【完結】この素晴らしいゆんゆんと祝福を!! 作:翳り裂く閃光
俺は体の各所が痛むのを感じながら意識を覚醒させる。どうやら俺は寝転がっているようだ。
俺はどうしてこうなった。
目を瞑ったまま思い出す。そして行き着いたのは俺の心を散々えぐった挙句、気絶させた存在のこと。
「バニル……あいつを殺さなきゃ」
俺のこともまた、神殺しの剣を持っていたとしても、おいしいご飯製造機でしかないらしい。殺さないでおいたようだが絶対にそれを後悔させてやる。
だが奴にとって破滅することとは最高の結末の一つでしかないことを思い出し、いっそう苛立つ。どうやっても奴を負かすことはできないのだ。
「クソが!! クソが!! クソが!! ふざけやがって!!!! バニルゥゥゥゥ!!!! 」
目を見開き、天井に向けて俺は罵倒する。バニルを罵倒している理由が多すぎて逆に自分でもわからない。
「リョウタさん、目覚めましたか? 」
俺が罵倒し終えると、最も愛しい声、だけど一番聴きたくなかった声が俺に向けられた。
そして、最も見続けたいが、今は一番見たくなかった顔が俺を覗き込む。その表情は、優しげだった。
「っ!! 」
俺は思わず目を背ける。ゆんゆんと言うまぶしすぎる存在から。
「リョウタさん。その、何から説明したらいいでしょうか? えっとですね。まずバニルは倒されましたよ」
俺は応えない。どう応えたらいいか分からないのだ。これまで嘘をついてきたから。真人間の振りをしてきたから本当の俺で接する方法がわからない。もちろんゆんゆんと本当の俺できっと触れ合っている時間も確かにあったのだろう。だが今はその感覚を思い出せない。
「最終的にめぐみんの爆裂魔法を、バニルから体のコントロールを一時的に奪い返したダクネスさんに浴びせたんです。ダクネスさんは瀕死の重傷を負いましたが今はアクアさんのヒールのおかげで回復しつつあります。もう峠は越えたようなので死んでしまう心配はないそうです」
「よかった……」
思わず言葉がこぼれた。しかし次いで強烈な自己嫌悪が俺を襲う。
「何がよかっただよ。俺、ダクネスが取り付かれたままだったのにバニルもろとも感情に任せてダクネスを殺そうとしたじゃないか……はは、はははははは」
おかしくなって笑いが出て来た。
「リョウタさんは今キールダンジョンのログハウスのソファーの上に寝転がっています」
そんな俺を不気味がることもなく、ゆんゆんが優しい声で淡々と現状を述べていく。
「鎧は外しました。怪我はそれほど大きくない打撲程度だったので治療用ポーションを寝ている間のリョウタさんに飲ませれば引きました。安心してください」
「……うん」
「リョウタさん、聞いてもいいですか? 」
「今更聞くようなことなんかあるのかゆんゆん? 全部バニルの口から聞いただろう」
ぶっきらぼうな言い方。そして突き放すような視線をゆんゆんに向ける。本当はこんなことしたくないが今はこうすることしか自分にはできなかった。それほど心に今は余裕が無いのだろうと変に冷静な部分がそう判断する。
ゆんゆんは俺の態度に一切表情を変えることなく優しげな顔で言った。
「リョウタさんの口から直接聞きたいんです。あなたの言葉で真実を私に教えてください」
「俺の。俺の言葉……」
「はい」
ゆんゆんが笑いかけてくる。
「話してもらえますか、リョウタさんが秘密にしてきたこと」
「だけど俺は……」
言葉にしたい。だけど勇気が出ない。恐ろしい。拒絶されたときとても耐えられない。
「大丈夫です。私きっと、どんな真実でも受け止められるから。あなたのことなら……リョウタさんのことならきっと」
