【完結】この素晴らしいゆんゆんと祝福を!!   作:翳り裂く閃光

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064 かわいいの言い過ぎには注意

「ついたな」

 

 俺はウィズ魔道具店の前で呟く。

 

「早速入るか」

 

 俺がドアノブに手をかけるとカズマが制止する。

 

「なんだカズマ? 」

 

「ちょっと待てリョウタ。……いいか、バニルのことだ。絶対に扉を開ければ俺たちを出迎えさっそく煽ってくるだろうから覚悟しとけよ」

 

 諦めた表情のカズマ。

 

「そんなことで怖気ついてどうするのよ」

 

「でもカズマの言うように覚悟しておいた方がいいかもしれませんね」

 

「うう、やつのからかいは苦手なのだが」

 

「仕方ありませんよ。バニルさん悪魔ですから」

 

「正真正銘のね。じゃあ開けるよみんな」

 

 コクリと全員が頷く。そしていよいよ俺はウィズ魔道具店の扉を開けた。

 

 すると。

 

「へいらっしゃい!! 何やら扉の外で我輩に会う前に覚悟を固めてきたようだがそれでも我輩は言うぞ!! ようこそ最弱職でレベルが上がりやすいはずなのにレベルが上がらない男に、ちらちらとうっとおしい光あふれるチンピラアークプリーストに、最近実家の威光以外であまり役に立てていない気がする娘に、ネタ魔法しか使えないネタ種族に、最近脳内ピンク色の方のネタ種族にそしてお得意様の青年よ!! そろそろ来る頃だと思っていたぞ」

 

 バニルは散々俺たちをからかった末、にやりと笑った。

 

 あれ?

 

「俺からかわれてない……」

 

「汝はお得意様である。今後も末長く仲良く付き合っていきたいがための措置である。まぁ、ついでに言うならからかわれて恥ずかしいと思う部分が欠如してしまっている残念な人間でもあるからからかい甲斐がないというのもあるがな!! フハハハハハ!!!! 」

 

 俺のメンタル大丈夫なのだろうか? 寿命問題のせいで開き直りが過ぎてるのか? いやでもそこまで開き直ってるつもりもないしなぁ……。

 

「ちょっと神殺し、この悪魔の意見に同調するようであれだけど、あんた人として本当にそれでいいの? 」

 

「そんなこと言われても……」

 

 俺自身もなんでこうなったか分からな……いや、目の前のこの悪魔のせいじゃないか、ちくしょう!!

 

「無敵の人になんてなりたくなかった……」

 

「ふむお得意様。汝から久しぶりに怒りと自分への失望の悪感情をいただけたぞ。大変美味であった」

 

「なぁバニル。ウィズはどうしたんだ? 」

 

「あのポンコツ店主なら我輩が折檻した。今は我輩の、効果が指定可能な呪いであるカースドダークネスで今日を入れて4日間悪夢を見ながら昏睡するようにしてある。そのため今日は裏でうなされておるわ!! 」

 

 カズマの問いに、吐き捨てるように、しかし困ってもいるかのように言い切るバニル。

 

「何でそんなことをしたんですか? 」

 

 めぐみんがバニルの後ろに積まれている様々な魔道具や聖水が入っていると思われる小瓶を見ながら彼に問いかける。

 

「この、お得意様にかかった呪いを解こうとして高額であったり特殊効果を秘めた聖水や、呪いを解ける魔道具を大量にアルカンレティアから帰ってくるなり相談もなしに取り寄せおったのだ。おかげで今月もこのままだと大赤字である」

 

「ウィズさん……そこまで責任を感じてるのか」

 

「店主さん……」

 

 俺はウィズさんのこと思って心苦しくなる。ゆんゆんが申し訳なさそうに言葉を漏らしたのは、さしずめ、もやもやした感情を抱いていたことからくる罪悪感からだろうか。

 

「そ、そっかー……。今日は聞きたいことがあってきたんだバニル」

 

