096 手に入れし力
sideスパリュード
私はとある洞窟の中にテレポートし、残しておいた傀儡4人のうちの1人に支えられながら要石の前まで歩いていた。
「どうやら、最終プロテクトまでたどり着いたようですね……」
傀儡たちは見事にその高い知力を発揮してパズル上のプロテクトを解き明かし、私が持っている最後のピース。テンロンが何とか奪い取ってくれていたそれをはめればデストラクター様を復活できるところまで来ていた。
「我々はやり遂げましたよデストラクター様。あとは我々の分まで思う存分破壊しつくしてください」
私は要石の下に儀式用の魔方陣を展開し、デストラクター様の依り代にふさわしい、傀儡たちの中で最も潜在魔力と肉体の性能のバランスのいい個体を陣の中に立たせて、いよいよ最後のピースを要石のプロテクターにはめた。
「さぁ、デストラクター様!! 破壊を、圧倒的な破壊をこの世にもたらしてください!! 破壊を、素晴らしき破壊を!! 」
その瞬間、要石が光と共に砕け散り、依り代に選んだ傀儡の瞳の金の輪がひときわ大きく輝いた。そして周囲にあらかじめ配置しておいた魂の結晶体3つが分解されて依り代へと吸収されていく。
私はそれを見届け、狂喜とともに意識が途切れていった。ああ、これで私も破壊されるのですね。これが完全なる破壊ですか。神殺しの剣が原因と言うのは癪ですが、いい物です。
そして。
「よくやった、スパリュード」
最後に敬愛する主の声を私は聞いた。その声はただひたすらに優しかった。
sideリョウタ
俺のパーティーとアイリス姫とミツルギとエリス様はアクセルの街近辺の山の湖にレインさんから指輪を借りてテレポート能力を増幅したゆんゆんのテレポートでアクセルまで戻ったのち、やってきていた。
理由はここに棲むクローンズヒュドラというモンスターが邪魔なので。
「「ライトオブセイバー!!!! 」」
「ルーンオブセイバー!!!! 」
「セイクリッドエクスプロード!!!! 」
「エクスプロージョン!!!! 」
「ディバインブラスター!!!! 」
俺とゆんゆん、ミツルギとアイリス姫、めぐみん、そしてエリス様で、このように殲滅するためだ。
クローンズヒュドラは8本首の超巨大なヒュドラだ。圧倒的戦闘能力と再生能力を持つが、俺たちの全身全霊の攻撃。特にエリス様のディバインブラスターという天の上から放たれるクローズヒュドラそのものを範囲に納められるほどの極太の白いビームによって木っ端みじんに吹き飛んだ。
「ふぅ、皆さんお疲れ様です」
湖から水しぶきが雨の如く降り注いでくる中で、エリス様が殲滅作戦に参加した全員に微笑みかける。
「いえ、エリス様こそお疲れ様です」
「すさまじいお力ですね」
俺とミツルギはもこの御方だけでも良かったのではないかと思わせる超火力を発揮したエリス様をねぎらい、ほめたたえる。
ちなみに現在、皆エリス様のことを信じている。あのように神々しい登場の仕方をしたうえ、伝承通りのお姿をしていることや、カズマと俺にアクアがエリス様と面識があることが理由だ。
「いえそんな。これが限界ですよ」
エリス様がそう言ってはにかむ。
「それではアクア先輩、言ったものを湖から拾い上げてきてください。それとこの2つを湖の底に沈めてください」
「分かったわ!! 」
アクアがこっちにやってきてエリス様から手渡された2つの何かを握り締める。
「え、それはあの首飾りではありませんか? 」
アイリス姫がアクアがエリス様から受け取ったもののうちの1つを見て驚愕する。
「私の神託を受けた者が回収してくれたんですよ。あのような手荒な手段になってごめんなさいアイリス姫」
「そうだったのですね。わかりました」
アイリス姫がエリス様がそんなやり取りをしていると。アイリス姫は一瞬チラッとカズマを見た。カズマは青い顔をする。
そんなカズマに。
「大丈夫だカズマ。あれがクリスとお前だったことは俺とダクネスしか気づいていない……はずだ」
