【完結】この素晴らしいゆんゆんと祝福を!!   作:翳り裂く閃光

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 誤字報告ありがとうございました!! 助かります。

 それと、高評価ありがとうございました。嬉しいです!!


073 幸せ

 俺は族長宅の宿泊している部屋で一人布団の上で横になり安静にしていた。

 

 考えたいことがあるのでゆんゆんには側にいないでもらっている。

 

 ゆんゆんは今頃、お義父さんやお義母さんに紅魔族出生の秘密や俺の延命手段について話していることだろう。

 

 考えたいこと。それは。

 

「告白なんてしてしまっていいんだろうか? 」

 

 俺はさきほど体調を崩したことで冷静になっていた。そして、冷静に考えれば、記憶を捨てる以外、長生きすることができない身だ(バニルが来ればどうにかなるかもしれないが、それはあくまで希望的観測に過ぎない)。そんな俺がゆんゆんに告白して互いに好きであることを伝え合うとして、そうすればゆんゆんはどうなる? 一生俺にとらわれて生きていくことになるんじゃないだろうか?

 

 ゆんゆんの性格はもうわかっている。お人好しで優しくて少し控えめなところもあるが、芯は強い。そしてとても愛情深く、とことん尽くす子だ。

 

 確かに告白しなかったらしなかったで後悔は深く残るだろうが、告白してから俺が早死にすれば、残されたゆんゆんがそうそう新たな幸せを見つけられるとは思えない。

 

「ゆんゆんのために俺が告白しないほうがいいんじゃないのか? きっと好きだと伝えることはそれだけ決定的なことになる……」

 

 ゆんゆんを好きだからこそ、愛しているからこそ。俺は再び、正しく今度こそ自分の思いを封殺する必要があるのだと思う。

 

 自分に嘘をつくのには生憎慣れている。だから俺は。

 

「ゆんゆんへの思いを封殺して残りの日々を生きる」

 

 何ならいっそ嫌われてしまおうかとも思ったが、あの子の性格だ。俺がどんなに嘘を重ねて嫌われるように振舞ったところでそんなものお見通しだろう。

 

「はは……。なんだよ。嘘をついたって詰んでるじゃねぇか……」

 

 どうすればいいんだ。どうすれば。ゆんゆんのためになるんだ?

 

「明日にならなきゃわからないか? だけど」

 

 バニルはあの時、延命手段があるとしか言っていないのだ。やはりリスクや欠点がある方法が俺の命を伸ばす手立てであっても不思議じゃない。

 

「ゆんゆん……」

 

 俺は愛する人の名をただ呟いた。

 

 

 

 

 

 夜。完全に気が滅入った俺は、ゆんゆんの家族との食事の席でもゆんゆんのことで悩んでいた。ゆんゆんが隣で、「夕方までは元気だったのにどうしたんですか? 」と言いたげな顔でこちらを見ながら心配している。

 

 自分が迷いまくっていることには自覚はある。それだけの状態だった。

 

「大丈夫かいリョウタくん? 」

 

「顔色が悪いですよ? 」

 

 族長とりんりんさんが俺の状況を見て心配する。

 

 申し訳ないな……本当に。

 

「リョウタさん、やっぱりまだ体調が悪いですか? 」

 

 ゆんゆんが俺の顔を覗き込んでくる。

 

 かわいいな、本当に。そして本当に申し訳ないな。

 

 深呼吸をして。

 

「お義父さん、お義母さん……。いえ。ひろぽんさん、りんりんさん」

 

 俺はまっすぐ2人を見る。

 

「ごめんなさい。俺では娘さんを幸せにはできません」

 

 そして、頭を下げた。

 

「な、リョウタくん!? 」

 

「い、いきなりどうしたんですか!? 」

 

 俺の言葉に焦りまくるご両親。

 

「リョウタ、さん? 」

 

 ゆんゆんが不安げに俺の名を呼ぶ。

 

「きっと俺のせいで、俺がいれば娘さんを不幸にしてしまいます。だから俺は」

 

 だからどうするんだろう? 言葉が詰まる。

 

「リョウタさん、いったいどうしちゃったんですか? 昼間は私に魔神の丘に行こうって言ってくれたじゃないですか!? なのに……」

 