「言わんでもよいぞ小僧。紅魔の里の現状だろう。安心せよ、あの里は襲撃こそされているが自力で魔王軍を跳ね除け誰1人死者など出すことなく平和を保っておるわ」

 

「「よかった……」」

 

 めぐみんは妹の安全を知れて。ゆんゆんは父の生存を確認できてそれぞれ胸をなでおろした。

 

「それと神殺しの青年よ。汝が知りたがっている寿命問題の解決策も見通してやろう。汝の神殺しの呪いのせいで相変わらず貴様は見通し辛いがな」

 

「おお!! 」

 

「なるほどその手がありましたか!! 」

 

「確かにバニルならリョウタの寿命問題を解決策を見通せるな!! 」

 

「バニルさん、お願いします!! 」

 

 カズマ、めぐみん、ダクネス、ゆんゆんがバニルの言葉にそれぞれ反応を見せる。アクアはと言うと。

 

「むぅぅぅ。みんなやっぱり女神の従者としての自覚が足りないわ!! そりゃ神殺しがこのまま死んじゃうのは嫌だしかわいそうだけど……」

 

 納得のいかないという顔をしている。

 

 しかし、バニルの邪魔をしようと言う気はないようだ。少し安心だ。しかし問題点が1つある。

 

「あのバニル。今回俺金払ってないけどいいのか? 」

 

 俺が善意でバニルが動いてくれるとは思えないため聞いてみると。

 

「汝が不調のままだとポンコツ店主が気に病みすぎてまともに仕事すらでき無さそうな状況なのである。いくら赤字を生み出すと言っても貴重な労働力であることに変わりはない故、さっさと解決しようと思ったから……こうして汝を見通しているのだ」

 

 こいつもなんだかんだでウィズさんのことを大事には思ってるんだろうな。

 

 言い方は辛辣でもバニルがウィズさんを気遣っているのが何となくわかった。

 

 バニルの仮面の目の部分がまがまがしい赤い光を放つ。

 

 本当に普段はへんてこ悪魔って感じだが、こういうまがまがしい光とか見るとこいつがやばい悪魔であることを思い出させられるな。

 

 全員が固唾をのんでそれを見守っていると。

 

「見える見えるぞ!! 汝のとるべき手段が!! 貴様は紅魔の里に向かうと良い!! そこの謎施設こと、ノイズ開発局に寿命を伸ばすための手段があることが分かったぞ!! 」

 

「え、あそこにですか!? 」

 

「あそこには様々な罠が仕掛けられている本当に何のために作られたか分からない謎施設ですよ。そんな手段があるのですか? 」

 

 ノイズ開発局と言う名前から察するにデストロイヤーの滅ぼされた魔導技術大国ノイズに関係する施設なのだろう。

 

 紅魔族二人が怪訝な顔をしてバニルの方を見る。

 

 しかしそれを意にも介さないバニルは言葉を続ける。

 

「それから我輩の力が必要であることも分かった」

 

「「バニルのか!? 」」

 

 俺とカズマはそろって声を上げる。

 

「うむ。汝たちは早めに行って、謎施設の探索をして手段を見つけるのが吉!! ……我輩も店主が目覚め次第テレポートを使わせそちらに出向く」

 

「……わかった。お前ら、紅魔の里にいってリョウタの寿命問題を解決するぞ!! いいな? 」

 

 カズマが確認をとる。

 

「わかったわ!! 」「望むところです!! 」「ああ!! 」「はい!! リョウタさんのために」

 

 女性陣が元気よく各々返事をする中、俺はと言うと。

 

「みんなありがとう。うぐっ……」

 

 みんなが俺のことをこんなにも思ってくれてるのが嬉しくてお礼を言いながら涙ぐんでいた。

 

「ちょっと神殺し。まだ、何とかなるって確定したわけじゃないんだから泣かないのよ。でもよしよし」

 

 ちょっとだけ俺の思っているのと着眼点が違うがアクアが頭を撫でてくれたせいで、安心感からかついに涙がこぼれた。

 