俺が小声でそう伝えると。
「だよな。うん、それを聞いて安心した。ありがとう」
カズマは胸をなでおろした。
しかしアイリス姫もまさか気付いているのだろうか? 仮面の方の賊の正体がカズマであることに。
「そう言えばカズマ、クリスとはどこで別れたんだ? 」
「ああ、クリスなら盗賊職のスキルを活かして王城で生き埋めになった人の救助活動に回るって言って別行動をとったんだよ」
「ああ、なるほど」
つまりエリス様の正体を知っているわけではないんだな。
「ねぇエリス、こっちの綺麗な石は封印するから持って帰っちゃダメかしら? すごく気に入ったんですけど」
「ええ……ダメですよ先輩。それも私の神託を受けた子が王城から回収してくれた危険な神器の1つなんですから」
アクアが気に入ったと言っているものは。
「あれ、それってリョウタさんがアルダープから回収した神器ですよね? アヤメリス様の無実の証明に使った……」
ゆんゆんがその丸い石のようなモンスターをランダムで召喚できる神器に注目した。
「ダメなのエリス? 」
「さすがにダメですよ先輩。さぁ言ったものを拾ってきてください」
「全く先輩使いの荒い後輩女神ね!! まぁいいわ、じゃあちょっと行ってくるわね」
アクアが湖の中に飛び込んだ。
「しかしエリス様とお話しされているところを見るとアクアが本当に女神であることを実感させられるな」
「そうですね。信じてはいましたが、その事実を再認識させられますね」
ダクネスとめぐみんがそんなことを言い合う(ちなみにめぐみんはダクネスに背負われている)。
「おいめぐみんこっちこい。エリス様から魔力を分けてもらえることになったから」
「あ、わかりました。ダクネス。カズマとエリス様のところに運んでください」
「ああわかった」
めぐみんがエリス様から魔力をカズマを通して補給してもらい始めた。
「そう言えば、ミツルギはなんで、生き返れたんだ? 」
「どうしましたリョウタさん? 」
「いや、天界規定で、2回目の蘇りはダメになってたはずだからね。それなのになんでミツルギはここにいるんだろうって。……どうなんだミツルギ? 」
俺が近くにいたミツルギに話を振ってみる。ミツルギは「そのことか」と言った後。
「特例で転生者のリザレクションを本来なら無しなのをこの世界の人たちと同じように1度だけならOKになってたみたいなんだ。なんでも君以降転生者が増えないかららしいよ」
「なるほど、天界も苦労してるんだな」
「ですね」
俺とゆんゆんはミツルギの話を聞いて、彼が生き返れた理由に納得した後、顔を見合わせて苦笑した。
すると。
「すみませーん。皆さん、遅くなりました」
「我輩たちも呼ばれてきてやったぞ、正統派女神の首筋に触れてご満悦の小僧よ」
「え。か、カズマさん? 」
「ち、違うんです!! あれはバニルが勝手に言ってるだけで。すいません喜んでました」
めぐみんとダクネスのジト目に耐えかねたカズマが白状した。
バニルとウィズさんがやってきた。ウィズさんはかつてないほどの重武装だ。
だが。
「えっ!? ひっ、女神エリス様!? 」
エリス様を見て恐怖に顔をゆがめバニルの後ろに隠れた。
「ば、バニルさん助けてください!! 女神エリス様はアンデッドや悪魔に容赦のない女神様です。消されちゃいますぅ……」
「今回は特例であなたたちを見逃してあげましょう。破壊神の討伐に力を貸してくれるのですから」
エリス様がむすっとした顔でそう言い放った。このお方こんな顔もするのか。かわいい。
「ありがとうございます、ありがとうございます!! 」
ウィズさんが何度もエリス様に頭を下げる。
そんな中。
「リョウタさん。今むすっとしたエリス様をかわいいって思いましたね」
「さすがゆんゆん。むすっとしてるゆんゆんもかわいい」
「もう調子のいいこと言っても許しませんよ」
そう言いつつ、はにかむゆんゆん。かわいい。
