉じ、眠りについた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────筈だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───君は私が創り上げた最高傑作だ───

 

 

 

 

 

 

 

───どのようにして生きるのかな?───

 

 

 

 

 

 

 

───さあ、産まれるだ!新たな歴史を刻むために!───

 

 

 

 

 

 

 

────本物の昆虫人間よ────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…」

 

 

 

 

俺は今、火星にいる。

 

立っている場所は主に岩があり、辺り一面砂?だらけの所だ。

 

 

俺は現在の状況を確認すべく、辺りを見渡した。

辺りには二人の男女と一匹の生物が居た。

 

 

 

…その生物はまるで原始人をくろびかりにしたような生物だ。

 

 

冷静に状況を分析する……

生前の俺なら慌てて逃げ出すのだが…と思いながらも自分の手を見る。

 

 

 

 

 

 

俺の手はその怪物と似たような手をしていた。そして腰には布が巻いてあり、俺の息子はちゃんと隠れている。

 

 

 

まずは目の前の東洋人の男女を観察する。

様は敵対中かどうかの確認だな

 

男女共に宇宙服みたいなのを着ており、一人は身長180を越えるがっしりとした体を持つ若い男性、もう一人は言うことなしの美人で更にスタイルの良い女性だ。

 

 

 

 

やはり、見たことがあるぞ、ていうか知ってる。

 

 

 

 

…これ、やっぱり俺が生前?読んでたテラフォーマーズの小町小吉と秋田奈々緒じゃねーか!

 

 

 

 

少し頭が混乱している為、何故ここにいるのか、そしてこの世界での記憶を確認した。

 

 

 

俺の肉体は人工的に人間とテラフォーマーを合成…いや合体させた異質の存在だ。

 

今の世の中ではバグズ手術がある。

しかし昆虫と人間の完全な肉体の合体、肉体を組み合わせるのはおそらく不可能である。

 

それは何故か…

 

昆虫の組織を人体が拒絶し、『死』に至るからである。

 

後天的に共存できない筈の昆虫のDNA配列を取り入れ、人体の拒絶を防ぐ為のバグズ手術でも成功率は30%なのだ。しかもそのバグズ手術でも組織のバランスを崩し、昆虫人間になる為には薬剤が必要となる。しかし、その薬剤を多量に摂取し、効果が長く続き過ぎた場合は『死ぬ』

 

その中でこのような非現実的な事を起こす事が出来る存在…

 

つまりは俺は人間を超越する存在に意図的にこの状態にされたという事になる。

生前に読んだ小説でいう神のような存在に…

 

 

そのあり得ない事を無理矢理成功させた肉体であり、絶対に動くはずがない『物』

しかしその『物』が動き出し、命を持った…

 

 

 

 

───それが今の俺だ

 

 

 

 

何故俺が前世の記憶を持っているのか…それはわからない。

それを消さずにしている理由もだ。

 

でだ、この肉体自身の記憶に有るのは確かここに送り込まれたのは数ヶ月前という事だが…

その数ヶ月間の記憶が消えており、何があったのかわからない。

 

 

…ただ

俺が成すべき任務がある。

 

それは…

 

 

 

 

この火星のゴキブリをサンプルとして持ち帰る事。

 

 

 

 

 

 

まあでも前世の記憶もあるし、どうせなら任務を完了させながらも原作崩壊はさせる。

出来る限りの死人が出ないように…

この死が隣り合わせな世界を変えるためにも…

 

 

と俺が気持ちを新たにしている頃に

男性、小吉は少し戸惑いの表情で女性、奈々緒と会話している。

 

「なあ、片方の宇宙人?さ…人間に近くねぇか?まるで人間を……

艦長が言ってたアレなのか?腰に布巻いてるし…」

 

「そ、そうね

もしかすると…」

 

 

「…どうする?戻って報告した方が…」

 

「…ゴメン

あたし目ぇ合っちゃった」

 

隣のテラフォーマーがチラリと此方を見て二人に近づく。

俺もその隣を歩く。

 

えーと確かこの後は…

 

「なにィ⁉︎おいマジか…

こっちに来んぞ!

しょうがねぇ…

アキちゃんちょっと下がってなさい」

 

「うう…

大丈夫だよね?