「あ、それきっと私の役目なのに……」

 

 ゆんゆんがおろおろしながら言う。

 

「何、ゆんゆんも神殺しの頭撫でる? ほらどうぞ、これで撫でやすいでしょ」

 

 アクアが俺の肩を持ってゆんゆんの方に体を向けさせられると、少し頭の位置を落とすように促される。

 

「やめてくれアクア。恥ずかしい。ゆんゆんも撫でなくていいからね。余計涙が流れるかもしれないし」

 

 しかしゆんゆんは無言で俺を見据えると頭を撫でてきた。

 

「よーしよーし」

 

 ぎこちなく撫でてくるゆんゆん。

 

 滅茶苦茶恥ずかしいのでやめていただきたい。カズマたちはなんだかにやけているし。

 

「羞恥の悪感情が得られて我輩も満足である」

 

 バニルまでもがにやけている。

 

「ゆんゆん、なでなではもう終わりにしてくれ……」

 

 俺が赤面しながら言うと。

 

「わ、わかりました」

 

 ゆんゆんも恥ずかしがりながら手をひっこめた。

 

「さて面白い光景も見れたことだし、お前ら装備を整えるか!! 幸い俺たちには6億と言う追加の資産もある」

 

 カズマが満面の笑顔で言う。

 

 そう、カズマは結局、知的財産権を6億で買い取ってもらうことにした。昨日ここにきてバニルとそう言う契約を交わしてきた。これはトラブルに俺たちが巻き込まれやすいため、いざとなったら金だけ持って逃げられるようにと言う措置でもある。ちなみに俺も商品開発をしていたため当然判断できるだけの権限はあったが、面倒だったのでリーダーのカズマに一任した。

 

 全財産が現在約9億になった俺たちは完全にブルジョワだ。

 

「カズマさん、カズマさん、私、屋敷にプールが欲しいんですけど」

 

「カズマ、カズマ。私は魔力清浄機が欲しいです。あれがあると魔力の回復が早まると聞いたので」

 

「その辺の物はまた今度な。高そうだし。それより今のうちにこの旅に使えそうなアイテム見て来いよ」

 

 カズマのその言葉を聞いて嬉々として店内を物色し始めたアクアとめぐみんの2人。

 

「汝らにはこれも売ってやろう。アンデッド除けの魔道具だ。蓋を開ければアンデッドを寄せ付けない強烈な神気を放つ優れものだ。小僧、貴様のパーティーにはアンデッドに好かれやすいのがおるだろう。それをどうにかできるぞ」

 

「……デメリットは? 」

 

「毎回我輩がガラクタを売りつけると思うなかれ。強いて言うなら値段が100万エリスと高いこと半日しか持たない使い捨てであることぐらいである」

 

「えー……」

 

 ゆんゆんが小声でカズマに話しかける。

 

「カズマさん。紅魔の里に行くにはアルカンレティアまで行ってから徒歩で2日掛かるので、買っておいた方がいいかもしれません、アルカンレティアへの旅行の行きはアクアさんが……」

 

 ゆんゆんの言うようにアクアはアンデッドを引き寄せてたな。

 

「そう言えばそうだったな……バニル行きと帰りの分2つくれ」

 

「毎度あり!! 」

 

 カズマはアンデッド除けの魔道具を買うことにしたようだ。

 

「申し訳ないが6億の支払いは現在出資者を募っているが故、それに今回の件で店主が大量に無駄な出費をしてくれた故に、来週になりそうである」

 

「わかったよ。じゃあ、今日買う魔道具類は6億の中から引いといてくれ」

 

 そんなやり取りをするカズマを見て。

 

「……はぁぁ……」

 

 恍惚とした表情をしてため息をついているダクネス。

 

「どうしたんだダクネス? 」

 

 俺が聞いてみると、やっぱりかと思うようなことを口走った。

 

「いやぁ、カズマが大金を手に入れた暁にはきっとどうしようもない屑人間にきっとなるに違いないと思ってな。楽しみで仕方がないんだ」

 