「冷静になったんだよゆんゆん。俺が君に想いを伝えればそれは未来の君の重荷になってしまう。それに気づいたんだ」

 

「そんな重荷だなんて思いません!! それに私にとっては今が大切なんです!! あなたがいなくなってしまう未来のことなんかより、あなたがいてくれる今の方がずっと大切なんですよ!? 」

 

「ゆんゆん……」

 

 本気でそう思える君だからこそ、俺は君の未来が心配なんだ。

 

 俺がそう思っていると、突然、ひろぽんさんが立ち上がると。

 

「リョウタくん。君はゆんゆんの手紙によるとお酒が確か好きなんだったね。今から私と2人で飲みに行かないか? 」

 

「え、そんな。俺は……」

 

 今俺ははっきりと、娘さんを幸せにできないと伝えたはずだぞひろぽんさん。ぶん殴ったりするならまだしも酒を飲みに行こうとは一体どういうことなのか?

 

 そして俺は半ば強引にひろぽんさんに押し出される形で酒場へと連れていかれた。

 

 

 

 

「何であんなことを言い出したんだいリョウタくん? 」

 

 酒場『サキュバス・ランジェリー』に俺とひろぽんさんは2人で来た。

 

 一瞬、店名のせいでいかがわしい店かと勘繰ったが、中に入ってみればただのお店で色々と安心した。

 

「俺は、先の短い人間です。そんな自分が娘さんのそばで寄り添うことは娘さんの……ゆんゆんのこれよりももう少し先の未来を暗い物にしかねないと判断したからです」

 

「そうか。君は本当に優しい青年なんだな。手紙に書いてあった通りだ」

 

「え? 」

 

 唐突なその誉め言葉に、一瞬戸惑う。

 

「いらっしゃい、族長と、その剣……もしかしてゆんゆんの未来の彼氏さんじゃない? 」

 

 ゆんゆんと同い年であろう女の子がやってきた。黒髪ストレートに赤い目をした美少女の模範のような女の子だ。どうやら、ここの店員のようだ。

 

「正確にはそうなるはずだった者だね」

 

 俺の暗い調子の一言に苦笑する族長。

 

「我が名はねりまき、紅魔族一の酒屋の娘!! いずれはこの店の女将となる者!! えっと確かカガミリョウタさんだっけ? 」

 

「あってるよ」

 

「はじめまして!! よく来てくれました!! さぁ族長にリョウタさん。さっそく注文をどうぞ」

 

 ねりまきに笑顔でそう言われ、ひろぽんさんは清酒を、俺はウイスキーを頼んだ。

 

「リョウタくん、君はそれでいいのかい? 娘と恋人になりたくないのかい? 」

 

「恋人にはなりたいです。でも俺ではさっき言ったようにダメだと思うんです」

 

「娘は、……ゆんゆんは君に出会って変わった」

 

「……ゆんゆんに俺も前に言われました」

 

「そうか。君は昔のゆんゆんを知っているだろう? 里では外の人と似た感性をしていたおかげで、孤立し、友達も2人しかおらず、引っ込み思案で常に人とのつながりを求めていた」

 

「はい。そのように俺も聞いていましたし最初のころのゆんゆんにはそんな印象を抱いていました」

 

「そんな娘がどうだ。送られてくる手紙には常に君のことが書かれていて、嘘偽りなく孤独ではなく幸せにアクセルの街で冒険者生活を営んでいると知った。本当に驚いたよ。妻と私を安心させるために嘘をついているのではないかと心配して里1番の占い師のそけっとに占ってもらったくらいさ」

 

 笑いながら語るひろぽんさん。やがて運ばれてきた清酒を一口飲んだ。俺も運ばれてきた水割りのウイスキーを少し飲む。

 

「刹那的な考えかもしれないが、ゆんゆんが言っていたように、あの子の今を幸せにするためにあの子と結ばれてはくれないか? 」

 

「ひろぽんさん……」

 

「ゆんゆんのことを深く思ってくれている君にとってそれは無責任なことかもしれない、だけどね」

 

 ひろぽんさんは一拍おいて、言葉を紡いだ。

 

「君が救われないだろう? そんな悲しい決断では」

 