涙目になりながら俺の頭を撫でるゆんゆん。俺は自然と涙があふれてくるのを感じた。
そして涙と共に、言葉があふれ出始めた。
「俺、元の世界で引きこもりのニートだったんだ。何もせず、誰かの役に立つようなことなんてしない。ただ生きてるだけで腐ってた。頑張ってる人を見ても自分を一切顧みることも反省することも、それどころか恥じることすらなかったんだ」
「はい」
「そしてある日俺は病気でコロッと死んだんだ。それから死者の魂を導く天使に神殺しの剣と錬金術を与えてもらってこの世界に転生してきたんだ」
「はい」
「誰とも一緒に行動するのが怖かった俺は1人で頑張るしかなくて、だけどきっとどうにかなると思いながらジャイアントトード狩りを引き受けたんだ。そして死にかけた」
「はい」
ゆんゆんが俺の頭をまた撫でた。心地よい。そしてまた涙が強く瞳から浮かび上がってくる。
「そこで君と出会った。それから君を探して、君の申し出でパーティーを組んだ。とっても嬉しかった。それから君の話を聞いていて、初めて自分が頑張ってこなかったことを恥ずかしいと感じたよ」
「そうでしたか」
「うん。それではじめは君に失望されない人間になろうって思ったんだ。だけどその思いはどんどん強くなって、そして時間が経つごとに変わっていった。君に必要とされる真人間でありたいという思いにね」
「はい」
「そして俺は君の前で自分を隠し続けてきた。弱くて見苦しい過去の自分を封殺し続けてきた」
「はい」
「だけど最近は限界だったのか時々そのことを考えるとマイナス思考にとらわれてフリーズすることもあった」
「はい」
「もう限界だったんだ、君に嘘をつき続けるのも、どうしようもなく疲れてしまって、しんどくて、そして何より申し訳なくって」
「はい」
ゆんゆんが今度は俺のほほを撫でる。そして俺の流れ出る涙を拭ってくれた。
「ゆんゆん。ゴメンよ、今まで騙してきて。俺は君が思ってくれてるような真人間なんかじゃないんだ。怠惰で、そして、臆病で卑怯者で、怒りで敵ごと仲間を手にかけようとした薄情な人間なんだ」
「………」
「これが俺の真実。君にずっと伝えたくって受け入れてほしかったわがままな真実だよ」
俺の言葉にしばらくの間沈黙するゆんゆん。
しかし。
「わかりました。それじゃあ私の言葉も聞いてください」
やがて、再び優し気な顔つきで、そのうえしっかりとした芯を感じさせる雰囲気でゆんゆんはそう言った。
「わかった」
俺はゆんゆんを見据えて小さくもなければ大きくもない声で返事をする。
「私に接していた時間が偽物で演じてきた物だったとしても、私はその中に確かにあなたの本当を感じてきました」
「気付いてたってことか? 俺の嘘に」
「いいえ、そうじゃありません。だけど確かに本当があったと、そう思えるんです、そう確信できるんです」
「どうして……」
どうしてそんな風に思えるんだ?
「だってどんなにリョウタさんが嘘を積み重ねてきて、偽物な振る舞いをしていたとしても、リョウタさんの中にあった芯は一切ぶれてなんかないんですよ? 私のことを常に考えてくれる優しさだけは。だからそれはあなたの本当です」
ゆんゆんの目から涙が流れ始める。
「俺の本当……」
ゆんゆんの言う通りだった。ゆんゆんへの思いだけは、そこからくる彼女への気遣いや優しさは紛れも無く本心からだった。
「はい。今リョウタさんは自分がわからなくなってると思います。だから私が気付かせてあげますね。……あなたは誰よりも私のことを考えてくれる優しい人です」
俺が優しい人?