「君はカズマのことを誤解してないか? そんなに、お金が入ったからって君が想像しているようなほどの屑にはなり下がらないよ」

 

「だが絶対にもう働かないと言うぞ。きっと先日の『こたつむり』状態で家から1歩も出ない日々が続くのだろう。はぁぁぁ!!!! 」

 

「君はどこかおかしいよ」

 

 俺はおかしなララティーナお嬢様から目を外し、せっかくウィズさんが仕入れてくれた聖水類を買おうか買わざるべきか悩んでいると、バニルがカズマに何かを耳打ちしていた。

 

 なんだろう?

 

 

 

 

 

 結局ウィズさんの厚意で取り寄せられていることもあり大量の聖水を購入した俺は屋敷に戻った。

 

 そして、俺たちは各々装備を整え紅魔の里へ行く準備をしていた。紅魔の里はゆんゆんの生まれ故郷。黒髪赤目の種族が集落を作っているらしい。ちなみに美男美女が多いそうだ。ゆんゆんやめぐみんはまさに美少女なので、あの子たちのような女の子がたくさんいると思うと少し気分が高揚する。

 

「おおリョウタ。お前が一番準備速かったんだな」

 

 装備を整え玄関前で待っていた俺を見てカズマが一言。カズマもまた、紅魔の里に至るまでの道のりは結構厳しいと聞いたため重装備だ。

 

「カズマか。なぁさっきバニルに耳打ちされてたけどありゃ何だったんだ? お金のことか? 」

 

 俺が何気なく質問してみると、カズマはおもむろにつぶやいた。

 

「なぁリョウタ、お前は親友だから聞いても大丈夫だと判断して聞くけど」

 

「うん? 」

 

「お前、なんか打ち明けたい迷いとかあるか? 」

 

「うん? ないぞ」

 

「だよなぁ。……実はバニルに仲間に迷いを打ち明けられる時が来るから、よく考えた発言をしろって言われたんだ。なんでもそいつの人生を左右する出来事になるらしい」

 

 ため息をつきながら言うカズマ。

 

「そりゃ、また大変だな」

 

「だろ? 」

 

「まぁあんまり深く受け止めすぎるなよ。しんどくなるぞ」

 

「ありがとな。てかお前の方が大変なのに、なんだか悪いな相談みたいになっちまって」

 

「なんのなんの」

 

 俺は確かに寿命が短いのは辛いが、それを何とかできる希望が見えてきている今、悩みというものは特にない。本当に強いて言うならゆんゆんにいつ告白しようかと悩んでいるくらいだ。 

 

 …………。

 

「俺は今回の旅で救われるかなカズマ? 」

 

「救う手段を見つけようぜリョウタ」

 

 親友は屈託のない笑顔で俺に笑いかけた。

 

 そして、全員具装備を整え終えた後、俺たちは馬車乗り合い所へと向かった。その時の時刻は昼過ぎで、ちょうどキャラバンが出発する本当にぎりぎりのタイミングで俺たちは乗り込んだ(ちなみに今回はレッドドラゴンの赤ちゃんがいるみたいなことは無く全員すんなり席に座ることができた)

 

 馬車が出発してからしばらくして。

 

「今回も走り鷹鳶は来てくれるだろうか? 」

 

「来ないと思うよダクネス」

 

 俺は荒い息のダクネスにそう言った。

 

「と言うか、こられたら困るだろ。今回はリョウタが不調だからゆんゆんしかまともな戦力がいないわけだし」

 

「おい、私たちがまるで役に立たないみたいな言い方はやめてもらおうか」

 

「実際そうだろ。まぁお前はファイヤーボールもあるけど」

 

「あれは私の裏の必殺技です。言うなればプチ爆裂魔法。当たると爆発する点は一緒ですからね」

 

「お前、その割に俺がこの前死んだときは遠慮なくぶっぱなしまくってたそうじゃないか」

 

「ふぁっ!? なぜそれを……。あ、いえ、仲間が死んで取り乱すのは当たり前じゃないですか」

 