話せば分かるよね?」

 

おお、漫画が現実に起きているこの状況に俺は感動しながら歩く。

記憶があってもまさかテラフォーマーズの世界とは思っていなかったし感動ぐらいはする。

 

「…なあ、何か

前にもこんな事あった、よな…」

 

「えーと、あの蛾捕まえた時でしょ?」

 

「ああ そうそう窓から逃がした時な…」

 

「あん時あんたも言ってたじゃん

”話せば分かる”って

…蛾ぁ相手に」

 

二人は手を握りながり、

「あんたの無駄な優しさがあれば宇宙人相手でも大丈夫よ

きっと…それに例のアレならば、ね」

 

おお、甘え…

童貞で女子と会話を全くしなかった俺からしたらあり得ない光景だ。

今ゴキブリ人間だから余計になのだが…

 

 

「え…な、なに怖いの?

怖いんなら「いいからホラ話しかけて、あんたから」はい」

 

丁度二人の前まで来たところで小吉がこちらに話しかけてきた。

 

「ハロ〜〜

ナイス トゥー ミーチュー

話せる?のかな?

 

アーユー何人?火星人?

…ハセヨ?」

 

 

すると突然隣のテラフォーマーがその手を振り上げて奈々緒に向かって勢い良く振り下ろしたが──

 

 

ガシッと腕を掴んでもう少しで当たるという間一髪の所で止める…

その時、衝撃が微かに掌に伝わる。

 

テラフォーマーは少しの間俺を見て、すぐさま標的を俺に定めると勢い良く顔面に向かって殴りかかってきた。

 

そのスピードは奈々緒を狙っていた時よりも段違いに速い。

普通の人間ならば反応すら出来ないだろう。

 

 

 

だが…

 

 

 

 

 

───遅い

 

 

 

 

 

敵(テラフォーマー)の攻撃を容易く見切ることが出来る。

これなら通常型には負けないだろう。

数ヶ月生き残っているため、倒せるのはわかっているがどの程度楽かは今まで理解しきれていなかった。

 

 

テラフォーマーから放たれた攻撃を簡単に躱し、反撃する。

俺の拳が風を切り、テラフォーマーの喉元に直撃した。

肉が抉れる音と共にテラフォーマーの身体は飛び散る

 

 

 

…終わったか。

どうやら通常型ならば一撃で粉砕出来るほど強いみたいだ。

これから山程のテラフォーマーと戦うための力はあるみたいだな…

任務もやり易くなる。

 

 

辺りを見回してもうテラフォーマーが居ない事を確認するととりあえず一安心して二人の方を見る。

 

 

「「・・・・・・・・・」」

 

 

二人は俺を見ながら固まっていた。

 

 

「な、なあ、やっぱり艦長が言ってたアレなのか?」

 

「た、たぶんね…」

 

かなり現在の状況に戸惑っているようだ。当たり前だろうけどな…

 

いきなり宇宙人?が攻撃してきてその宇宙人?のもう片方が自分達を守ってくれるという状況になったら俺でも戸惑うだろう…確実に!

 

「…えーと、ありがとうございます?」

 

小吉が戸惑いながらも声を掛ける。

 

俺は口を開き、

 

「ドウ、イタシ、マシテ」

と片言になりながらも言った。

 

 

「「!!!?!?」」

 

 

二人はあり得ない、と言いたげな驚きの表情で俺を見る。

 

 

それも束の間に後ろからティンとマリア・ビレンが二人に駆け寄る。

 

おお!!本物だ!

密かに喜びを感じながら二人に視線を向かわせると

 

…やはり2人とも驚愕の表情を浮かべていた。

四人で何やら話しているようだが声が小さく、聞き取れない。

 

 

 

 

 

 

 

 

……さて、この後はどうするかね?

何も考えてないぞ?俺…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一歩間違えば死ぬよな…

……マジでどうしよう。

 

 

でも、例のアレって言ってるし俺が来ることは知ってたみたいだからたぶん大丈夫な筈だ…

 

 

 

 

俺は少し不安になりながらも四人の姿を眺めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




戦闘部分が…これから良くなるように頑張ります。
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