「俺がそんな人間なのか? 」
「はい。あなたの見せてくれた本当の部分はいつだって優しかったですよ。だからリョウタさんはあなたの思ってるように怠惰で臆病で卑怯者かもしれませんけどそれでも優しい人です」
「ゆんゆん……」
「そして私はそんなあなたを受け入れます。だってリョウタさんは私にとって大事な人ですから」
涙でぐしゃぐしゃになった顔で満面の笑みを浮かべるゆんゆん。
俺の心にゆんゆんの言葉が確かに届いた。そして気付くと俺は声を上げて泣いていた。
俺は上体をゆんゆんに促されるまま起こし抱きしめられた。俺も強くゆんゆんを抱き返す。とても温かくて幸せで、自分を受け入れてくれる存在に心を救われた。
いつまで抱きしめあっていたのかわからないくらい時間が経過した後、お互い恥ずかしくなって抱き合うのをやめて、今は隣り合って座っている。
その状態で、新たに伝えたいと思った言葉をゆんゆんに口にした。
「ゆんゆん? 」
「なんですかリョウタさん? 」
「俺、これから変わるかもしれない。でも絶対に芯だけはぶれないから。これからもよろしくお願いしたい。いいかな? 」
「もちろんです。これからリョウタさんの本当をもっと見せてください。全部受け止めますから」
顔は見えないがゆんゆんがはにかんでいるのがわかる。
「俺の本当を出すまで少し時間がかかるかもしれないけどね。人間積み重ねてきた習慣はなかなか治らないから」
「いいですよ、私待ちますから」
「本当に優しいな。どうして俺にそんなに優しいんだゆんゆんは? 」
わかってる。俺もそこまで鈍くはない。ゆんゆんは。
「もう、言わなきゃわからないんですか? 」
俺のことが。
「言ってくれるとありがたい」
好きなのだろう。
「リョウタさんの方から言ってくれるまで私は言いませんから」
恥ずかしがった声色のゆんゆん。
俺はゆんゆんの回答を聞いてしばし考える。どのタイミングで言えばいいか? どんな時に言ったらいいか?
そして、きっと今じゃなくてもいいかと思った。今までの関係が変わっていく以上、さらに大きな関係の変化は今の俺たちにはまだ早いだろう。
「じゃあもう少し待ってくれ。きっとこれからの俺たちのこと考えると、まだ早いと思うから、この言葉は」
「わかりました。待ってますね」
「うん」
俺たちはそう言いながらいつの間にか手と手を重ね合わせていた。
バニル戦から1日後の昼間。俺は屋敷の一室の扉の前にいた。その一室とはダクネスの部屋。今、俺が最も顔を合わせずらい存在だ。
ほかのみんなには1人で暴走して申し訳なかったと謝り、結果、色々理由を聞かれたうえで説教された後、快く許してくれたのだが、ダクネスにはきっちり謝罪するように言われた。当然である。
「ためらっていてはダメだな。しっかりと謝罪しないと。怒りに任せてバニルもろとも殺しかけたことを」
もし許してもらえなかったら、パーティー脱退も考えないとな。ダクネスのために。
俺はドアをノックする。
「ダクネス、リョウタだ。今いいかな? 」
「ん、リョウタか? いいぞ、入ってくれ」
「失礼します」
ダクネスの部屋に入る。全身各所に傷を負い包帯まみれになった状態のダクネスが、まだまともに動けないため、ベッドの上で横たわりながら、微笑を浮かべている。
俺は彼女をまっすぐ見つめた後。
「申し訳なかった。謝っても謝り切れないことをした。それでも言わせてほしい、ごめんなさい」
土下座した。
ダクネスはおもむろに優しい声で言った。
「リョウタ、私ごとバニルを殺そうとしたのを気にしているのか? 」
「当然だよ。本当に申し訳なかったと思っている」
俺は即答する。
まさかダクネスは気にしていないとでも言うのか? 信じるべき仲間に救うためではなく、怒りの感情に任せて殺されかけたのに。
「別に気にしなくていいぞ、あの時の私は操られていたんだ。ましてその操っていたのは魔王軍幹部。私の命と引き換えにそいつを倒せるのならば決して無駄な犠牲ではない。本望だ」
「そんな、君を手にかけようとしたんだぞ、俺は。俺のコンプレックスが原因で、殺めようととしたんだ!! 」
そう、自分の今まで積み重ねてきた愚かな選択の果てに、仲間殺しの罪を背負いかけたのだ。
「許すさ。あの時のお前の取り乱しようから考えて、よほど明かされたくないことだったのだろう? 私だって同じことをされたらどうなるか分からん」
「ダクネスは優しすぎる。それに君なら俺と同じ状況に陥っても仲間を手にかけようとはしないはずだ……」