 一瞬赤面して焦っいためぐみんだったがすぐに平静を取り戻し、切り返した。

 

「まぁ、それはそうだな」

 

 カズマが納得する。

 

 おお、カズマよ。めぐみんは絶対にお前のことが好きなんだよ。だからあんなに取り乱したんだ。間違いない。

 

「リョウタ、何をにやけてるんですか? 」

 

「ちょっと不気味なんですけど」

 

「不気味とは失礼だぞアクア様。ただめぐみんはかわいいなーって思ってな」

 

「な。何を言うのですかあなたは」

 

 ちょっと頬を赤くして焦るめぐみん。かわいい

 

「…………」

 

「ゆ、ゆんゆん、無言で圧を送ってくるのはやめてください。正直言って怖いです」

 

「そんなことないわよ」

 

「いや今のはどう考えても嫉妬じゃないのかゆんゆん」

 

 カズマがにやにやしながらゆんゆんに言うと。

 

「そ、そうですよ嫉妬です!! リョウタさんが他の女の子を、ましてライバルのめぐみんをかわいいだなんて言うと妬けてしまうじゃないですか!! 」

 

 珍しく強く主張するゆんゆん。かわいい。

 

「お、おう、なんかゴメン」

 

 それに謝るカズマ。

 

「い、いえ、ごめんなさい声を上げたりして。それとリョウタさん……私、結構やきもち焼いちゃう方ですからね? 」

 

「ゴメンよゆんゆん。実はめぐみんをかわいいと思ったのはこれで何度目か分からないんだ。なにせかわいいからね」

 

 俺がわざと屈託のない笑顔で言うと。

 

「はわわわ」

 

 めぐみんが予想外に照れた。可愛いと言われなれていないが故なのだろう。帽子を目深にかぶり顔を隠す。

 

 ゆんゆんはと言うと。

 

「リョウタさん……」

 

 嫉妬深い方だと言ったそばからそれをやりますか? と言いたげな目線を向けてきた。

 

「ごめん」

 

「お前はひどいと思うぞリョウタ。そのうちそんなことをしていたら愛想をつかされるぞ」

 

「心配しないでくれダクネス。そんなことは無い。ね、ゆんゆん? 」

 

「……そうですね」

 

 ………。

 

「ねぇゆんゆん、今の間は何だったんだ!? 」

 

「……さぁ、なんでしょうね」

 

「……すいませんでした」

 

「えへへお返しです」

 

 ゆんゆんがはにかみながらそう言ってくる。

 

「やっぱりゆんゆんが1番かわいい」

 

「えへへ、ありがとうございます」

 

「お前らは良いなぁ、俺もそんなラブコメがしたい」

 

「心配するなカズマ。お前にもモテ期、来てるよ」

 

「……例えばこの2人とかか? 」

 

 カズマがめぐみんとダクネスを交互に見る。

 

 めぐみん、ダクネスはそれを受けて顔を逸らした。

 

「ほら違うじゃん、モテ期なんて来てねぇんだよ」

 

 違うぞカズマ。それは恥ずかしくて目をお前から逸らしたんだ。決して違うというアピールではないぞ。

 

 

 

 

 

 それから結局ダクネスが喜ぶような事態。すなわち走り鷹鳶に襲われるようなことは幸い無く、夜もアンデッドを寄せ付けない神気を放つ魔道具を使ってアクアのアンデッドを引き寄せてしまう神気を相殺して、何物にも襲われることなく過ごし。

 

 そして。

 

「まさかまた来ることになるとはな」

 

「だなカズマ」

 

 俺たちはアルカンレティアに到着した。




 リョウタは弱点がゆんゆんとパーティーメンバー以外特になくなりました。本編ではリョウタは「無敵の人になりたくなかった」と言っていますが実際のところは全然普通の人間ですね。なにせ家族が弱点なのですから。
 さてアルカンレティアに再び舞い戻ってきてしまいました。しかしアルカンレティアでは特にイベントはありません。

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