「俺が救われない? 」

 

 なんでだ。どうしてこの人は……。

 

「どうして俺のことをそこまで考えてくださるんですか? 」

 

 素直に疑問に思ってすぐに問いかける。俺の言葉は震えていた。

 

「当然だよ。娘の青春を輝いたものにしてくれたのは君なんだから。あの孤独だったゆんゆんの誰よりも信頼できる存在になってくれたのだから。だから娘には君しかいないと思うんだよ」

 

 涙がこぼれた。人にここまで評価されて、信用されている。その事実のうれしさとひろぽんさんの向けてくれる優しさに。

 

「リョウタくん。娘に残った人生をささげて一生分の幸せを与えてやってくれないか? 」

 

 その言葉は俺の迷いや暗い覚悟をぶっ壊すのに十分すぎる言葉だった。

 

「分かり、ました」

 

 俺は涙を流しながらひろぽんさん、いや、お義父さんに頭を下げた。

 

「頼んだよ。ゆんゆんのことを」

 

 お義父さんは俺の肩をつかんで、俺の目をまっすぐ見据えた後、微笑んだ。

 

 

 

 

 

 

「ただいま母さん、ゆんゆん」

 

「ただいま」

 

 俺はお義父さんに続いてゆんゆん宅へと入る。

 

 早速ゆんゆんとお義母さんが出迎えてくれた。

 

「ゆんゆん、ごめんよ。さっきは変なこと言って。お義父さんのおかげで迷いの霧は晴れた」

 

「リョウタさん……」

 

「心配かけたね。もう大丈夫だ。明日魔神の丘に行こう」

 

 俺は重荷が退いた自然な笑顔をゆんゆんに向けた。ゆんゆんはそれを見て。

 

「よかったぁ」

 

 満面の笑顔を俺に向けてくれた。

 

「リョウタくんが元気になってくれてよかったわ」

 

 お義母さんも微笑んだ。

 

「心配かけましたお義母さん」

 

 俺は笑い返した。

 

 それから4人で雑談をした後、夜も遅くなってきたので寝ることになった。

 

「じゃあ、おやすみゆんゆん」

 

「……あのリョウタさん? 」

 

「なんだいゆんゆん? 」

 

 心なしか顔の赤いゆんゆんが部屋に入ろうとする俺を呼び止める。

 

「きょ、今日は一緒に、一緒に……寝ませんか? 」

 

「え、寝る? ゆんゆんと? 」

 

 どういうことだろう。まさか、まさか!! 

 

「よ、夜のお誘いか? 」

 

「ちちちちち、違います!! 一緒のお布団で寝るという意味ですよ!? 」

 

「だ、だよね!! うん。さすがに告白をし終えてないのに、いきなりそれは早いよな」

 

「あ、当たり前じゃないですか!! 」

 

 顔を真っ赤にして腕をぶんぶんするゆんゆん。かわいい

 

「わ、私の部屋で一緒に寝ましょう? その、少しでもリョウタさんのぬくもりを感じたいので」

 

 なるほど。それはいいんだが。ゆんゆんと一緒に寝るのはいいんだが、俺の息子は一緒に寝ているとき大丈夫だろうか? 元気にならない? だって俺童貞だし。

 

「その、俺が元気になっても怒らない? 引っ付いてるとき妙にエキサイトしてしまうと思うから」

 

「……いったい何のことを言ってるんですか? 」

 

 俺の言いたいことを理解していないゆんゆん。

 

 まぁいいか。

 

「なんでもないよ、じゃ、じゃあ一緒に寝ようか!! 」

 

「は、はい!! 」

 

 ゆんゆんが自分の部屋の扉を開き俺に入るように促す。

 

 ゆんゆんの部屋に入る。以前アルカンレティアに行く際にゆんゆんを起こした時に見た部屋と同じ雰囲気で、整理が行き届いていてかわいらしい感じの部屋だった。

 

「じゃあさっそく一緒に寝ましょう……? 」

 

 ベッドの上で女の子座りをしたゆんゆんが俺を招く。

 

「うん」

 

 俺はベッドに近づく。

 

 ゆんゆんは、布団をめくり横になると、手と手を口元で絡ませた状態で俺を待った。その顔はとても真っ赤だった。

 