「見逃してあげましょうとはずいぶんと偉そうな言い草であるな。上げ底女神の分際で。おっとこれは失敬、パッド女神であったなフハハハハ!!!! 」
「……やはり今滅ぼして差し上げましょうか」
赤面して顔をひきつらせたエリス様の右手にゴッドブローの炎がともる。
「女神の羞恥の悪感情。大変美味である」
バニルが大変満足げにそうこぼす中、アイリス姫は実に不思議そうに「パッドなのですか? 」とエリス様に質問する。
エリス様が恥ずかしそうに。
「実はそうです」
それを聞いたアイリス姫は申し訳なさそうに謝罪した。
「あ、ごめんなさい。すごくデリケートな問題ですよね。すいません……」
アイリス姫に謝られてむしろダメージがでかくなったのか涙目になるエリス様。
そんなこんなしているうちに、アクアが何往復かして湖の底から物をいくつか持ち帰った。
アクアの持ち帰ったものが積みあがっている。
「これがここに来た理由か……」
カズマがおもむろにつぶやいた。
ここに来た理由それは……神器の譲渡だ。
積みあがったものを興味津々に見つめる、アクアとエリス様とバニルを除いた俺たち。
「みなさんに力をお渡ししようと思います、本来の持ち主でなければ力を発揮できない制約も取り払って」
エリス様がそう口にすると、アクアが積み上げた神器たちが浮かび上がりエリス様の周囲を旋回する。その後、俺とゆんゆん、アクアとバニルを除いた全員に配られ始めた。
最初はミツルギだ。
「まずミツルギさんには魔剣グラムの兄弟剣である魔剣バルムンクをお渡しします。能力はグラムと同じですが、相乗効果でこれまでの身体能力強化度合を大きく引き上げてくれます」
魔剣グラムと似たデザインで大きな剣だった。
「ありがとうございますエリス様……!! 」
ミツルギが頭を下げる。
「続いて誠に不本意ですがあなたにはこれを。氷獄コキュートスです」
「あ、ありがとうございますエリス様」
ウィズさんがびくびくしながら杖を受け取る。その杖は先端に青黒く輝く宝石がはめられた黒い柄の物だった。
「溶けることのない地獄の氷雪を自由に生成、制御できます。かつて氷の魔女と恐れられたあなたなら使いこなせるでしょう」
「は、はい」
「では次はアイリス姫、あなたにはこの籠手をお渡しします」
「これは、銀色の右腕? 」
「戦腕アガートラームです。魔力の制御能力を飛躍的に高めます、魔力をイメージの通りに操作できるようになります」
アイリス姫は無言で銀色の右腕用の籠手をエリス様から授けられると、自身が纏っている青いプロテクターの右腕部分を外して装備した。すると。
「なるほどこういうことですか」
アイリス姫の周囲に魔力が放出されて俺の神殺しの剣のビットの様に球体状になった。いくつも生成されたそれを今度は分解して魔力でできた光の壁になったり、足場となる。それにアイリス姫は足をかけてみる。そうした後、目をキラキラさせたアイリス姫はエリス様に感謝の言葉を送った。
「ありがとうございますエリス様。これは良い物ですね!! 」
「気に入ってもらえて何よりです。さて次はダクネスですね」
「は、はい」
かつて友達が欲しいと願い、見事にクリスという友を授けてくれた(その正体は願った女神様自身なわけだが)エリス様の荘厳な雰囲気に緊張気味のダクネス。
「ダクネスにはこれを。聖盾イージスです」
「こ、これは……」
城壁のようなディティールを持つ1対の巨大な盾だった。それは自力で浮遊しておりダクネスの両肩部にたたずんだ。
「持ち主の防御力を増幅し、他にもその防御力と同等の頑丈さを誇る光の盾を生成、制御できます。破壊神は空を飛びますがダクネスが光の盾を制御すればそれを足場にして、他の皆さんも疑似的な空中戦をできるようになります」
「なんとありがたい……!! エリス様、感謝します」
「責任重大ですよダクネス、がんばってくださいね」
「はい!! 」