ダクネスは性癖はともかく、間違いなく誇り高い貴族でクルセイダーだ。絶対に俺と同じ行動はしないだろう。
「そんなもの、実際になってみないとわからないさ。とにかく私は気にしていない、むしろお前の心が心配だったくらいだ。ただ、私を思って謝罪しようと思えるほどには心が回復しているようでなによりだ。体の傷は癒せても心の傷はそう簡単には癒せたりしないからな」
「ダクネス……っ!! 」
ダクネスの、俺に対してかけるのはあまりにも優しすぎる言葉に涙がこぼれた。
「お、おい、泣くなリョウタ」
「ごめん……ごめん」
声を裏返しながら俺はつぶやくように謝罪の言葉を口にする。
「お前はしっかりと自分が過ちだと思ったことを謝ることの出来る立派な人間だな」
いまだに顔を上げていない俺だが、ダクネスが微笑んでいるのがわかる。
しかし、こんな俺が立派な人間だというのか?
「そんなこと……」
ない。と言いかけてダクネスの言葉がそれをふさいだ。
「いや。きっとそうだ。自分のしたことの責任をしっかりとろうとしている。それができるだけで一人前の人間だ」
ダクネスが貴族だからこそ言える言葉なのだろう。今の言葉は。
「ありがとうダクネス」
俺は涙をぬぐいながら顔を上げるとダクネスの顔を見ながら感謝の言葉を伝えた。
「ああ。お前は自分を許せないかもしれないが、あえて言おう。私はお前が過ちだと思っている今回の件を許そう」
笑顔でそう言い切るダクネスに。
「ああ……本当にありがとう……」
罪悪感は決して消えないままだったが、心の晴れた俺は今できる精一杯の笑顔をダクネスに向けた。
俺はこの罪悪感を一生抱えて生きていこう。許すと言ってくれたダクネスの優しさに応えるために。
そう俺は決意した。
「ところでリョウタ? 」
「なんだいダクネス? 」
「お前のディナイアル系統の技は素晴らしかった。また今度機会があればぜひ私に見舞ってくれないか? 」
「……絶対に嫌だ」
ダクネスの性癖と言うのは本当に難儀でおかしいものだと思わされた。
ダクネスが動けるまで回復したのはバニルとの戦いから2日ほどだった。そして、さらに5日後のバニル戦から1週間後の今日、俺たちはギルドに呼び出されていた。理由は一つ、魔王軍幹部バニルの討伐に伴う表彰だ。
俺たちはギルド内で横一列に並んだ状態でいる。数々の冒険者から俺たちは称賛されていた。
まずセナさんがデストロイヤー撃滅やバニル討伐の件による街からの感謝状をパーティーリーダーであるカズマに渡した後、嫌疑をかけたことを謝罪する。
そして、ダクネスには今回の身を挺した活躍を評価され王室から感謝状並びに第1級技工士達の作った新たな鎧が与えられた。
そんなダクネスを称賛する声が多数あるのだが問題は。
「さすがララティーナだぜ!! 」
「よくやったララティーナ!! 」
「ダクネス貴方そんなにかわいい名前だったのね。これからはララティーナちゃんって呼ぶわ」
「ララティーナ、かわいいよララティーナ!!!! 」
「このような辱めは私の望む凄いことではにゃい!!!! 」
ダクネスの本当の名前が冒険者中に知れ渡ったことで、ララティーナコールが激しいことだった。
カズマはダクネスに、バニルが言っていたように「すんごい要求」をするという権利を持っていたらしい。その「すんごい要求」……つまりはダクネスの求める辱めは本名を冒険者たちに知られるという形で実を結んだ。ただカズマの行ったこの「すんごい要求」はダクネスの好みの辱めとは違ったらしい。
カズマよ、何故、肝心なところでヘタレてこの程度の「すんごい要求」にしてしまったのは実にもったいないだろう。なぜ性的なことをしなかったのか。
そこまで考えて、これは真人間らしくない考えだと一瞬思ったのだが、もうそんなことにこだわる必要がないことを思い出す。ゆんゆんはどんな俺でも受け入れてくれると言った。自分らしくなろう。
そんなことを胸の内で考えていた俺にもセナさんが声をかけた。その内容とは。
「冒険者カガミリョウタ殿。デストロイヤー戦時に確認された破壊神をあなたが討伐したことに対し王室から感謝状並びに、第一級技工士達によるソードメイスを贈ります」
セナさんの隣に控えていた騎士が、ダクネスの時と同じように俺にソードメイスを運ぶ。ソードメイスとはその名の通りソード状のメイスであり、完全に質量でたたき割ることに特化した剣だ。無骨なそれを騎士から受け取ると俺は右手で握り、少し振ってみる。重量は100キロを超えているだろうか。だいぶ重いがルーンナイトの身体能力があれば問題なく扱える。
これからは二刀流か?