 かわいい。かわいすぎる。

 

「じゃあ入るよ。ゆんゆん」

 

「はい、……あ、その前に魔導照明を消さないといけませんでしたね……」

 

「俺が消すよ。まだ立ったままだしね」

 

 息子の方はまだ勃っていない。大丈夫。……大丈夫。

 

 俺は魔導照明のスイッチを切る。しかし、うちの屋敷と言い、ゆんゆん宅と言い高級な設備の魔導照明が常設されているのはすごいことだな。いや、紅魔の里は全部こうなっているのかもしれない。『サキュバス・ランジェリー』もそうだった気がするし。

 

 部屋が暗くなる。すると真紅に輝く美しい双眸が俺を捉えていた。

 

「紅くてきれいだなゆんゆんの瞳」

 

「あ、ありがとうございます。あれ、もしかして……光ってますか?」

 

「うん。それはもう赤々と光ってる」

 

「っ……は、恥ずかしい」

 

「仕方ないさ。誰だって普通はこんなシチュエーションに緊張するさ」

 

「そ、そうですよね。……あう」

 

 俺はゆんゆんの待つベッドに再度近づき、今度こそ、そのうえに寝転がった。

 

「抱きしめるよゆんゆん」

 

「え、い、いえ、まだ心の準備が……。というか添い寝程度のつもりだったんですが……」

 

「でも今日は寒いし俺はゆんゆんのぬくもりを感じたい」

 

「わ、わかりました。じゃあ、……抱きしめてください」

 

「うん。抱きしめるね」

 

 俺はゆんゆんの頬を撫でた後、ゆっくりゆんゆんを抱きしめる。背中に手を回すとゆんゆんの身体がビクッとなった。

 

「大丈夫? 」

 

「は、はい」

 

 ゆんゆんの頭が俺の胸元あたりに来るように体の位置を調整する。

 

 そしてすっぽり収まるゆんゆんの頭。

 

「あったかい……」

 

「俺もだよ」

 

 ゆんゆんが恐る恐ると言った感じで俺の身体を抱きしめる。体が密着し、ぬくもりがさっきまで以上に伝わってきた。

 

 ふと、思う。

 

「俺たちって結構な頻度で抱きしめあうことがあるよね」

 

「言われてみればそうですね」

 

 ゆんゆんが俺の顔を見上げながら返事をする。

 

「いっつも思うけどゆんゆんとくっつくと妙に落ち着いて安心する」

 

「私もですよ。リョウタさんとくっついてるとすごく安心します。今だってすごく胸がドキドキしてますけど、不思議なくらいどんどん落ち着いて行っています。すごいですね」

 

 ゆんゆんが笑った。

 

 俺も笑い返す。

 

「幸せってこういうことを言うんですね……」

 

「そうだね。俺もこの世界に来て、君と出会ってやっとそれがわかったよ」

 

「そう言えば体は大丈夫ですか? 神殺しの剣を今握ってないですけど」

 

「大丈夫。痛い分には痛いけどもう慣れたからね。寝れないほどじゃないし、今は当初の懸念が消え入るほどに落ち着いてるから」

 

 女の子の柔らかさを感じておいて現状息子が元気になってないのもそれはそれで問題がある気がするが、今はそういう気分にはならなかった。ただただ満たされている温かな幸福感があるだけだ。

 

「懸念? 」

 

「なんでもないんだ、忘れて」

 

「はい。……リョウタさん」

 

「なんだいゆんゆん? 」

 

「リョウタさんに残された時間が少ないのならその時間を全部私との幸せなものにして見せますからね」

 

 女神の微笑みを見せるゆんゆん。

 

「ありがとうゆんゆん。そうしてくれるなら本当にうれしい」

 

 そこからは無言の時間が始まった。しかし苦ではない。最近ゆんゆんと一緒にいて無言になることは無かったが久しぶりの感覚というだけだ。

 

 平穏な時間がただただ過ぎていく。

 

 ああ、早く思いを伝えたいな。早く明日になってほしい。いや、でもこの幸せはもっと長く感じたいからやっぱり明日にはまだならないでくれた方がありがたいな。

 