そしてダクネスは一対のイージスから、いくつもの光の盾を生成した。シールドビットと言ったところだろうか。シールドビットはダクネスの周囲を自由自在に浮遊する。
「なんだろう、初めて使うのにいくつもの盾を制御できるというのは不思議な感覚です」
ダクネスは、シールドビットの向きを変えたり、飛ばしたりしながらエリス様にそう言って微笑んだ。
「神器ですから。持ち主が使いやすいように補助してくれてるんですよ。さて、次はめぐみんさんですね」
エリス様はめぐみんの両手の上に1本の槍を乗せる。柄と同等の長さを誇る、巨大な白と金の穂先には、赤い宝石が埋め込まれている。
「これは……」
「撃槍グングニルです。持ち主の魔力回復速度を上昇させ、魔法の制御力を格段に向上させてくれます。しかも投げれば必ず敵を追尾して命中します」
「持ってわかりました。これがあればリョウタの言っていた破壊神が爆裂魔法を応用して使っていたことを再現できますね!! 」
「その通りです。さすがに破壊神の魔力量には及びませんがそれでも爆裂魔法をある程度の速度でなら連射が可能になります」
「素晴らしいですね!! 感謝しますよエリス様!! しかし、名前がダサいと言っていた槍をまさかこの手にする日が来ようとは……因果なものです」
そう、確かにめぐみんはゆんゆんのハルバードに名前を付ける、付けないというやり取りをしていた際にガングニールやグングニルという名前はダサいと言っていた。本当に因果なものだ。
「では次はカズマさんですね。あなたにはこの弓をお渡しします」
カズマに渡された弓は、赤く、シャープで、紫色の結晶がグリップ部分の上下に2つほど取り付けられたものだった。
「エリス様、この弓の名前は? 」
カズマがウキウキしながらエリス様に質問する。
「滅弓イチイバルです。赤色をしていますが、様々な属性の矢を放つことができます」
「俺にもついにチートアイテムが!! あ、頭に情報が流れ込んできた。なるほどなるほど、火、水、風、土、雷、光、闇の6属性の矢が放てるのか。これは便利だな」
カズマよ、あのパワードスーツの時点でチートアイテムではなかろうか?
「気に入っていただけて何よりです。それでは最後にゆんゆんさん。あなたのグウェンの機能制限を解除します」
「機能制限を解除ということは……」
「あ、もしかして」
ゆんゆんも俺も思い当たる節があった。
「透明になれるようになります」
「「やっぱり……!! 」」
エリス様は微笑んだ後、ゆんゆんの方に手をかざして、「制限解除」とつぶやいた。
「これで透明になれるようになりました。消音できるうえ、敵感知やサーチと言ったスキルや、生物の持つ第6感に引っかからなくなります。ただし、透明と言っても姿を消すだけなので、霊体になってすり抜けができるようになるとかそう言うのではありませんから注意してくださいね」
「は、はい」
ゆんゆんが戸惑いながら試すと、ゆんゆんの姿が完全に消えた。
「不意打ちにもってこいだな」
「だなカズマ」
「そうですね」
カズマの発言に俺と、透明化を解除したゆんゆんが頷く。
「さて、それでは、セイクリッドハイネスブレッシング!! 」
俺にウィズさん、バニルの、ブレッシングが効かない、もしくはダメージになる3人を除いたみんなに最上級のブレッシングがかけられる。
「皆さんの運のステータスを激増させました。お願いします。デストラクターと戦える強さを持っているのはここにいる皆さんだけです。どうかこの世界の人類を護るために力を振るってください」
バニルを除いたこの場の全員がエリス様の言葉に頷く。
「エリス様、俺たちに勝算は? 」
「分かりません。ミルデがもう一度未来視を私がここに来る前に行いましたが、未来は不確定でした」
俺の問いかけにエリス様は困り顔をした。そんな中バニルが。
「神殺しの青年よ。このパッド女神とチンピラ女神が破壊神との決戦にかかわっていたせいで敗北の未来しか見通せなかったが、今そのパッド女神の方が汝らに力を授けたことで、我輩が見通した限りだと未来は敗北のものから読めない不確定なものとなった。勝算はあるのだ」