「では続いて冒険者サトウカズマ一行への賞金授与に移ります」
セナさんがいよいよ俺たちの気になつていた賞金について言葉にした。おめでとうや、ララティーナコールが止み、シンと静まり返るギルド内。
「起動要塞デストロイヤー並びに破壊神デストラクター。そして魔王軍幹部、バニルの討伐はあなたたちの活躍無くしては成しえませんでした。よってここに……サトウカズマ殿の背負っていた借金及び領主殿の屋敷の弁償金を差し引いて、借金を完済した残りの分、金、3億4千万エリスを進呈し、ここにその功績を称えます!! 」
ギルド内が一気に騒がしくなった。
なんだと……。3億4千万エリス?
「う、嘘でしょ? 」
ゆんゆんが硬直したのち「現実ですよね? 」と聞きたげな顔で俺の方を見る。
「おお……!! 」
ダクネスがうなり声を上げる。
「さ、3億4千万エリス!! やりましたねみんな、ほらカズマももっと喜んでくださいよー!! 」
唖然とするカズマにしがみつき揺らすめぐみん。
「やったわ!! 大金持ちね!! 毎日遊んで暮らしていけるわよ!! 」
大喜びするアクア様。
カズマはと言うと無言のまま涙を流した後。
「俺は今、自由と言う名の翼を手に入れたぁぁぁぁぁぁいやぁぁぁぁはぁぁぁぁぁ!!!!!!!! 」
奇声を上げた。
こうして俺たちは今までのがんばりが報われ、大金持ちになった。
ゆんゆんマジ女神。略して「YMM」です。本当にゆんゆんは女神のような子ですね。かわいくて優しくて芯が強い素晴らしい女の子だと思います。
ゆんゆんはリョウタのことを愛しているのでリョウタの過去も嘘も受け入れてくれました。結局のところ極論ですが、リョウタがゆんゆんのことをもっと信頼していればバニルに心をやられるようなことはなかったというわけです。嘘をついたことそのものが、骨折り損でした。
今回のバニルに嘘を暴かれ心をやられてから、ゆんゆんにそれでも受け入れてもらえるという展開は、リョウタを成長しようとする元ヒキニートと設定した段階で、どのようにキャラクターを動かしていこうかと思った結果誕生したものです。元ヒキニートという設定を死なせないようにどう調理しようかと考えるのはとても楽しかったです。
さて、ゆんゆんとの関係がついに仲間以上のものになり恋人寸前になりました。第2章の最終話のあとがきで言っていたようにリョウタとゆんゆんの関係に劇的な変化が訪れました。そしていよいよリョウタの「リライズ」が始まります。
ちなみに、ソードメイスのデザインはガンダムバルバトスルプスの物と同デザインだと思ってください。というかソードメイスという武器自体がバルバトスルプスの物以外存在していない架空の武器です。