 そんなわがままなことを考えていると、ゆんゆんの寝息が聞こえてきた。

 

「寝てしまったかゆんゆん」

 

 俺はゆんゆんの頭を撫でる。柔らかな質感の髪が手に触れる。少しひんやりしている。

 

「さて、俺も寝るか」

 

 いい夢見れそうだ。いやむしろ夢など見ずにぐっすり寝つくかもしれない。

 

 俺が目を閉じた。

 

 その瞬間。

 

『魔王軍襲来警報、魔王軍襲来警報!! すでに魔王軍が里内部に進入している模様。各員起床し殲滅に当たられたし。なお、数は200程度と思われる!! 』

 

 夜の里にそんなアナウンスが響き渡る。

 

「魔王軍? まさか侵入してくるだなんて……。しかも日に2度も……」

 

 ゆんゆんが俺の胸元で呟く。

 

「リョウタさんは家で待っててください。ちょっと私、里の中に入った魔王軍を倒してきますから」

 

 ゆんゆんが目をこすりながら体を起こす。

 

「俺も行くよ、と言いたいところだけど昼間にあの様だったからね。おとなしくここで待ってるよ」

 

「はい。待っててくださいね。すぐに帰ってきますから。……あ」

 

「どうしたゆんゆん? 」

 

「着替えるので、その、部屋の外に出てもらえると……」

 

「一緒にお風呂にも入ってるし、裸も見せ合ってる俺とゆんゆんの仲じゃないか。だからお構いなく」

 

「あれは余命が短いことを盾に言ってきたリョウタさんが悪いんですよ!? とにかくそう言うのは今後は恋人になってからです!! 」

 

「恋人になってからならいいのかい? 」

 

「それは……はい」

 

 目を輝かせながらうつむき返事をするゆんゆん。

 

「やっほう!! ……さてと、じゃあ部屋の外に出てるよゆんゆん」

 

「はい」

 

 俺は部屋の外に出ると、あてがわれた部屋でゆんゆんと同じく服を着替え鎧を装着する。万が一ということも考えての措置だ。もちろん討伐には向かわないが。

 

 俺が部屋の外に出るとゆんゆんも着替え終えていつものハルバードを背負ってグウェンを纏い、マジックワンドを腰に差した状態でいた。

 

「え、リョウタさん!? 」

 

 俺の準備万端な姿を見て驚き声を上げるゆんゆん。

 

「万が一に備えてだよ。もちろん戦いになんていかないから安心して」

 

「そ、そうですか。よかったぁ……。待っててくださいね」

 

「ああ、待ってるよ。行ってらっしゃい」

 

「はい!! 」

 

 ゆんゆんは廊下の窓を開けると、そこからグウェンの力で飛行し、空へと舞い上がった。

 

「気をつけて」

 

 俺はそう言って、遠ざかっていくゆんゆんを見送った。




 大人を書くのは難しいですね。なにせ私自身、大人になりきれていない人間だという自覚があるので本当にサキュバス・ランジェリーでのひろぽんのセリフを考えるのは大変でした。
 人間的にもっと成長したい。そして文章でもっと大人を表現できるようになりたいという欲求はあるのですがなかなか難しいところです。


 さて、読者の皆さまに質問があります。私は現在新作としてクロスオーバー物を2作品ほど構想しており。

・1つ目 IS〈インフィニット・ストラトス〉Xガンダムシリーズ 
・2つ目 IS〈インフィニット・ストラトス〉X戦姫絶唱シンフォギアXDU

 現在、どちらをメインに執筆するか悩んでおります。作品の詳細は活動報告の「新作について」の方に書いておりますので、それを読んだうえでどっちを読みたいか意見をくださるとうれしいです。

 「このすば」とは正直、作品の雰囲気が遠い作品なのですが上記の3つの原作のどれかに興味がおありでしたらぜひ意見をください。お待ちしています。

 追記……今更ですが新作はIS〈インフィニット・ストラトス〉X戦姫絶唱シンフォギアXDUに決定しました。また、これ1本でやっていきますのでIS X ガンダムシリーズは書きません。活動報告の方を見に来てくれた方々、追記の前の上記のあとがきを見て意見をしようとしてくれた方々。ありがとうございました。

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