バニルがにやりと笑った。
「なるほど、俺が記憶を錬成したときと同じか」
「それでは……皆さん、私は天界の決まりでこれ以上皆さんにお力添えすることができません……ごめんなさい」
「エリス様、天界にも様々な事情があるのでしょう。だから、これだけでも十分なほどです」
ダクネスがエリス様に笑いかける。
「というかエリス様、クローンズヒュドラを倒したり、神器を制限解除して譲渡したりってかなりぎりぎりの行為だったのでは? 」
俺の問いにエリス様は冷や汗をかいた。
「あははは……はい。天界規定をもうほとんど破っています。破壊神討伐のための大義名分があるのでなんとかグレーゾーンになってますけど……」
「エリスが自分から天界規定を破るだなんて驚きだわ!! 」
アクアがにやにやしながらエリス様を見つめて言った。エリス様は苦笑して頬をかく。
そしてエリス様は深呼吸した後。
「それでは人類の未来をあなたたちに託します。皆さんの勝利を信じて、私は自分のなすべきことをなします」
そう言って笑うと、エリス様の足元に魔方陣が開き、そこから発する光に包まれて、彼女は消滅した。
「全く神々というのはなんと無責任な存在であろうか」
みんながエリス様の消える光景を見届けてしばらく無言だったのに、バニルがいきなりそんなことを言い始める。
「あの御方は自分にできる最大限をやったんだからそんなこと言わないであげてくれバニル。というかバニルはなんで勝算が無いことを今まで俺たちに言わなかったんだ? 」
エリス様を擁護した後、純粋に疑問に思ったことをバニルに問いかけるとバニルは意外なことを言った。
「悪魔にだって良心はあるのだ」
「……なるほど」
「お前に良心があるだなんて到底信じられねぇよ……」
俺は、なかなか納得できないものの何とか返事をし、カズマはバニルに疑いを向けた。
「失敬だぞ。パッド女神の実際のバストサイズが気になって仕方のない小僧よ」
「い、今の状況でそんなこと気にしてるわけないだろうが!! 何だよお前ら、俺の言葉が信じられないのか!? この悪魔の言葉を信じるのかよ!! 」
この場の全員からジト目で見られたカズマは必死になる。
「フハハハハ!! 羞恥と怒りの悪感情、美味である!! 」
「お、おい君たち、今はそう言うことを言い合っている場合じゃないだろう? 」
ミツルギがもっともなことを言う。
「まぁ、その通りであるな魔剣使い」
「バニル、スパリュードか破壊神の位置を見通してくれないか? 」
カズマがバニルにお願いする。バニルは仮面の目の部分を深紅に輝かせた後。「ふむ」とつぶやいた。
「ねぇどうなのよへんてこ悪魔? 」
「どうしたのですか? 早く答えてください」
「……バニルさん? 」
アクアとめぐみんがせかす中、ウィズさんは不安げにバニルを見つめる。
その直後。
遠くからいくつもの爆発音の残響が聞こえてきた。
何事だろうか?
全員がまさかデストラクターが爆裂魔法を使ったのかとささやきあっていると。
バニルが口を開いた。
「……紅魔の娘2人と神殺しの青年よ。心して聞くがよい」
「な、なんですかバニルさん? 」
「いったいどうしたというのです? 」
「悪い知らせか? 」
俺たちが反応を示すとバニルは無表情で。
「たった今、破壊神によって紅魔の里が滅ぼされた」
最悪の情報を伝えてきた。
エピローグを除いた残り2話はいつもの文字数より多めとなっております。大ボリュームです(約12000文字と約14000文字)。
残り2話の戦闘シーンはこれまでの私の経験を全てつぎ込んだ全力全開の物です。ただ、かなり戦闘シーンが長いので読むのがしんどいかもしれません。盛り上げようとしたのとアニメ的な戦闘を意識した結果、読むことがかなり疲れる内容になってしまいました。申し訳ないです。