造られし害虫の王 ──The pest which is made──   作:バルシューグ

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特殊部隊結成編
第九話 部隊


九話

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スススッとコーヒーを飲み干し、俺は窓から外を眺める。

 

 

 

 

「ふぅ……平和だな…」

 

 

 

唯一、自分が落ち着ける時間はこの朝のひと時のみなのだ。

 

 

 

 

あれから一年…

いろいろな事があった。

 

まずは予想通り、小吉と奈々緒は交際を始めた。

ていうか、

まだ結婚しないのかよ!っとツッコミたくなるくらいにバカップルだ。

 

 

 

次に俺が言葉をマスターしたという事…

しっかりと発音も出来る様になった。これでもう、何言ってるの?と聞き返される事もない。

 

 

 

他には、イレギュラーテラフォーマーの肉体を使っての俺の肉体強化なども行われた。

元々、俺の肉体はテラフォーマーと人間の子であるし、更に幼き頃の改良によって、改造も出来るようになっているわけだから肉体のベースに本場のクソ強いテラフォーマーの身体を使えば更に強くなれるという訳だ。

まあ、そのおかげで最初は力加減を間違えて、食器を割り、椅子を潰したり…

 

 

 

意外と苦労した。

 

 

 

 

でも、俺の中でトップクラスの出来事と言えば、アドルフ君にあったという事だな。

まだ8歳で、あんまり会話自体していないが…

 

 

今はまだ、軍がM.O.手術をやってない様子だが、

もう数ヶ月もしない内に始まるだろう。何とかしてやりたいと思うが、そこまでの権力を俺は持っていないし、今はドイツのお偉いさんと取引する暇も猶予もない。

行動を起こすのはもう少し後になるだろう…

 

 

 

 

 

あとは、ミッシェルちゃんにも会ったな。

ドナテロの後ろにくっ付いて、俺を影で見るみたいな感じだったけど、俺に慣れると普通に会話してくれた。

まんま五歳の子供の性格で、原作の面影なんてものは無かった…

 

 

 

 

 

 

 

ただ、

 

 

 

 

 

 

 

 

物凄く可愛かった!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

あの厳ついドナテロの娘さんとは思えん可愛さだった!

 

もうね、天使!!

いや、女神だ!!!

あんな可愛い生き物見たことない!

あれだ、あの笑顔を護りたくなるね!笑った時なんて、あまりにも神々しくというか何というかで目が潰れそうになったし!

でも、俺からしたら本当に娘感覚で、会話もそんな感じで話しているんだけどな!

 

 

 

 

 

 

………………………………………………………………………とまあ、兎に角いろいろあった訳だ。

 

 

 

ドナテロとはよく飲みに行ったし、ティンもそこに加わって三人でもよく行った。

 

 

 

小吉は飲みに行くまではいいんだが…その後の酔った時が大変だ。

奈々緒はな──っと彼女自慢らしき事が始まるから何度も聞いている内に聞き飽きてきた。

ドナテロも酔っている時なんかは娘のミッシェルは…とこれまた自慢が始まり、どっちの方が可愛いかで争っている。

 

 

 

二人が言い争う中、俺はティンと二人で飲んでいる為、ティンとはかなり仲良くなった。

 

 

でも、こうして交流したり話したりするほどに、皆がいい奴だから本当に楽しい毎日を過ごしているんだな…と実感する。

俺も少し心に余裕が出来て、雰囲気が軽くなったみたいだしな。

 

 

ただ、一郎やリー、マリアが忙しくて一緒に飲みに行けないのは残念だと感じた。

一応、会ったりは数ヶ月に一度は有るのだが…

 

 

 

 

 

 

 

そうシミジミと思い出に耽っていると

「隊長オオオオ!!

訓練の日ですよオオオオオオオオ!!」

と、元気な声が建物内に響いてきた。

 

ドタバタと騒がしく足音鳴り響き、ドアを勢い良く開けて入ってくる声の主。

 

 

 

「さあ!訓練ですよ、訓練!

週に4回ほどしかない訓練ですよ!!」

 

…このやたらとテンションの高い、元気の塊のような少女は『フィルナ・エルテシモ』

年は9歳だ。

 

簡単に話せば、俺を作る研究が成功したという事でその研究をバグズ手術と合わせた新たなる研究の実験体一号。

その研究で、俺ほどでは無いにしても、既に身体の中に昆虫のDNAが存在するらしい…

ただ、テラフォーマーのDNAではないみたいだが、その辺りまで詳しく俺は聞いていない。

予想ではバグズ手術なんかのベースの遺伝子を組み込んだんじゃないかと考えている。

 

 

その研究はどうやら、俺が火星に行っている間に終わったらしく、始まりはずっと前からだそうだ。

今はその研究を施された者がこの少女以外にも3人程いる。

 

 

 

「おい、フィルナ早ぇーよ!」

そう言いながら部屋に着いたのは『カルバール・トリアン』

年は8歳。

こちらも元気系少年である。

但し、フィルナと違ってかなりのイタズラ好きでもあるの為に、

「カルバアアアアアル!!!待ちやがれエエエ!!」

 

「………今から、お前を潰すから待て。すぐに着くから」

 

「ゲッ!?トットとトンズラするぜー!」

 

…この様に追いかけ回されている。

もう一人の女子と男子にな…

 

 

この男張りの怒声をあげている、将来はナイスバディになりそうな雰囲気を放つ少女は『イマリア・アルカード』

年は9歳。

男よりも漢をしている暴君みたいな奴だ。

言葉では表せないほどに手が付けられない存在でもある。

それと同時にまだ小学生ぐらいの癖にナンパなんてされているのを見かける程に色気がある。俺からしたら子供なんだけどな。

 

 

 

その後ろで静かに怒りを見せている物静かな少年は『ラズイル・デメルト』

年は11歳。

四人の中で一番静かな奴だ。

だが、間違いなく四人の中で危ない奴でもある。

何をやるかわからない危険人物だ。

以前に俺に向かって数本のダイナマイトで爆破するという恐ろしい少年である。

 

 

 

 

 

 

───こいつら、手が付けられない

 

 

 

 

 

 

今も俺の部屋の中を走り回って、絨毯を汚している。

誰一人、それをやめようとしないのは仕方ないとしても、何で自分の能力まで使おうとするのかがわからない…

 

 

 

何故、俺がこいつらの隊長とかいうのになって、鍛えているのは研究の話でもわかる部分が有ると思うが、様は上の連中は特殊部隊的な物を作りたいそうだ。

理由は軍事目的かアネックスの計画用なのか、理由は数え切れないほどに考えられるが、俺にとって一番重要なのが

部隊だからまだまだ人数が増えるという事である…

 

 

 

 

 

とてもじゃないが、見守りきれそうにない。

 

 

 

 

それでもコイツらは一応、家族みたいなもんだから見てやるつもりだ。一人では無理でも誰か引き止め役がいれば何とかなりそうだし、過去に辛い人生を送っているだろうからな。

 

…ただ、この光景(暴れっぷり)を見ると溜息がつきたくなる。

 

 

 

 

 

「ほら、テメえら!サッサと訓練に行くぞ!!!みっちり今日も鍛えてやる!」

全員に向かってそう言い、俺は前に立つ。

 

 

「「「「はい!」」」」

訓練が始まるとなると突然、言う事を聞く様になるが、

普通なら嫌な顔一つしてもおかしくないのに、反対に嬉しがるってどういう事だ…

将来、少し心配になるレベルだぞ、コレ…

 

 

毎度お馴染みの事であっても、慣れきれない俺は四人を引き連れて運動用ホールに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それに俺の手術ベースも決まったし、手術をする事になったらそのベースの能力の活かし方も考えないとな。

ただ、ベースについて言える事はアネックスに備えてのベースにした。

 

 

 

 

 

 

さて、ホールに着いた事だし、サッサと訓練でも始めますか。

 




子供ミッシェルさんの可愛さは異常です!
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